イザナギゲームズ、日本テレビ、AX-ONが共同開発する長編本格実写ゲーム『AKIBA LOST』(アキバロスト)。
本作はNintendo Switch、Nintendo Switch 2、プレイステーション5(PS5)、Steam対応タイトルとして2026年に発売するゲームソフトでありながら、2026年1月期に日本テレビにてドラマ版の放送も決定している。
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そんな本作について、主演の新城大輝役・北山宏光さん、新城葵役・松村沙友理さん、そして本作のプロデューサーである梅田慎介さんにインタビューを実施。プロジェクトの始動から、ゲーム×ドラマならではの撮影の裏側、そして作品に懸ける想いを伺った。
梅田慎介氏(うめだしんすけ)
イザナギゲームズプロデューサー兼CEO。過去に『Death Come True(デスカムトゥルー)』や『ダークオークション』制作に携わり、今回新たな長編実写群像劇マルチアングルサスペンスゲーム『AKIBA LOST』のプロデューサー兼ディレクターを務める。
北山宏光さん(きたやまひろみつ)
TOBEのアーティスト。1st Single「乱心-RANSHIN-」でソロデビュー。2025年6月16日には2nd Album「波紋-HAMON-」をリリース。全国11ヵ所を巡るライブツアーを開催。9月には日本で初めてブルガリア共和国の友好親善大使に就任。楽曲制作やライブの演出も手掛けるほか、俳優活動など幅広く活躍している。
松村沙友理さん(まつむらさゆり)
FIRST AGENT所属。元乃木坂46で現在は、ドラマ『今日もふたり、スキップで』や、映画『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』など多くの作品に出演。女優業だけでなく、タレント・モデルやYouTubeなど多数の分野で活躍している。
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本格的な分岐を持つ、プレイ時間20時間超えの実写ゲーム制作
――まずは本作『AKIBA LOST』を開発することになったきっかけを改めてお教えください。
梅田
2020年に実写ゲーム『DEATH COME TRUE(デスカムトゥルー)』を『ダンガンロンパ』シリーズでおなじみの小高和剛さんのシナリオ原作で制作しました。この作品を作る際、我々のチャレンジとしては“映画のようなゲーム”を作りたいという想いがあったんです。
ハードの性能も上がり、ハイクオリティな全編動画のゲームが作れると意気込み制作しておりました。ただ、そのチャレンジの結果、(『DEATH COME TRUE』は)プレイ時間が3時間弱と、比較的短めのゲームになりました。もちろんその時間に魅力はいっぱい詰め込みました。
前回のチャレンジをもとに、今回は本格的なシナリオ分岐とキャラクターごとのストーリーを盛り込んだ、プレイ時間20時間にも及ぶ大ボリュームの実写ゲームに挑戦したい、と思ったのが開発のきっかけです。『DEATH COME TRUE』が発売されてすぐに動き始め、テレビ局の方とお話するなどの打ち合わせも含めて長い時間をかけて準備を進めてきました。
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――今回北山さんと松村さんが重要な役回りを担っております。おふたりが演じられると決まった際の梅田さんのご心境をお教えください。
梅田
おふたりの名前を聞いたときは「こんなにすごいことはない!」と思いました。やはり“華”がありますし、おふたりともゲームがお好きで、ゲームの文脈もご存知でしたから。ずっとテレビで見てきた方々です。そして、ゲームが出たらきっと喜んでくれるであろうファンの方々がいらっしゃる。そんなおふたりが実際にご出演くださるというのは、本当にすばらしいことだなと思いました。
――北山さんと松村さんは、ご自身がゲームに出演されると決まったときの率直な感想はいかがでしたか?
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北山
子どものころ触れてきたゲームに、大人になってまさか“自分自身をコントロールする”日が来るとは思わず、感動しています。僕も小さいころはサッカーゲームなどをたくさんやっていて、「自分で自分を操作できたらいいのにな」なんてことを考えていたので、ひとつ夢が叶った感覚です。
――ご自身のキャラクターがゲーム画面で動くというのは、なかなか経験できることではないですよね。
北山
アスリートの方ならあると思うんですけどね。まさか自分がそうなるとは。自分が動いているのを客観的に見るのは、なんだか少し恥ずかしさもありましたが(笑)。でも、キャラクター選択画面のところ、めっちゃよかったです!
松村
私ももともとゲームが好きでしたし、乃木坂46に入った当初の自己紹介で「2次元の世界に入りたい」とずっと言っていたんです(笑)。だから、ついにその夢が叶うんだ、と。じつは私、2025年は運勢がすごくいいと言われていたので、「このことだ!」と思いました(笑)。
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梅田
光栄です!
松村
本当に夢が叶って、“華”のある自分に感謝したいです(笑)。
台本の厚さは辞書級!? ドラマとゲーム、ふたつの台本が共存する撮影現場
――本作は実写ゲームとなりますが、ドラマ撮影とは異なるゲームならではの撮影についてお聞かせください。
梅田
端的に言うと、ドラマはすべてが動画ですが、本作はプレイ時間が20時間と大ボリュームなので、静止画をふんだんに使っているところでしょうか。アドベンチャーゲームですので、静止画の中でテキストを読みながら選択肢を楽しむパートがあります。
――キャストのおふたりは、ふだんのドラマ撮影との違いを感じることはありましたか?
北山
撮影現場では、動画用のカメラと静止画用のカメラがワンシーンに共存していることもありましたね。動画を撮り終えたあとに、同じ場面をゲーム用に静止画だけで撮影することもあって。ドラマ用の台本とゲーム用の台本がバラバラに存在しているんです。ゲームの台本には、選択肢によってゲームオーバーになるルートと生存するルートがあって、生存したらまた新たな選択肢が……と、辞書のような分厚さでした。
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――覚えるのもひと苦労だったのではないでしょうか。
北山
たいへんでした。「いま、何のシーンを撮ってるんだっけ?」と(笑)。パラレルワールドを何度も行き来するような感覚なので、頭の整理が追いつかないこともありましたね。
松村
私も、撮影前日に明日のスケジュールと台本を照らし合わせるのが本当にたいへんで。「明日はどこを撮るんだろう?」って、膨大なページの中から探し出す作業から始まるんです(笑)。
――そんな撮影現場でのおふたりの演技をご覧になって、梅田さんはいかがでしたか?
梅田
もう、すばらしいのひと言です。おふたりともさまざまなかたちでご活躍中ですが、今回俳優としての側面を間近で見させていただき、本当にプロフェッショナルだなと感じました。
北山さんも松村さんも、ひとつひとつのシーンについて「これはどういうシーンなんだろう」と深く考えてきてくださる。とくに北山さんとは、「このルートのとき、新城はなぜこういう行動をするのか」、「この表現で正しいのか」といったディスカッションを重ね、キャストの方々といっしょに作り上げた感覚が強くあります。“華”があって、プロフェッショナルで、運勢もいい(笑)。最高の座組です。
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それぞれの役柄、役にかける想い
――撮影中の印象的なエピソードがあれば教えてください。
松村
私たちは兄妹の役で、劇中では私のほうが北山さんを「お兄ちゃん」と呼ぶんです。でも、私にはお兄ちゃんがいなくて、北山さんには妹さんがいらっしゃらず、最初はその呼びかたにすごく慣れなくて(笑)。
北山
ちょっとぎこちなかったよね(笑)。
松村
なので、撮影期間中はセリフ以外でもずっと「お兄ちゃん」と呼ばせていただいて、関係性に慣れるようにしていました。
北山
僕は、秋葉原をたくさん歩きまわったことが印象的でした。これまでの人生で、こんなに秋葉原を歩くことはなかったので!
本作は秋葉原が舞台なので、実際に街を歩きながら撮影するシーンがたくさんあったんです。エキストラさんがいるシーンはもちろんにぎやかなのですが、実際にそのエリアで働いている方や海外からの観光客の方とすれ違いながら、「いまの秋葉原はこんなに活気があるんだな」と肌で感じました。
――いま、秋葉原についてのお話がありましたが、舞台を秋葉原にしようと思われたのは、どういった理由からでしょうか。
梅田
秋葉原は日本のサブカルチャーの聖地ですよね。そして、ゲームもまたサブカルチャーのうちのひとつです。主人公の新城がゲームクリエイターであるという設定も含め、日本のサブカルチャーを海外に向けてPRするという意味でも、秋葉原という舞台にはかなりこだわりました。
――北山さんと松村さんそれぞれ、ご自身の演じられた役についての印象をお教えください。
松村
私が演じた新城葵は、北山さん演じる新城の妹役なのですが、兄妹のあいだにちょっと複雑な関係があったり、まっすぐに「仲がいい」とは言えない理由があったりします。役柄がメイドさんなので、最初にお話を聞いたときは「楽しそう!」と思ったのですが、じつはいろいろなものを抱えているメイドで……。物語を進めれば進めるほど、彼女の奥深さや抱えているものがわかっていただけると思います。
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――メイドさんの役柄はいかがでしたか?
松村
アイドルを卒業して何年も経っていたので、最初は「メイド!?」とびっくりでした(笑)。でも、アイドル時代にメイド喫茶で収録をしたり、メイド服で撮影をしたりする機会も多かったので、かわいい衣装を着てカフェで撮影できたのはすごくテンションが上がって楽しかったです。ただ、「萌え萌えきゅん」みたいなシーンがなかったのが、ちょっと心残りで(笑)。
――ではいま、ぜひお願いします!(笑)
松村
萌え萌えきゅん♡
北山
ためらいないんだよなぁ。
一同 (笑)
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――貴重な「萌え萌えきゅん」をいただきました!! 北山さんはいかがでしょうか?
北山
僕が演じた新城は、とにかく設定が多いキャラクターでした。ゲームクリエイターであり、妹のひとりが秋葉原で失踪していて、ほかにもさまざまな事情があります。そして、彼のまわりでどんどん事件が起こっていくんです。俳優としては非常にやりがいのある役でした。ただ、出来事を追うだけでなく、見ている方が彼の気持ちを理解し、感情移入できるように、一本の線として繋いでいかないと、と意気込んで挑みました。キャラクターを自分の中に落とし込む作業が、やりがいもあり、難しかったところでもありますね。
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――梅田さんから見ておふたりの役作りはいかがでしたでしょうか?
梅田
僕は演技の素人なので、何かを言うのはおこがましいのですが、先ほど話題に出たメイドカフェでのシーンで、葵が新城に「何しに来たの!」と机をバーンッとするシーンがあったんです。そのバーンッの音がすごく大きくて、演技に迫力を感じました。それが松村さんの演技を見る最初の機会で。女優さんってすごいなと思いました。
松村
ありがとうございます~!(笑)
梅田
北山さんは本当に座長として演技はもちろん、全体を引っ張ってくださって。シーンごとに「ゲームとしてはこうなんじゃないか」、「ドラマとしてはこうだろう」、と本当に深く考えてくださっているのがわかって、制作側としても真剣に向き合わないといけないなと、僕も気持ちを引っ張っていただきました。いまも北山さんと松村さん、そして素敵なキャストの皆さんからバトンを引き継ぐ、いい素材をうまく料理しなければ、と奮闘しています。
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北山さんと松村さんのゲーム遍歴
――ちなみに、せっかくなので、おふたりがふだんどんなゲームをプレイされるかお聞きしてもよろしいでしょうか。
北山
僕は対戦ゲームが好きですね。『大乱闘スマッシュブラザーズ』もやりますし、サッカーゲームもやります。昔は『鉄拳』にすごくハマっていました。
梅田
『鉄拳』とは。けっこうガチガチにやってるんですね。
北山
はい! 吉光というキャラクターで10連コンボの練習をしたり。僕の名前が宏光(ひろみつ)なんで似てるなーって(笑)。中学校のころは、授業をサボってゲームセンターに遊びにいったりして(笑)。
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――アーケードでもプレイしていたんですね!
北山
はい! 当時すごく楽しませていただきました。いまは仲間と集まったときに、家で『スマブラ』を遊んでいますね。僕は“リンク使い”なので、リンクしか使わないというこだわりがあります(笑)。
――松村さんはいかがですか?
松村
私は高校生くらいのころ、乙女ゲームにすごくハマっていて。ひとりでずーっとキャラクターを攻略するのに没頭していましたね~。
北山
『ときめきメモリアル』の女の子版みたいな?
――いわゆる、女性主人公の恋愛シミュレーションゲームですね。
松村
そうです! もう夢中でした~!
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本作を通して世界へ届けたい日本のカルチャーのすばらしさ
――それでは、本作をプレイするファンの方に、とくに注目してほしい部分を教えてください。
北山
ゲームとしても、そしてドラマとしても楽しめる、お互いが物語を補完しあっているような関係性になっています。ドラマでは描ききれなかった部分がゲームでわかったり、その逆もあったり。そして、コスプレイヤーやグルメライターなど、登場するキャラクターたちにも日本のカルチャーが色濃く反映されています。ゲームという媒体を通して、日本のサブカルチャーのおもしろさが海外にもアプローチできるのがとてもすばらしいと考えていて、僕自身もすごく楽しみにしています。海外から見た日本のイメージに、けっこう合うんじゃないかと思うんです。このプロジェクトは、すごくおもしろい挑戦だと思うので、ぜひたくさんの方にゲームを手に取っていただきたいですね。
松村
ドラマは毎週の放送を皆さんに楽しんでいただくもので、ゲームは皆さん自身がストーリーを選んでいけるもの。まったく違う楽しみかたができるふたつのコンテンツになっています。ドラマでは描ききれなかった部分がゲームに入っていたり、ゲームで少し難しく感じた部分がドラマを観たら理解できたり、ということもあると思うので、ぜひ両方をいっしょに楽しんでいただけたらうれしいです。
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梅田
今回は日本テレビさん、そして日テレ AX-ONさんという、日本のドラマ制作におけるプロフェッショナルの方々とタッグを組んでいます。本日発表されたように2026年1月期にドラマも放送されますし、ゲームにおいての映像クオリティはこれまでの実写ゲームにはなかったレベルになっていると自負しています。キャストの皆さんの“華”はもちろん、時間をかけて何度もミーティングを重ねて作り上げたシナリオと世界観、映像。すべてにおいて、過去にないクオリティの実写ゲームをお届けできると思っています。
――最後に、この記事を読んでいるファンや読者の皆さんへ、ひと言ずつメッセージをお願いします。
北山
総勢何人が関わっているのかわからないくらい、本当に大きなプロジェクトです。僕自身、この作品に出演できて、しかもそのキャラクターを自分でコントロールできるというのが、まずとても喜ばしいことです。そして、小学生のときに実家で読んでいたファミ通さんに出られるというのも、うれしくて。なかなかない機会だと思うんですよ。
――ありがとうございます! いつでも出てください!
北山
えっいいんですか! 言いましたね(笑)。僕の子どものころからあって、これだけ長い時間が経っても、雑誌として存在し続けていることが貴重で、そこに出られるということも本当にうれしいです。ゲーム業界へ携われること、そしてこの作品は、僕にとっても新しい挑戦です。ぜひゲームを手に取っていただき、この熱意を受け取って欲しいです。そして、皆さんといっしょに「日本のカルチャーっておもしろいんだよ」って、海外にアプローチできたら最高です。よろしくお願いします。
松村
私はゲームをプレイするとき、よく“推し”のキャラクターを作るんです。この『AKIBA LOST』は、ひとりひとりのキャラクターのストーリーがすごく深く描かれているので、絶対に“推しがい”があると思います! たくさんプレイしたら、みんな好きになって“箱推し”になっちゃうかもしれないですけど(笑)、ぜひご自身の推しキャラを決めて楽しんでいただけたらうれしいです!
梅田
日本テレビさんと日テレ AX-ONさん、そしてすばらしいキャストの方々……本当に多くの人たちの情熱の結晶が、このコンテンツになっています。我々はそのバトンをしっかりと受け取り、最高のゲームとして世界中の皆さんにお届けしたいと思っています。いまなら完全受注生産の “スペシャルコレクションボックス”も予約できますし、通常パッケージ版も年内に予約が開始します。ぜひ予約して、このコンテンツをいっしょに世界へ広めてもらえるとうれしいです。