育成システムやサブクエストの追加でやり込み要素もさらに充実

導力文明が発達したゼムリア大陸を舞台に、若き英雄たちの冒険譚を描く人気ストーリーRPG『軌跡』シリーズ。本作はその原点となる『英雄伝説 空の軌跡FC』をフルリメイクした作品です。いちばんの見どころはなんといってもグラフィックの3D化やイベント演出の強化で、2Dで描かれていたキャラクターたちが表情豊かにいきいきと動きます。
快活さがよく表現されて表情がより豊かになったエステルや、ふだんは冷静沈着なぶん、わずかな変化にも重みが感じられるようになったヨシュアはもちろん、個人的によかったのがパーティキャラクターのオリビエ。子安武人さんの怪演と相まって、さらに危ないキャラクターになっていました。
エステルとヨシュアのシーンでは、並んでお弁当を食べるときの「あ~ん」や、男女の配役を逆にした学園祭の演劇などもしっかり3D化されており、見ていて楽しいです。
キャラクター以外のグラフィックもリアルに。ルーアンの跳ね橋やグランセル城の大門といった名所が迫力あるグラフィックになっていて感動します。また、地区を移動するときのロードもなくなったため、プレイしていて集中力が途切れません。



ミニマップに関しても、赤色のマーカーが出ている場所に行けばストーリーが進められますし、緑色ならサブクエスト、青色なら書物の回収やミニイベントだと一目でわかります。迷う心配もなくスムーズに進行できるでしょう。『軌跡』シリーズは長く続いていますが、近年の作品で取り入れられているUIやシステムが搭載されているため、本作もストレスなく遊べます。街の住人に話しかけるときも、会話が変わらなくなったら暗く表示される親切設計。さらにショップに新商品があるときは“NEW”の表記が出るため、買い忘れの心配はありません。プレイしていて「めちゃくちゃ便利になったな~」と驚くはず。
バトルはフィールド上で敵を攻撃したり、敵の攻撃を回避しながら戦うアクションバトルの“クイックバトル”と、1ターンずつ行動指示を出して戦うバトルの“コマンドバトル”があり、自由に切り替えることができます。
クイックバトルは敵をスタン状態にするか、クリティカルが発生したときに発動できる連携攻撃“ブレイブアタック”が強力。使用するためにはブレイブゲージが必要ですが、このゲージはフィールド探索やバトル中の行動で溜まっていくので、惜しみなく使うことができて爽快です。
ストーリー中盤からはエステルとヨシュアによる“コンビアタック”も使用可能に。使用にはブレイブゲージを1本消費しますが、攻撃範囲が広く敵をスタンさせやすいので重宝します。



コマンドバトルはキャラクターのクラフト(戦技)の習得が早く序盤から強力な技が使えるようになりました。とくにエステルの“捻糸棍”は駆動解除とボーナス奪取ができてとても便利でしたね。デバフ無効化と確実にクリティカルを発生させる“オーバードライブ”や、自動発動で自分や味方を補佐する“サポートスキル”もとても役立ちました。
味方側に有利なシステムが多くストレスなく戦える一方で、ボスとなる敵はHPが減ると“レイジブースト”というシステムを発動し、行動順に割り込んで強力なバフや攻撃を連続で仕掛けてくるので油断できません。ゲームバランスもしっかり取れていてやり応えがありました。
『軌跡』シリーズは長く続くタイトルであるため、どこからプレイしていいのかわからない人も多いかもしれませんが、本作は原点となる作品なので、ここから遊ぶのにピッタリ。シリーズを重ねるごとに少し複雑になっていった育成要素の“オーブメント”もシンプルでわかりやすいですし、最近のシリーズ作品で追加されているクオーツの自動装備機能もあって困ることはありません。ぜひここから『軌跡』シリーズをプレイしてみてください。なお、今年(2026年)9月17日には続編となる『空の軌跡 the 2nd』がNintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam)で発売されました。ぜひ合わせてチェックを!



















