2026年4月24日より公開中の映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』。『スーパーマリオ』の世界をもとにしたアニメーション映画で、全世界累計興行収入約13億ドル(約2000億円)以上を記録した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続く2作目。制作は任天堂と『ミニオンズ』などのイルミネーションと共同で行われている。 本作ではマリオやルイージ、ピーチ姫といった前作からのキャラクターに加えて、ヨッシー、ロゼッタらが新たに登場。クッパJr.の邪悪な野望を阻止するため宇宙への冒険が描かれる。
そんな本作で、1作目に引き続きマリオの日本語版声優を務める宮野真守さんへの合同インタビュ-を実施。1作目の反響や2作目の魅力、収録時のエピソード、マリオ遍歴までを聞いた。
宮野真守さん(ミヤノマモル)
6月8日生まれ、埼玉県出身。声優、俳優、アーティストなど多彩な分野で活躍。近年のおもな出演作は、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(童磨役)、『LAZARUS ラザロ』(アクセル役)、『キン肉マン 完璧超人始祖編』(キン肉マン役)など。文中は宮野。

宇宙に飛び出した冒険によってスケール感がアップ。つねにワクワクしながら楽しんでもらえるはず
――前作は国内外で大ヒットしましたが、その反響はいかがでしたか?
宮野
日本が生んだキャラクターが世界中で愛されて、それが映画となったときにこんなにも楽しんでもらえて、とても誇らしかったです。
また、同業者を含めて、たくさんの方々から声をかけていただきました。改めて、それぞれの世代にマリオが存在しているんだなと強く感じましたし、それぞれの世代が持っているマリオへの想いも映画に込められていて、絶妙な仕上がりだなと思いました。マリオの成長ストーリーを軸に、そこにいろいろなゲームの要素が盛り込まれていて、全世代の人が楽しめるように作られているのが、本当に見事な作品だなと改めて感じました。
――同業者の方からの反響で、とくに印象的だったものはありますか?
宮野
「宮野じゃないと思った」と言われたのはとても印象的でした。僕自身、自分がマリオの声を発するのはすごくプレッシャーだったんです。みんなのマリオですし、「ヤッフー!」のような印象的な掛け声だけではなく、しっかりと言葉を紡いでいく必要があったので。
プレッシャーだったぶん、「宮野じゃないと思った」と言っていただけたことが、僕のお芝居がマリオとして皆さんに届いたんだと、とてもうれしかったです。マリオになれている自分が誇らしかったですし、マリオのストーリーを純粋に楽しんでもらえて、本当によかったです。
――2作目となる本作をご覧になられて、前作からパワーアップしていると感じた点はありますか?
宮野
宇宙に飛び出しての冒険なので、映像の迫力が前作とはまた違ったスケール感になっていますし、だからこそ、アクションにおけるギミックなども必然と大きくなっています。惑星まで作ってしまうカメ族の科学力には驚かされました。本当にスケールの大きいことがたくさん起こるので、つねにワクワクしながらご覧いただけるのではないかなと思います。
物語としても、前作を経て、何者でもなかった青年からヒーローへと成長したマリオがいろんなキャラクターの悩みを解決するところから始まり、そこから壮大な冒険へとくり出していくので、とくに頼もしさという点はレベルアップしています。そのぶん、収録ではしっかりと集中して臨む必要があるなと気を引き締めました。

――収録現場の雰囲気はいかがでしたか?
宮野
前作に引き続きたのしかったですね。それと、三宅健太さん(クッパ役)と、「やっぱり声優ってすごいよね」という話を現場でしたのですが、声のお芝居で体を動かしていないのに、みんな汗だくなんです。本当に、魂を、命を燃やして声を発しているんだなと。マリオもアクションシーンが多いので、本当に戦いなんです。マイクの前で動いていないのに、息も上がるほどで。
その光景から、命を燃やして声を吹き込むことは本当に素晴らしいことだなと思いましたし、作品作りにはそれぐらいの熱量が必要なんだと改めて強く感じました。全力で命を燃やせる仲間といっしょに作品を作れたことは幸せでしたね。

――本作ではパワーアップアイテムもたくさん登場しますが、とくにお気に入りのパワーアップはありますか?
宮野
パワーアップとは少し違うかもしれませんが、スーパースコープが登場したのは驚きました。スーパーファミコンの周辺機器で、遊べる作品は少なかったのですが、見た目がかっこよくて持っていたんです。当時は、まわりで僕しか持っていなかったので自慢でもありました。それをヨッシーが手にして登場したときは感動しましたね。
ヨッシーといえば、ベビィマリオとベビィルイージを背中に乗せる姿もかわいかったです。『ヨッシーアイランド』を思い出して懐かしくもなりました。スーパースコープやヨッシーたちの姿を含め、自分が触れてきたものがたくさん登場していて、見ていて本当に楽しかったです。

――ヨッシーとの思い出についてもお聞かせください。
宮野
『スーパーマリオワールド』はめちゃくちゃ遊びました。ここだけの話ですが、推しは青ヨッシーです。
――青ヨッシーは、どの色のノコノコを食べても空を飛べますからね。
宮野
そうなんです! 本当に心強い存在で何度も助けられました。
――本作でのヨッシーの印象はいかがでしたか?
宮野
マリオたちとヨッシーの関係性の描かれかたは僕も気になっていました。最初から馬が合う仲間で、マリオ、ルイージ、ヨッシーの掛け合いはかわいかったですね。


――ヨッシーをはじめ、魅力的なキャラクターたちがたくさん登場しますが、とくに注目してほしいキャラクターはいますか?
宮野
やっぱりロゼッタとピーチ姫ですね。ロゼッタは今回のストーリーの肝ですし、ピーチ姫にとっても重要な存在です。ロゼッタの登場によって物語の広がりも格段に大きくなりました。ふたりの関係性によって心が揺れ動くシーンがたくさん登場するので、本作の注目ポイントのひとつだと思います。
そういえば、『スターフォックス』のフォックス・マクラウドの登場には驚きました。シリーズ作も遊んでいたので、うれしかったです。彼の登場のように、童心がくすぐられるポイントがたくさんあるので、そこも注目していただきたいです。

――ちなみにマリオにとってのキノコのような宮野さんにとってのパワーアップアイテムはありますか?
宮野
体を鍛えているとタンパク質が必要なので、やっぱりお肉ですね。とくに焼肉、ステーキが大好きです。ここぞというとき気合いを入れるために食べに行ったりもします。
――改めて、宮野さんが親しまれたマリオ作品についても聞かせてください。
宮野
マリオとの出会いは『スーパーマリオブラザーズ』からですね。そこからほとんどの作品を遊んでいる気がします。『2』は友人の家で遊んで、『3』は自分で買った記憶があります。とくに『3』はカルチャーショックで、ゲームのシステムはこんなにレベルアップするんだと驚きました。パワーアイテムも大幅に増えて、アクションやギミック、ゲーム性も格段におもしろくなっていたので衝撃でした。ただ、当時はセーブ機能がなかったので、最後までたどり着くのがたいへんでしたね(笑)。笛を使って何とか攻略していました。
――本作でとくにお気に入りのシーンを教えてください。
宮野
マリオとピーチ姫のやり取りです。前作でマリオは、勇敢でかっこよく成長していく姿を見せてくれましたが、本作ではピーチ姫とのやり取りを通じて、彼のやさしさ、思いやりの部分が垣間見えたのが素敵でした。
また、人間味のある姿も印象的で。ぎこちなくも1歩ずつピーチ姫との関係を進めているのが微笑ましかったです。とくに、ピーチ姫がイライラしているときに、なだめるのではなく、寄り添ってあげるシーンは、彼らしいやさしさが表れていて魅力的でした。ぜひ、マリオとピーチ姫の関係性の変化にも注目してご覧いただけたらうれしいです。

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