歴代キャラクターたちの豪華競演
『ディシディア ファイナルファンタジー』は『ファイナルファンタジー』シリーズ20周年を記念して発売された対戦アクションゲーム。初代『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーX』までの主人公と敵のボスたちが一堂に会して戦うという豪華な内容でした。近年のシリーズ作では、チームバトルになったアーケード版、プレイステーション4版や、スマートフォンで展開中の『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』などがあります。
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最初の衝撃はオープニング。クロスオーバーらしく仲間どうしが協力したり、別のナンバリングのキャラクターが相まみえたりと見どころたっぷりでした。自分も「クラウドとガーランドが刃を交えてる!」、「ティーダとジタンが連携して戦っている!」と、すべてのシーンに興奮。正直、これだけで定価ぶんの元は取れたと思いました(笑)。
ストーリーは調和の神コスモスと混沌の神カオスの戦いにシリーズ歴代のキャラクターたちが招かれるというもの。コスモス側が歴代主人公を中心に選出しているのに対し、カオス側はラスボスだけでなく、『FFIV』のゴルベーザや『FFIX』のクジャなどのライバルと言えるキャラクターが選ばれていました。
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なお、『FFX』までのキャラクターのほかに、『FFXI』のシャントットと『FFXII』のジャッジ・ガブラスが特別参戦キャラクターとして登場。続編で前日譚が描かれる『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』には『FFVII』のティファや『FFX』のユウナ、『FFXIII』のライトニングなどが追加されました。
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本作はストーリーも凝っていて、戦う理由に悩むクラウドにフリオニールが自分の夢を語ったり、不安そうなティナをオニオンナイトが「立ち止まっていても答えは出ないんだ」と励ましたりとキャラクターどうしの絡みも見どころが多かったです。
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全キャラクターがボイス付きで会話するのも大きな特徴でした。『FFVII』や『FFX』など、すでにボイスの付いていたキャラクターもいますが、その多くは初めてボイスがあてられました。なかでも印象的なのは千葉繁さんが演じるケフカ。ゲーム内の字幕にないセリフを言っていることが多く、「これ、絶対、千葉さんのアドリブでしょ!」とツッコミながらプレイしていました(笑)。
また、エクスデスの「カメェェェッー!」や皇帝の「ウボァー」などの迷言(?)がレジェンド声優の渋い声で聴くことができたのもうれしかったです。
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バトルは1対1で戦う3Dアクションで、ブレイブ値に変化を与える“ブレイブ攻撃”と、溜まったブレイブを消費して相手のHPを削る“HP攻撃”がありました。そのため、ブレイブ攻撃だけを当てても敵のHPは減らないし、ブレイブが溜まっていない状態でHP攻撃を当ててもHPを削れません。
ブレイブ攻撃を溜めれば溜めるほど強力な一撃になりますが、相手のブレイブ攻撃を受けるとブレイブの値は減ってしまうので駆け引きが重要でした。
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このようにアクションは少し複雑でしたが、従来のようなコマンドバトルも搭載されているため誰でも手軽に楽しむこともできました。
また、戦闘を重ねることでキャラクターのレベルが上がり、新しい技やアビリティを覚えたり、ショップで装備やアクセサリを揃えたりとRPG的なやり込み要素も豊富。“エクスカリバー”や“ラグナロク”、“包丁“、“源氏の盾”など、シリーズでおなじみの装備が登場するのもテンションが上がるポイントでしたね。
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アクションゲームだけあって、対人戦も熱かった。自分も、リアルでは顔を付き合わせながら、家ではアドホックパーティに繋いでオンラインで、日夜問わず遊んでいました。でもアクションが得意ではないので、なかなか勝てなかったです(笑)。
自分はとある企画で開発者の方々と対戦したこともあり、いまはなき本作の公式サイトにその動画が公開されていたのですが、開幕30秒ぐらいで倒されてしまい、「下手すぎるだろ!」とツッコまれまくりました(苦笑)。
『ファイナルファンタジー』シリーズへの愛なら負けるつもりはなかったのですが、アクションの腕がまったく追いついていなかった……。思い出したら悔しくなってきた……いつか機会があればリベンジしたい!
長らく動きのなかった本作ですが、シリーズ最新作『ディシディア デュエルム ファイナルファンタジー』が、2026年スマートフォン向けにリリースされる予定です。現代の東京に召喚された歴代キャラクターたちが、3対3の2チームと魔物が入り乱れる中、相手チームより早く巨大ボスの討伐を目指す“ボス討伐型チームバトル”を展開。戦士たちの日常を垣間見られるショートエピソードもあるそうなので、これは期待しないわけにはいきません!














