ロゴジャック広告

『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説

『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
 2026年4月28日に配信された、オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)の最新大型アップデート・パッチ7.5“彼方に至る路”。この7.5では、2027年1月発売予定の新拡張パッケージ『白銀のワンダラー』へと続くメインストーリーが見どころなほか、『ファイナルファンタジーXI』(FF11)とのクロスオーバーコンテンツである “エコーズ オブ ヴァナ・ディール”(EoV)の第3弾(完結編)が公開となったことも、大きな注目ポイントだろう。
広告
共通パーツ画像
 その第3弾で展開するアライアンスレイド“ウィンダス:ザ・サードウォーク”は、ウィンダス連邦をモチーフとしたフィールドで幕を開け、いよいよ『FF11』における“神”ともいえる強敵が複数登場。さらに、謎の男アルシャールの正体も明らかとなる。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
 そこでここでは、『FF11』をプレイしたことがない光の戦士たちのために、本コンテンツで登場したボスキャラクターなどが、『FF11』でどのような存在なのかを詳しく解説。なお、記事内では“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の物語のネタバレを多く含むほか、『FF11』自体の物語のネタバレも若干含んでいる。その点には十分注意し、少なくても“ウィンダス:ザ・サードウォーク”をクリアーしてから読み進めてほしい。
 なお、EoV第1弾“ジュノ:ザ・ファーストウォーク”と、EoV第2弾“サンドリア:ザ・セカンドウォーク”については以下の記事で元ネタを解説しているので、未読の人はあわせてこちらも確認を。

プレイヤーの所属国のひとつ“ウィンダス連邦”と星の大樹

 ウィンダス連邦はEoV第2弾に登場したサンドリア王国と同様に、『FF11』のプレイヤーが最初に選ぶ所属国のうちのひとつで、サンドリア王国があるクォン大陸とは別の大陸であるミンダルシア大陸の南方に位置している。このウィンダス連邦は、タルタル族と呼ばれる小柄な民の諸部族が連合して成立させた連邦国家で、友好関係にあるミスラ族とともに暮らしている。

 プレイヤータウンとしてのウィンダス連邦は、ウィンダス石の区、ウィンダス水の区、ウィンダス森の区、ウィンダス港、天の塔と5つのエリアで構成されており、“ウィンダス:ザ・サードウォーク”はウィンダス石の区からスタート。また、ここで見える中央の大きな木は“星の大樹”と呼ばれており、その根元にはウィンダス連邦の中枢である天の塔の入り口がある。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』のウィンダス石の区。
 なお、サンドリア王国、ウィンダス連邦に並ぶもうひとつのプレイヤータウンであるバストゥーク共和国は、残念ながらEoVには登場しないものの、シャントットのセリフによると、途中まではサレージャが創っていたようだ。完成したらどのようなエリアになったのか、気になるところである。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
“ウィンダス:ザ・サードウォーク”でのシャントットのセリフ。

“連邦の黒い悪魔”シャントット博士

 『FF11』におけるシャントット(Shantotto)は、ウィンダス連邦が誇る3博士の一角を担う天才黒魔道士であり、かつてはウィンダスの軍事を司る“口の院”院長を務めていた。現在は元老院の首席議員として国政の枢軸を担う、連邦の実質的なナンバー2である。絶大な魔力を持ち、苛烈な性格であることも知られており、要注意人物としても名を轟かせている。

 魔法研究にも余念がなく、その過程で問題を起こすこともしばしば……。20年前のクリスタル戦争では、軍事に関する権限をはく奪されていながらも傍若無人な行動によって前線で活躍し、大戦果をあげた英雄としても知られている。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』のシャントット。
 『FF11』では数々のクエストに登場し、その傍若無人な性格でプレイヤーからの人気も高く、2013年に公式に行われたNPC人気投票では1位となっている。以前、第1弾解説記事のプリッシュの項目でも少し触れたが、『FF11』以外への作品にゲスト出演した回数ももっとも多く、『FF11』における顔としての側面も。『FF14』においても、2014年に行われたコラボレーションイベント“黒い悪魔”で、巨大なシャントットと戦うF.A.T.E.が開催されたことがあった。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
“ウィンダス:ザ・サードウォーク”でのShantotto the Demon。

最大700人のプレイヤーが防衛戦をくり広げた“ビシージ”

 シャントット(Shantotto the Demon)とのバトルが終わったあとに訪れるアルザビで行われる小規模な戦闘は、ビシージをモデルにしている。このビシージは、『FF11』の3番目の拡張データディスク『アトルガンの秘宝』におけるバトルコンテンツのひとつで、不定期に発生する蛮族軍の襲撃から皇都アルザビを防衛するというものだ。当時は蛮族軍の襲撃が予告されると最大700人ものプレイヤーがアルザビに集い、激闘をくり広げていた。

 “ウィンダス:ザ・サードウォーク”の戦闘では、3つある蛮族軍の中でもっとも冒険者たちを苦しめたであろう、Medusa 率いる“死者の軍団”のモンスターたちが登場している。『FF11』における死者の軍団には、強烈な前方範囲攻撃を使うものや、周囲に魅了や石化といったやっかいな状態異常をふりまくもの、一撃で冒険者を戦闘不能にする特殊技を使うものなどが存在していた。

 なお、『FF11』でのビシージは2024年11月から行軍レベルの上昇をメインとした大規模な改修が続けられており、現在の冒険者のレベルに見合った強さへと生まれ変わっている。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』でのビシージ。

アトルガン皇国に伝わる“白き神”、アレキサンダー

 『FF11』のアレキサンダー(Alexander)は、『アトルガンの秘宝』のミッション(メインストーリー)におけるラストバトルに登場する。このアレキサンダーは、古代文明の遺物をもとに作られた機関巨人と呼ばれるものに白き神を降臨させた戦略兵器で、その起源は約900年前にさかのぼる。

 のちに天晶暦元年とされた年に、アトルガン皇国の祖であるアルザダール帝は、世界を統べるために白き神アレキサンダーを宿した超巨大な鉄巨人を空へと打ち上げた。しかし、それ対抗すべくある国が黒き神であるオーディンを召喚して対抗。そのときに起きた戦いは、神々の黄昏(ラグナロク)と呼ばれ、空に大穴を開けて1年ものあいだ夜を奪い、地上の一帯を焦土と化した。そんなアレキサンダーが完全に起動し、ラグナロクが再び起こることを人々が危惧した結果、冒険者がアレキサンダーの起動を止めるために戦いを挑むことになる。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』のアレキサンダー。
 後日、アレキサンダーは召喚士が習得する召喚獣としても実装された。アレキサンダー召喚は、MPをすべて消費してパーティメンバーに一定時間“絶対防御”の効果を与えるもので、強力なダメージカットと状態異常に対する耐性を得られる。一部のコンテンツでは、戦闘直後に“絶対防御”をかけ、効果時間中に敵を倒しきるという短期決戦戦術が用いられることもあった。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』で召喚士が召喚したアレキサンダー。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
“ウィンダス:ザ・サードウォーク”でのAlexander Resurrected。

“黄昏の男神”プロマシア

 プロマシア(Promathia)は、『FF11』の2番目の拡張データディスク『プロマシアの呪縛』のミッション(メインストーリー)におけるラストバトルに登場する。ヴァナ・ディールの神と言えば、5種族の人間を生み出したとされ、多くの人々から信仰を集める女神アルタナがもっとも知られているが、その対となる存在が男神プロマシアだ。

 プロマシアは獣人を創ってヴァナ・ディールに解き放ち、人間と獣人が争うように仕向けた悪神だと言われている。『プロマシアの呪縛』のストーリーを進めることで、その真実に迫っていく冒険者たちだが、ストーリーの終盤でプロマシアが神として復活。その存在がヴァナ・ディールに降り立つと人類は滅亡してしまうため、冒険者とプリッシュたちは降臨を阻止するためにプロマシアに立ち向かう。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』でのプロマシア。
 なお“ウィンダス:ザ・サードウォーク”のPromathia戦の途中では、『プロマシアの呪縛』の序盤で訪れるプロミヴォンエリアをモデルにしたギミックが出現する。当時のプロミヴォンエリアにはレベル制限があるうえに、最初の突入時はマップがない状態でいくつかのワープを経由して移動しなければならず、それぞれのエリアの最奥に待ち受けるボスモンスターもかなりの強さだったので、ストーリーの進行に苦労したプレイヤーが多かった。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』より、プロミヴォン-ホラの風景。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
“ウィンダス:ザ・サードウォーク”でのPromathia。

もうひとつの世界“アビセア”で冒険者と対峙する“神竜”

 神竜(Shinryu)は、『FF11』のバトルエリア拡張コンテンツ『アビセア』シリーズのラストバトルに登場する。ストーリーを進めていくと、本来のヴァナ・ディールとは異なる“アビセア”と呼ばれる並行世界の冒険者もプロマシアに挑んだことが判明。そして、冒険者がプロマシアに敗北したことでアビセア世界は崩壊に向かいはじめたという。

 つまり、“冒険者がプロマシアに敗北したifの世界”こそがアビセアだった。神竜はそんな世界でプロマシアの可能性のひとつとして存在しており、“ウィンダス:ザ・サードウォーク”に登場した神竜も、元がプロマシアだったことがわかるような形でリメイクされている。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』の神竜。
 『FF11』における実装当初の神竜はとても強力なボスで、天神地祇(てんじんちぎ)の薬という、アビセアのみで使えるパワーアップアイテム(HPとMPが9999、各ステータスが999になるなどの超絶な効果)を利用した攻略が一般的だった。

 なお、今回紹介したアレキサンダー、プロマシア、神竜の各ボスとのバトルは、『FF11』ではクエストやミッションクリアー後も、上位召喚獣バトルフィールド/上位ミッションバトルフィールドとして挑むことができ、勝利すればアイテムレベル付きの装備を入手することができる。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
“ウィンダス:ザ・サードウォーク”でのShinryu。
 そして“ウィンダス:ザ・サードウォーク”での神竜戦では、BGMにも注目。前半戦では『FF11』の神竜戦と同様のBGMが流れ、イベント後の後半戦では『FF11』のコンポーザーである水田直志氏による書き下ろしの新曲『The Wyrm Who Would Be King』が流れる。この曲は『FF11』の初期タイトル曲『Vana'diel March』をモチーフとしたもので、『FF11』プレイヤーならぜひ聴いてほしい1曲だ。

“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の報酬装備

 “ウィンダス:ザ・サードウォーク”の宝箱から得られる装備は、『FF11』のジョブ専用装束であるアーティファクト(AF)と、大規模バトルコンテンツであるデュナミスで入手できるレリック装束を元にしており、シーフと赤魔道士とナイトのAF&レリック装束、およびモンクのAFをモデルにしたものが実装されている。

 ちなみにレリック装束のなかでも赤魔道士の頭装備であるデュエルシャポーと、シーフの両手装備であるアサシンアムレットは、デュナミスで得られる装備の中でも1、2を争う人気の装備品だった。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
『FF11』より。左からナイトAF、ナイトレリック装束、モンクAF、シーフAF、シーフレリック装束、赤魔道士AF、赤魔道士レリック装束。
『FF11』の冒険者が対峙した“神”たち。『FF14』EoV第3弾“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の元ネタを徹底解説
上記装備をモチーフにした“ウィンダス:ザ・サードウォーク”の報酬装備。
 以上、“ウィンダス:ザ・サードウォーク”のボスを中心に元ネタを解説したが、EoVにはまだまだ『FF11』のさまざまな要素が盛り込まれている。2026年5月16日で24周年を迎え、まだまだ冒険が続いていく『FF11』。まだプレイをしたことがない光の戦士の皆さんは、ぜひ6月9日まで開催中のディスカウントキャンペーンやエコーズ オブ ヴァナ・ディール割引を活用して、ヴァナ・ディールの世界を訪れてみてほしい。