- 『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』(以下、『幻』)
- 『BLUE REFLECTION RAY/澪』(以下、『澪』)
- 『BLUE REFLECTION SUN/燦』(以下、『燦』)
- 『BLUE REFLECTION TIE/帝』(以下、『帝』)
ファミ通.comでは、発売からおよそ2ヵ月が経ったこのタイミングで、開発チームとキャラクターデザイン・シリーズ総監修を務める岸田メル氏にインタビューを実施。『燦』の家庭用ゲーム向け再構築、8名の追加参戦、“REFERENCE”の制作など、4作品を1本にまとめた舞台裏を聞いた。
岸田メル 氏(きしだ める)
イラストレーター。『アーランド』シリーズのキャラクターデザイン、テレビアニメ『BLUE REFLECTION RAY/澪』のキャラクター原案などを手掛ける。『BLUE REFLECTION』シリーズには企画段階から参加し、全作品でキャラクターデザイン・総監修を担当。本作でも監修やパッケージイラストを手掛けた。(文中は岸田)
- 『ブルリフ』10年目に4作品を1本へ。高速化・イベントスキップも導入
- 『澪』は全24話からシナリオを再編集。『燦』は『帝』ベースでメインストーリーを再構築
- 『澪』、『燦』から8名が追加参戦。瑠夏は“月/湖”をモチーフに調整
- “REFERENCE”は膨大な設定を整理。相関図の見やすさを徹底調整
- 新規歌曲は水野マリナさんを起用。シリーズ10年目に語る“雰囲気”へのこだわり
『ブルリフ』10年目に4作品を1本へ。高速化・イベントスキップも導入
――高速化やイベントスキップなど、プレイアビリティの向上が図られています。これらの機能を入れた狙いや、原作からバランスを調整した部分はありますか?
ガスト開発チーム 『ブルリフ 帝』が発売された2021年当時と現在を比べると、ユーザーがゲームプレイに求める快適性の水準は大きく高まっていると感じています。本シリーズの魅力的なキャラクターや世界観をストレスなく楽しんでいただくためには、快適性の確保はマストだと考えました。バランスについては基本的に原作を尊重し、当時のままとしています。

『澪』は全24話からシナリオを再編集。『燦』は『帝』ベースでメインストーリーを再構築
ガスト開発チーム もっとも苦労した部分は“シナリオの再編集”です。本作の『澪』と『燦』は、“複雑すぎる『ブルリフ』シリーズの世界観をわかりやすくする”という大きな目的を達成するために、原作のシナリオを再構成してゲーム化しております。テレビアニメ版は2クール全24話とボリュームがあったため、その中からどこをピックアップし、どういった流れでゲームに落とし込むかという点が非常に難航しました。


ガスト開発チーム 『燦』のバトルシステムを検討している最中に、『帝』でも全キャラクターをプレイアブルにしようという大胆な起案が開発内でありました。『燦』のバトルの雰囲気を壊さないよう留意しつつ、各要素を整理し、『帝』のバトルシステムとの共通化を図りました。
――サービス終了で遊べなくなっていた『燦』の物語を、家庭用ゲームとして再構築し、手元に残せる形にしたことへの思いをうかがえますか?

『澪』、『燦』から8名が追加参戦。瑠夏は“月/湖”をモチーフに調整
ガスト開発チーム 『帝』での追加キャラクターにイベントなどはないのですが、戦闘での組み合わせや、フォトモードでの妄想(?)をぜひ楽しんでいただけたらと思います。

ガスト開発チーム 『燦』のメンバーについては、原作を尊重しつつ演出などを調整しています。システムこそ違いますが、演出などを可能な限り再現することで、プレイヤーの皆さまに当時の『燦』の思い出を呼び起こしていただきたいという思いがありました。『澪』の瑠夏についてはキャラクター性をしっかり出しつつ、本作の戦闘システムになじむようにデザインしました。スキル名は、相棒の陽桜莉が“太陽/光”といった明るい要素で構成されていますので、それと対になるように“月/湖”といった静けさを感じられる要素で構成しています。

“REFERENCE”は膨大な設定を整理。相関図の見やすさを徹底調整
ガスト開発チーム 制作過程の資料も存在するため、まずどれが正確な情報なのか、どこまでをピックアップし、どの関係性を取り上げたるのかなど、膨大な情報を整理するのにかなり時間を要しました。見た目に関しても、とくにキャラクター相関図はいかに見やすく整えるか、試行錯誤を幾度となく重ね、ようやく現在の形に落ち着きました。


新規歌曲は水野マリナさんを起用。シリーズ10年目に語る“雰囲気”へのこだわり
ガスト開発チーム 本作は原作の移植と再構築というところで、基本的には開発側で制作したものをご監修いただく流れでした。歌曲に関しては新規制作ということで、楽曲の雰囲気や歌い手さんの声質など、いろいろとご意見をいただきました。とくに声質に関してはサンプルをご提案いただきつつ選考を重ね、最終的に水野マリナさんが「イメージ通り!」となりました。曲と歌詞も含め、シリーズの集大成としてふさわしい、非常によい曲を作っていただけたと思っています。
――『ブルリフ』というプロジェクト全体を振り返り、開発チームからいま改めてファンに伝えたいメッセージはありますか?
ガスト開発チーム 『幻』の発売から10年目となる今年、集大成として『カルテット』を発売することができました。発売後、たくさんの方がプレイしてくださり、私たちもその感想を読ませていただいて、本当にありがたく思っています。原作の展開時に時系列が前後するなど、わかりにくくなりがちだった部分も含め、このシリーズの世界観をより理解しやすくして、いま一度楽しんでいただきたい。まだ触れていない皆様にも新たに興味を持っていただきたい。そんな思いもあり、バラバラの単品ではなく、4本を1本にまとめるという形で制作いたしました。岸田メルさんがデザインしたたくさんの魅力的な少女たちの青春を、原作の発売当時からシリーズを追ってくださっている方にも、これから初めて『ブルリフ』に触れる方にも、ぜひいっしょに体験し、見届けていただけたらうれしいです。
――最後に、岸田さんご自身は、『ブルリフ』シリーズでどのようなものを表現してきたと感じていますか?

















