
アップルは2年前にゲーム機としてのグラフィック性能をアピールしたのだが……
A19 Proはアップルが設計し台湾のTSMCが製造する、CPUも、GPUも、NPUも載っている超高性能統合チップ。アップルが大量に発注することで(年間2億個規模と言われている)、TSMC最高レベルの3nmプロセスの微細回路製造システムを優先的に押さえて生産している。
アップルは、しばしば「ゲーム機としてもiPhoneやMacは優れている」というアピールをしているが、もちろんゲームタイトル数ではゲーム専用機にはかなわない。しかし、近年では多くの人が常時持ち歩いているにも関わらず、GPU性能が高まってきたという点において、ゲーム開発者の注目を受けている。
実際、2年前のiPhone 15 Pro発表時には基調講演の中でアップル上級副社長のグレッグ・ジョズウィアック氏がiPhone 15 Proのグラフィック性能の高さをアピールしており、カプコンの神田剛氏が登場しiOS用『バイオハザードRE:4』の開発を発表したことは記憶に新しい。
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強力な冷却性能を得て、性能を発揮できるようになったiPhone 17 Pro
最新のiPhone 17 Pro/Pro Maxはその点を重く見たのか、抜本的な発熱対策を講じてきた。基本構造を大きく変え、バッテリーを金属シェルに封入。形状の自由度を高めて本体下部に収納した。そして、発熱源であるA19 Proチップを人の手が触れにくい本体上部に内蔵。
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さらに、iPhone 15 Pro、16 Proで使っていたチタニウムプレームを廃止、広い範囲でチップセットが外気に接するように作られたアルミユニボディを使用した。アルミニウムはチタニウムの約10倍の熱伝導率を持っているので、チップセットの熱はボディの広い範囲に分散して伝わる構造になっている。なんだ、チタンよりアルミの方がいいんじゃん……というオチである。ところがこれが実際に大きなメリットを発揮するということはまた後ほど。
また、カメラ部分の出っ張りが大きくなり、外に露出しているのも冷却効果を高めるためだ。だから、ヘビーなゲームを楽しむなら、この部分は露出する構造になっているケースを選んだ方がいいだろう。
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実際にアメリカでの発表会で、部品を持たせてもらったが、片側を熱湯に浸けると反対側は2~3秒で持っていられなくなるほど熱くなった。あっという間に熱をアルミボディ全体に拡散してしまい放熱する仕組みなのだ。
ちなみに、Androidのゲーミングスマホにもベイパー・チャンバーを搭載してるモデルがあるが、iPhone 17 Proに搭載されているものは、それらよりも薄く小型でより一般的な状況で動作するように作られているという。
iPhone 17 Proはノートパソコン並みのGPU性能
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旧世代のiPhoneからは長足の進歩を遂げていることが分かる。とくに3Dゲームのグラフィックに影響するGPUメタルのスコアは旧世代端末の3倍、2年前のiPhone 15 Proと比べても2倍近い数値を叩きだしている。これは数値だけを較べるとちょっとしたノートパソコンを凌駕するほどの性能だ。
以前のモデルではこのピーク性能を長時間維持できないのが課題だった。放熱が追いつかず、端末が熱くなってしまうと、性能を維持できないのだ。
iPhone 17 Proシリーズは、本体の放熱性能を高めており、チップセットがより長時間最大性能で動作することができる。アップルによると、最大の性能を発揮できる時間は最大で40%伸びているという。
実際に、前出のカプコンのiOS用『バイオハザード RE:4』をプレイしてみたが、1時間ほどプレイ(気温は約23度)してもiPhone 17 Pro Maxは人肌ぐらいにしか温まらない。ほとんど、一般的な動作温度といってもいいと思う。
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試しに同じ環境で、iPhone 16 Proでプレイしてみると、10分も経つと本体中心のチップセットが搭載されているあたりを中心に熱くなってくる。夏場だと大変なことになりそうだ。
ちなみに6.9インチ、2868×1320ピクセルのOLEDディスプレイに映し出される映像は超美麗。コントラスト比は200万対1なので、闇は本当に漆黒に表現されるし、ちょっとしたグラデーションの色味もデリケートに表現されている。また、ディスプレイ表面の反射を抑える加工が進歩しているので、暗い場面の多い『バイオハザード RE:4』でも反射が邪魔になりにくい。
さらに、iPhone 17 Pro MaxはProMotionという可変リフレッシュレートに対応しており、コンテンツに応じて最大120Hzまでリフレッシュレートを自動的に高めてくれる。『バイオハザード RE:4』では、さすがに120Hzまでは使っていないとは思うが、ゾンビのみなさんは十分にヌルヌルとした滑らかな動きを見せてくれていたので、いくばくかの効果は発揮していると思う。ちなみに、ホームスクリーン表示時など、画面に動きがない時には最大で1コマ/秒までリフレッシュレートを落とし、節電に貢献している。
サウンドもiPhone 17 Pro Maxは上下にスピーカーがあり、横に向けて持つとステレオサウンドを楽しめる。さらにTapTicエンジンという特殊な振動生成装置があり、ゲームのシーンによってはドキッとするような振動を伝えてくれる。
コントローラー+ディスプレイで本格操作
さらに、iPhone 17 Proでゲームを楽しむためのちょっとしたTipsをお伝えしておこう。BluetoothでPlayStationコントローラに接続できる。コントローラを使えばプレイアビリティは大きく高まるので、ぜひ使っていただきたい。
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