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『邪神戦記ルルイエ少女隊』クトゥルフ神話タワーディフェンスを遊んでいたら触手が好きなのはふつうなことに思えてきた話【先行プレイリポート】

『邪神戦記ルルイエ少女隊』クトゥルフ神話タワーディフェンスを遊んでいたら触手が好きなのはふつうなことに思えてきた話【先行プレイリポート】
 DMM GAMESより2026年3月18日に配信されるPC(ブラウザ/DMM GAMES PLAYER)、Android(DMM GAMES STORE)向けゲーム『邪神戦記ルルイエ少女隊 〜クトゥルフ神話TD〜』(以下、『ルルイエ少女隊』)。

 タイトルが物語るように、本作はクトゥルフ神話をモチーフにした、美少女たちが戦うタワーディフェンス作品だ。
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 今回テスト環境にて先行プレイをさせてもらうことができたため、ストーリーやゲーム部分の大まかな内容とともに所感をお届けする。

 クトゥルフ神話モチーフとあって異形感を持つ少女たちが登場し、ゲーム面もオートと手動で異なる楽しみかたができるバトルで個性を放つ。カジュアルに楽しめつつも、なかなか個性的なタイトルになっていた。

※開発中のデータを使用しているため、一部仕様やデザインが正式版と異なる場合があります。

クトゥルフが生み出した異形の少女とともにカミを迎え撃つ物語

 本作のタイトルにも組み込まれているクトゥルフ神話は、ラヴクラフトなどの作家が執筆した小説を基にした架空の神話だ。太古の地球を支配していた異形の存在、旧支配者が現代に蘇ることがテーマになっており、本作でも大まかな設定は共通している。

 本作における邪神・クトゥルフは遥か昔に人間を生み出した後、創造主を謳う“カミ”と争い、これを夢の世界に封印する。しかし自身もまた力を使い果たして長い眠りにつき、カミとクトゥルフがいない2000年のあいだに人類史が築かれる。そして主人公を含む人類が平和な日々を送るなか、突如として天変地異とともに現れた怪物”シト”によって世界は混乱に包まれる。
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物語はシトたちの襲撃に見舞われた主人公の危機的な状況からスタート。主人公のビジュアルもしっかり描かれている。
 大災害に巻き込まれ意識を失った主人公が目を覚ますと、そこは見知らぬ孤島の海辺。再び現れたシトに襲われそうになったところで、身体から巨大な触手を生やした異形の少女が現れ、主人公は窮地を脱する。

 “ヴァイス”と呼ばれる少女たちは旧支配者・クトゥルフの力を受けて生み出された存在であり、復活したカミの侵略から星を守る使命を負っているという。そして主人公はカミとの戦いにおいて重要な“銀の鍵の候補者”として、クトゥルフが眠る都市・ルルイエを守る“ルルイエ少女隊”とカミとの戦いに巻き込まれていく――。というのが、本作のあらすじだ。

 クトゥルフの力を受けただけあってヴァイスたちは触手や翼、多脚や多眼といった物理的個性を備えた美少女揃い。が、プレイしてみると意外なほどにすんなり“かわいい”女の子として受け入れられる。果たしてこれはSAN値(※)を保てているのか、すでに手遅れなのか……。
※クトゥルフ神話TRPGにおいて正気度を表すパラメーター。心のHPのようなもの。[IMAGE]
最初に出会うことになるヴァイスのネオン。身体よりも大きな触手が背後にいながら強く主張する、そっけない系女子だ。
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かわいさと異形感が同居したヴァイスのビジュアルは千差万別。左側に立つユラナ・ゾッタは触手や眼球の異質さがとくに顕著だが、それでも美少女性は失われていない(眼球はかなり怖いが)。
 混沌とした状況に理解が追い付かない主人公や、姿かたちだけでなく価値観も人間とは異なるヴァイスやシトといった存在など、ストーリーにもクトゥルフ神話らしいテイストがあふれている。

 筆者はゲームなどで断片的にクトゥルフ的な要素に触れてきた程度で、正直にいうとあまり詳しくはない。が、「これはいかにもクトゥルフだ」という雰囲気がゲーム全体から漂っており、細かな知識がなくとも楽しめた。クトゥルフ神話を知っていればこそ気づける要素もありそうだが、事前知識を要求するようなかたちにはなっていないので、まったく知らない人でも問題なく楽しめるだろう。
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生々しい質感のヴァイスに対し、カミ側の存在は無機的な、冷たい印象を受ける姿で描かれる。
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そして肝心の旧支配者は、これぞクトゥルフ神話といった仕上がり。描き込まれた旧支配者たちのイラストも本作の注目ポイントといえる。
 本筋に関して言えばシリアス度合いは高めだが、ときにはお腹を空かせた主人公がルルイエのご当地料理(?)で珍味体験をする、というクトゥルフ的日常風景が描かれる場面もある。

 また、お約束のキャラクターごとの好感度、好感度レベルによって解放される個別エピソードももちろん用意されている。ここでも主人公とヴァイスたちの日常が描かれ、ヴァイスたちと親密になる様子を楽しむことができる。
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背面に巨大な触手が広がっている点を除けば、いたってふつうの女の子とのイチャイチャ。いや、むしろ触手が付いているぶんかなりお得かもしれない(?)
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なかには若干言動が怪しいヴァイスも。外見でもひとりひとりが唯一無二だが、内面にもそれぞれ濃い個性を備えている。

手動プレイでも放置プレイでも楽しめるタワーディフェンス

 ここからは本作のゲーム部分を見ていこう。前述の通り、本作はジャンルで言えばいわゆるタワーディフェンス。画面の右側から押し寄せる敵から拠点を守り抜くことが勝利条件となる。

 拠点を守るユニットは前衛3体、後衛4体の最大7体で編成される。リアルタイムで防衛ユニットを配置する形式ではないため、アドリブ力よりはユニットの組み合わせや育成が鍵を握る。
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前衛ユニットは敵に向かって移動し、後衛ユニットは左側に陣取って攻撃を行う。なお、前衛は体力が尽きても一定時間で復活する。
 各ユニットは範囲攻撃や味方の回復といったスキルを持っている。スキルは時間経過によって溜まるゲージを消費して発動するが、このあたりはオートに任せることも可能だ。今回プレイした範囲では回復スキルが優秀だったため、編成を考えるうえでは各キャラの持つスキルもポイントになるだろう。
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手動操作の場合、スキルによっては攻撃範囲を指定できることもある。
 上記画像の左側にも映り込んでいる通り、バトルにはヴァイスたちだけではなく、邪神も参加する。今回使用できたのはクトゥルフのみだったが、ギャラリー機能ではハスターなどの著名な旧支配者も確認できた。使用可能な邪神はメインストーリーを進めていくことで増えていくようだ。
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黄衣をまとった何か。まさに“名状しがたいもの”のハスター。どのような能力を持っているのかが気になるところ。
 邪神の攻撃手段は、邪神スキルと降臨スキルの2種類。クトゥルフを例に取ると、邪神スキルの“クトゥルフシュート”は任意の場所に攻撃ができ、弾数が尽きても一定時間で回復する。いわゆる通常攻撃枠だ。

 いっぽうで降臨スキルの“エルダーパワー”は、使用可能になるまでの時間が長く使用回数にも限りはあるが、敵全体を攻撃しつつ一定時間行動不能なスタン状態にすることが可能。ここぞで使う大技だ。
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敵の物量に押し切られそうな場面で光るエルダーパワー。威力もスタン効果も非常に強力だ。やはり触手、触手はすべてを解決する……!
 本作のバトルはリアルタイムでユニットを配置する形式ではないぶん、ギリギリの戦いにおいてはスキルの使用タイミングが明暗を分ける要素となる。オートでは負けてしまうバトルも、手動操作でスキルの使用タイミングを工夫すれば勝てるというケースも珍しくはない。実際にそういった勝利を掴めると、ちょっとうれしい。

 オートは単純なON/OFFだけではなく、ヴァイスや邪神のスキルを自動で使用するかどうかを個別で設定可能。全体攻撃を行う邪神の解放スキルだけを手動操作にしておけば、管理する要素を減らしつつ勝敗を分けるポイントには関与するといったオイシイとこ取りの遊びかたもできる。
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バトルオプションで各スキルのオート操作を切り替えられる。
 突き詰めるなら7体いるヴァイスと邪神の全スキルを手動で操作するのもアリだが、実際にすべて自分で動かすのはなかなかに忙しい。かといってフルオートでは味気ない、というのは贅沢な悩みだが、この個別設定があるおかげでどちらのニーズにも柔軟に対応してくれるのが本作。

 タワーディフェンスとしてしっかり触りたい人は手動で、ストーリー重視で手軽にプレイしたい人はオート任せで遊べばよく、プレイヤーが楽しみかたを選べるのはありがたいところだ。

プレイのリズム感を生んでくれるキャラクター育成

 手動操作である程度勝敗を分けられるとはいえ、バトルにおいて肝となるのは、やはりキャラクターの育成。特定の素材を使ったステータスの底上げ、同じキャラクターを獲得することによる潜在能力の開放なども行えるが、育成の基本となるのはレベルアップによる成長だ。

 育成用素材のおもな入手先は、時間経過に応じて溜まる放置報酬や、各クエストの初回クリアー時にもらえる報酬だ。
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放置報酬では基本的な育成素材のほか、召喚(ガチャ)などに使う“原石”もランダムで入手可能という太っ腹仕様。
 クエストの種類自体は豊富に用意されているため、メインストーリーで行き詰った場合は別のクエストを進めることで初回クリアー報酬を集められる。クリアーできるステージを手当たり次第に攻略していけば育成が進み、行き詰まっていたステージも自然と攻略できるようになっていくという流れだ。

 勝てないときには攻略難度が高く感じるが、育成を進めれば意外とあっさり勝てるようになるため、育成の結果を実感しやすいのも本作の魅力といえる。

 この行き詰まりと突破を感じやすくしているのが、レベルが10や15など5の倍数に達する際、追加の素材として必要になる“エナジー・コア”の存在だ。とくに序盤はエナジー・コアが枯渇しやすく、育成のストッパーになりがち。だが、これがあることで攻略が楽になりすぎず、育成によって難関を突破する達成感も得やすくなっている。
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プレイしていると「またエナジー・コア(紫のアイコン)が足りない!」となることが多いのだが、その歯がゆさが育成後の勝利で得られるドヤ感を高めてくれる。
 レベル上げに苦労する面もあるいっぽうで、育成の手間を省いてくれるのが“レベルリンク”の機能。これは、所持しているキャラクターのうち、レベルの高い7体が上位ユニットとして選出され、指定したキャラのレベルを上位ユニット内の最低レベルまで引き上げられるというもの。

 この機能のおかげで、7体のレベルさえ上げておけばほかのキャラのレベルを上げる必要がなく、召喚などで新たに入手したキャラクターもすぐ戦線に投入できる。さまざまな編成を試すうえでも育成の手間やコストを省けるため、シンプルに便利だ。
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基本的にはレベルを上げるキャラクターを7人に絞り、レベルリンクを活用するのがよさそうだ。

ローグライク(ローグライト)要素で味方の戦力を底上げ

 DMM GAMES内のゲームページでも謳われている本作のポイントのひとつに、ローグライクの要素がある(筆者としてはローグライクよりローグライト寄りな印象を受けるが、それはさておき)。メインストーリーと並んで出撃画面に用意されている“アポカリプスモード”がそれだ。

 アポカリプスモードでは、本モードでのみ効果を発揮するバフ効果の“恩寵”で味方を強化しつつ、ランダムに配置された敵との戦闘やイベントなどのパネルを選択してマップを進み、最後に待つボスとの戦いに挑んでいくことになる。編成できる人数が制限された状態でスタートするなど、さまざまな部分で通常のバトルとは異なっている。
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縦に並んでいるパネルからひとつを選んでいき、左から右に向かって進行していく。パネルの配置や各パネルで発生するバトル、イベントの内容もプレイのたびに変化する。
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プレイ中に得られる恩寵も味方の攻撃力アップや敵の防御力ダウンといった汎用的なものから、特定のカテゴリーに属する味方の強化など、編成次第で活かせるものも存在。
 プレイするたびに異なるバトルやイベントが発生するローグライトらしい遊びも楽しめるいっぽうで、このアポカリプスモードは味方の戦力強化にも大きく貢献してくれる。

 本作にはいわゆる装備品的な要素として“アーティファクト”が存在し、編成する際に1キャラに対し2個まで装備することが可能だ。また、同じアーティファクトを複数消費すれば、より高い効果を持つアーティファクトにグレードアップすることもできる。このアーティファクトのおもな入手先となるのがアポカリプスモードだ。

 プレイのたびにリセットされる恩寵と異なり、一度入手したアーティファクトはそのまま所有物としてストックされる。何度もアポカリプスモードをプレイすればアーティファクトが集まっていき、集めたアーティファクトをグレードアップしていけばレベルアップに頼らない戦力強化が行えるわけだ。
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アポカリプスモードに挑むことで獲得できる報酬も用意されており、とにかくおいしい。しかも(少なくとも今回プレイしたバージョンでは)スタミナ的な概念もなく、遊び放題。
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また、アポカリプスモードにはメインストーリーとは別軸のストーリーも存在。ここで登場するクアローラは、小さくとも目立つヒレで個性を出していくスタイル。それもまたよし。
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……と思いきや、ヴァイス図鑑で全身を見ると腰からは熱視線を放つ触手尻尾、頭上には画面に収まり切らない巨大な上顎(?)も完備。小型から大型まで隙のない布陣となっている。

クトゥルフ、異形娘、タワーディフェンス、どの入り口からでもオーケー!

 旧支配者が復活するクトゥルフ神話要素、美少女と異形が合わさったヴァイスたちといったストーリーやビジュアルだけでなく、タワーディフェンスやローグライトといったゲーム性にも個性が光り、なかなかおもしろい作品に仕上がっていた。

 クトゥルフ神話を知っていなくても楽しむぶんには問題なく、ゲーム部分もオートで遊んでも手動でガッツリ操作してもよく、ローグライト部分に関してはプレイするか否かすら自由だ。今回は触れていないがほかのプレイヤーが編成した少女隊と戦えるPvP要素も用意されており、やりこみたい人は上位を目指してとことん突き詰めることもできる。

 どんなスタンスでも楽しみやすい作品となっているので、看板になっている要素のいずれかが気になった人は試しにプレイしてみるといいだろう。触手が生えている女の子が好きな方は言わずもがな、そうではなかった方でもゲームをプレイするうちにそれがクセになって新たな世界が開けるかもしれない(やや狂気をはらんでいそうな世界だが)。
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触手の多彩な描写に注目してみるのもおもしろそうだ。配信者的な活動をしているモネモネは、周囲の触手に配信機材のようなものを持たせるというユニークな使いかたをしている。
 かくいう筆者もあまり触手道は通ってきてこなかったのだが、ストーリーやゲームプレイを通じてヴァイスたちの姿を見守るうちに、「触手や多眼といった個性は、異質さというよりむしろ加点要素になりうるのでは……?」という発想が生えてきたり、こなかったり。

 完全に余談だが、20年近く前に某ゲームで見た某アメコミキャラクター、巨大な単眼を持った緑色の触手生命体の彼(?)が好きだった時点で異形好きの素質はあったのかもしれない。いや、あったのかもシュれない。

 さておき、本作は明日(2026年3月18日)配信。気になった方はぜひダウンロードしてみてほしい。
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最後に、今回のバージョンに収録されていた謎のミニゲーム“ルルイエサーフ”の画像を貼っておこう。上下移動で障害物を避けるシンプルな内容だが、意外と回避がムズかしくて熱中してしまった。
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