本記事ではそこで掲載されるレビューや、金子一馬氏(コンセプトプランナー・デザイナー)&田岡次郎氏(ディレクター)へのインタビューの一部を抜粋して紹介。『デビル メイ クライ 5』コラボに関する情報もあるので、最後までチェックしてほしい。
金子一馬が描く、未知なる神話世界へ
“悪魔絵師”と呼ばれてきた金子一馬氏が新たに“神魔画家”として描くのは、“神魔札”と呼ばれる神や悪魔が描かれたカードを駆使して、自動生成される迷宮の如きタワマンの上階を目指す伝奇RPG。

しかも、モダンな設定とは裏腹に、世界観のベースとなるのは壮大なる日本神話の世界だ。並々ならぬ伝承知識を持ちながらも、世界設定にとどまらずみずからがアートまでも手掛ける金子氏だからこそ醸成できるキャラクターの設定とデザイン、物語とゲームプレイのすべてが意味をなし、まさに魔法陣や曼荼羅の如き美しい情報の入れ子=“フラクタル”構造が湛えられている。


そんな『ツクヨミ』では、あなたは神降しの霊威を纏い、古来より日本を霊的に守護してきた“維持正常化機構”のエージェント“ツクヨミ”となり、跋扈する“神魔”を退治する秘密任務に赴くことに。
ちなみに、金子氏が『ツクヨミ』のために構築した世界観は深遠かつ広大であり、その一端をゲームを通して体験できるという。ゲーム中の“アーカイブ”では、神魔やキャラクターの詳細な設定に加え、なんと読み応えのある分量のデジタルノベル(小説)が収録。ゲームプレイではうかがい知れぬ物語を読むこともできる。
現代の陰陽師となり、タワマンに跋扈する魔を調伏せよ

また、月は月相によりいくつもの名で呼ばれる天体でもある。あなたはまさに“十六夜月”、“新月”、“満月”、“半月”という月相の名を冠した4人のツクヨミの視点で展開する群像劇を体験する。港湾に建つ巨大なタワマン“THE HASHIRA”で巻き起こる一連の怪事件、そしてその裏に潜む壮大なるこの世界そのものの真実に触れることになる。



探索はとてもシンプル。自動でタワマンの中を移動し、分かれ道やイベントが発生するごとに選択を迫られる。その選択の結果によって、たとえば新しい神魔札が得られたり、神魔札が強化されたり、HPが回復したりといったメリットがあったり。逆にデメリットとしてHPが減ったり神魔札を失ったり、さらには“ツキモノ”と呼ばれるパッシブ(追加効果)を入手することも。

いいパッシブもあればマイナスのパッシブもあり、この選択は生存において非常に重要になるので注意が必要。ただし心配は無用。ローグライクRPGなので、何度も挑戦することで次第にツクヨミは強化され、有利なパッシブなどを多く入手できるようになる。さらには“神装”と呼ばれる強力なアイテムも解禁され、文字通りの切り札になるはずだ。
また本作にはユニークな“創成札”と呼ばれる強力な札を入手する方法がある。プレイを進めることで、次第に“オオカミゲージ”と呼ばれるカウンターが減少していき、ゼロになると“オオカミ”と呼ばれるツクヨミに神託を与える謎の神が降臨。あなたの行動や選択結果をチェックし、そこから特別な神魔札である“創成札”を“神託の儀”によって生成する。

この創成札は、暴力的・高圧的か、規律に従って行動したのか、もしくは調停をしたのかといった行動の方向性でパターンが複雑に変化。その絵柄もオオカミからの質問への回答によって変わり、あなたならではの札が入手できる仕掛けだ。プレイを重ねるたびに創成札は手に入るので、プレイをくり返すほどデッキは強化され選択肢も増えていくだろう。


物語は“THE HASHIRA”内で突如起きたクーデターによって幕を開ける。“津軽物流”なる東北の運送会社CEO“登美のりこ”が“ソロモンの指輪”と呼ばれる遺物を使い、数多の神魔を召喚。結界に閉じ込めたタワマンの住人たちを生贄に、ある儀式を執り行おうと画策しているという。

あなたの任務はツクヨミとなって儀式を阻止すること。だがこのクーデターの背後には、日本を支配してきた天津神と、天津神に国を奪われた国津神の怨念といった神々の代理戦争が横たわっている。さらに、背後の暗闇で蠢く組織“エスタブ”の影や公安、そして裏切りの気配も。あなたが4人のツクヨミの視点で目撃する物語の果てに待つものは、果たして……。
攻守一体“神魔札”カードバトル

神魔札は、戦闘後にツクヨミのパートナー“金鵄(きんし)”から新しい神魔札をもらったり、探索やイベントなどで入手可能。創成札と合わせてデッキを作っていくことに。

敵の攻撃は、ダメージ量と対象が事前に告知される。たとえば30のダメージが来る場合、赤い矢印が攻撃対象へ向かっている表示に。これをそのまま放置していると30のダメージを受けてしまうので、防御力を持っている神魔札をその攻撃が来る場所に移動させることで防御ができる。敵の攻撃力よりも高い防御力があれば“完全防御”となり、ダメージはゼロ。デッキ作りでは、低コストの神魔札や防御に秀でた神魔札を入れておくといった、攻守のバランスも重要だ。
オドは毎ターン全回復するのでコスト消費を計算しながら、どの神魔札で攻撃し、どの神魔札で防御するのか? こうした戦略を考える楽しさは、どことなく往年のRPGのコマンドバトルに似た趣があり、もしあなたが金子一馬氏が過去に携わった作品を遊んでいた方なら、すぐに楽しめるようになるはず。各ツクヨミごとに性能の異なる神魔札には、それぞれ特徴的な能力が備わっており、組み合わせによって無数の戦略が存在する。それを工夫していくのも非常に楽しいところ。
調査中に獲得できる神魔札はすべて“神魔札図鑑”に収録され、神魔の能力からその神話伝承の由来まで、解説文の情報が確認可能。調査を進めながら神魔札を集め、図鑑を完成させる達成感もたまらないだろう。

各階層には“残月堂”と呼ばれるショップも存在している。維持正常化機構の構成員で元ツクヨミの“残月”たちは、現役のツクヨミをさまざまな形でサポートするが、ここ残月堂では神魔札の購入や、特定の神魔札を犠牲にすることで強化が可能。この神魔札の強化は非常に重要で、たとえば“青龍”を強化すると、“敵を倒すたびにHPが30回復する”といった追加能力を得られるなど、戦略にも大きな影響を与える。
そして各フロアの最後に待ち受けるボス神魔は非常に強敵で、そこまでHPや神装を温存して挑む必要がある。ボス神魔は強力な特殊攻撃や、デバフを無効化するバフなどを持ち、一筋縄では勝てない。だが、ボス神魔は強力な攻撃を仕掛ける際に“ブレイク”というチャンスが発生する。このブレイクは、一定以上の攻撃力や攻撃回数などの条件を満たすことで強力な攻撃の発動を阻止し、さらにオドが全回復。加えて、ボス神魔の次ターンは行動不能となる。

バトル中はZLボタンを押すことで、さまざまな敵や自分自身のステータス、状態異常、さらには相手の特別な攻撃や行動パターンなどの情報がすべて確認できる。
何か迷ったらとにかくZLを押して敵にカーソルを合わせれば、すべての情報が作中で確認できるので安心だ。

物語のカギを握る、4人のツクヨミ
十六夜月のツクヨミ|タフ&バランス重視

十六夜月の場合は、東方と五行で木気を司る四神の一柱にして、コスト2で強力な75の攻撃力を持つ“青龍”。そしてコスト1で攻撃力30かつ防御力30を持ち、防御札としても活躍できるケルト神話の英雄“フィン・マックール”。フィン・マックールは攻撃後に1ターン防御力を上昇する“守備+10”を付与する能力を持つ。そして3枚目はコスト0で使用できるうえ、防御45を持ち、使用すると1ターン攻撃力を上昇させる“気合+10”を付与するギリシャ神話の女怪“モルモー”の神魔札。これら3枚を軸に運用していくことになる。

また、探索中に入手できる神魔札の中でも、コスト0で回復が可能な“獏”や、0コストで攻撃できる“混沌”を増やすことで手数を増やすのもメリット大。
レベルが上がると、専用札としてかの平安のデーモンハンターである源頼光四天王が一、茨木童子の腕を切り落とした伝説でも知られる“渡辺綱”が解禁される。高い攻撃力と気合付与を持つ優秀なアタッカーで、十六夜月の気合戦術がより強力になるだろう。


新月のツクヨミ|連携、正道の手数で攻める

そんな新月のツクヨミは、神魔札どうしの“連携”や“正道”といった手数に特徴のある能力を持つ。初期札である江戸時代の架空の忍者“加藤段蔵”は“連携”持ちで、攻撃すると連携状態の札がコストなしで連続攻撃をくり出せる。
また四霊と呼ばれる瑞獣の一柱で獣の王とされる“麒麟”は、コスト2で攻撃力70の攻撃後にHPを回復する能力を持つ。さらに新月の最大の特徴である“正道”を1蓄積するが、この正道は10溜めることで“覚醒”状態に移行。オドが増加し、覚醒中は正道の増加率が大幅にアップ。正道の蓄積数で攻撃力がアップする神魔札も存在するので、正道を中心とした戦略を練るのは重要だ。


新月のツクヨミは、みずからの血統に誇りを持つ箱入りのエリート。古典文学が好きで自作の和歌をしたためているらしいが、世俗には少し疎いらしい。
そんな彼女の金鵄は、かの平安の大陰陽師・安倍晴明最大のライバルとして知られる“蘆屋道満”、その40代目を襲名する“蘆屋キヨミ”。あらゆる呪術に長けた陰陽師だが、道満といういかつい名前がいやで、韓国語で“かわいい”を意味する言葉からキヨミと名乗っているという。

満月のツクヨミ|リスキーな魔道デバッファー

初期札は新月の麒麟とは雌雄ともされる鳥の王の四霊が一、“鳳凰”。コスト2で攻撃力70、攻撃が成功した相手に“炎上”を付与し毎ターン延焼ダメージを与え、さらに“魔道”を蓄積する。魔道が10に達することで“不死”状態となり、その間は致命傷を受けても復活する。メインアタッカーで付喪神の“張子犬”は敵を倒すことで成長し、最大レベルまで強化すると強力な連続攻撃が可能。しかも、“大凶”というデバフを付与する。

満月のツクヨミの専用神魔札は、渡辺綱と同様の頼光四天王が一にして金太郎こと、“坂田金時”。鉞(まさかり)ならぬ斧による全体連続攻撃&大凶付与を兼ね備えた万力の神魔。

彼の新たな金鵄は、名家・武内家の“武内いつ”。武内家はかつて皇室をサポートして数百年を生きたとされる伝説の武人“武内宿禰(たけのうちのすくね)”に連なる家系であり、十六夜月の金鵄である武内むつの兄で格闘に長けた優等生でもある。いつは満月を“満月さん”と呼び、自分の人生を変えてくれた人だと心酔しているようだ。

半月のツクヨミ|オールラウンダー

ニホンオオカミが神格化した“大口真神”は、コスト1、攻撃と防御30、攻撃すると気合を5付与する。攻撃にも防御にも立ち回れるだろう。
そしてユニークなエジプト神話の謎の神“メジェド”の神魔札は、コスト2で防御力50の“光冠”と“冥冠”の2種が存在しており、それぞれ正道と魔道を付与しながら、その戦闘中のみ使える創成札をランダムで入手できるという変わり種。半月は新月・満月の戦術を併用できるのが特徴だ。

レベルアップで入手できる専用の特別な神魔札は“建葉槌(たけはづち)”。日本神話の悪神“天津甕星(あまつみかぼし)”を討ったとされ、一説には女神ともされる。手札にあるだけで毎ターン気合を付与しつつ、強力な攻撃も可能。

半月の金鵄は“諏訪迅雷”という人造神魔人間にして、諏訪の大祝(おおほうり)のようにミシャグジ神を人為的に降ろされた青年。半月は、任務以外では結界に封じられている孤独な彼を人一倍気遣っているようだ。

“画家K”こと金子一馬氏と田岡Dと巡る神魔画廊
金子 一馬氏(かねこ かずま)
長年にわたり、神や悪魔を題材としたRPGのコンセプト作りとビジュアルデザインを手掛けてきたゲームクリエイター。『ツクヨミ』ではコンセプトプランナーとキャラクターデザインを担当。作中の神魔画家Kのモデルでもある。(文中は金子)
田岡 次郎氏(たおか じろう)
元カプコンに所属しコンシューマゲームを手掛けてきたゲームクリエイター。『ツクヨミ』のディレクターを担当。取材時はSCPのロゴTシャツを着ていたことからも、オカルトや超常的な存在への造詣の深さを感じさせる。(文中は田岡)

新キャラのデビッドと番伴治について
──この世のものではない雰囲気が漂いますよね。


ヴィランである登美のりこがプレイアブルに

──コロプラのオオカミ様に感謝しかありません(笑)。
──え! それは強すぎませんか。
なお、登美のりこ編は特定の条件を満たすと解禁される形です。
デジタルノベルを収録
──ノベルがゲームの中で読めるんですか?
まさかの『デビル メイ クライ 5』とコラボレーション!
金子氏がかつてアトラス所属時代に関わった『真・女神転生III NOCTURNE マニアクス』でも、当時『デビル メイ クライ 3』とのコラボ企画が展開されたが、20年以上の時を越え、再び金子氏とカプコンの悪魔狩人との奇跡のコラボが戻ってくることになる。

田岡氏がダンテ、ネロ、バージルの設定やキャラクター性を作中に落とし込んでおり、イベントに登場するだけでなく、それぞれを強力な神魔札として入手してデッキに加えることも可能。
3人とも原作のプレイ感をそのまま特殊スキルとして持ち合わせており、入手するとテクニカルだが派手で強力無比な戦力になる。
ダンテは攻撃を当てた後、ほかの神魔札の攻撃回数に応じて“スタイリッシュランク”がどんどんランクアップしていき、SSSランクまで上昇させると攻撃力を飛躍的に高められる。



また、ダンテたちの専用神装も用意されており、より戦略は奥深いものへと進化を遂げる。ちなみに、ダンテの神装”魔剣スパーダ“は、ダンテのスタイリッシュランクが高くなるほど強力になるという特別なものになっている。

ファン垂涎の悪魔狩人とのコラボ、どうやってもキマっちまうぜ!

















