「またこの会社、変なことやってるよ……」
2025年10月23日にディースリー・パブリッシャーより発売となる『ゼンシンマシンガール』のPVを見たとき、第一印象はだいたいそんな感じだった。というか、この会社の関わるゲームが好きな方は、ほとんど同じような反応だったのではなかろうか。
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主題歌が流れたときは思わず笑ってしまった。最高。
舞台が昭和164年というトンデモ設定、敵の組織が“メターナルジョブズ”といういろいろギリギリな感じがする企業、社畜のことを社Tech(シャティック)と呼ぶ言葉遊び……「ああ、このノリは」と思い制作会社を見ると、あの『デジボク地球防衛軍』シリーズの開発も担当するユークスの文字があるではないか。なるほど。
ゲーム概要をざっと調べると、“全身をマシンに改造した女子高生たちが破壊の限りを尽くす”。なるほど。
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しかしそこで「じゃあこれもおバカなヤツだな」と軽く見たのが運のツキ。実際にプレイしてみると、想像以上にガッツリとしたローグライト要素が詰まっており、非常に歯ごたえのあるゲームになっていた。さらに敵集団を一掃する爽快感と設定のおバカさ、魅力的なキャラクター性というディースリー・パブリッシャー×ユークスらしい魅力が組み合わさり、本作独自の“おもしろさ”を生み出していた。
ただのバカゲーだなんて侮るなかれ。『ゼンシンマシンガール』は、ガッチガチのハクスラ&ローグライト・アクションシューターである。
噛み締めるほどにあふれ出す“味”。ローグライトらしい楽しさに気づけばハマっている
先にも書いたが、世界観や設定自体はかなりぶっ飛んでいる。なにしろ舞台は昭和164年、サイボーグ技術の発展により人類は過労死の存在を克服し、24時間どころか48時間もの連続労働が可能になった世界だ。そのぶっ飛び具合たるや、“産業大国と化した大日本合衆国は、世界有数の残業大国でもあった”なんて文言がゲーム序盤のあらすじに登場するほどである。
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昭和は1926年に始まっているため、2025年はちょうど昭和100年。つまりいまから64年後の未来ということになる。
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サイボーグ技術の名は“社Tech”。こういうネーミングセンスがたまらない。
そんな日本に存在する超絶ブラック企業“メターナルジョブズ”。ここへ全身をサイボーグに改造した女子高生“マシンガール”たちが乗り込み、サイボーグ社畜兵“ワーキングデッド”どもを撃ったり切ったり大暴れしながら社長室のある100階を目指す……というのがおおまかな流れとなる。
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主人公のふたりは、メターナルジョブズへ復讐するのが目的なのだとか。「父の無念をはらすため」とのことだが、真相はストーリーを進めるにしたがって明かされていく。
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ちなみにマシンガールは、ゲーム開始時にどちらかを選ぶこととなり共闘はできない。選ばなかったほうはまた別の形でストーリーへと関わることに。
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メターナルジョブズの中はまるで複雑なダンジョン。内部には大量のトラップが仕掛けられ、数多の敵が行く手を阻む。マシンガールたちは銃器と近接武器、それと後方支援担当の“葉加瀬博士”が操作するドローンを扱いながら敵を倒し、トラップを突破しながら最上階を目指していく。
……ちなみに、メターナルジョブズという社名はメタルなサイボーグたちが永遠(エターナル)にたくさんの労働(ジョブズ)をこなす激ヤバ企業というだけである。なんらGとかAとかFとかのアルファベットとは関係がない。いいね?
そういったネーミングなどに関しては、岡島Pにこの記事で詳しく語っていただいた。
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復讐の対象であるメターナルジョブズCEO・富国キョウヘイ。ネクタイに社長、金持、偉人、エライと書いてあるデザインがとてもバカバカしくて好き。
飛び交う単語がだいたいパワーワードなことからも察せられるとは思うのだが、中身のノリは大概おバカである。会社への侵入者(主人公たち)を新入社員と聞き間違えてマシンガールたちにパワハラを働く敵の幹部、技術が進んだサイボーグのはずが動力源がでっかい乾電池なワーキングデッド(最新技術の粋を集めたサイボーグじゃないの?)、日本のブラック企業あるあるなめんどくささをイジりまくる会話劇の数々……などなど、非常にバカらしい要素が盛りだくさん。そういったものが絶妙にこちらのツボをついてきて、思わず笑いが漏れる。
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戦闘中でもおかまいなしにトンチキな会話が展開される。大爆笑というより、「フフッ」という笑いがついつい出てしまうような、そんなイメージ。
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ちなみにパワハラ幹部たちはボスとして登場する。このキャラは“ひだりぎゃくじゅうじ ともよ”。難読漢字とかいうレベルじゃない。
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エナジードリンクSBZ(エスビーズィー)を開発する工場長。効率が悪い社員を責め立てて休憩時間を奪うハイパーロジハラクソ上司である。
ただ、前述したように『ゼンシンマシンガール』は、おバカなだけではない。なんならゲームとしての手触りはかなり硬派な印象を受けた。簡単に言えば、このゲームはかなりガッツリとしたローグライトの要素を持っているのだ。
まず、マシンガールたちは倒されれば装備や進行状況などがイチからやり直しとなる。ビルを1階から100階まで登り切るのが目的のゲームだが、途中で倒されればそこでお終い。たとえ99階まで到達していようが、倒されればまた1階から登り直しとなる。
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どこまで登ってようが、倒されてしまえばそこでおしまい。また1階から登り直しだ。
ボスなど、一定の階層にいる敵を倒すことで道中をスキップできるショートカット用のアイテム“エレベーターキー”を入手できるのだが、こちらは使い切りの消耗品となる。
とはいえ入手頻度はそれなりにあり、「1階から何度も挑戦させられて全然ゲームが進まない!」ということはほぼないのでその点は安心してほしい(序盤は少々貴重ではあるが)。挑戦権を消費させることによって、プレイヤーにほどよい緊張感を持たせるのが目的ということだろう。
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上の階層へ行くほど敵は強くなるので、下の階層から挑戦することで準備が整えやすいというメリットはある。
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1階から登って30階のボスを倒し切ったときのリザルト。30階のエレベーターキーだけじゃなく、10階のエレベーターキーもふたつ手に入っている。このように低階層のものは入手頻度がかなり多い。
負けたらもう一度登り直しとお伝えしたが、その際はビルの中身も丸ごと変わる。前回の挑戦時はなんの変哲もなかった廊下が、つぎに登ったときにはトラップだらけになっていることも。壁からレーザーが飛び出したり、床が落ちるようになったり、はたまた眼前から巨大な岩が転がってきたり、なにが起こるかわからない。
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奥からこちらにころがってくる巨大な岩石。道を引き返して逃げるか、どうにかしてかわすしかない。
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落ちる床(黄色)に動く床(青)。ちなみにこの青い床はよく見るとおっさんのような顔をしており、マシンガールが上に乗ると頬を赤らめて喜ぶ。なんだそのギミックは。
マシンガールたちはビルを登りながら武装を拾ってアップグレードしていくのだが、その武装の内容も毎回ランダムだ。マシンガンにグレネードランチャー、敵を貫通する弾を飛ばす大型のライフルが出たかと思えば、相手に巨大な名刺を浴びせかけるメターナルジョブズ社お手製の特殊銃が手に入るときだってある。
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道中に敵がみっしり詰まった部屋があり、中にいる敵を全員倒すとアイテムの入った箱が出現。
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武装を入れ替えるかどうか、性能を見ながらじっくり決められる。
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敵を倒したり机や椅子など破壊したりするとMJ(メタジョブ)ポイントが手に入る。これを使って箱を開けられるショップのような場所も。回復アイテムのバッテリーも購入できるので、ピンチのときにはとてもありがたい。
射撃ダメージやHP上限アップなど、武装にはそれぞれマシンガールの基礎性能を向上させる機能も付いている。レアリティの概念もあり、レジェンダリーやユニーク等級などの激レア品は、非常に強力な効果を複数持っていたりするので、そういった武装が出た際の喜びは尋常じゃない。
MODと呼ばれる、特殊効果のみがついた装備品も。MODは基礎性能を向上させてくれるだけじゃなく、“フロアを登ると体力が回復する”などのちょっと特殊な効果を持ったものも存在する。見たことのない効果を持つMODを引くたび、とりあえず試してみてその感触を確かめる。そういう経験が楽しい。
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回復系のMODは重宝した。バッテリーを入手できていないときに、この“こっそり休憩”の回復が染みるのだ。
とはいえ、そういった武装などは一度倒されるとすべて失ってしまう……のだが、持って帰ることのできるアイテムも存在する。それは敵を倒すことで入手できるさまざまな素材たち。これらの素材とお金を使えば、マシンガールたちに恒久的な強化を施す“強化改造”を実行できる。たとえ倒されても集めた素材でHPを伸ばしたり、機動力を強化したり、素材自体のドロップ率を上げたりして、プレイヤーはまたメターナルジョブズへと挑んでいくのだ。
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強化改造に使うお金を集めるために、メターナルジョブズを登る様子を配信することに。「企業襲撃配信」って倫理的にいいのかどうかはわからないが、とりあえずBANはされていないようなのでセーフなのだろう。
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攻略中、視聴者からのリクエストが飛んでくることも。うまく対応することでナゲチャ(ナゲセンチャット)という追加の報酬が獲得できる。より条件をきびしくして、金額を吊り上げることも可能だ。
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こうして稼いだお金と敵を倒して得た素材は、たとえ倒されても、一部ロストしてしまうもののすべてを失うことはない。これらを使って強化改造をしながら進んでいくわけだ。
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強化改造は絵面がとてもあやしい。どことないフェチズムとともに某バッタ系改造人間のような匂いもする。
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各種基礎能力を強化可能。素材の量とにらめっこしつつ、どこを強化するか悩むのが楽しい。
倒されたら終わりな要素を筆頭に、武装やダンジョン(ビル)内の構造変化などランダム要素を盛り込んだ『ゼンシンマシンガール』は、非常にローグライト然としたタイトルだと言えるだろう。ゲームを進めるためには、ちゃんと挑戦の度に「あの武器はこういう性能」「ああいうトラップが来たらこう回避して……」と、経験を蓄積していく必要がある。
敵の攻撃も手痛く、油断すれば一瞬でHPを持っていかれてしまう。倒されればもちろん装備はすべて失うことになるし……。PVの印象からはもう少しライトな手触りを予想していたので、序盤はそういった仕様の数々に面食らうこともあった。
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とはいえ、雑魚敵の場合は弱点である乾電池がお腹についていて、わざわざ頭を狙う必要がないなど、ガンアクション自体はかなりライトな仕様になってはいる。
ただ、慣れてくるとこのハードな遊び心地がおもしろくてたまらなくなる。武器は種類によって多少の強弱があるものの、それぞれに違ったクセがあり、「いまの装備ではどの立ち回りがベストか」という模索がまず楽しい。それ以外にもランダムで排出される装備に一喜一憂したり、ギミックの突破方法をいろいろと模索してみたり……いわゆる“リプレイ性”と呼ばれる「もう一回!」と思わず挑戦をくり返してしまうような、ランダムゆえの楽しさがしっかりと詰まったゲームだ。
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気付けば『ゼンシンマシンガール』をプレイしたがる自分がいることに気づく。噛めば噛むほど味がする、恐ろしいゲームだ。
もちろん、ハクスラらしい敵を切り裂き撃ち倒す爽快さ、ついつい吹き出し「このゲーム、ホントにおバカだなあ」と口から零れてしまうようなコメディ要素など、ディースリー・パブリッシャー×ユークスらしいおもしろさは健在。そこにローグライトの要素が混じることで、本作特有の魅力が光り出す。
『ゼンシンマシンガール』は、いままで『デジボク地球防衛軍』シリーズを手掛けてきた、この2社のタッグが切り開いた新境地だと言えるだろう。
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状況を一変させる必殺技・成敗ムーブもド派手で爽快。ボスを倒すごとに新たな成敗ムーブが手に入るため、そのたびに付け替え、実践で試すのが楽しかった。
総じて、“ノリはバカだが中身はガチ”というのが筆者の感じたところ。クリアーには約20時間ほどかかったため、前述したようにライトなゲームだと考えてプレイするとそのギャップに驚くかもしれない。もし購入を検討しているなら、じっくり腰を据えて遊ぶゲームという認識はしっかり持っておくといいだろう。
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マシンガールがかわいすぎる。あれも見れます。
なんか記事を締めたみたいな流れになってしまったが、肝心なことを伝え忘れていたことを思い出した。主人公のマシンガールたち……金髪でギャルな荒吐リョウコと黒髪でクールな南麻布アケミは、めっっっちゃくちゃかわいいのでキャラのかわいさ目当てで始めるのも大いにアリだ。
いや、マジでかわいいのよ、ホントに。とくにチュートリアル後、生配信が始まってからがすごくかわいい。
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配信開始してカメラを確認、映っていることにびっくりしながらもぎこちない笑顔でファンサ。かわいい。
天真爛漫なリョウコは、視聴者のコメントに対して元気よく反応する。ときおり照れるときもあるが、そのあたりも等身大な女子高生っぽさがあってとてもかわいい。
クールなアケミは配信に不慣れながらも盛り上げようと頑張る姿がいじらしい。たどたどしくナゲチャにお礼を言う姿を見たときには、思わずコントローラーを握る手が強くなってしまうほどの“よさ”が全身を駆け回った。
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左上の表情差分と照れている感じの声だけではあるのだが、非常にすばらしい演出となっている。
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ボスなど大型の敵にとどめを刺す大技・退職ブロー。迫真の表情と演技が光る。こういうギャップもいいんだよなあ。
両者ともに、全然方向性はちがうもののとにかくかわいい。筆者はよく考えず見た目だけの印象で「好き」となったアケミを使っていたのだが、クリアーした後にリョウコを使ったところ、想像以上の“元気っ子のかわいさ”を見せつけられ画面の前で悶えることになってしまった。
両者ともに声優を務める方々の演技も素晴らしいため、ぜひともプレイする際はどちらのキャラクターも軽く触ったうえで決めることをオススメしたい。
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セーラー服を着たリョウコが機関銃を乱射する成敗ムーブを使ったときに言う、あるセリフも最高。“昭和”164年らしい小ネタだ。
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あえて記事には載せないが、バッチリ見える。しかもバリエーションが豊富で、それぞれのマシンガールに5種類ずつほど確認した。俺から言えるのは「ありがとう」という言葉だけです。
欠点がないわけじゃない。でも俺は傑作と言いたい
『ゼンシンマシンガール』のクリアー時間は、筆者の場合約20時間ほどだった。で、そこまでプレイした身として、このゲームを“まったく欠点のないすばらしい作品”として評価することは……正直に言ってしまえばできない。エレベーターキーが消耗品かつ序盤は貴重なのに、強制的に帰還させられる場面が多少ある、ダッシュ中にシールドが展開できないなど、気になる要素はそれなりにある。
しかしそれでもなお、筆者としてはこのゲームを傑作だと言いたい。
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ツッコみたい点はいろいろある。本当にいろいろあるんだけど、それでも。
理由はシンプルに「おもしろかったから」のひと言。それに尽きる。キャラクターは魅力的で、ローグライト的な遊びがきっちりとあるためシステム面への満足度も高い。PVから感じていた“おバカさ”は期待以上の仕上がりで、シナリオもクライマックスの盛り上がりとカタルシスがあり非常に楽しませてもらった。
ようは、「ちゃんと気になるところはあるんだけど、全然飲み込めちゃうぐらいゲームが楽しい!」ということである。少なくともPVなどを見て「おもしろそう!」と感じたならなんの躊躇もなく飛び込んでいい。きっと想像以上の体験が『ゼンシンマシンガール』にはあるはずだ。
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嘘くさいけど「案件だから」とかじゃなく心底おもしろかった。思わずリョウコを使っての2周目までプレイしはじめてしまったほどである。
もう一度言おう。ユークス×ディースリー・パブリッシャーによる最新作『ゼンシンマシンガール』。ハクスラ&ローグライト・ガンアクションに両社らしい楽しさを存分に乗せたこのタイトルは、間違いなく傑作だ。2025年10月23日の発売を、心より楽しみにしている。