“東京ゲームショウ2026”(TGS2026)では試遊ブースが出展され、そこでメディア向けのクローズドなプレゼンが実施された。本記事では“NEOGEO AES+”の開発陣からの解説を交えながら、その魅力を紹介していこう。なお、発売されるソフトの新情報もある。




NEOGEOとは?
当時アーケードゲームからほかのハードに移植されることはあっても、何かしらオミットしたりアレンジするなど、どこか工夫をして再現していたソフトが多い。それはそれで魅力だったのだが、NEOGEOは業務用であるゲームセンター用のマシンと、ソフトがそのままお家にやってくるイメージ。
ゲームセンター好きにはたまらないハードだったのだが、そのぶん価格もデカい。当時の本体価格は58000円から始まり、ソフトも30000円前後が当たり前の、超高級ゲーム機だった。当時の価格なので、いま換算ならざっくり2倍くらいはするのだろうか。
“NEOGEO AES+”は価格も当時と比べるとお手頃になっており、本体のみで32800円、ソフトはいまのところ1本・9980円となっている。現代に蘇った伝説のハードが、比較的お手頃な価格で楽しめるというのが、“NEOGEO AES+”のわかりやすい魅力のひとつだろう。今後発売されるタイトルが、同じ価格なのかは不明。



NEOGEOがパワーアップして復刻
つまりNEOGEO miniなどの複数タイトルを1個のハードにまとめたタイプのものではない。何なら本体のみでは遊べないのである。完全なる、ハードの復刻となっている。

そのため、当時のNEOGEOソフトを差すと、そのまま動作する。周辺機器のコントローラーなども、つなげばそのまま使えるとのこと。なお、麻雀コントローラーなども動作確認済みとのこと。


今回ソフトも発売されるが、これは家庭用ゲーム版を扱いつつも、MVS版も同時に遊べるようになっている。一部タイトルは完全新規なほか、新規要素が足されている場合もあり、単なる移植に過ぎない場合も。また、“NEOGEO AES+”で発売されるソフトは、昔のNEOGEOとの互換性もあるそうだ。
メモリーカードも互換性があり、あらゆる周辺機器がNEOGEOと“NEOGEO AES+”で互換性があるというのがとてもユニークなところ。ちなみにメモリーカードを差せば、ハイスコアを永続的に保存できる。

発表済みタイトル
- 『メタルスラッグ』
- 『ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002』
- 『餓狼 MARK OF THE WOLVES』
- 『ビッグトーナメントゴルフ』
- 『ショックトルーパーズ』
- 『サムライスピリッツ零スペシャル』
- 『パルスター』
- 『ティンクルスタースプライツ』
- 『マジシャンロード』
- 『オーバートップ』
- 『ゼロウィング』


基本的にはオリジナル版そのままなのだが、ステージ選択画面でDボタンを押すと、新ステージのスコットランドが登場。これはNEOGEO CD版にあった要素で、NEOGEO版では初となる。といった感じで、開発陣は既存のゲームに、多少ならば追加要素を足すこともできる模様。


オリジナル版の家庭用NEOGEO版は、残虐表現がカットされた状態で発売され、まあなんかいろいろあった。今回試遊版として披露されていたものは、家庭用版と同じ状態のものとのこと。ただ、質問してみたところ、開発者によると製品版ではすべての表現を、アーケード版と同じにするという(明確に残虐表現、絶命奥義を指していた)。つまり、本物のNEOGEO向けに、真の完全移植がついに実現するかも?


1989年に東亜プランよりアーケードでリリースされたシューティングゲーム。おかしな話だが、NEOGEO版は当時としても発売予定もなく、この世にまったく存在していなかったバージョン。TGS2026で初披露された。
とあるファンがNEOGEOで動くように勝手に移植していたものを、本ハードの開発陣が見つけて声を掛け、その後東亜プランタイトルの権利を持つTATSUJINに正式ライセンスを受け、商品化したものだ。ただ現代にNEOGEOを蘇らせるだけでは物足りないとして、サプライズ的な仕掛けを用意したかったのだとか。

9月22日発表タイトル
- 『ファイターズヒストリーダイナマイト』
- 『マジカルドロップ2&3』
- 『ダンクドリーム』
- 『ミラクルアドベンチャー』
このメディアプレゼンに参加したメディア向けに公開されたのが、この4本。つまりデータイーストタイトルの、正式ライセンスを取得したということだろう。
『マジカルドロップ2&3』は、2本のカートリッジがセット販売なのだろうか? と思って質問したところ、2in1カートリッジとのこと。起動時に、2か3かを選べるようになっているそうだ。
このようにライセンスがクリアーになれば、ほかのソフトも今後対応していくのかもしれない。




より具体的な仕様について

画面出力
人によっては“CRTモニターでやりたい”、“ブラウン管テレビにつなぎたい”といって人向けに、アナログ端子も付属している。
なお、本体下部のフタを開けると、アーケード基板かのようなディップスイッチが付いている。これは画面出力をハード側で変更するもので、解像度の変更や画面比率変更、画面出力回転、オーバークロックなどに対応している。

ハードの仕様上、どうしてもディップスイッチにせざるを得ないのでそうしたそうだが、わかりやすいボタンやスイッチにしなかったのは“ハードのアナログ感”が好きだから、あえてそうしたそうだ。昔のハードは謎の拡張用端子が付いていたりしたので、それもイメージしているとのこと。
ワイヤレスコントローラー


ワイヤレスはさすがにほんの少しだけ遅延があるそうだが、ぱっと触ってみた感じ気になるような遅延ではなかった。有線が煩わしいという人は使えばいいだろうし、やはり有線のほうが信頼性があると思うならば、有線にするといいだろう。


オプション設定など


また、モード変更でHOME(家庭用)、MVS(アーケード)の切り替えができ、家庭用ながらにゲームセンターと同じ設定にもできる。


安価にNEOGEOが楽しめる日がやってきた!
当時高値で買えなかった、という大人向けでもあるし、当時からNEOGEOを愛している人にもたまらないだろう。もしかしたらオリジナル版こそ至高のNEOGEOであり、このハードは邪道であると、手を出さない人もいるかもしれないが。
少なくとも開発陣はNEOGEOへのリスペクトが凄まじく、今回発売されるハードパッケージはオリジナルの外観になっているものの、箱を外すと当時のNEOGEOの箱に入っていた。箱の中に箱があるわけだが、あえてのこだわり仕様だろう。
発売予定の2027年9月16日まで約1年かかるが、気になる人はぜひ予約しておこう。
















