【Xbox 360】Kinect(キネクト)15周年。コントローラーなどを持たずに身振り手振りや声でゲームを操作する、画期的な周辺機器だった【今日は何の日?】

byカワチ

【Xbox 360】Kinect(キネクト)15周年。コントローラーなどを持たずに身振り手振りや声でゲームを操作する、画期的な周辺機器だった【今日は何の日?】

女の子といっしょにトレーニングをする『ラブ☆トレ』も

 2010年(平成22年)11月20日は、マイクロソフト(現日本マイクロソフト)からKinect(キネクト)が発売された日。本日で発売から15周年を迎えました。なお、海外では日本よりも数日早く発売されています。
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 Kinectは物理的なコントローラーを用いずに操作ができる体感型のゲームシステム。本体である“Xbox 360 Kinect センサー”のほかに、“Xbox 360 4GB + Kinect”と初回生産限定の“Xbox 360 250GB + Kinect (スペシャルエディション)”も発売。すべてのバージョンにKinect専用のアクションゲーム『Kinect アドベンチャー!』が付属しており、すぐに独自の遊びを体験することができました。
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Xbox 360 Kinect センサー
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Xbox 360 4GB + Kinect(左)と、Xbox 360 250GB + Kinect(右)
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『Kinect アドベンチャー!』
 Kinectはモーションキャプチャー技術を製品化したもの。モーションキャプチャーといえば、ふつうは特殊なマーカー付きスーツとトラッカーが必要ですが、KinectはRGBカメラや深度センサー、マルチアレイマイクロフォンが体の動きや顔の表情、音声を捉えてくれるので、特別なものを用意しなくても直感的にゲームを遊ぶことができました。キャッチコピーの"カラダまるごとコントローラー"を見事に体現したものでしたね。
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 ネックとしては、やはり一般的な日本家屋の狭さに合わなかったことでしょうか。体全体を動かす遊びなのでどうしてもスペースが必要になりました。とはいえ、ひとりで遊ぶぐらいならワンルームの部屋でも十分だったと思います。なぜなら筆者がそうだったから(笑)。

 Xbox 360には“実績”というゲームスコアがあります。筆者は実績を集めるのに凝っていたこともあってKinect専用ソフトも購入しましたが、体全体を使って遊ぶゲームが楽しくなって、いつの間にか実績に関係なくふつうにハマってしまいました。認識も精密でしっかりしており、とても驚いた記憶があります。KONAMIの『
Dance Evolution』やユービーアイソフトの『マイケルジャクソン ザ・エクスペリエンス リミテッドエディション』などのダンスゲームを中心に、バンダイナムコゲームスの『体で答える新しい脳トレ』やカプコンの『重鉄騎』も気になって遊んでいました。
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『Dance Evolution』
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『体で答える新しい脳トレ』
 また、Kinect専用ではないものの対応しているソフトも。たとえば、『インスタントブレイン』はテキストアドベンチャーでありながらKinectで遊べました。無茶すぎる(もちろん遊びました)。

 そんな筆者がとくに好きだったKinectのタイトルが……『
ラブ☆トレ』です! 自分の周囲でもプレイしているのは当時インプレッション記事を書いたライターの浅葉たいが氏ぐらいで、相当にマニアックなゲームだとは思いますが、これが神ゲーなんです!

 『ラブ☆トレ』はBOOST ONが2012年9月27日に発売したXbox 360 Kinect専用ゲームソフト。女の子といっしょにトレーニングをすることでストーリーが進行していくという、エクササイズとギャルゲーを組み合わせた新感覚のゲームになっています。

 2012年9月27日に第1巻『
ラブ☆トレ~Sweet~』、同年11月29日に第2巻『ラブ☆トレ~Mint~』、2013年1月31日に最終巻『ラブ☆トレ~Bitter~』の3作品が発売。基本的なゲームシステムはそのままにヒロインが変わるという仕様。基本的には気になるヒロインがいるバージョンを買うことになりそうですが、筆者は3本とも購入しました……(なお、2013年3月28日に3作品がセットになった『ラブ☆トレ~Chocolate~』も発売されました)。
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筆者の私物。
 ただ、じつはこの3本購入するというのが大正解。各パッケージにはそれぞれ4人のヒロインが登場しますが、3本購入すれば12人のヒロインと代わる代わるトレーニングができるので飽きがきません。女の子と仲よくなりたくて毎日運動するようになるので、自分のようなインドアのオタクでも痩せることができました。たぶん、『ラブ☆トレ』にハマっていたときが人生でいちばん健康だった気がします。

 ゲーム内容も全身を使った運動やダンス、なわとびなど多彩で飽きませんでした。正しい動きをすることでスコアが上がり、好感度が上がりやすくなるのでサボらないモチベーションにもなりましたね。いま、プレイするとなると本体とKinectを揃えないといけないのでハードルは高いのですが、ギャルゲー好きで運動不足の人はぜひ体験してみてほしいです!

 Kinectは次の世代のXbox Oneにも登場。心拍数を測定できるようになったり、6人までの同時認識が可能になりました。Xbox One S、Xbox One Xには専用の端子がありませんでしたが、“Kinect アダプター”を使うことで接続できます。

 残念ながら、2017年にはKinectの生産も終了しました。個人的にはすごくお世話になったものなので15周年は感慨深いです。この機会に久しぶりに『ラブ☆トレ』で運動を再開しようかなぁ……。
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