『逆水寒』中国版を調べたところ「なんでもできる」自由度レべチな未来型MMORPGだった。膨大なコンテンツ量に11/7の日本版リリースへの期待が高まる

by堤教授

『逆水寒』中国版を調べたところ「なんでもできる」自由度レべチな未来型MMORPGだった。膨大なコンテンツ量に11/7の日本版リリースへの期待が高まる
 2025年11月7日にリリースを控えた、NetEase GamesのPC(Steam、Windows)とスマホ(iOS、Android)向け新作『逆水寒(Sword of Justice)』。

 中国の北宋時代を舞台にしたMMORPGで、剣術や門派による王道の武侠体験に加え、100種類以上のライフコンテンツが用意され、海外で絶大な人気を誇る注目作。今回は中国版の情報をもとに、本作で注目すべきコンテンツや魅力をピックアップしていく。
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※この記事はNetEase Gamesの提供でお送りします。

中国版はTikTok超えの売上ランキング総合1位を達成

 MMORPGは、長く付き合っていくことになるジャンルのゲームなので、安定した運営が担保されていることは何よりも大事。『逆水寒』は、すでに中国で7年以上の運営を続けており、アクティブユーザーが1億人に達していることも発表されている。

 公式資料によると、中国版の実績としては次のように挙げられている。

  • ユーザー数が1億人突破
  • オープンテスト当日、2時間以内に複数プラットフォーム総合ランキング1位を獲得
  • サーバー開設10分で同時接続数100万人突破
  • 初日DAU1000万人達成

 なるほど。“中国No.1”というのは根拠のあるキャッチフレーズだったのだ。
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Pay to Winを排除した課金形式は、中国では“逆水寒式”と呼ばれるほどで、人気の原動力となった。
 いくら中国の人口が日本より多いといえど、この数字はトップクラスの規模。これだけ人気があるということは、ざっくり言ってしまうとそれだけ本作がおもしろいということに違いない。これから作品について詳しく紹介していくが、これだけでもすでに気になる! という方は遠慮なく事前登録をしてもらってオーケーだ。

課金要素は見た目に限定。強さに一切影響しない

 『逆水寒』は、基本プレイ無料のMMORPGにありがちな、強さに影響する課金要素をすべて排除している。課金は、キャラクターの見た目に関係するものがほとんどなので、プレイスタイルによってはほとんど課金せずに遊び尽くすことができる。

 衣装の価格も抑えめなものが多く、手が出しやすいのも魅力だ。最初から100種類以上の衣装が配布されるそうなので、課金なしでもたっぷりとおしゃれができる。

 また、本作の人気の柱のひとつになっているのが、キャラクターメイキングの幅広さ。およそ想像しうる、ほとんどの部位を細部までいじって自分好みのキャラクターを作れる。AIの補助により、写真やテキストからもキャラクターが作れるので、細かい調整が苦手な方も安心。
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 AI技術はNetEaseが長年にわたり学術誌などで発表してきた研究結果に基づいたもの。10以上の特許技術により、テキストを入力するだけでそれに沿ってキャラクターを作ってくれる“文字で顔編集”システムを実現することに成功したとのこと。

北宋時代が舞台のオープンワールド

 本作は、1980年代に発表された小説『四大名捕之逆水寒』をもとにした作品で、これぞ中国といった“武侠モノ”世界を冒険できる。フィールドはとても広大なオープンワールドになっていて、ファストトラベルはもちろん、“軽功”による滑空や高い跳躍などもできて、フィールドを見て回るだけでも楽しい。

 レイトレーシングを採用した高精細なグラフィックは、スマートフォンで遊んでいてもPC版に匹敵するほどの美しさだ。
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自由度の高いオープンワールド。スマートAI会話により、NPCにも生活感が感じられるという。
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衣装の細部まで再現。

プレイヤーの選択で物語が変化

 メインストーリーを進めていくと、トラブルにどう対処するか選択肢が出る場面が多々訪れる。力に訴えるもよし、なんとかして説き伏せるもよし。当然、ここでの選択で物語は多様に変化。後からやり直す機能もあるので、別の可能性を体験することもできる。
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ストーリーを進めるもよし、もちろんストーリーを進めずほかのコンテンツでとことん遊ぶ選択だってあり!

スマートAI NPCで自分好みの親友さえ作れてしまう未来が来る

 NPCの中にはAIが搭載されている者がいて、彼らとはリアルな交流が可能となっている。この“スマートAI NPC”は、プレイヤーとの会話を記憶し、ときにはNPCどうしも交流しながら、『逆水寒』の世界を旅する。ソロプレイがメインのプレイヤーも、“生きた”NPCといっしょに遊べるわけだ。

 スマートAI NPCはバトルコンテンツにも参加してくれる。
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気を遣う必要もなく、放置プレイでもオートでボスを倒してくれる頼もしい仲間だ。
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NPCはそれぞれ性格や好み、目的があり、プレイヤーとの会話を記憶する。また、NPCどうしも互いに交流し、影響しあうという。
 また、日本版のリリース時には入っていない要素だが、このスマートAI NPCのシステムで、キャラクターと恋愛ができたり、占いができたり、自分だけの親友を作ることができたりするらしい。以下、中国版で人気のコンテンツを紹介していく。

■恋愛
 AIが使われたNPCキャラクターの中に、いわゆる“攻略可能”なキャラクターがいて、恋愛をすることができるという。共闘や贈り物などで好感度をあげることで、さまざまな反応をしてくれるようになるそうだ。
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共闘する際、プレイヤーが所持している衣装を着せ換えることができる、プレイヤーのニックネームを呼んでくれるとか。
■占い
 専門的な知識を持ったAI NPCが占いをしてくれる。占星術や卦占い、相性診断のほか、今日の運勢も占ってくれる。
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占いNPCは、さまざまな古典を熟読しており、深い知識があるそうだ。
■自分だけの友だち
 NPCを作る機能では、名前や声、経歴、性格などを自分好みに設定できるという。このパートナーとは、チャットしながら旅ができ、パートナーはプレイヤーの行動によって成長していくという。自分だけの特別な友だち……つまり親友すらも作れるというわけだ。

 ちなみに中国版ではこのシステムが導入されてから、カスタマイズNPCの数は3日間で500万体を突破したらしい。中国の規模だとイメージがつきにくい数字だが、世界には人口が500万人以下の国が100以上あるということなので、みんなの親友(NPC)だけで1つの国が作れてしまうということになる。いまから日本版での実装が非常に楽しみだ。
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MMORPGだからといって必ずしも人と遊ぶ必要はない。NPCが親友でもいいじゃない!

日課は軽めで、バトルなしでの生活も問題なし

 『逆水寒』は無料アプリにつきものの“日課”の義務感からも解放。農業や釣り、経営といった、バトル以外に没頭していても、同じスピードで成長できる。もちろん、バトルコンテンツもたっぷりと用意されているので、アクション好きのプレイヤーの欲求も満たせる。
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いろいろな職業があるので、自分好みの生きかたが見つかったら、そこを突き詰めればいい。あらゆる要素に手を出すのもアリ。
 AI技術を生かした遊びがふんだんに採用されている。とくに劇団モードは中国で人気のコンテンツで、アップロードされた作品数は1000万人を突破しているという。
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劇団モードは、動作や表情を含む動画素材をアップロードすることで、AIがリアルタイムでモーションキャプチャーを行い、ゲーム内に反映させて、劇中の俳優に演技させることができる。
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日本版のリリース時は未実装だが、思い描くイメージを入力するだけで、漢詩が作れる機能も。詩画の美麗なスクリーンショットが自動生成される。
 『逆水寒』ってどんなゲームなのかと聞くと、中国の方はみんな揃って「なんでもできる」という。昨今自由度の高いMMORPGはあるので最初はピンとこなかったが、なるほど、これは本当に「なんでもできる」と言えよう。

荘園(自宅)は友人との同居もできるようになる?

 プレイヤーに与えられる“荘園”と呼ばれる自宅スペースは、カスタマイズ機能が充実。インテリアを自由に配置できるだけなく、アトラクションのようなものを作れたりもする。
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荘園カスタマイズの可能性は無限大!
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中国版ではフレンドを招くこともできる。リアルのパートナーと『逆水寒』でひと足先に同居なんてことも!?

遊園地や航海、オートチェス、PvP戦などの遊びのほか、自分でゲームを作ることも。

 また、中国版の『逆水寒』では、ジェットコースターや観覧車、温泉、屋台街など、娯楽が満載の超大型バーチャル遊園地が存在。ほかにも大海原を舞台にした“航海冒険”、本作流のオートチェスが遊べる“逆水侠棋”、戦略性の高いPvPバトルが楽しめる戦闘コンテンツなど、それだけでひとつのゲームと呼べるボリュームの遊びが満載。

 これらは日本版のリリース時にはまだ入っていないということだが、早くも今後のアップデートが楽しみになる内容ばかりだ。
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遊園地では、かわいい猫のNPCがサービスを提供。
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航海冒険では、船の改造や船員の募集、大海原の航海、貿易などが楽しめる。こちらはPvP的な要素はなく、気軽に遊べる。
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中国では登場と同時に爆発的な人気を獲得した逆水侠棋。オートバトル好きにはたまらないコンテンツ。
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MMORPGの醍醐味とも言えるPvPコンテンツ。10を超える巨大なマップにまたがって、領土を奪い合う。
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ゲーム自体を自分で作ることもできる。すごすぎる。
 さまざまな要素を説明してきたが、これでもまだ、本作の魅力のほんの一部に過ぎない。

 MMORPGの常識を覆すほどの圧倒的なボリュームと自由度を詰め込んだ『逆水寒』。“中国No.1”と言われるのは、ユーザー数や売上ランキングといった数字だけではない理由があることがわかっていただけたのだろうと思う。
 
 さて、この“なんでもあり”の世界に飛び込む準備はできただろうか。 まずは事前登録を済ませ、11月7日のリリースを心待ちにしてほしい。
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