
本稿では、ウォーシミュレーション『タイニーメタル2』の試遊レビューと、ディレクター兼プロデューサー・由良浩明氏に行ったインタビューをお届けします!
本作から海戦が追加され、陸海空軍の連携が重要に
おそらく、シリーズに慣れ親しんだ方ならものの数分でクリアーできるような簡単なマップでしたが、初心者の筆者は四苦八苦。とはいえ、試遊中はスタッフの方が隣で丁寧に教えてくれたのでひと安心。絶対に負けることはありません(笑)。
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試遊では2名のコマンダーが選べました。筆者は本軍に主人公のネイサン・グリースを、友軍に推しのポコタを選択。ポコタは青色のかわいいオートマトンです。
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ユニットごとに、それぞれ相性があります。たとえば、戦車は歩兵に大ダメージを与えられます。逆に、歩兵はほとんどのユニットに強く出られません。歩兵は戦闘では弱いものの、霧が出ているときに高台へ登ると視界が取れたり、建造物を占拠するのに適したユニットです。
ユニットの特性を覚えたら、つぎに大事なのは連携と占拠。ひとつの敵ユニットを攻撃するにしても、複数の味方ユニットで囲み、支援射撃をしてもらったほうが大ダメージを与えられます。
そして、中立の建造物を占拠すれば、その建造物の特性にあった効果が発揮されます。コストを消費して新しいユニットを作り出すことも可能なので、持続的に戦うことが可能になります!
1ターンのあいだでも考えることが多く、「人と対戦したらどうなっちゃうんだ?」というワクワクが抑えられませんでした。キャンペーンモードのストーリーも楽しみですが、マルチプレイ・対戦も楽しみです!
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【由良浩明氏インタビュー】「コマンダーはひとりひとりが主人公」
由良浩明(ユラ ヒロアキ)
株式会社 AREA 35代表取締役。ヴァイオリン奏者、音楽監督、プロデューサーと、さまざまな肩書きで活躍。『タイニーメタル2』ではディレクター兼プロデューサーを担当。(文中は由良)
というのも、最初は3人で開発していたものですから、やりたいことがとてもじゃないけど追いつかなかったんです。ですので、“本当は組み込みたかったけどできなかったリスト”をストックしておいて、本作に活かした形です。
――“やりたかったけどできなかったこと”は、たとえばどんなものがありますか?
――隣り合ってゲームをすることで生まれるコミュニケーションがあるのですね。
――由良さんが実体験した感覚を大事にしている、ということですね。
僕は幼少期に日本からオーストラリアへ渡っていて、日本語の本は日本の歴史とか、父の持っていた帝国海軍、陸軍の写真集とかしかなかったんです。もうそれしか読むものがないから陸海軍の写真集を眺めてました。あとはファミコンも持って行ったのですが、ゲームは1日30分という親との決めごとがあって、『ドラゴンクエスト』とかはプレイできなかったんですよ。セーブポイントまで30分じゃたどり着けないから。なのでプレイするのは『ボンバーマン』や『スーパーマリオ』などになっていったんですが、なかでも『ファミコンウォーズ』にどハマりしていました。僕がウォーシミュレーションというジャンルのゲームを作っているのは、『ファミコンウォーズ』が大好きだから、というが理由のひとつです。
――帝国陸海軍の写真集! 本作から海戦が追加されたのも、その写真集がルーツになるのですか?
あと、海戦を入れるとゲームバランスの調整が難しかったというのもあります。現実世界でもそうなのですが、戦艦って作るのにすごいお金がかかるんですよね。そして、その分強い。偵察から攻撃までオールマイティになんでもこなせるから、海戦一強にならないように調整しなければなりませんでした。ですので、海軍も陸軍、空軍とうまく連携をとってプレイしていく必要がありますね。
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たとえば、UIやUXに特化した専門の方々が開発に加わったのは大きいですね。以前はプログラマーがUIやUXをがんばって作っていたんです。専門家が加わったことで、キレイでわかりやすいUI、UXになっていると思います。あとは映像面ですね。以前は2Dだったダイアログが3Dになって動きも表現できるようになりましたし、ストーリー部分ではフル3DCGで作り込むことができました。
――数名のコマンダーが続投していることから前シリーズとのつながりが窺えますが、『タイニーメタル2』は時系列的にどこに位置するのでしょうか?
キャンペーンモードの詳しいあらすじはまだ発表できないのですが、シリーズを通して“世界を滅ぼしかねないロストテクノロジーとどう向き合うか”というテーマを掲げていますので、そこは変わりません。
――『1』で作った“やりたいことリスト”は、本作『タイニーメタル2』で消化できましたか?
――具体的には、本作で何を盛り込みたかったんですか?
ほかにもシネマティックをもっとがんばりたかったとか、コマンダーひとりひとりのストーリーをもっと掘り下げたかったとか、いろいろあります。コマンダーは全員が主人公だし、なんなら悪役だって主人公だと思っているので、そういう気持ちで作っていますね。
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