2026年8月26日よりドイツ・ケルンで開催されたヨーロッパ最大のゲームショウ“gamescom 2026”で、『無限大ANANTA』(以下、『ANANTA』)の開発スタッフにインタビューする機会を得た。 リリース日が発表された新映像や、ここでお披露目された新たな郊外地域に関する情報を中心に、いろいろなお話をうかがってきたので、ぜひチェックしてほしい。
“バズる、有名になる、そして世界を救う”。ファンの数が可能性を広げるオープンワールドRPG
――昨年の東京ゲームショウ以来、約1年ぶりに新PVが公開されました。東京ゲームショウ2025(TGS2025)は非常に盛り上がりましたが、この1年はどのようなモチベーションで開発を進めてきたのでしょうか。また、大きな期待を集めたことによるプレッシャーもありましたか?
開発
プレッシャーとモチベーションの両方を感じていました。だからこそ、これだけ大きなチームが懸命に取り組み、同じ方向へ進んでこられたのだと思います。
今回、満を持して新PVを公開し、大都会とは異なるマップの試遊バージョンも用意できました。開発チーム一丸となって作り上げた新要素で、世界中のプレイヤーの皆さんに興奮をお届けできたのではないかと思っています。

――配信予定日も発表されました。開発は順調に進んでいますか? 配信に向けてさらなるクオリティーアップを図りたい箇所があれば教えてください。
開発
本作はオープンワールドRPGとして、没入感のある物語と体験をプレイヤーの皆さんにお届けする作品です。配信された際には、驚きがいっぱいに詰まった宝箱を開けるような感覚を味わっていただけると思います。そして、驚きを継続してお届けするための準備も全力で進めていますので、ご期待ください。
――本作は“大都市”を舞台にしたオープンワールドRPGとして注目を集めてきましたが、新PVには湖や茶畑など、豊かな自然を感じさせる風景も映っていました。TGS2025で体験した大都市・新啓市は、『ANANTA』の世界の一部にすぎなかったのでしょうか?
開発
その通りです。今回お見せした映像には、ふたつの都市が登場しています。これまでご紹介してきた新啓市は、『ANANTA』の世界全体の一部にすぎないことがおわかりいただけたと思います。ちなみに、今回新たにお見せした都市は、じつは主人公の故郷なんです。

――キャプテン(主人公)の故郷なのですね。ここで描かれる物語や、新たな登場人物にも期待できそうです。
開発
もちろんです。新しいキャラクターや物語など、楽しみにしていただけるコンテンツを数多く用意しています。詳細は続報をお待ちください。
――新啓市と今回公開された郊外地域では、ゲームプレイにどのような違いがありますか? 物語に関わる人物や組織、住まいや乗り物、商業施設、娯楽スポットなどにも違いがあるのでしょうか。
開発
今回ご覧いただいたのは、都市の外れにある小さな村です。『ANANTA』では、キャラクターや物語、そしてさまざまなシチュエーションで生まれる出会いを重視しています。その場所だからこそ出会える人がいて、そこから自然に物語が始まっていく、という考えかたです。
gamescom会場に展示していたデモでも、この土地ならではの体験をしていただけるようにしていました。新啓市とは異なるアクティビティやライフスタイルに、ぜひ期待していてください。

遊園地には遊具を使ったアクティビティもありそう。
――公開された映像からは、街の人々から支持を集め、ファンやフォロワーを増やすことが重要だと感じました。この仕組みは、オープンワールドでの生活やメインストーリー、各キャラクターの個別ストーリーにどのような影響をもたらすのでしょうか?
開発
そこに気づいていただけたのは、とてもうれしいです。これは本作における非常に重要なコアシステムです。本作では、“バズる”、“有名になる”、そして“世界を救う”というインフルエンサーとしての流れも描いています。ミッションをクリアーしたり街でいいことをしたりするとファンが増え、その結果、行ける場所が広がり、新たな仲間との出会いが増え、チームの規模が大きくなっていきます。
現実の世界でも、社会的な立場や財力、影響力が変われば、出会う人々も変わりますよね? このシステムは、そうした現実を反映したものです。ファンが増え、影響力が大きくなるほど、さらに多くのファンを獲得できるようになります。現代の都市環境や若者たちのライフスタイル、世界の捉えかたをゲームに落とし込もうと考えた結果、こういった形になりました。

――生々しくもありますが、おもしろいシステムですね。主人公だけでなく、ほかのプレイアブルキャラクターも、それぞれの能力や個性を活かして人気を獲得していくのでしょうか? 現実のインフルエンサーが多種多様であるように、キャラクターごとに人気を得る方法やスタンスも異なりますか?
開発
もちろんです。本作のゲーム体験の核は、ロールプレイング、つまり“さまざまな人生を体験すること”にあります。現実の世界でも、人生の目標は人によって違います。戦うのが苦手な人もいれば、家でただ横になって過ごす人もいる。それもひとつの生きかたです。ゲームの中でも、そうした多様性を尊重し、さまざまな選択肢を用意しています。
たとえば、トラックドライバーとしてプレイするなら、より多くの荷物を配達することで評価が積み重なっていきます。一方、警察官として多くの悪人を捕まえたいのであれば、まったく異なるゲーム体験になります。
現実の私たちも、それぞれ異なるアイデンティティを持ち、異なるライフスタイルで生きています。多様な生きかたを体験できることも、本作の核であり、魅力ですので、楽しみにしていてください。
――人気の獲得は、何らかの目的を達成するための手段なのでしょうか? またその目的はキャラクターごとに異なりますか?
開発
そうですね。『ANANTA』に登場するキャラクターは、それぞれ異なる職業に就いています。職業が違えばライフスタイルも目的も違ってくるのは、ごく自然なことです。
――日常生活や仕事上のタスクを超えた、より大きな目的も存在するのでしょうか?
開発
言える範囲でお答えすると、私たちが大切にしているのは、プレイヤーの皆さんがゲームを始めたとき、この物語をすばらしい体験として味わい、驚きを感じられるようにすることです。
先ほどもお話ししたように、本作ではインフルエンサーとして成長することで、世界を救うための大きな力を手にしていきます。世界を救うための壮大な物語と大きなミッションも用意していますが……それが何なのかは、サプライズとして残しておきたいと思います(笑)。詳細は続報をお待ちください。

新PVにあった戦闘シーンは、大きな目的に関係あるのだろうか? 気になる……!
――プレイアブルキャラクターに加えて、数多くのNPCとの出会いやクエストも用意されているように感じました。
開発
“都市”という空間において、人と人との関係は非常に重要な要素です。そのため、NPCとの交流もしっかり用意しています。
主人公の物語だけを描き、NPCを単なる背景として扱ってしまうと、その都市は偽物のように見えてしまいます。世界をより生き生きとした、人間味のあるものにするため、NPCたちが関わる物語も用意しています。ここにも期待していてください。
――街にいるNPCの見た目や年齢、行動などがかなり多様で、時間帯によってもNPCの配置が変わるなど、「この世界で人々が暮らしている」感覚を強く味わえました。NPCの作り込みに力を入れているオープンワールドRPGは珍しいと思うのですが、その意図をお聞かせください。
開発
プレイヤーの皆さまには、都市で暮らしているかのような没入感を味わっていただきたいので、NPCにもこだわりを持って作り込んでいます。『無限大ANANTA』の正式リリース後には、ぜひNPCを含む都市の細部までをチェックしてみてください。
――以前のインタビューでは、配信時には女性主人公も選べるようになると伺いました。今回の試遊ではまだ選択できませんでしたが、期待してもいいですか?
開発
もちろんです! 主人公が男性であれ女性であれ、プレイヤー自身が主人公になる作品ですから、きちんと選択できるようにします。
また、本作をよりダイナミックなものにするため、主人公にはデザインの修正を含むさまざまな調整が必要だと考えています。現在も作業を進めているところです。
――『ANANTA』には戦闘やカーチェイス、スタイリッシュな移動に加え、今回の試遊で体験したステルスやパルクールなど、幅広いアクション要素があります。今後、さらに新しいアクションを追加する予定はありますか?
開発
本作のアクションは、私たちとしても非常に手応えを感じられるクオリティーに仕上がっています。TGSやgamescomで体験していただいたもの以外にも、多くの要素を追加する予定です。
とくに戦闘は、本作の体験における重要な核のひとつで、コンバットアクションはカンフー映画からインスピレーションを得て制作しています。戦闘の楽しさは、あって当然の前提条件だと考えているので、手を抜くことなく本気で作り込んでいきます。
――アクション以外にも、新鮮で驚きのある要素を期待してよいのでしょうか?
開発
ぜひ期待してください。TGSやgamescomの体験版でも、すでにさまざまな乗り物やミニゲームを体験していただきましたが、こうしたアクティビティはさらに増えていきます。たとえば、ヘリコプターや自転車、ヨットにも乗ることができます。エリアごとに、その土地ならではのイベントも登場する予定です。
――新啓市では、主人公のスタイリッシュな移動が印象的でした。gamescom版で探索できた小さな村にも、その土地ならではの移動手段は登場しますか?
開発
『ANANTA』の移動は、キャラクター自身の身体を使ったアクションをベースにしています。村でも主人公らしい移動はできますが、木々がたくさんある場所で、都市と同じように飛び回るのは現実的ではありませんよね。そこで、都市と地方では移動の仕方に少し違いを設けています。たとえば村では自転車や、荷台がついたオート三輪といったノスタルジーが感じられる乗り物を用意しています。

――本作のおもな課金要素は、キャラクターの衣装、乗り物、家などのカスタマイズ部分になると以前のインタビューでお話しいただきました。今回の試遊では、カスタマイズ部分は体験できませんでしたが、リリース時には昨年のTGS試遊バージョンよりもさらにカスタマイズのラインアップが充実していると期待してよろしいですか?
開発
オープンワールドならではの没入感と自由度は、私たちが大切にしている部分です。キャラクターのカスタマイズやコーディネートをはじめ、ご質問にあった衣装や乗り物、さらには都市の中で楽しめるさまざまなライフスタイルも、自由な都市生活を形にする重要な要素だと考えています。
昨年のTGSでは、その一部のみをご紹介しました。正式リリース時には、さらに多彩なカスタマイズコンテンツをご用意する予定で、リリース後も継続的にアップデートしていきます。ぜひ正式リリース後の充実したコンテンツにご期待ください。
――最後に、配信を楽しみにしている日本のファンへメッセージをお願いします。
開発
TGSでは新啓市を体験していただきましたが、私たちは『ANANTA』の世界を通して、世界中のプレイヤーの皆さん、とくに日本のプレイヤーの皆さんに、たくさんのすばらしいものをお届けしたいと考えています。
今回お見せしたものを日本の皆さんに気に入っていただき、配信を楽しみにしていただけることを願っています。これからも懸命に開発を続け、ゲームをしっかりとブラッシュアップしていきます。2027年1月15日に、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。