
『ルミネス』とは?
開発を手掛けるエンハンスは、現在水口氏が代表を務めているスタジオだ。生みの親みずから、今回イチからプロデュースを手掛けたのが『ルミネス アライズ』となっている。

また、エンハンスが開発したパズルゲーム『テトリス エフェクト・コネクテッド』は、本作の流れを汲んだタイトルとなっており、ゲームシステムはもちろん異なるが、演出面などは『テトリス エフェクト・コネクテッド』のノウハウが活かされている。

豊富なステージ&BGMが気持ちいい!

新システムも存在し、ゲージが溜まると使える“BURST”は言わば必殺技のような存在。簡潔に言うと、ゲージが尽きるまで1色のブロックが揃えやすくなるので、大きなスクエアを作りやすいといった感じ。ハイスコアを狙えるだけでなく、初心者もピンチを抜け出すために使えるため、救済システムにもなっているのがうまい塩梅。


最大の特徴とも言えるのが、そのステージ演出の数々。ステージ自体も含めて、さまざまな見た目が用意されており、背景のみならずブロック、ブロックの消え方、スクエアになったときの見た目など、ほとんどの要素が異なる。ステージごとのBGMと合わさって、不思議な高揚感を味わえるのが魅力だ。


この感覚は本当にプレイしている人にしか伝わらない部分ではあるのだが、音とともに消えるブロック、ブロックを落とした、ブロックを回転させたなどなど、あらゆる感覚が“気持ちのいい”感じで作られていて、言語化しにくい心地よさが味わえる。
ただ初見のときは、やはり少し戸惑う面もあるだろう。おそらく全プレイヤーたちが最初に遊ぶであろう“JOURNEY”は、ステージ挑戦中につぎのステージへシームレスに移行する。背景などの雰囲気と、とくにブロックの見た目が突然大幅に変わるので、新ステージを見た最初だけは頭がこんがらがってしまうかも。とはいえ、ある意味それもサプライズ要素になっているし、1手のミスで切羽が詰まるようなゲーム性でもないので、その混乱を逆に楽しんでしまう自分もいた。


豊富なゲームモード
深いテーマで物語性が描かれているそうなのだが、言葉などで明確に語られるわけではなく、各ステージの音楽やデザインなどから感じ取るという形のため、筆者はすべて通しで体験したものの「えっと、どういうこと?」となってしまったのが正直なところ。なぜこんなデザインになっているのか、どんなことを描きたいのかよくわからないステージも多く、それはそれで笑えたり驚いた面もあるのだが、物語性についてはもっともっと遊び込むことで見えてくる、奥深い魅力なのだろう。もしかしたら、人によってはすぐ理解できるかもしれないが(本作のディレクター兼アートディレクターを務める石原孝士氏によると楽曲の歌詞などにも注目してほしいとのこと)。

“JOURNEY”をすべて終えると、全エリアを1プレイで遊べる“SURVIVAL”モードも解放される。長時間のプレイとなるが、『ルミネス』シリーズは夢中で遊んで時間を忘れてしまうタイプのゲームなので、そこが気になることはないだろう(もともとの『ルミネス』シリーズの遊びに近い)。


もうひとつのシングルモードがふたつの遊びかたがある“MISSIONS”。
“TRAINING”は、『ルミネス』シリーズのイロハを実践しながら学べるモード。詰め将棋のような作りになっているので、上級者も楽しめるのも特徴だ。“『ルミネス』はL字を作っていくゲーム”のような定石がわかるので、ステージ攻略が難しいと感じた初心者は触れてみるといいだろう。

“CHALLENGE”は、基礎的なルールが変わったステージに挑むもの。25個のルールがあり、たとえばブロックが2×2の塊ではなく、3×3になって挑むステージなどが存在する。『テトリス エフェクト・コネクテッド』の“ミステリーモード”とはちょっと違うが、ルール改変具合のカオス感はだいたい同じ。味変したいときに使える調味料のようなモードになっている。また、好きなステージを自分で編成する“PLAYLIST”モードは、シリーズ恒例のカスタム要素として搭載されている。


決定版『ルミネス』ここにあり


シングルモード、マルチプレイ合わせて相当なボリュームになっているので、ハマる人はエンドレスに楽しめるだろう。『ルミネス』好きには、これぞ決定版と言える。
全体的には『ルミネス』そのままながらに、見た目と演出・楽曲、そして味わえる感覚の部分に特化して進化させるという、ある意味大胆な手法を取ったのが『ルミネス アライズ』だ。価格は5400円[税込]と、昨今のパズルゲーム界隈ではちょっとお高めにも見えると思うが、ハマれば永久的に快感を味わえるタイトルとなっているので、ぜひ手に取ってみてほしい。






















