【スクエニ決算】組織再編で純利益減も、収益性改善により営業利益は増益。『MTG』コラボなどでライツ事業は好調(2026年3月期2Q)

【スクエニ決算】組織再編で純利益減も、収益性改善により営業利益は増益。『MTG』コラボなどでライツ事業は好調(2026年3月期2Q)
 スクウェア・エニックス・ホールディングスは、2026年3月期 第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。

 売上高は1338億9500万円(前年同期比15.0%減)と減収こそしたものの、営業利益は272億7800万円(同28.8%増)と増益を確保。経常利益は285億5300万円(同57.4%増)となった。組織再編費用98億4900万円を特別損失として計上したことなどで、中間純利益は100億5200万円(前年同期比14.5%減)となっている。
広告
[IMAGE][IMAGE]
 デジタルエンタテインメント事業のHDゲームでは、前年同期比で減収。前年に発売された『キングダム ハーツ』シリーズのSteam版の影響が大きく、その反動で減収となった模様。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費が前年から減少したことで、同事業の営業利益は前年の損失から黒字へと転換した。
[IMAGE]
 MMOは、前年に『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージ『黄金のレガシー』が発売されたことから前年同期比で減収減益に。スマートデバイス、PCブラウザ関連のコンテンツは前年同期比で減収となったものの、決済手段の多様化による収益性の改善により増益となった。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]※画像は決算資料より引用以下、プレスリリースを引用

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス 2026年3月期 第2四半期(中間期)連結決算のお知らせ

 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長: 桐生 隆司、以下当社)は、本日、2026年3月期 第2四半期(中間期)の決算発表を行いましたのでお知らせいたします。

財務ハイライト

■中間連結会計期間(4月1日~9月30日)
売上高(百万円)
2026年3月期中間期:133,895
2025年3月期中間期:157,591
前年比:△15.0%

営業利益
2026年3月期中間期:27,278
2025年3月期中間期:21,176
前年比:28.8%

経常利益
2026年3月期中間期:28,553
2025年3月期中間期:18,141
前年比:57.4%

親会社株主に帰属する中間純利益
2026年3月期中間期:10,052
2025年3月期中間期:11,750
前年比:△14.5%

1株当たり中間純利益
2026年3月期中間期:27.89円
2025年3月期中間期:32.64円
前年比:-

■ご参考:通期(4月1日~3月31日)
売上高(百万円)
2026年3月期計画:280,000
2025年3月期計画:324,506
前年比:△13.7%

営業利益
2026年3月期計画:41,000
2025年3月期計画:40,580
前年比:1.0%

経常利益
2026年3月期計画:41,000
2025年3月期計画:40,939
前年比:0.1%

親会社株主に帰属する中間純利益
2026年3月期計画:16,900
2025年3月期計画:24,414
前年比:△30.8%

1株当たり中間純利益
2026年3月期計画:46.88円
2025年3月期計画:67.79円
前年比:-

当社は、2025年9月30日を基準日、2025年10月1日を効力発生日として、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っておりますが、2025年3月期における 1株当たり中間純利益及び1株当たり当期純利益は、前年連結会計年度の期首に株式分割が行われたと仮定して算定しております。

詳細な情報は本日開示の決算短信および
IR資料をご参照下さい。

 2026年3月期 第2四半期(中間期)の概況は次のとおりです。

デジタルエンタテインメント事業は、HD(High-Definition)ゲームにおいて、「キングダム ハーツ」シリーズの過去作3タイトルのSteam版等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、前年同期比で減収となりました。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費が前年から減少したこと等により、前年同期の営業損失から黒字転換となりました。
 MMO(多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)は、前年に「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」を発売したことから、前年同期比で減収減益となりました。

 スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等により前年同期比で減収となったものの、決済手段の多様化による収益性の改善により増益となりました。

 アミューズメント事業は、機器販売が前年を下回ったことにより、前年同期比で減収となったものの、既存店売上高及びアミューズメント施設向け景品の販売が前年を上回ったこと等により、営業利益は前年並みの着地となりました。

 出版事業は、コミックスの新刊点数が減少したこと等により、前年同期比で減収減益となりました。

 ライツ・プロパティ等事業は、有力IPにかかるロイヤリティ収入の計上があったこと等によって、前年同期比で増収増益となりました。
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker