本作は架空の1700年代のカリブ海を舞台にしており、プレイヤーも船長として名乗りを上げていたものの、悪魔の力を使役する“黒ひげ”の勢力に追い込まれ冒頭で命を落としてしまう……はずだったのだが、“アーティファクト”の力で奇跡的に蘇った船長として、無人島でイチからの再起を図る。
2月にリリースされたデモ版は絶大な支持を集め、ウィッシュリスト登録者数が150万を突破するなど、数多の船長が大海原への出航を心待ちにしている。
待望の日本語対応!

ゲームを始めるとキャラクタークリエイトが始まる。海賊らしく全身にタトゥーを入れたり体型を変えたり自由度は高く、メインメニューからいつでも名前もキャラクリも変えられる。キャラクリのあとはチュートリアルが始まり無人島に流れ着く。

甘口のサバイバルクラフトと激辛戦闘のギャップ!
サバイバルクラフト要素として、無人島に漂流したプレイヤーは自らの拠点を作り上げていく。最初は木を集めて焚き火を作り、作業台やベッドに調理鍋といったサバイバルの基本となるものから、探索やクエストの報酬で設計図を入手することで溶鉱炉や武器/防具の制作台など徐々に大海原に向けた生産を始めていく。

クラフトものなので建築要素に力が入っている。ドアひとつとってもさまざまな建築様式が用意されているので自分好みにカスタマイズしたい人はきっと沼る。一方でクラフトが苦手という方はあらかじめ用意されているテンプレの既存建築物を設置することで悩みを解消してくれる。
クラフトしたものは解体するとすべて元の材料が返ってくるので、お気に入りのレイアウトが見つかるまでトライアンドエラーができるのはうれしい点だ。
本作のサバイバル要素はかなりやさしい。食事を取らなくても一切のペナルティはなく餓死の心配もない。ただ食事は最大体力の上昇と食事にあったステータスのバフ(上昇)がかかり食材も簡単に集まるので、基本的につねに腹は満たしておきたい。食事は別々のものをふたつ取ることでバフを2重掛けできる。同じものをふたつ摂取しても効果はないので注意しよう。

睡眠を取らなくてもデメリットは一切ないのだが、睡眠中は世界の時間が加速するので採集物が再出現したり夜だけ現れる敵を消滅させたりできる。とくに序盤は夜にだけ現れる“水死体”や“アンデッド”が厄介なので、うまく時間を操って有益な探索をしよう。
この世界で生き抜くのはとても大変だ。サバイバル要素よりも死に直結する要素がある。それがソウルライトな戦闘だ。プレイヤーは近接武器と銃を駆使して野生生物や敵対勢力、アンデッドなどと戦っていく。

ソウルライトの戦闘の特徴としてパリィは本作にもあり、敵の攻撃に合わせてガードすることで“パーフェクトガード”が発動する。本作にはシールドのマークをした“体幹ポイント”があり、被弾したり通常ガードで攻撃を防ぐと徐々に削れていき、すべて無くなると一定時間無防備になる。パーフェクトガードが決まると確定で相手の体幹ポイントをひとつ削れる。
プレイヤー自身にも体幹ポイントはあり、体幹ポイントが削られてこちらがピンチに追い込まれることもある。しかし、パーフェクトガードが成功すると体幹ポイントを消費せずに相手のほうは削れる。防御こそが最大の攻撃となる。

“パーフェクトガード”と回避アクションの“ダッシュ”を使いこなせるかが、Windroseの戦闘で重要な要素だ。え? 難しそう? 問題ない。パーフェクトガードの判定はかなり緩いので安心してほしい。それでも不安ならすべて無視してショットガンの“ラッパ銃”で消し飛ばしてもいい。銃は剣よりも強し。

ちなみに戦闘はきびしく何度も命を落とすであろうが、デスペナルティは非常に軽いものとなっている。失うものは手荷物と食事のバフだけ。最後に復活地点に指定したベッドにリスポーンし、失った手荷物は前回の死亡地点に行くと回収できる。手荷物の中でも装備しているものやショートカット登録しているもの、レア物は手元に残るのもうれしい点だ。というか、これくらいデスペナルティが軽くないと戦闘がつらすぎるのでちょうどいいバランス。

探索こそが成長への道
レベルを上げるとステータスを任意に上げられ、各ステータスは武器の攻撃力にも関係してくる。一定までレベルを上げるとタレント用のポイントも付与される。片手武器の威力が上がったりダメージ耐性があがったり、遠距離攻撃が強くなったりなど多種多様だ。ステータスとタレントはいつでもどこでも無料でリセットできるのもうれしいポイント。

レベルは各島にある“?”で表示された探索地点の宝箱をすべて見つけたり、クエストを完了することで経験値が得られる。戦闘しているだけでは1ミリも経験値バーが上がらないのだ。探索しよう。
装備にもレベルが設定されており、防具は装備レベルの平均値が表示されるので、自分が今探索しているエリアに見合ったレベルなのかが分かりやすい。
防具にはセット効果があり、同じシリーズの防具をつけると特殊効果が発動する。分解台を作ったら装備の生産に費やした材料が丸ごと返ってくるので安心してテストしやすいのもいい点だ。ただし、強化に使った素材は返ってこないので注意しよう。

武器にはレベルと“格”がある。レベルが上がると威力があがり、格が上がると特殊効果が付与される。青色の武器は特殊効果がひとつあり、希少アイテムを使うことで紫色に“昇格”できる。 紫色は特殊効果がふたつとなり非常に強力だ。
筆者が愛用していた大剣は、青だと“パーフェクトガードで10%ずつダメージが上がり、最大で30%上昇”だが、紫にしたあとは“ダメージが最大まで上がった状態でパーフェクトガードをするとHPが10%回復する”という便利な効果も付与された。そのためボス戦でひたすらタンク役に徹して味方に攻撃してもらうという役割分担ができた。

このほかにも魅力的な装備は多数あるので、武器と防具セット効果を組み合わせてお好みのビルドを作ろう。
本作には難度設定があり3つの難度のほかに自由にカスタマイズもできるのだが、ノーマル難度の大海原でもソロではかなり苦しい難度になっている。

筆者たちは最初ノーマル設定でプレイしていたが、マルチプレイ用難度なので敵の体力などが100%増加しておりかなり苦戦をしたので、マルチプレイでの体力の増加倍率は0%は下げている。それでも3人で探索しても壊滅するときもあるのでソロだともっと辛い瞬間もある。筆者はひとりである砦を制圧するのに2時間近くもかかった。相手のレベルが3も上だったという理由もあるが、とにかく大変だった。この難度は自分に合わないと思った時は難度を下げてしまうのも手だ。
野郎ども! 出航だ!
プレイヤーは罪もない市民から略奪する悪逆無道の海賊ではなく、“黒ひげ”の勢力に反抗する海賊たちと手を組んだ海賊だ。そのため、海戦ではつねに黒ひげ麾下の船との戦いになり、砦や市街地を船で攻撃といったことはない。

海賊船のおもな役割はふたつ。“探索”と“海戦”だ。
最初の島はとても小さくすぐに探索が終わり、ボートを使って近隣の島を周って海賊船を復活させる。そしてようやく大海原に乗り出せる。

『Windrose』の航海は本作の売りのひとつだけあり、グラフィックにはとても力が入っている。とくに海岸の水際や波、夕焼けなどの描写はきれいだ。世界の島はシード値でランダムに生成されている。船員たちに歌を歌わせながら島ひとつ見えない海原を航海することもあれば、遠くからでもわかるくらいに巨大な島を目指して進むこともある。
そのひとつひとつの瞬間がどれも癒しであり興奮でもある。

各勢力の拠点は確認しよう
その旅の道中ではNPCたちの拠点を訪れることになる。NPCにはパッガニアや沿岸の同胞など4つの勢力がありどれも有効的だ。各勢力は評価をあげることで新しい装備や装飾、船の設計図を売ってくれる。
評価を上げる方法は単純で評価上げアイテムを貢ぐだけ。敵海賊を倒したりクエスト報酬で手に入るので積極的に貢いでいこう。
山麓に突入すると敵のレベルが上がるのでこちらも装備を強化していく必要がある。そのときに必要な素材も各勢力が販売しているので、山麓に向かう前に各勢力を見つけておくといい。
筆者たちはある街を素通りしていたので強化用素材を購入できず、ずっとジャングル向け装備で山麓を行進するという苦行を経験したので、くり返すが本当に各勢力を見つけたほうがいい。

NPCたちの中にはお金を払って雇うことができる従業者がおり、雇ってから拠点で仕事を割り振ることで拠点にワープしてくる。さみしい拠点が華やぐだけでなく各員にはオトクな効果があるので全員勧誘しておこう。

お宝船を見つけたら海賊らしく強奪だ!

船には耐久度がありゼロにすると轟沈し、沈んだ敵船や味方NPCの船はその地点に報酬をドロップする。敵船の耐久度を1/4以下まで削ると航行不可になり攻撃もしてこなくなる。基本的に敵は船団を組んでいるので航行不可になったら放置して別の船と戦おう。
航行不可になった敵船には乗り込むことができ、敵とこちらの船員NPCたちが入り乱れた大人数での船上バトルが楽しめる。戦いに勝利して制圧したらただ轟沈させるよりも多くの報酬が手に入る。とくに序盤〜中盤は銀貨の大量ゲット方法はほぼこれ一択だ。

敵船にはおいしい船とまずい船がいるのだが、おいしい船は輸送船など名前の上に宝箱マークがついているからわかりやすい。報酬のために積極的に乗り込みたい。
乗り込み戦は死亡してしまうとせっかく削った敵船は消えてしまい、もし荷物を落としてしまっていればその海域にまで取りに行かなくてはいけないというたいへんな目に遭ってしまうのでリスクも高い。
自分の船は海岸沿いにいるときはいつでも呼び出せる。船の格納庫に入れたアイテムはたとえ船が轟沈してもロストしないので、乗り込み前に手荷物は船に入れておけば万が一死亡してしまっても荷物回収もすぐにできるのは覚えておこう。

探索と戦闘が織りなす圧倒的なボリューム

Windrose Crewはアーリーアクセス開始時点でのコンテンツ量は製品版の50%くらいと語っており、アーリーアクセス開始直後にこれだけ遊べるのだからアップデートでどんどんコンテンツが増えていくのが楽しみでしょうがない。
戦闘は難度を変えることができ、サバイバルクラフト要素はカジュアル。それでいて海戦を味わいながら、美しいグラフィックを堪能しつつ、イノシシに吹き飛ばされる。そんな色々なジャンルの美味しいところを取った海賊ゲーム『Windrose』は4月14日に全世界でPC向けに出航!















