会場では、日本・アジア地域で開発されたタイトルにおいて、特出した全世界売上を達成した作品に贈られる“GRAND AWARD(グランドアワード)”を受賞した『eFootball』田谷淳一統括プロデューサーへかの囲み取材が行われたので、その模様をお届けする。
ユーザーからの声に真摯に耳を傾け、地道にアップデートし、よりよい形になっていけていることが『eFootball』シリーズらしさ
――サービス継続型ゲームとして展開されているタイトルかと思いますが、今年は“GRAND AWARD”を受賞されたということで、とくに力を入れた取り組みなどはございましたか?
――直近のシーズンアップデートは2025年8月に配信されたバージョン5.0.0ですが、こちらの反響はいかがでしたか?
また、スタジアムをユーザーの好みにカスタムできる機能“カスタムスタジアム”ですとか、対戦時に表示される“ユーザープロフィール”を飾りつけられるようなユーザーのカスタマイズ要素にも力を入れた結果、遊ぶ目的や目標が明確になったというお声も頂戴しております。
2025年12月4日にはバージョン 5.2.0が配信予定で、公式のYouTubeチャンネルにてアップデート情報を伝える番組も配信しますので、そちらで最新の情報をご覧いただきつつ、アップデートをぜひ楽しんでいただけたら幸いです。
――カードゲーム『遊戯王』とのコラボとして、ネイマール選手を起用したプロモーションが展開されましたが、反響はいかがでしたか?
ゲーム内ではコラボカードを配信しましたが、それをきっかけに復帰された方や、カードゲーム『遊戯王』のユーザーの方が本作を手に取っていただけるきっかけにもなったということも確認をしております。SNS上でもポジティブな反応が多く出ておりまして、シリーズ30周年のタイミングでゲームを超えたお祭り感を創出できた、とても象徴的なキャンペーンだったと感じております。
――本作はどの地域でヒットしているのか、またこれからよりヒットさせるために重視していきたい地域はあるのか、お聞かせください。
――本作は基本プレイ無料というサービスモデルが採用されています。従来のパッケージ販売モデルと比べて、開発や運営面でどのような挑戦やメリットがありましたか。また、このモデルがコミュニティ拡大にどのように貢献しているとお考えでしょうか。
あと、基本プレイ無料というサービスを行ったことで、気軽に手に取っていただけるようになり、新規ユーザーの方々も大きく増えました。友だちどうし誘い合うというハードルも非常に下がりました。それにより、コミュニティが拡大したことが今回“GRAND AWARD”という賞をいただけることにつながったのかなと思っております。
また、レーティングやマッチングの精度の向上ですとか、フェアな環境作りも注力をしています。ランキング、報酬設計も継続的に改善を行い、勝っても負けてもまたもう一戦挑戦したくなるような構造を意識して改善を行っています。
さらに、FCバルセロナやマンチェスター・ユナイテッドFCといったパートナークラブのeスポーツ大会や、FIFAと共同で国を代表した世界大会“FIFAe World Cup”も開催して配信を行っております。それらを通じて、トップレベルの選手のプレーを見ていただいて、「自分もあんなプレーをしてみよう」というようなモチベーションを上げることで、オンライン対戦より楽しんでいただければなと思っています。
――2021年にシリーズタイトル名を変更するなど、時代の変化に対して大胆な対応を行っていますが、なぜこのシリーズがこのようなドラスティックな対応が実現できているのでしょうか。その考えかたや秘訣、合わせて今後のビジョンなどについてお聞かせください。
パッケージ中心からサービス型へ、オフラインのゲームからオンラインやクロスプラットフォームでの展開が主流になっています。そういった中で、サッカーゲームの遊ばれかたが大きく変わりましたので、現実のサッカーとデジタルをつなぐプラットフォームというものが『eFootball』のありたい姿だと考え、そこに進化するためにタイトル名を含めてゼロベースで考え直すという判断をしました。その変化を支えているのは、過去の成功に甘えないことや、お客様といっしょにゲームを育てていこうという考えかたです。
ただ、チャレンジはいつも成功するわけではなくて、リブランディングした際に、正直、失敗したと思っておりまして。ユーザーさんからも非常にきびしいお声をいただいた時期がありました。タイトルをこのまま継続できるかとご心配されたと思いますが、そういった危機においても、お客様からの声に真摯に耳を傾けて、地道にアップデートしていくことで、よりよい形になっていけていることが『eFootball』というシリーズらしさかなと思っています。
今後のビジョンとしましては、サッカーはどんどん新しい選手も出てきますし、進化していきますので、リアルなサッカーシーンと連動していきながら、世界中のお客様が楽しんでくださっているので、地域ごとの文化やコミュニケーションとのコラボレーションをさらに強化して、『eFootball』を通じて世界中のサッカーファンが繋がる未来を目指していきけたらと思います。















