【ESO】『エルダー・スクロールズ・オンライン』初にして最大のイベント“苦悶の壁”を巡る戦いが10/13に開幕。イベント解説と開発者インタビューで未曽有の戦いに備えよう

【ESO】『エルダー・スクロールズ・オンライン』初にして最大のイベント“苦悶の壁”を巡る戦いが10/13に開幕。イベント解説と開発者インタビューで未曽有の戦いに備えよう

『ESO』初の大規模イベントが10/13に開幕

 全世界規模で人気を博するオープンワールドRPG『The Elder Scrolls』(エルダー・スクロールズ)。そのシリーズ初のオンラインゲームとして2014年4月に産声を上げたのが『The Elder Scrolls Online』(エルダー・スクロールズ・オンライン、以下『ESO』)だ。
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 国内ではPC向けの日本語版がDMM GAMESのサービスで2016年から始まり、2023年にはベセスダ・ソフトワークスからプレイステーション5(PS5)/プレイステーション4(PS4)/Xbox Series X|S/Xbox One向けの日本語版が発売。いまでは全世界で2600万人を超えるプレイヤーが『ESO』を楽しんでいる。
 リリースから11年目に突入した本作は、この6月にベースゲームのブラッシュアップが施され、“虫の教団”(Worm Cult)シーズンが開幕。サブクラスなどの新機能も開放され、コンテンツパスの販売など、タムリエルはますます盛り上がっている。
 そんな『ESO』で、11年の歴史の中で初にして最大となるイベントがついに始まる。それが、“苦悶の壁”(The Writhing Wall)を巡る戦いだ。
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 2025年10月13日23時(日本時間)より始まる苦悶の壁を巡る戦いは、サーバーにいるプレイヤーたちが団結し、苦悶の壁を破壊するまで戦って東ソルスティスへ入ることが目的となる、一度限りの大規模イベント。東ソルスティスが解放される第48弾アップデートに先駆けて開催されるものだ。

 苦悶の壁を巡る戦いは、3つのフェーズに分かれて進行。各サーバーのコミュニティーが団結してそれぞれのフェーズを達成すると、つぎのフェーズがアンロックされる。攻城野営地を防衛、改善しながら攻城武器(Meridian Lens)を構築し、苦悶の壁のパワーの源となっているソウルタワーを破壊することになる。
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第1フェーズ:物資と防衛

 第1フェーズは支援物資と野営地の防衛が主軸に。西ソルスティスにある攻城野営地は、構築が進んで規模が大きくなるにつれ、周期的に苦悶の壁からの攻撃を受ける。プレイヤーたちは野営地を自衛しつつ構築を進めることになる。

 なお、コンテンツパスを持っていない場合でも、ベースゲームで貢献することが可能だ。ソルスティスでのクエストはコンテンツパスが必要だが、ベースゲームではスティルクと呼ばれる場所でクエストが用意されている。
 
 自分がいるサーバーのフェーズや進捗状況はゲーム内のアクティビティ検索で確認できるので、みんなで力を合わせよう。

第2フェーズ:襲撃の始まり

 西ソルスティスに構築した攻城野営地への襲撃はさらに激化。虫の教団との戦いが頻発するので、Meridian Lensが壁を攻撃するまで、支援の強化や防備の維持に努めて警戒を維持する必要がある。

 さらに、強力なワールドボスとしてマルドリス、デイドラのギシュゾルが、ワールドボスとしてソルスティスに出現する。

第3フェーズ:苦悶の壁の陥落

 パブリックインスタンスの“苦悶の要塞”に仲間40人と突入し、3人のジャイアント・タワー・ガーディアンを倒して、苦悶の壁にパワーを供給しているソウルタワーを破壊することになる。

 第1と第2フェーズは参加プレイヤーのクエスト成功回数や参加人数によって終了するまでの期間が変動するが、このフェーズでは最初に“苦悶の要塞”がクリアーされた時点から1週間継続することになる。

 さまざまな報酬や称号が獲得できるチャンスなので、詳細は
公式サイトで確認しておこう。

壁に挑むコツを開発者が伝授!

 ここからはZeniMax Online Studiosのアソシエイトデザインディレクターであるマイク・フィ二ガン(Mike Finnigan)氏とのインタビューをお届けする。前例のないこのイベントで何が起こるのか、プレイヤーが何を期待できるのか、イベントの仕組みなどを訊いた。
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――虫の教団の季節(Seasons of Worm Cult Part 1)の評判はいかがでしょうか?
マイク
 今年に実装したコンテンツの一部は、意図的にベースゲームとオリジナルストーリーに立ち返るものとなっています。ストーリー展開に先立って、この新しいコンテンツで虫の教団の“第2部”と言える話をしたいと思いました。

 復活した虫の教団は、再び陰謀を実現しようと企んでいます。長くプレイしてきた人たちはそのストーリーに「以前と似ているものもあれば違うところもあって楽しい」と評価してくれていますね。ベースゲームのストーリーを始めて経験したプレイヤーからも、とてもいいフィードバックをもらっています。

――あらためて苦悶の壁を巡る戦いの仕組みを教えてください。まず、どのようなクエストが用意されているのでしょうか?

マイク
 非常に多くのクエストを用意しています。野営地に物資を供給するクエストではさまざまな物を集めるために駆け回ります。クラフト好きのプレイヤーは、戦争遂行に貢献するための物資を作成してください。コールドハーバーのデイドラを倒して、ガラス化した魂を集めるのもいいでしょう。

 西ソルスティスでは攻城野営地に関するワールドイベントが発生しますが、これはコンテンツパスの保持者のみが参加できます。ですが、コンテンツパスがないと楽しめないのかというと、もちろんそんなことはありません。パブリック・ダンジョンの侵略クエストをクリアーすることでも戦争遂行に貢献できます。

 プレイヤーがこれまで楽しんできたこと、自分で構築したプレイスタイルはさまざまだと思いますが、すべてのプレイヤーに魅力を感じてもらえるようにしました。

 トライアルやダンジョンに慣れ親しんできたのなら、コールドハーバーのデイドラに挑んでください。シロディールでPvPを楽しんできた人は、シロディールにいるコールドハーバーのデイドラを倒して貢献することも可能です。インペリアルシティが好きな人はそこでも同じことができます。

 プレイヤーの好みやプレイスタイルがこのイベントでつながるようにしたかったので、クラフティング、ハウジング、物資集めでも誰もが広く戦争遂行に貢献できるようにしています

――実際にイベントが始まったら、プレイヤーは何をすべきですか?

マイク
 コンテンツパスを持っていて、ソルスティスの視点からストーリーを体験したい場合は、ソルスティスへ行けば野営地の近くにいる人からクエストを受けることができます。

 ベースゲームにいて、ソルスティスに行きたくない場合は、スティルクというロケーションへ行けばNPCからクエストを受けることができます。イベントがスタートした後に参加したい場合は、ここからスタートするのがオススメですね。

 ゲーム内にあるクラウンストアにも、クエストスターターのようなものを用意しています。どこへ行ったらいいのか、地図で教えてくれるので活用してください。
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――このイベントを成功させるには何をしたらいいのでしょうか?

マイク
 私たちは、プレイヤーの皆さんがサーバー上にいるすべての人と協力してイベントを進めることを目指しています。リソースを構築するためにも、ぜひ意識的に集合して動いてほしいと思います。

 本イベントを成功させるためには、何かひとつのことをやらなくてはならないのか? そうではありません。さまざまなプレイスタイルを持つプレイヤーに魅力を感じてもらえるようにしたいと言いましたが、特定の敵やボスを倒したり、特定のダンジョンを攻略しなくてはならないというわけではありません。

 何をすべきかと聞かれたら、「このイベントで自分がもっとも楽しいと思うアクティビティを見つけてください」と答えます。すべてを体験したいのなら、すべてのアクティビティを見つければいい。プレイヤー自身がベストだと思う進めかたを選んで楽しんでほしいですね。

――こういったイベントに慣れていないプレイヤーでも楽しめるオススメの遊びかたはありますか?

マイク
 自分が楽しいと思ったアクティビティを通して、物資を集めて拠点を構築することです。攻城野営地ではクールなビジュアルを体験することができますよ。

 コンテンツパスを持っているなら、絶対にソルスティスを訪れてください。とくに第2フェーズでMeridian Lensがソウルウォールに攻撃し始めるシーンはとてもクールなので必見です。

 西ソルスティスのメインストーリーから壁を倒すところまでは、すべてメインストーリーの一部として進みます。コンテンツパスでストーリーに貢献してきたプレイヤーは、実際に壁が倒れる際のビジュアルをフルに楽しむことができます。

――苦悶の壁のような大規模イベントを、このタイミングで実施する狙いをお聞かせください。

マイク
 このイベントはMMO特有のものであり、私たちもずっと実施したいと思っていました。11年で私たちは熱心なすばらしいコミュニティーを獲得しました。彼らに、このようなゴールを提供できることにワクワクしますし、プレイヤーにとっても楽しい催しだと思います。もちろん究極のゴールは皆さんに楽しんでもらうことです。

 サーバー間の健全な競争が楽しめますし、お互いを意識してプレイするのも楽しいですよね。プレイヤーの皆さんに共通の目的を提供する機会を得られたことには感謝しています。
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――苦悶の壁に挑むプレイヤーにアドバイスを!

マイク
 クエストを探しに行きましょう。ほかのプレイヤーも同じことをすると思いますし、西ソルスティスの攻城野営地侵略などのクエストは多人数のプレイヤーを必要としていますから。

 西ソルスティスへ行っていくつかのクエストを受ける中で、ほかのプレイヤーとの出会いもあるでしょう。しかし、必ずしも「グループに入れ」ということではありません。グループに入ることを好まないプレイヤーもいることは理解していますし、グループに所属しなくとも貢献できます。同じゴールを目指していれば、協力する楽しさを体験してもらえると思っています。

――残念ながら苦悶の壁イベントに参加できなかったプレイヤーへの救済措置はあるのでしょうか?

マイク
 多くの報酬はイベント外でも受け取ることはできますが、そうでないものもあります。“苦悶の要塞”では壁破りの称号を入手できますが、このインスタンスが終了すれば入手できません。黄金の追跡キャンペーンに関連した報酬も、終了すれば入手できなくなります。

 しかし、ほとんどの報酬はそのまま入手できます。苦悶の壁イベントは1ヵ月以上は続くと予想されるので、アンロックする機会は充分あると思いますよ。

 本イベントは2時間ですべてが終了するというようなタイプのものではありません。大規模なイベントであり、完了するにはかなり時間がかかります。プレイヤーにはたっぷり時間を提供しているので、戦争遂行に貢献できると思います。

――気が早い質問ですが、苦悶の壁のような大規模イベントは今後も予定されているのでしょうか?

マイク
 本イベントは『ESO』が今後も続いていき、私たちが大きな賭けを厭わず、新しいことに挑戦する姿勢を示していると思います。挑戦が続く限りは歩みを止めませんが、「今度のイベントはこれ、そのつぎはこれ……」というように形式的に実施する状況は避けたいと思っています。

 今後については、プレイヤーの動向や本イベントへの評価を見て、こうしたイベントを再び開催することに意味があるかどうか検討します。私たちが新しく、より規模が大きく、改善されたものに向かうかどうかは、プレイヤーが本イベントで何を得るのか。その結果によって決めることになるでしょう。

――苦悶の壁を超えた先にはどのような物語が待っているのでしょうか?

マイク
 ネタバレにならないように言いますが、今年のコンテンツパスのストーリーは西ソルスティスで完結します。新しいキャラクター、プレイヤーには馴染みのあるキャラクターたちも登場しますよ。
――苦悶の壁イベントで、マイクさんが個人的に注目しているポイントは?

マイク
 私はPvE要素に惹かれるので、苦悶の要塞にワクワクしています。皆さんがこのパブリックインスタンスに入って、いかに挑戦するのかを見られることを楽しみにしています。

 より大きな視点では、サーバー全体がどのように連携するのか、そこに興味があります。私はできるだけ多くのサーバーに入って、どのようなコミュニケーションが交わされているのか、また本イベントのゴールを達成するためにサーバー全体がどう連携しているのかをしっかり見ようと思っています。

――本イベントをきっかけにの『ESO』を遊ぼうとしている読者にメッセージをお願いします。

マイク
 『ESO』の強みは、ゲームの中で楽しめる無数のアクティビティだと思います。本イベントは、プレイヤーがゲームとの関係性を持つためのさまざまな手段に光を当てています。私たちはその結果をしっかりと受け止めて今後につなげるつもりです。

 このゲームに飛び込めば、楽しい時間が過ごせると思います。イベントではいろいろな局面に出会うと思いますが、プレイしていて少し疲れたと感じたら、さまざまなアクティビティを試してみてください!
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