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『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける

『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける
 2026年6月29日に9周年を迎えた『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)。それを記念して、星井美希役の長谷川明子さんにインタビュー。日本を飛び出して活躍する美希との歩みを振り返っていただいた。
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長谷川明子さんハセガワアキコ

4月14日生まれ。新潟県出身。おもな出演作は、『グランブルーファンタジー』(マリー役)、『アズールレーン』(デイス、フォルバン、ル・マルス役)、『ロウきゅーぶ!SS』(葦原怜那役)、『フォトカノ』(成田瑠宇役)、『ロボティクス・ノーツ』(悠木ロゼッタ役)、『ファンタジスタドール』(小明役)など。文中は長谷川。

『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける

美希役に選ばれたのは、声の生意気さが理由!?

――『アイドルマスター』シリーズは昨年20周年を迎え、今年で21周年となります。いまの率直なお気持ちをお聞かせください。

長谷川 
私の『アイマス』との出会いは、オーディションを受けることが決まって、ゲームセンターに筐体を見に行ったときでした。そこには全国のランキングと、踊っているアイドルの姿があり、プロデューサーノートには皆さんのいろいろな想いが書かれていて。プロデューサーさんたちが熱量高く楽しんでいらっしゃる、とても魅力的な作品なんだなと感じたことをいまでも覚えています。

 それから約20年経過しましたが、さらに勢いを増して、本当にすごいなと改めて感じています。そんなすごい作品に関わらせていただけて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――オーディションのことは覚えていらっしゃいますか?

長谷川 
オーディションの課題曲が『魔法をかけて!』でした。それと、アカペラで何か歌ってほしいとリクエストがあり、当時私が好きだったガールズグループのSPEEDさんの楽曲を歌わせていただきましたが、まったく手応えはありませんでした(笑)。

 ですので、不安な気持ちで帰宅したことを覚えています。オーディションのときはまだ美希のイラストはなく、セリフのみでした。そのときは、ハッキリ物言う女の子という印象で。本編中にも登場した「席に座りたいから、どいてくれる?」というセリフがあったことを覚えています。

――実際に美希の姿を見たときはどういった印象を感じましたか?

長谷川 
すごくかわいいなと思いました。金髪ロングでスタイル抜群で華やか。だけど、表情もコロコロ変わる子だったので、愛らしいなって。オーディションのときは少し生意気さも感じていましたが、当時のスタッフさんに合格理由として「声に生意気さがあった」と言われました(笑)。

 その理由とイラスト、そして実際に演じて思ったのは、すごく素直だから生意気に感じるだけで、好きなものは好き、嫌なものは嫌といえる幼くも純粋な子なんだなと。第一印象とはガラッと変わりましたね。
『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける

プロデューサーに愛された“覚醒美希”のお芝居のこだわり

――そこから美希を演じるにあたってのディレクションで印象的だったことはありますか?

長谷川 
セリフを収録する前に、まずゲームバージョンの歌を録ることになりまして。『ポジティブ』の収録で曲間にセリフがあるのですが、まだ美希がどんな女の子なのかわからない状態だったので、手探りで必死に収録した覚えがあります。

 その後、セリフの収録でしたが、やっぱり最初は生意気で、世間知らずな部分が大きいなと思いました。プロデューサーと関わっていくうちに、アイドルとしても、人や女の子としても成長していくようだったので、変化をつけていきましょうというディレクションをいただきました。

 いきなり大人の男の人が急にやってきて、信頼度もあまりなく、中学生からしたら距離感が気になるところから、プロデューサーを信頼してアイドルとしても前向きになる。そこの変化を意識するのと、「あふぅ」のセリフがくり返し演じていくうちにニュアンスが変わっていっていたので、最初の「あふぅ」を意識してほしいと言われたこともありました。

――初期のころの美希は、プロデューサーから“覚醒美希”の愛称で親しまれている姿もありました。通常の美希との演じわけにおいて、意識された点などはありましたか?

長谷川 
プロデューサーが自分の身を挺して事故から守ってくれる大きなイベントがあり、それを機に自分自身よりも美希のことを大切に想ってくれる、真剣に向き合ってくれる人がいるんだと気付くんですよね。

 衝撃的な体験を通じてそのことを実感して、そこからはいままで何となくやっていたことも、「この人の期待に応えたい」、「いっしょに夢を叶えたい」という想いが強くなっていき、そこから美希は一途にプロデューサーを信頼するようになります。

 ですので、通常の美希のときはやる気がなく、ゆっくりと「○○なの」と話す、テンションの低い状態でしたが、覚醒した後は基本的にテンションが高くなりますし、好きな気持ちを隠さないようにもなります。お仕事に対しても、「こんなんじゃダメだ」ともっとしっかりこなす姿も表れてきます。そのことをしっかりと感じていただけるようにお芝居をした記憶はありますね。

先輩アイドルとしての美希の立ち振る舞い


――そんな美希の姿がありながら、『ミリオンライブ!』では先輩アイドルとなりました。『ミリオンライブ!』が始動するお話を聞いたときはいかがでしたか?

長谷川 
確か『ぷちます! -プチ・アイドルマスター-』の収録スタジオで、当時の責任者の方から『ミリオンライブ!』のことをお聞きして、みんなの立ち絵を見せていただいた記憶があります。こんなにたくさんの後輩アイドルが増えるほど、765プロは大きくなったんだなとうれしくなりましたし、美希自身も765プロに後から合流してきた身で、仲間の子が増えることは(四条)貴音と(我那覇)響以来だったので、ちょっとドキドキしましたし、かつどんな子が来てくれるのか、ワクワクもしましたね。

――イラストを見たときに、第一印象で気になったアイドルはいましたか?

長谷川 
貴音は銀髪でしたが、髪が真っ赤のジュリアや、ターコイズカラーの(徳川)まつりちゃんなど、カラフルな髪色の子がたくさんいたので、ビジュアル面では少し驚きました。

――そこから、『ミリシタ』もスタートすることになります。

長谷川 
これまでの家庭用ゲーム機向け作品のモデルとは異なり、アニメのルックに近くてビックリしました。Xboxやプレイステーションで見ていた美希とはまた異なるかわいい姿が表現されていて、この美希もかわいくて素敵だなと思った記憶があります。

――『ミリオンライブ!』や『ミリシタ』で美希は先輩アイドルとしての姿も描かれていきますが、演じる際に変えた点などはありますか?

長谷川 
基本的にはマイペースな子なので、大きく変えた部分はありませんでしたが、わりと達観している部分があるなと感じたことから、おだやかにみんなを見守っているお芝居をやりすぎてしまうことはありました。

 そこで、美希がありのままの姿でいるからこそ、みんなから尊敬を得ている、憧れの存在となっていると気づいたので、あえてお芝居はあまり変えないように心掛けました。
『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける

溢れ出る765AS愛と真愛

――『ミリオンライブ!』のアイドルたちの中で、お気に入りの子はいますか?

長谷川 
同じ765プロオールスターズのアイドルでとても恐縮なのですが、やっぱり(菊地)真くん好きです。平田(宏美)さんも好きです。皆さん好きなんですけれど、真くんと平田さんがいちばんに思い浮かんできちゃいます(笑)。あと、(四条)貴音も芯があって落ち着いていて、好きです。本当にみんな好きなんですけどね!

――ミリオンスターズのアイドルの中から選ぶとするなら誰ですか?

長谷川 
これが、みんなかわいいんですよね。なので、今日のインタビューに向かう道中にもずっとこの質問のことを考えていたんです。ですが、みんなかわいいので選べないという結論に至りました(笑)。みんな大好き!

――どのアイドルも魅力的ですので、ひとりを選ぶことはなかなか難しいですよね。それでは、お気に入りのユニットや楽曲についてはいかがですか?

長谷川 
ミルキーウェイの『星屑のシンフォニア』が大好きです。2025年3月に開催された“HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”で初めて歌わせていただいて、とてもうれしかったです。
 楽曲に紐づく物語としても、美希がいかにユニットメンバーのことが好きなのかわかるシナリオで素敵なんです。ひとりひとりメンバーの名前を言って好きなところを挙げて、「美希の大事な居場所なんだ」と言ったり。シナリオも楽曲も大好きです。

 あとは、765プロオールスターズで歌う
『SunRiser』もお気に入りで、この楽曲も“HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”で披露させていただけて、本当に最高でした。

――美希が歌唱に参加していない楽曲で、お気に入りのものがあったりしますか?

長谷川 
『リフレインキス』はお気に入りですね。昨年の合同ライブ “THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD 2025”で『SideM』の皆さんが歌っていらっしゃるのを聴いて、また新しい扉が開きました(笑)。原曲自体が大好きだったところに、『SideM』の皆さんだからこその魅力も堪能することができて……。ほかのブランドの皆さんにも歌い紡がれてほしいなと思いました。
――美希にも似合いそうな楽曲ですよね。

長谷川 
そのような機会があったらぜひ歌ってみたい気持ちもありますが、本当は真くんに「ねぇ、しちゃう?」と言ってもらって、それをお客さんとして聞きたいです。それしか頭の中に思い浮かんでいませんでした(笑)。

 もし、歌わせていただけるなら、(高槻)やよいちゃんといっしょに歌ってみたいですね。やよいちゃんの
『relations』『蒼い鳥』とか最高なので、また別の扉が開いちゃいそうです。

――765プロのアイドルの新たな魅力も発見できそうです(笑)。『ミリシタ』では9周年記念楽曲『ドレスコード:最上級』が登場しますが、初めて聴いたときの印象なども伺えればと思います。

長谷川 
イントロが静かにかつキラキラと、物語の序章を感じさせる内容だったので、これが今回の周年楽曲なんだと意外に感じてビックリしました。そして、9周年を迎えて、また新しい雰囲気の楽曲をみんなで歌えるのがうれしくもありました。

――とくに注目して聴いてほしいポイントなどはありますか?

長谷川 
美希的には、歌詞の中に「キラキラ」というワードが登場しているので、美希のキラキラが歌詞の「キラキラ」に乗せられるといいなと思って収録したので、その点は注目していただきたいですね。

 歌詞としては、「クラウド・ナイン」が“この上なく幸せな状態”を意味していて、9周年にも掛かっているということを知ったときは驚きでした。「最上級にいいもの」というところで、美希がウキウキワクワクしている点が伝わればいいなと思いながらサビなどは歌ったので、ぜひ意識しながら聴いていただけたらなと思います。

――『ミリオンライブ!』としてはアニメも放送され、第1話では765プロオールスターズが歌う『ToP!!!!!!!!!!!!!』のライブシーンなどもありました。

長谷川 
素晴らしいアニメでしたよね。ずっと待っていてくださったプロデューサーさんも大満足の、愛を持って作ってくださったんだなと感じられる最高の作品でした。

 個人的には、(最上)静香ちゃんがオーディションで不安を感じているシーンがとても印象に残っています。そこも含めて、『ミリオンライブ!』のアイドルたちが、劇場で夢を叶えるために歩み出す様子を観ることができて、すごく感動しました。こういった思いを抱えながら劇場にいるんだなということにも改めて気付けて、とても魅力的な作品でした。

 765プロオールスターズが出てくることは知らず、いきなりあのような形で出していただけるとは思いませんでしたが、やっぱりみんなの姿を観ることができてうれしかったです。(天海)春香が転びそうになるところを支えるシーンもうれしくて、夢中になって観ていましたね。

――3DCGアニメでの描写も新鮮でした。

長谷川 
また新しい美希を観ることができて、最高でした。実際に並んでみるとわかる身長差もしっかり表現されていましたし、私服も「今回はこんな感じなんだ」と私も新鮮な気持ちで楽しく観させていただきました。
『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける

『アイドルマスター』として、美希としての活動の原点

――そんな美希とともに、数多くのステージに立たれてきましたが、舞台上でとくに意識していることはありますか?

長谷川 
プロデューサーさんはアイドルや『アイドルマスター』という作品が好きで観に来てくださっているので、どうしたら美希を感じてもらえるかはいつも考えています。美希はかっこいい姿もかわいい姿も表現できる、振り幅の大きいアイドルなので、「この楽曲を歌うときは、美希のどの部分を表現しよう?」ということはずっと考え続けています。

 約20年間考え続けてきたので、ひとつ答えが出ましたが、やっぱり“がんばるしかない”と思います。美希はとにかくカリスマ性があって、天才で何でもできる女の子です。美希はすごすぎるので、その背中を追いかけて、とにかく私ががんばるしかないということがわかりました。これからも精進していきたいと思います。

――数多く立たれてきたステージの中で、とくに印象に残っているものはありますか?

長谷川 
2006年の東京ゲームショウのステージですね。中村繪里子さん(天海春香役)と今井麻美さん(如月千早役)といっしょに『GO MY WAY!!』『relations』を歌う際、緊張しすぎて胃が痛くて、人生で初めて胃薬を飲んだほどでした。

 そのときから、おふたりはすごく気に掛けてくださっていて。当時は衣装も自前だったので、私に似合いそうなショートパンツがあったから買いに行こうと、代官山のお店に連れて行っていただきました。私は東京に出てきたばかりだったので、「ここが代官山かぁ」といまいち実感がない状態でしたが、おふたりは緑のショートパンツを選んでくださったり、たくさんアドバイスもいただいたりしました。当時はすごく緊張していましたし、いまより余裕がなかったと思いますが、気に掛けてくださったおふたりとの思い出も含めて、私の出発点なので、いちばん印象に残っています。

――そこから約20年、皆さんご活躍され続けています。

長谷川 
アイドルは卒業していくイメージがありましたが、仲間たちは増え、美希たちもまだまだ活躍し続けてくれているのは本当にうれしいです。

近年の大型ライブでは、約20年の活動の中で初披露の楽曲も満を持して歌唱

――ライブとしては、2025年3月に“HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”、8月に765単独公演“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!”(NEI)、12月には合同ライブ“M@STERS OF IDOL WORLD 2025”(MOIW2025)と、大型公演が立て続けに開催されました。

長谷川 
今日、私が身に着けているイヤリングは、“HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”のときに衣装さんが作ってプレゼントしてくれたものなんです。記念の品なので、今回『ミリシタ』の9周年の特集をしていただけるということで、身に着けてきました。

 そんな“HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”では、プロデューサーさんたちが応援広告やフラワースタンドも用意してくださったのですが、皆さん、ミルキーウェイのイラストなどを描いてくださっていて。それほど期待してくださっていたんだなと思うととてもうれしかったですし、そんなミルキーウェイ全員で
『星屑のシンフォニア』を歌えたのが幸せでした。

 また、『ミリオンライブ!』で歌い紡がれてきた
『Marionetteは眠らない』も私はオリジナルメンバーなのですが、このときに初めて歌わせていただいて。しかも、『Marionetteは眠らない』の玄人であるMachicoちゃん(伊吹翼役)とのデュオということで、リハーサルのときからMachicoちゃんのすごさを目の当たりにしながら、なんとかがんばってついて行こうと歌っていました。ライブで初めてパフォーマンスする楽曲をたくさん歌わせていただいたのはうれしかったですね。

 あとは、
『SunRiser』が好きなので、この楽曲のイントロで(若林)直美さん(秋月律子役)の太陽のような明るい掛け声がほしいと思って、直美さんに「ここでひと言ください。その後、このタイミングで行くよって言いたいです」とご相談させていただきました。直美さんもご快諾してくださったので、本番では非常に高まった状態でパフォーマンスをすることができました。そんな状態で『ミリオンライブ!』の子たちといっしょに歌えたのもうれしかったです。そのときの映像は、いまでもくり返し観ているほどです(笑)。

――NEIはいかがでしたか?

長谷川 
20周年の総まとめの公演になるなと思ったので、美希のデビュー曲の印象が強い『relations』を入れさせてもらおうと考えていたら、プロデューサーさんによるライブプロデュースアンケートのコーナーで選んでいただいていたので、皆さんと思いがいっしょなんだなと感激しました。
 そんな『relations』は、CDのM@STER VERSIONでいっしょだった(今井)麻美さんと初めてフルで歌わせていただきました。プロデューサーさんたちもとても喜んでくださっていたようで歓声がすごくて、披露できて本当によかったなと思いました。そういえば、『relations』は『ミリオンライブ!』の13thライブで阿部里果ちゃん(真壁瑞希役)と愛美ちゃん(ジュリア役)が歌ってくれていたようで、『ミリオンライブ!』のみんなが歌い紡いでくれているのもすごくうれしいです。

 それと、公演を通じて改めて765プロの皆さんのパワーにも圧倒されました。ただ歌やダンスがうまいだけでなく、人間味と言いますか、自分の足で駆け巡って会場を盛り上げる様子が手作り感も感じられて、懐かしい感覚でした。まったく個性の違う皆さんとの久しぶりの共演が楽しくて楽しくて、765プロオールスターズは最強だなと思いながら、そして改めて尊敬しながらステージに立たせていただきました。

――プロデューサーへの手紙やお姫さまティアラの演出も感動的でした。

長谷川 
手紙については、いまの美希の気持ちを素直に乗せれば、プロデューサーさんにきっと思いが伝わるんじゃないかなと信じて読ませていただきました。

 お姫さまティアラの演出については、じつは最初に用意していたセリフをかなり変えさせていただいたんです。収録のときに、初期のころの美希はプロデューサーさんを“そこの人”と言っているし、やる気もそこまでなかったので、全体的にテンションを下げつつ、「がんばらないようにがんばらないと」という当時のセリフも入れて、初期のころの美希を感じていただけるようご相談して収録しました。

――あの感動的な演出には、そうしたこだわりがあったのですね。MOIW2025はいかがでしたか?

長谷川 
個人的には、初めて『学園アイドルマスター』の皆さんと同じステージに立てて、ものすごくフレッシュさを感じたのが印象的でした。みんなかわいいですし。また、私が加入したときとは比べものにならないほど歌って踊って躍動していて。本当にすごいなと感じました。

 ほかには、元961プロと現961プロのみんなとのステージも忘れられないですね。神原大地くん(伊集院北斗役)たちといっしょに
『REALIZE!!!』を歌えたのはとてもうれしかったです。

 それと、楽曲の終盤で「同じ場所」と美希がシャウトする場面があるのですが、961プロの中ではプロジェクトフェアリーはいちばんお姉さんなので、私たちががんばらなきゃと思い、スタッフさんともご相談して、私がいつもより長めにシャウトをして、それが終わってからみんなが「REALIZE!」と掛け声を入れてくれる流れを考えました。みんなの協力の甲斐もあって実現し、無事かっこいいステージになったので、とても思い出深いです。

――ほかのブランドの方とのステージに立つときは、心持ちもいつもと変わったりするのですか?

長谷川 
単独ライブについては、後輩の子たちや先輩方がすばらしいパフォーマンスをする中で、それに負けないように美希を感じていただけることを大事にしています。ただ、合同ライブに関してはお祭りなので、みんなで全力で盛り上がれるように私自身も楽しんでステージに立たせていただいています。

 当日は、『
学マス』の『ENDLESS DANCE』を765プロオールスターズで披露させていただきましたが、直前に皆さんと相談して、自分たちのやりたい表現を実行することに決めたんです。そしたら、本番にそれがピッタリ噛み合いまして。765プロオールスターズの強さが表れていて、私たちらしいパフォーマンスができました。それが会場での盛り上がりにもつながったのかなと思います。ですので、合同ライブではいつもとは違うアプローチで臨むことは大事にしています。
『ミリシタ』長谷川明子さん(星井美希役)インタビュー。ありのままの姿でいるからこそ、美希は後輩アイドルから尊敬や憧れの対象であり続ける

海外Pからの熱い応援に思わず涙

――今年の5月にアメリカ・シカゴで開催された“Anime Central 2026”では、今井麻美さんと原由実さん(四条貴音役)とともに765プロオールスターズとしてステージに立たれましたね。

長谷川 
私は人生初めてのアメリカでしたし、MCなども英語じゃないと伝わらないんじゃないか、楽しんでもらえないんじゃないかとすごく不安でした。でも、ここは日本かなと錯覚するぐらい、現地のプロデューサーさんのコールはバッチリでしたし、MCの内容も理解していただけている部分もあったようでした。グッズも身に着けながらペンライトを振ってくださっていて、日本と同じように盛り上がることができるとは思わなかったので、こんなに愛してくださっているんだとすごく安心したのと同時にうれしかったですね。

 披露した楽曲としては、
『きゅんっ!ヴァンパイアガール』を歌うのがかなり久々だったので歌えて幸せでした。この楽曲のM@STER VERSIONは美希、貴音、響の3人で収録していたこともあり、喜びも大きかったです。

――“Anime Central 2026”では、美希の海外ソロ公演も実施されました。

長谷川 
やっぱり驚きましたね。以前に、美希、貴音、響の3人で961 PRODUCTION presents “Re:FLAME”という大きなライブをさせていただきましたが、今回は海外でしかもソロ公演だったので、「いいんですか?」という気持ちがありました。ただ、今回のような機会がキャスト、そしてアイドルたちもxRライブの形で海外に進出していくきっかけになるなと思いましたし、その新しいチャレンジに美希を選んでいただけたので、私も気合いを入れてがんばらなくてはと感じました。
――実際にご覧になられて、いかがでしたか?

長谷川 
開演前に皆さんが美希の名前を呼んでくれていたことがすごくうれしくて。美希のことを知ってくれていて、その姿を楽しみに待ってくれていることがこんなに幸せなんだなと思うと、開演前から少しポロリときました(笑)。

 美希自身はマイペースで慌てたりする子ではないですが、やっぱり海外でのソロ公演となると、さすがに力が入って、いつもより大きく動いて息が上がるんじゃないかなとも思ったので「がんばれ、がんばれ」と応援しながら見守っていました。

 最後の「美希最高!」コールは本当に素敵な光景でした。

――アメリカでの公演が無事終了しましたが、8月には韓国・ソウルのKIMCHIKURA Fes '26にもご出演されます。

長谷川 
正直、こんなに海外に行けるとは思っていなかったので、そこは驚きでした。じつは繪里子さんと麻美さんの3人だけでイベントを巡るのは意外と少なくて、おそらく先ほどお話ししたデビューのときのゲームショウと合わせても数回しかないと思います。そして、今回も765プロオールスターズでの出演とのことなので、気合いが入ります。繪里子さんと麻美さんといっしょに、765プロらしいカラーとパワーを出して、私たちらしいライブができたらいいなと考えています。

765プロオールスターズ全員による東京ドームでのxRライブが夢

――海外公演を含めて、いつも新しい挑戦が行われていますが、今後やってみたいことはありますか?

長谷川 
765プロオールスターズのアイドルたちのxRライブが行われていますが、春香ちゃんの公演も改めてやってほしいですし(※天海春香のxRは、アイマスエキスポの一環で行われたものの、単独のイベントとしてはまだ実施されていない)、一回りしたら、今度は765プロオールスターズ全員によるxRライブを、東京ドームでやってほしいと思います。

 いまの段階では技術的な課題などもあるかもしれませんが、これからも『アイドルマスター』は続いていきますので、いつか実現してほしいです。

――それでは最後に、プロデューサーさんにメッセージをお願いします。

長谷川 
プロデューサーの皆さんのおかげで、アイドルたちは元気に活躍の場を広げることができ、いっしょに歩き続けることでここまで大きなコンテンツとなりました。皆さんの愛のおかげで私たちも歩んでこられたので、これからもたくさんアイドルたちを愛して、いっしょに歩き続けられたらうれしいです。
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