「SDガンダムのカードダスありましたよね。好きだったんですよ~」
そんな思い出話からインタビューはスタートしました。好評稼働中のバンダイのアーケードカードゲーム『機動戦士ガンダム アーセナルベース WAVECHOES』。本ゲームの主題歌『5TELLA』はロックバンドのFLOWが手掛け、メンバーのTAKEさん、KOHSHIさん、KEIGOさんへのインタビューが実現したのです。

アニメやゲームの主題歌として魂を込めた名曲を多数手掛けるFLOW。彼らの“熱さ”はどこから来るのか? 『5TELLA』のことはもちろん、『NARUTO-ナルト-』主題歌『GO!!!』から20年以上続くアニソン・ゲーソンとの関わりについて伺っていくと、その熱量の正体が見えてきました。
やがて話題は脱線を重ね、“ガンプラ愛”の深さも明らかに。ずっとメンバーが変わることなく活動し続けている5人の“仲よしの秘訣”も聞いてみました。

左から、KOHSHI、KEIGO、TAKE(敬称略)。


『機動戦士ガンダム アーセナルベース』は10枚のカード(5機のモビルスーツと5人のパイロット)をアーケード筐体にセットして戦う戦略カードゲーム。


モビルスーツやパイロットはすべてのガンダム作品から登場する。
新曲では『機動戦士ガンダムSEED』を強く意識。伝えそびれたのに合ってた
――『機動戦士ガンダム アーセナルベース』の主題歌を担当することになったときの心境はいかがでしたか?
TAKE
「いよいよ『ガンダム』関連に関わらせていただけるのか!」と、うれしかったですね。ロボットアニメ界のレジェンドですから。『ガンダム』があったことによって、後の『交響詩篇エウレカセブン』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』(どちらもFLOWとして主題歌を担当)にも続いていくと思うんですけど、“祖”に関われるのはすごくありがたいです。
KOHSHI
自分は先にガンプラに触れてから作品としての『機動戦士ガンダム』を観るようになったパターンでした。
――最初に買ったガンプラは覚えていらっしゃいますか?
KOHSHI
やっぱガンダムだったと思いますよ! あとはギャンとかを一生懸命塗装していたことは記憶に残っています(笑)。
――ギャン! いいですねー。
KOHSHI
そう! かっこいいんですよ。
KEIGO
自分も初めて触れたロボットアニメは『機動戦士ガンダム』でした。ドンピシャ世代ではないので、おそらく再放送を観ていたんだと思うんですけど。当時、友だちとみんなでガンプラを作ったりするくらい流行っていましたね。
こういう仕事をやっていて、『NARUTO-ナルト-』と出会ってアニソンをやらせてもらったりする中でも、『ガンダム』の楽曲はシリーズが変わってもずっと錚々たるアーティストさんがやっていますから。ずっと「やっぱ『ガンダム』すげぇな!」が頭のどこかにあるんです。初めて『ガンダム』に関わらせてもらえて光栄です。

――そんな想いを込めて制作された『5TELLA』は、ズバリどういったテーマの楽曲なのでしょう?
TAKE
今回、『アーセナルベース』の開発チームから明確なイメージを共有いただいて、そこから膨らませていったんです。いままで「ガンダムシリーズ」の主題歌を担当されてきたアーティストのみなさんの楽曲が持つイメージというものが歴史の中で出来上がっているので、個人的に念頭に置いていたのは、それを踏襲しながら「FLOWがいまやるならば」という音に変換していく作業でした。
そのイメージはもちろん『機動戦士ガンダム』の『翔べ!ガンダム』から始まるんですけど、とくに強く意識したのは「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の楽曲群。玉置成実さんの『Believe』や、『Realize』に『Reason』。T.M.Revolutionさんの『INVOKE』や『ignited』。これら楽曲に見られる“ハイパーなシンセサウンド”が、ガンダムたちの疾走感と抜群にマッチしていたのがすごく印象深かったんです。
あの時代の空気を踏襲しつつ、現代のFLOWならではの音に変えていくイメージで作曲は進んでいきました。
――ジャケットに使われているビジュアルも、とくに『ガンダムSEED』の機体が前面に出ていますよね。
TAKE
いやぁ、そうなんですよ。たまたまなんですけど。
――えっ、「『SEED』色強めでお願いします」みたいなオーダーがあったわけではなく?
大岩P
(※) もともと自分の中では「『SEED』を彷彿とさせるテイストで」と考えていたんですけど、お伝えしそびれてまして。
※大岩P:取材には『アーセナルベース』の大岩尚生プロデューサーも同席。一同 (爆笑)
大岩P
お伝えできていなかったにも関わらず意図が合致していて、さすがはFLOWさんでした(苦笑)。

TAKE
『アーセナルベース』は5機対5機のチーム対戦ゲームということで、我々FLOWも5人のバンド、それにツインボーカルというのもチーム感を表現するのにマッチするんじゃないかと提案をいただきまして。KOHSHIとKEIGOの掛け合いみたいな部分を意識して落とし込みました。
KOHSHI
歌詞のイメージとして真っ先にあったのは“宇宙”。プレイヤー同士がプライドをかけてぶつかり合うアーケードゲームなので、テーマとしては“戦い”という言葉をいただきつつも、それは“ヒーローと悪役”みたいなことではなくて、「それぞれの正義のために戦っているんだ」と。子どもながらに、勧善懲悪では片付けられない争いというものを初めて感じたのが『ガンダム』だったので、そういう単純にくくれない構図も意識しながら、「互いを照らしあってく」などの歌詞で表現しました。
――「このフレーズはこの作品のイメージ」みたいに考察されている方もいらっしゃいますね。
KOHSHI
(噛みしめながら)すげえうれしい……。

――“宇宙”と“戦いの中で見せる輝き”から、互いの光で輝きを増す“ステラ(星座、恒星を意味する)”ですよね。歌詞を読んだとき、そういうことか! と、ぞくりとしました。
KEIGO
自分はKOHSHIが作ってきた歌詞を歌わせてもらう立場ですけど、“新しい作品に出会うたびに新しい言葉が生まれる”と毎回実感します。それはもちろん音も同じ。それだけFLOWもアニメやゲームとの出会いを重ねることで、自分たちのこれまでと違う一面と向き合えると言いますか。今回もすごく刺激になりました。
――「この作品にはこういう言葉が合うのか」というシンプルな気づきが自分たちにいい影響を与えていると?
KEIGO
あると思いますよ。(作詞担当の)KOHSHIもそう思っているでしょうし、音もそう。新しい作品に出会うと、FLOWの新しい一面が生まれる。そういう感覚はずっとありますね。

――『5TELLA』はゲームセンターで『アーセナルベース』をプレイしているユーザーさんが、主人公として聴くことになる楽曲だと思います。「こういうふうに聴いてほしい」みたいなイメージはあるものなのでしょうか? ライブ会場とも、自宅でサブスクで聴くのとも違う特殊な状況ですよね。
TAKE
たしか、ゲーム後半の戦いが盛り上がるところで流れるんですよね?
大岩P
そうです! クライマックスのすごくいいところで使わせていただいてます。
TAKE
だとしたらテンションを上げてもらって、ガンダムパイロットとしてこの楽曲を一身に受けて楽しんでもらえたらうれしいですね!
初の海外レコーディングが実現。シカゴ、ポートランド、調布(←!?)で連携
――そもそも『アーセナルベース』開発チームのほうでFLOWに主題歌を依頼することになったのには、どのような理由があったのでしょう?
大岩P
『アーセナルベース』はプレイヤーの平均年齢が30代前半なんです。僕も30歳なんですけど、やはりFLOWさん直撃世代なんですよね。
自分のほうでタイアップアーティストさんを選定させてもらえるようになったのが昨年の“FORSQUAD(フォースクワッド)”のときのももいろクローバーZさんからなんですけど、「4年目だから4人グループのももクロさん」みたいな。「5年目だから5人のアーティストさん……ならばやはりFLOWさんだろう!」というのが最初の発想としてありました。
TAKE
となると来年は6人のグループ? 限られるなぁ!
一同 (笑)
大岩P
サブタイトルは“ウェイブエコーズ”。5=ファイブとウェイブという音が似ている言葉を掛けつつ、ローマ数字の“V”をふたつつなげれば“W”、そこからツインボーカルのイメージです。メインビジュアルの2体(デスティニーガンダムSpecIIとインフィニットジャスティスガンダム弐式)の共鳴がテーマである点でも、おふたりの歌声が共鳴するイメージを重ねました。

KOHSHI
深い……。
――(こんなに深く考えていたのに『ガンダムSEED』モチーフは伝えそびれてたんだ)
大岩P
ビジュアルには5体のガンダムが映っているんですけど、後ろのデカいやつ(『GQuuuuuuX』の最終回で登場するハイパー化したガンダム)がTAKEさんかなぁ、みたいな。

TAKE
がははは!
KEIGO
デカくて頼もしい(笑)。
大岩P
さまざまな想いがあったのですが、多忙で時間がない中で引き受けていただき、すばらしい楽曲に仕上げてくださって、本当にありがたかったです。YouTubeで公開されている海外レコーディングの模様も楽しく拝見させていただきました。
KOHSHI
動画では文句ばっかり言ってますけどね(苦笑)。
TAKE
このお話をワールドツアーのタイミングにいただいたおかげで、我々史上初の海外レコーディングが実現したんです。
KEIGO
最初はツアーから帰ってきてから録るつもりだったんですけど……。
TAKE
いったんスケジュールを整理したら「これ、ふつうにやってたら今年中に録れねぇぞ?」って。「だったらツアーをまわりながら現地でスタジオを押さえさせてもらってやってみようよ」と。挑戦の一曲になりました。
KOHSHI
歌詞もバスで移動しながら書き溜めたり、修正も含めて現地でやり取りして仕上げました。レコーディングの前日まで歌詞の調整は続けていましたね。
TAKE
楽器隊(ギターのTAKEさんとドラムのIWASAKIさん)はシカゴ、ボーカル(KOHSHIさんとKEIGOさん)はポートランドで収録。で、病気しちゃって日本で留守番していたベースのGOT’Sは調布。
――シカゴ、ポートランド、調布の三都物語ですね(笑)。

KEIGO
この3つの名前が並んでいてもよくわからないですよね。「姉妹都市か何かなの?」みたいな。
TAKE
ネットでデータのやり取りも簡単ですからね。それぞれがぜんぜん別の場所にいてもひとつの曲にすることが可能になったというのはバンドとしていい前例ができました。
――調布にいてもポートランドやシカゴと連携できるぞと。
TAKE
その点でもこのゲームらしい“共闘感”が出たかもしれません。
大岩P
狙い通りです。
――絶対違う(笑)。
日本のアニソンフェスの熱量と戦えるのは世界中探しても◯◯のオーディエンスだけ
――『NARUTO-ナルト-』の『GO!!!』を作ったころは、ロックバンドがアニソンを手掛けることへの世間の視線はぜんぜん違っていたんじゃないかと想像します。有り体に言えば「風当たりが強かった」のではと。当時のお気持ちは覚えていらっしゃいますか?
TAKE
やっぱり当時、「俺たちはアニメはやらないよ」とアニソンの話は断っていたバンドもあった、みたいな話は聞いていました。自分たちは『GO!!!』を担当させていただくとき、もちろん作品の盛り上がりも知っていましたし、みんなアニメを観て育ってきていたので、その世界の一部を担えるというのは単純にうれしい。迷わずやらせてもらうことにしたんです。
KEIGO
自分もアニメだからどうこうみたいなことは当時からなくて、やっぱり単純にうれしかったですね。テレビの放送で初めて映像といっしょに『GO!!!』を聴いて、テレビから自分たちの歌が流れてくるっていうのも、MVともまた違うんだけど、しっかりハマるアニメーションもすごく新鮮で。


KEIGO
ライブにも『NARUTO-ナルト-』を入口に僕たちを知ってくれたであろう人たちが来てくれるようになって。いっしょに額当てを付けて観に来てくれている親子を見掛けたり、そういううれしさを感じる瞬間はたくさんありました。
――その光景は想像すると感極まりますね。その後、『交響詩篇エウレカセブン』の『DAYS』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』の『COLORS』なども手掛けていくことになりますが、「俺たちはこれからもずっとアニソンをやっていくんだ」みたいな意識が芽生えた瞬間はあるのでしょうか?
TAKE
そこは、目の前のことに向き合い続けた結果、気が付いたらたくさんの作品に関わらせていただいていたというイメージです。
――つねに全力で取り組んで、期待に応え続けてきた結果がいまのFLOWを作ったと。
TAKE
過去の積み重ねでお声がけいただくのも非常にうれしいことですし、そうして我々に期待してもらえるのであれば、作品の一部を担うことでお返しできるものはあるだろうと。そう思ってずっと取り組んでいます。
――アニメやゲームに合わせて曲を作ることと、作っていたものに対してオファーが来ること、どちらが多いんですか?
TAKE
作品の世界観に合わせた書き下ろしのほうが多いですね。基本的には最初に打ち合わせさせていただいて、そこでどんな楽曲を求めてくれているのかを吸い上げる。この工程はすごく大事に思っています。以前は間に人が入って直接のやりとりが難しいこともありましたけど、クリエイターさんの想いを直接うかがえる機会があるとイメージが作りやすいんですね。

――いまではご自身たちが主導するアニソンロックフェスを開催するなど、アニソンのライブ文化に対してもすごく力を入れているように感じます。アニソン以外のライブフェスにも多数参加しているFLOWさんにとって、アニソンフェスってどんな場所なのでしょう?
KEIGO
すごく印象的だったのは、最初に日本のアニソンフェスに出演したときのオーディエンスの熱量。もうほんとに、ビックリするぐらい熱かったんです! 出るまでは「どアウェイなんじゃないか」とけっこう緊張しちゃってたんですけど、僕らに対してめちゃめちゃウェルカムだったんですよ。
――「声優さんたちのファンの方が多いのかな?」みたいなイメージはありますよね。
KEIGO
たとえばアニサマ(Animelo Summer Live)なんて日本一のアニソンフェスじゃないですか。僕らの場合、海外のアニソンフェスを先に経験してきたので、お膝元の日本のほうがどんな雰囲気になるかわからなくてソワソワしていたんです。でも、みなさん最初のアーティストさんから最後のアーティストさんまで、最後の曲まで1日中全力で! この人たちのアツさは尋常じゃないなって思います。
TAKE
あの人たちだけだよね、南米のオーディエンスの熱量と戦えるのって。
一同 (爆笑)

――そもそも日本のアニソンフェスと南米のフェスを比較できるアーティストがかなり限られているのでは……? これまでの海外フェスの出演歴ってどんな感じなんでしょう。
TAKE
最初が2006年のダラス。北米ですね。ちょうど20年前、『COLORS』をリリースした直後で、アニソンは『GO!!!』、『DAYS』と合わせて3曲しか持ち曲がなかったころです。すごく盛り上がってくださって、それを皮切りに北米、南米、ヨーロッパで行われるフェスには何度も参加させてもらいました。
2025年にはオセアニア、今年の1月末にはアフリカ大陸のイベントにも初出演して、これで“日本人アーティスト史上初の五大陸制覇”を果たせました。
――めちゃくちゃすごい偉業じゃないですか!
TAKE
日本人のみなさんが誰も興味ない偉業ですけどね……(笑)。
――いやいや、そんなことないですって!
KOHSHI
誰も言ってくれないから自分たちで言うっていう。

TAKE
それくらい日本のアニメやゲームといったカルチャーが世界中で楽しまれているということはずっと肌で感じてきました。
――アニソンフェスにFLOWさんが出るとオーディエンスは安心すると聞きます。兄貴分的な立ち位置というか。
KOHSHI
そうなんですか!?
KEIGO
うわそれ、めっちゃうれしいですね。
――曲は盛り上がるし、ライブ慣れしてるからMCでの煽り方がうまいし、みたいな。
TAKE
積み重ねですよね。ずっとアニソン系のイベントに出させていただいているから、ファンとの信頼関係が生まれる。これが20年以上続けてきた価値なんだと思います。
5人で20年以上走り続けられていられるのは“奇跡がずっと続いている”状態
――病気などのやむにやまれぬ事情でピンチヒッターのメンバーに加入してもらうことはあったと思いますが、5人の正式メンバーが誰も欠けることなく二十数年来活動を続けているのもすごいなと感じます。何かあるんでしょうか? “仲よしの秘訣”とか。
FLOW 仲よしの秘訣!?(笑)
KEIGO
秘訣とかはぜんぜんわかんないですけど(笑)、やっぱりバンドって“奇跡”だなって思うんですよ。3人とか、4人とか、5人とか、メンバーが集まってひとつのコミュニティを作り、それを20年以上も。奇跡がずっと続いていて。
5人が出会えて、「もっとよくしていこう」っていう想いをずっとそれぞれが持ち続けているっていう、その関係性でいられているのが自分たちの強みなのかなぁとは思いますね。
TAKE
長くいっしょにいることで役割分担が明確になっていくんですよ。「こいつは後ろでサポートしてくれる“防衛タイプ”」だと。「彼がいるから俺たち“攻撃タイプ”が前線で暴れられるんだ」みたいな。『アーセナルベース』もそうですよね。カードの配置によってそういう戦いかたの分担が生まれると思うんですけど。

TAKE
ひとりひとりが自分の役割をまっとうすることで、チームとしていっしょに活動することが全員にとって最高の強みになっていく。そういう意識が自然にできていたからいままでやってこれたのかなと思います。
――「背中はお前に任せた!」みたいなことをそれぞれが信頼して託せるメンバーが揃っているということですね。
KEIGO
思い切り突っ込んで行って「ゴメン! 死んだわ!」みたいな。メンバーが蘇生してくれる全幅の信頼があるから全力で無茶できる……対戦ゲームにたとえるなら、そういう共闘感はメンバー同士で持っているかもしれません。
KOHSHI
誰も裏切ったりしない(笑)。
――メンバーを蘇生する“ヒーラー役”にたとえるならどなたになるんでしょう?
TAKE
やっぱりベースのごっちゃん(GOT’S)ですよね。癒し系ですから。
――GOT’SさんはMVでもよくいい味を出されていますよね。
TAKE
彼はMV監督に好かれがちなんですよ。
KOHSHI
『GO!!!』のターミネーター役とかね。
TAKE
真冬の寒空の下、前貼りを貼って頑張ってもらった撮影でした。YouTubeで公開されるときBANされるんじゃないかと心配だったけど、いまのところ大丈夫だね(笑)。
――攻撃役はどなたでしょう?
TAKE
やっぱりボーカルのふたりじゃないですかね。最前線に立ってもらって、楽器隊は後ろから援護射撃。
――ふたり同時に倒さないといけないタイプですね。
KOHSHI
片方だけ倒しても復活するぞ! って(笑)。
――FLOWの攻略情報も書いておきますね。KEIGOとKOHSHIを同時に攻撃しよう。
KEIGO
ボイスチャットつなげないとやれないやつだ。いやー、FLOW強いな(笑)。

――アニソン縛りライブを主催したりと、アニメやゲームの楽曲に並々ならぬ思い入れがあるようにお見受けします。そこまで本気で取り組んでくれる理由は、どんなところにあるのでしょう?
TAKE
そこもやっぱり活動の中で積み重なってきたものが形になった結果だと思います。ロック現場も、アニソン現場もお邪魔させてもらう。両方のいいところを知っているバンドってじつはそんなに多くないと思うんですよね。であれば、「片方の魅力を知っている人に、もう片方の魅力も知ってもらう」というのは、ある種の恩返しになるんじゃないか?
そんな想いから、“FLOW THE FESTIVAL”(※)を主催させていただいて、ロックとアニソンの“ハブ”みたいな感じで、声を掛けたアーティストさんたちには新しい交流が生まれて、お客さんも両方のよさを楽しめたらいいなぁと。それは自分たちがやり続けてきたことの先にあった、自分たちにしかできないことのひとつなんじゃないかと思って取り組んでいます。
※FLOW THE FESTIVAL:FLOWが2024年より主催するアニソンロックフェス。2026年は6月6日~7日にぴあアリーナMMで開催される。TAKEさんはどうしてもガンプラの話をしたいようです
――ありがとうございます! FLOWさんがアニソンファンからもずっと支持され続ける理由が垣間見えました。お写真の撮影などもありますので、このあたりでいったん締めようと思います。
TAKE
あの、質問項目のひとつにあった「好きなモビルスーツは?」の質問にまだ答えていないんですけど、しなくて大丈夫ですか?
――あっ、失礼しました(笑)。ぜひお願いしたいです!
KEIGO
せっかくこういうインタビューなんだから、しておきたいよね(笑)。
TAKE
僕らは世代的には『機動戦士Zガンダム』なんですよ。『Z』、『ZZ』、『逆襲のシャア』、『F91』あたりにリアルタイムで触れてきて、そこから遡って『機動戦士ガンダム』に興味を持ったりとか。

TAKE
でもやっぱり最初に惚れ込んだZガンダムがずっといちばん好きなモビルスーツです。ウェイブライダーへの変形機構がやっぱり当時すごくて。『トランスフォーマー』もちょうど流行っていた時期で、“変形するロボット”に強く惹かれていましたねぇ。
――心なしか早口に。
TAKE
ガンプラだとそれを再現したくて何度もいじって遊んでいたらパーツが折れちゃったりして(苦笑)。子どもだから力加減がわからなくて、扱いが雑だったというのもあったんでしょうけど。いまとなってはいい思い出です。
――初手から『Zガンダム』ですか。かなりキツい話も多いと思いますが……。
TAKE
まだ10代にもなっていなかったころなので、戦争の話の深いところまでは理解せずに「ガンダムカッコいい!」で観ていたんだと思います。ストーリーをちゃんと把握できるようになったのはもっと成長して見返したとき。やっぱり深いですよね。

KEIGO
好きなモビルスーツというより思い入れがあるのは初めてガンプラを作った機体ですね。ズゴックだったんですけど、シャア専用の。
KOHSHI
赤いやつだ。
――「子どもながらにズゴックとは渋いなあ」と思いましたけど、シャア専用なら納得です。カッコいいですよね。
KEIGO
そうなんですよ! ひとりだけ赤い機体に乗っているのがやっぱりカッコよくて。それでガンプラが完成してから、やっぱり子どものころだと飾るとかじゃなくて遊んじゃうじゃないですか。そのせいで爪が取れて、すごく凹んだのを覚えています(苦笑)。
TAKE
爪がないとアッガイみたいになっちゃうよね。
KEIGO
そうそう!
大岩P
ちょうど『アーセナルベース』の最新PVにも赤いズゴックが登場します。中からインフィニットジャスティスガンダムが出てくるっていう。

――『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で話題になったシーンですね。やっぱり運命的なものを感じます。
KEIGO
ありがとうズゴック(笑)。
TAKE
“飾るよりも遊ぶ”っていうのは本当にそう。『機動戦士ガンダム』のガンプラを持っていたら顔と腕を取って“ラストシューティング”の場面を再現してみたりしますよね。
――それはそれで正しいガンプラの遊び方だなと思います。KOHSHIさんのお好きなモビルスーツはなんですか?
KOHSHI
俺はクィン・マンサですね。

――これまた予想外の機体が。
KOHSHI
「デカい! 規格外!!」っていう。自分はシリーズとして『ZZ』が好きだったので、ガンプラもそのころよく作っていたんです。でもZZもクィン・マンサも(自宅のある)埼玉には売ってなくて! わざわざ電車を乗り継いで渋谷とかまで行って、見つけたときはめちゃめちゃうれしかったですねぇ。「やっぱり東京にはあるんだ!」って。
――「埼玉にはクィン・マンサは売ってない」(笑)。今日イチのパワーワードかもしれません。
KOHSHI
クィン・マンサって東京にあるんだ! やっぱり東京はすごい。
TAKE
昔はスーパーのちっちゃなおもちゃ売場にもガンプラの箱が積まれてましたよね。無性に作りたくなって、スーパーまでチャリンコで走った記憶は強く残ってます。自分も埼玉なので、やっぱり人気の機体は置いてなくて、「なんでもいいから作りたい!」で買ったりするっていう。
『機動戦士ガンダムF91』のガンプラのビームシールドがカッコよくて、「こういうクリアパーツになるんだ!」と興奮したり。ガンプラもどんどん進化していっているんだなって思いましたね。ビギナ・ギナとか……。

(その後も、ガンプラトークに花を咲かせる皆さん。その姿は日本を代表するロックバンド、FLOWのメンバーというよりも、ただの少年のようでした)
――ガンプラ話は尽きませんが、そろそろ時間ですね。最後にいいお話が聞けました。『アーセナルベース』プレイヤーが『5TELLA』を聴くときの印象もだいぶ変わったのではないでしょうか?
TAKE
ガンタンクは最初ふたりで操縦してましたからね! ハヤト・コバヤシとリュウ・ホセイ。それが途中からひとり乗りに改造されるんですけど……。このハヤト・コバヤシはずっとアムロに嫉妬していてねぇ!
――“ガンダムよもやま話”の続きは、いつかFLOW公式YouTubeチャンネルに上がるかもしれません! ということで。本日はありがとうございました!

最後は“ラストシューティング”で。