2026年4月4日、東京・上野にあるesports Style UENOにて、最新グラボ搭載ノートPCを試せるイベント“NVIDIA Gamer Day”が開催。GeForce RTX 50シリーズを搭載したノートPCの試遊をはじめ、見どころ満載のデモセッションやトークセッション、さらにはファミ通×コーエーテクモのステージセッションなどを実施。
ゲストとして伊織もえさんも駆けつけ、来場者向けに“GeForce RTX 5070 FE”が当たる抽選企画なども行われ、イベントは終日、大盛り上がりとなった。

『仁王3』柴田プロデューサーに訊く、Team NINJAのPC市場戦略

“ファミ通×コーエーテクモゲームス『仁王3』インタビューセッション”のステージにはファミ通.comの三代川正編集長と、Team NINJAブランドプロデューサーであり、『仁王3』のプロデューサーも務める、コーエーテクモゲームスの柴田剛平氏が登壇。
トークテーマ「Team NINJAプロデューサーから見るゲーミングPC」では、スクリーンにこれまでTeam NINJAが手掛けてきた“PC対応ゲームの一覧”が映し出された。

PCでの展開を視野に入れ始めた2015年頃は、『デッド オア アライブ 5 ラスト ラウンド』に代表されるように、まずはコンシューマ版を先行リリース。その後、PC版を移植するモデルが主流だった。当時はPC対応タイトル自体が少なく、開発の主軸は完全にコンシューマ機にあった。
それから数年が経ち、現在では市場の成熟とユーザーからの強い要望を受け、コンシューマ版とPC版の同時発売が標準となりつつある。これにより、開発チームは当初からPCとコンシューマの開発機を並行して使用し、複数バージョンを同時に管理する体制へと移行した。
しかし、そこで障壁となるのがPCハードウェアの“無限の組み合わせ”だ。CPU、グラフィックボード、メモリなどのスペックは多岐にわたり、どのようなスペックでも安定した動作を保証するために、テストと最適化の工数は爆発的に増大。このため、コーエーテクモゲームスでは、PCゲーム専門の分析・対策チームを組織して、これらの作業に対応しているという。

そうした“コンシューマ版とPC版の同時開発”を進めていくうえで、重要になるのが“操作体系への配慮”だという。
柴田
コンシューマ出身の開発者が陥りがちな“コントローラー中心”の設計思想から脱却し、キーボード&マウス操作の最適化に注力しています。PCゲーマー特有の操作感や設定項目(グラフィックの詳細設定など)への要求に応えることが、ユーザー満足度向上の鍵であると認識しているので、こちらには今後も重点的に取り組むつもりです。
同社のこうした姿勢は海外ユーザーからも好評のようで、柴田氏も市場の拡大を実感していると話す。
柴田
PC対応は、とくに海外のユーザーさんから強い支持をいただいていて、コミュニティからのフィードバックも活発化しています。国内でもゲーム配信文化の浸透により、PCでゲームをプレイする層が大学生など若年層に広がり、市場の裾野が拡大していることを実感しています。

さらにセッションの終盤では、『仁王3』におけるPC画質設定の違いを“軽量”と“超高画質”で比較するコーナーも展開。これに関しては、単純に「超高画質のほうが軽量より優れている」という話ではないとのこと。
柴田
高性能PCであれば“超高画質”設定により、遠景の緻密な作り込み、影や光のリアルな表現といったグラフィックのポテンシャルを最大限に引き出せます。静止画では判別しにくいですが、ディテールの差は、キャラクターや背景が動くことでより顕著になって。とくに影の動きやエフェクトの滑らかさは、“超高画質”設定でプレイする際の満足度をより高めてくれる要素だと考えています。一方で“軽量”設定でも、ゲーム体験を損なわない品質は担保しており、幅広いスペックのPCユーザーの皆様に対応できるようにしています。


また柴田氏は、“軽量”設定でも満足度の高いプレイ環境を実現するうえで、DLSS技術(※)の導入は非常に重要なファクターであると答える。
柴田
NVIDIAのDLSS(Deep Learning Super Sampling)に対応することで、低スペックPCでもフレームレートを維持しつつ、高画質な映像表現が可能になりました。これにより、動きの速いアクションシーンでも映像の破綻が少なくなり、『仁王』シリーズのようなハイスピードバトルも違和感なく楽しんでいただけるようになったのは、我々としても非常にうれしいところですね。この技術の導入は、幅広いPCユーザーに高品質な体験を届けるための重要な布石になると確信しています。
※DLSS:NVIDIAのRTXシリーズGPUで利用できる、AI(ディープラーニング)を活用した超解像技術。低解像度で描写した映像をAIで高精細にアップスケールすることで、画質を維持したままゲームのフレームレート(FPS)も劇的に向上させることができる。
そうして最後に「Team NINJAにとって、PC市場への対応はもはや選択肢ではなく、事業成長に不可欠な戦略的必須事項です」といった見解が述べられ、インタビューセッションは終了した。
「じつは他社のPCを使用してます」出展PCメーカーたちの本音トーク
主催のNVIDIAによるプレゼンテーションや、GeForce RTXの性能を解説するデモセッションに続いて行われたのが、協賛企業の代表者が一堂に会し、GeForceグラフィックボードについてのトークをくり広げる“出展社トークセッション”。

ステージには、Acer/谷 康司氏、ASUS/藤原拓馬氏、GIGABYTE/関口修一氏、Lenovo/細川英夫氏、マウスコンピューター/林 佑紀氏、MSI/鈴木 淳氏、UNITCOM/大日方心哉氏に加え、MCの岸大河さん、伊織もえさんが登壇。提示されるトークテーマに対し、それぞれが〇か×の札で意思を表明、さまざまなテーマについてのトークが展開した。


印象的だったのが、「プライベートでは、じつは他社のPCを使用している」というテーマ。“使用している派”は4人、“使用していない派”は3人にわかれ、“使用している派”からは「自社製品しか使っていないわけではなく、他社のPCも併用している……という感じです」や、「いろいろなメーカーの製品に触れることで、改めて自社製品の特色・強みがわかるといいますか。他社製品を否定するのではなく、“いいな”と思える部分があれば、それを積極的に自社でも取り入れていきたい……という狙いもあります」「家にパソコン部屋があるんですけど、そこではいろいろんメーカーのデスクトップのPCが20台以上あります」といった意見が飛び出した。

一方、“使用していない派”からは、ASUSの藤原氏が「自社製品が好きすぎて、自社のPCしか使っていないですね。業務用も、ゲーミングも、家庭で使っているデスクトップPCもすべて自社製品です。お店に行って、新製品を見かけると、どうしても気になって購入してしまうんです」といった意見が飛び出すが、これには“使用している派”がいぶかしみ、「盛ってしゃべってるな!」とツッコミ。
ひるまず、藤原氏は「私が広報担当ということもあり、自分自身が使ったリアルな感想をお客様にお届けしたい……という思いもあって。ちなみにスマートフォンも自社製のものを使っています」と返答すると、客席は大盛り上がりに。伊織さんも興味津々で藤原氏と掛け合いを繰り広げる一幕もあった。





各社のゲーミングノートが展示されていて、実際にゲームをプレイすることも可能だ。


輪投げチャレンジに成功するとNVIDIAグッズがゲットできるコーナーも。


しっかり失敗してうまい棒をゲットするファミ通・つくね伯爵。