“ビースト”の力を宿したカイル・クレインが悪に立ち向かう
2025年(令和7年)9月19日は、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store)向け『ダイイングライト:ザ・ビースト』が配信された日(※)。本日で1周年を迎えた。
※ダウンロード版のみのリリース。 『ダイイングライト』シリーズは、『Dead Island』を手掛けたTechlandが贈るゾンビサバイバルアクション。謎のウイルスによって人々が狂暴なゾンビと化した世界で、主人公たちが運命に翻弄されつつも壮絶な戦いをくり広げていく。
もとは『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』の大型DLCとして開発されていた『ザ・ビースト』は、制作を進めるうちに想定していた以上のボリュームに。結果、シリーズ3作目として発売されたという経緯がある。

本作でプレイヤーが操ることになるのは、初代『ダイイングライト』の主人公カイル・クレインだ。1作目ではゾンビがはびこる隔離地域ハランを救い、英雄となったカイル。しかし、DLC『ダイイングライト:ザ・フォロイング』における戦いの末、彼は狂暴な怪物・ヴォラタイルと化して隔離地域の外へ。

ハラン郊外の広大なエリアをバギーで探索できる『ザ・フォロイング』。この物語では、ゾンビウィルスに免疫を持つ人々がいるとウワサのカルト教団に潜入し、恐るべき真相を解き明かしていく。
カイルのその後の足取りは、本作によって明かされることになった。彼は長い放浪の果てに捕らえられ、科学者バロンの研究施設で人体実験を受ける日々を送っていたのだ。
だが、13年に及ぶ監禁生活は突如として終わりを迎える。謎の組織が襲撃し、カイルは研究施設を脱出。同じくそこから抜け出したオリビアとともに、バロンへの復讐へと乗り出すのだった。

シリーズを通しての特徴は、物語を中心に据えた“ストーリードリブン型”であること。重厚な物語を堪能しつつ、広大かつ高低差のあるオープンワールドの探索やパルクールの爽快感を味わえるのは、本シリーズならではの醍醐味となっている。

高所では思わず身がすくむほどの恐怖に襲われる。筆者はなるべく足もとを見ないようにして、そろりそろりと進んでいた。
一人称視点による迫力満点のバトルもシリーズの魅力。群がる感染者をドロップキックでなぎ倒し、火炎瓶や火炎放射器などで燃やし尽くすのは、このうえなく爽快だ。


豊富な武器のラインアップ。設計図をもとに開発し、強化していけるところもいい。
これまでの作品と大きく異なるのは、“ビーストモード”で獣の力を解放して戦える点。このモードに入ると素手で敵を引き裂いたり、岩を投げつけたりとカイルが大暴れ。圧倒的なパワーでゾンビの群れを一網打尽にしたあとは、スッキリと晴れやかな気分に浸れる。

フランチャイズディレクターであるティモン・スメクタワ氏によると、追われる側が一転してなぎ倒す側に変わるという『パックマン』の構造から、ビーストモードの着想を得たという。
また、時間の概念があるこのシリーズの日没後は、ひと味違った恐怖体験ができる。夜間にはゾンビが手ごわくなり、強敵が配置されるため、探索はまさに危険と隣り合わせ。
『ザ・ビースト』においても、暗闇の中ではヴォラタイルたちが活動的になる。死のリスクを避けるべく、プレイヤーは気づかれないようにステルスで行くか、一気に駆け抜けるかの選択を迫られるのだ。

ヴォラタイルがこちらを見つけると仲間を呼び、シリーズおなじみのチェイスがスタート。UVライトがある場所か物陰に逃げ込めなければ、悲惨な未来が待っている。これぞ究極のサバイバル!
本作に登場するキメラも恐怖を増幅させている。バロンによって生み出されたキメラたちはほかの感染者より体力が高く攻撃手段も大きく異なるという、いわゆるボス的な存在だ。
まともに攻撃を食らえばカイルといえどもたちまちピンチに陥るため、まずは相手の動きを観察。攻撃後のスキをうかがい、弱点を狙うなどして、1体ずつ攻略していくのが楽しかった。


キメラを撃破したら、ポイントでビーストスキルを強化。ダイナミックな各技やアクションを習得するたび、カイルはどんどん人間からかけ離れた存在となっていく。
2026年3月27日には無料アップデートが配信され、敵がリスポーンせず、入手資源も限られているソロ限定の“復活の地”(Restored Land)が追加。
復活の地ではプレイヤーが倒されるとすべてがリセットされる“ワンライフ”に切り替えることが可能で、生存日数・クリアタイムのランキングも表示される。なお、このアップデートに合わせて通常版のタイトルが『ダイイングライト:ザ・ビースト Restored Land』に変更されている点も付け加えておこう。

さらに激しさを増したゾンビとのバトル、一瞬たりとも気を抜けないチェイス、手に汗握る高所でのパルクール。極限状態のサバイバルを味わえる本作で、背筋も凍る体験をしてみてはいかがだろうか。
画面写真はPS5版のものです。