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『FF3 ピクセルリマスター』忍忍賢賢じゃなくてもオーケー。丁寧な作り込みとバランス調整に悠久の風が胸を打つ。おすすめジョブは吟遊詩人

byリプ斉トン

『FF3 ピクセルリマスター』忍忍賢賢じゃなくてもオーケー。丁寧な作り込みとバランス調整に悠久の風が胸を打つ。おすすめジョブは吟遊詩人
 ファミリーコンピュータ(ファミコン)とスーパーファミコンとともに幼少期を過ごした1980~1990年代ゲームファンの多くの人が触れたことがあるであろう『ファイナルファンタジー』シリーズ。

 本作はスクウェア(当時)の看板タイトルとしてシリーズ作が続々と開発され、『I』~
『III』はファミコンで、『IV』~『VI』はスーパーファミコンにて発売。新作のリリースのたびに、当時の少年少女たちを夢中にさせてくれた、筆者にとっても思い出深いシリーズとなっています。

 そんな『ファイナルファンタジー』シリーズのうち
『I』~『VI』は、グラフィックを一新し、ゲームバランスを調整した『ピクセルリマスター』版が、Nintendo Switch、PS4、Xbox Series X|S、PC、スマートフォンというマルチすぎるプラットフォーム向けに発売されています。いつでもどこでもなんでもできる。

 ゲームはオリジナル版をベースに移植しつつも、細かすぎるほどに遊びやすさをチューニング。さらに、経験値などの獲得倍率を任意にブーストしたり、敵とのエンカウントをゼロにしたりといったお助け機能までもが実装されていて、サクサクとプレイを進められるのが特徴となっています。

 今回は、スクウェア・エニックスが開催している”スマートフォンゲーム TGSセール”に合わせて、この『
ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』の魅力を改めてご紹介。すべてのタイトルを紹介しようと思いましたが、ここは筆者がいちばん思い出深い『III』をピックアップしてその魅力を語らせていただきたいと思います。

 ”スクウェア・エニックス スマートフォンゲーム TGSセール”では、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』全作品が1200~1800円の約30%OFFセール価格で販売中(タイトルによって価格が異なります)。そのほか、『
ロマンシング サガ2』や『ロマンシング サガ3』が約70%オフ、『クロノ・トリガー』が50%オフと、人気RPGが軒並みお得になっているので、気になる方は要チェック!

 ちなみにセールの名称は“スマートフォン”とありますが、マイニンテンドーストア、PlayStation Store、Microsoft Store、Steamページでも、各種セールが適用されています。適用タイトルや期間は異なる場合がありますので、下記の記事や各種ストアをご確認ください。
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[IMAGE]※この記事は、スクウェア・エニックスの提供でお送りします。
 なお、過去にもファミ通.comにて『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』のレビューを掲載しているので、『III』以外の魅力を知りたい人は、ぜひこちらもチェックしてください。

オリジナル版を忠実に再現した内容に悠久の風が胸を打つ

 『III』にはファミコンで発売されたオリジナル版のほか、主人公たちに個性を加えて3DにしたニンテンドーDSのリメイク版が存在しますが、『ピクセルリマスター』はオリジナル版の内容を再現したものになっています。
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 やけに強いけど全員竜騎士だと楽勝なガルーダ、対策をしないと敵が分裂しまくる暗黒の洞窟、セーブポイントがないクリスタルタワーなどなど、プレイヤーの想い出を刺激するポイントはしっかり当時のままなので、ご安心(?)です。

 ゲームバランスが整えられているとはいえ、おもしろかったところや難しかったところなど含めて、『III』の魅力だった要素がきちんと味わえるようになっています。

 筆者は最初のダンジョンで基本となるジョブを入手して、戦士、モンク、白魔道士、黒魔道士にするか、そこに赤魔道士を加えるかに悩みました。
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 こびとになって戦うおおねずみには苦労したし、船を手に入れて一気に世界が広がるのを感じたし、浮遊大陸を出たあとに広がる一面の大海原には衝撃を受けたものです。

 前述のガルーダ戦は、竜騎士のジャンプに気が付かないと苦戦は必死。その直前でやけに竜騎士用の装備が手に入ることから察せなかったのは、当時まだ小学生だった自分には難しすぎました。

 分裂しまくるモンスターは暗黒剣でないと対処できないのも、どこかの村人のアドバイスをちゃんと聞いていないと知り得ない情報。爆速の飛空艇、ノーチラスが手に入ったあたりでは世界中に行けるようになるので、探索が楽しすぎて村人からの情報収集がおろそかになりがちでしたよね。

 ……と、思い出話はきりがないのでこの辺にして、そういった当時の印象深い『III』は、本作でもばっちりと堪能できます。楽しかったところはじっくり味わえるし、難しかったところも、大人になったいまでは攻略も容易のはずです。たぶん。
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本作では、魔剣士に敵全体を攻撃する“ぜんぎり”が追加。終盤まで頼れるジョブに。

オートセーブ・倍速・経験値ブースト。ここまでやるか!? と思えるほどに充実のお助け要素

 『ピクセルリマスター』版の注目要素として、サクサク快適にゲームプレイが楽しめるお助け要素があります。
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 オリジナル版の『III』はダッシュがないですし、ダンジョンにセーブポイントもない。グラフィックがリマスター化されたとはいえ、当時のままの操作感では若干不便を感じる人もいると思います。当時はそんなに不便感は感じませんでしたが、進化した現代のゲームになれた我々では、やむを得ない感覚でしょうか。

 『ピクセルリマスター』版では、
『I』~『VI』まですべてのタイトルに以下のような便利機能が搭載されています。

『FF ピクセルリマスター』注目機能一覧(一部)
  • ダッシュ機能:通常時の移動速度がアップできる機能。作品によっては“ダッシュ”や“ダッシューズ”をセットするとさらに加速
  • エンカウントのオンオフ:オンにすればボスやイベント戦闘以外のエンカウントバトルが発生しなくなる(一部例外あり)
  • ブースト機能:経験値やゴールドなどの獲得倍率を0倍、0.5倍、1倍、2倍、4倍から選択できる
  • オートバトル:前回入力したコマンドを自動入力させつつ、バトルスピードをアップさせる機能
  • ピクセルフォント:オリジナル版のフォントと、今回用に作成されたピクセルフォントを好きなタイミングで切り換えられる
  • BGM切り換え機能:オリジナル版とアレンジ版のBGMを好きなタイミングで切り換えられる
  • マップ機能:好きなタイミングで世界地図や街・ダンジョンのマップを確認できる。そのマップで獲得できる宝箱や隠されたアイテムも表示される
  • モンスター図鑑:バトルで出会ったモンスターの詳細データが確認できる
  • サウンドプレイヤー:その作品に登場するBGMが聴ける機能
  • イラストギャラリー:設定資料などのイラストがチェックできる。天野喜孝氏監修
  • オートセーブ:画面が切り換わったタイミングなどでオートセーブが行われるように。バトルで全滅した場合、そこから再開できる。ちなみにセーブデータの個数は各タイトル最大20個まで
※このほかにも、タイトルごとに専用のお助け要素があります。
 どうですか? この充実の新要素の数々!

 移動速度をアップできるダッシュ機能のおかげで、移動はサクサクです。ブースト機能は、経験値のほか、ジョブの熟練度にも倍率がかけられるので一気にキャラクターを成長させられるようになります。キャラクターが強くなったなと思ったら、エンカウントをオフにすれば、ダンジョン内の探索も楽々。本作ではマップを開くとそのマップにある宝箱の数や手に入れたお宝の数が確認できるようになっています。自分は手に入るお宝はひとつも逃したくないタイプなので、このエンカウントオフとマップ機能はとくにうれしい新機能でした。
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すべてのお宝を入手するのは実績やトロフィーの条件にもなっているので、余計に見逃せない。
 オートバトル機能は前に入力したコマンドをくり返しオート入力させつつ自動で戦ってもらう機能で、雑魚戦でのバトルに重宝します。モーションも倍速になるので、本当にサクサクっと攻略が進められるようになります。
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 ここまでお膳立てされてしまうと、「本当に使っていいのか?」と思うかもしれませんが、遠慮なくガンガン使っていっていいんです。だって我々は、もうオリジナル版をクリアーしたじゃないですか(きっと)。働き盛りだったり、育児だったりで皆さんお忙しいはずです。このぐらいの年齢になってくると、超大ボリュームで100時間プレイ可能! みたいなゲームは「遊びきれるのか?」と考えて躊躇してしまうことも、あるかもしれません。

 ですが、通常プレイなら30~40時間はかかりますが、上記機能を使えば『III』なら10時間もあればクリアーまで遊べてしまいます。レベル上げや雑魚戦などはお助け機能を使ってサクサク行い、ボス戦やイベントだけを楽しんで「そうそう、こんな内容だったな」と思い出に浸る。『ピクセルリマスター』をプレイすれば、そんな贅沢を味わうことができるんです。もちろん、お助け機能を使わずに硬派にプレイを楽しんでもいいでしょう。ブースト機能は倍率を細かく調整できるので、お好みに調整して活用してください。おすすめは2倍です。
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そのほか、町やダンジョンでもマップが表示されるようになり、迷うことが少なくなっているのも便利。

バトルのバランス調整であのジョブが輝く!

 『ピクセルリマスター』では、より遊びやすいようにゲームバランスに若干の改良が加えられているのも特徴。なかでも『III』は顕著で、さまざまなジョブの性能に調整が施されています。

 とくに火のクリスタル、水のクリスタルで得られるジョブの調整が目立ちます。振り返ってみると、火のクリスタルではナイト、水のクリスタルでは格闘家と魔剣士が役に立ちすぎて、ほかのジョブはあまり使われなかった記憶がありませんか?

 調整が加えられたジョブのうち、とくに便利になったのが狩人と吟遊詩人です。狩人は専用コマンドとして1度に4連続攻撃を放つ“みだれうち”が追加され、火力が大幅にアップ。矢が消費制でなくなったため、在庫を気にせずにバンバン攻撃できるようになりました。
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その代わり、白魔法は使えなくなりました。
 続いて吟遊詩人ですが、専用コマンドとして“うたう”が追加されています。味方を回復させたり、味方の攻撃や防御にバフをかけるものが揃っていて、雑魚戦でもボス戦でも活躍できる存在になりました。

 いずれの歌もMPを消費しないので、白魔法やアイテムによる回復を節約できるのがデカすぎる! オートバトルを併用すれば、非常に快適なゲームプレイが行えることでしょう(油断してよそ見してると全滅するまでがセット)。
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 そのほか、『ピクセルリマスター』版では、賢者よりも白魔法は導師、黒魔法は魔人のほうが性能を発揮できる性能になっています。賢者が万能かつ最強というバランスではないのがポイント。
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賢者よりも、導師と魔人のほうがそれぞれの魔法の使用回数や知性と精神が高くなるようになっています。
 オリジナル版では忍者忍者賢者賢者の編成が定番でしたが、アタッカーは忍者とナイトまたは魔剣士にしたり、吟遊詩人を加えたり、導師と賢者で補助魔法優先、魔人と賢者で攻撃魔法優先などなど、プレイヤーの好みで自由な編成が楽しめるようになっているのが楽しい。

 また、オリジナル版にあったジョブチェンジに必要な“キャパシティーポイント”はなくなり、自由にジョブチェンジできるように。道中とボス戦で自由に編成を切り換えられるのもうれしいところ。
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ボス戦前に「やべーポイント足りない!」ということがありません。
 このほか、本作のやり込み要素であるオニオン装備も、ドロップするドラゴンが出現しやすくなっているので、オリジナル版と比べてコンプリートしやすくなっているのも特徴。

 オニオンソードを装備させたたまねぎ剣士は笑っちゃうくらい強いので、当時入手できなかったという人はお助け機能を使ってぜひ集めてみてください。あのころは実現できなかったオニオンソード二刀流が実現できるかも!?
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おもしろかったらほかの『ピクセルリマスター』もぜひ

 オリジナル版を忠実に再現しながらも、数々のお助け要素で快適かつスムーズなゲームプレイが楽しめるようになっている『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』。

 自分のなかで『III』はかなり思い出深いタイトルで、小学生当時はクリアーできず(2ヘッドドラゴンが対処不可)、高校生くらいのときにやっとクリアーまでたどり着けた記憶があります。

 過去にオリジナル版をプレイした人なら、過去の楽しかった思い出を振り返りつつも、ふたたび新鮮な気持ちが味わえるという、なんとも贅沢なゲームプレイが楽しめるはず。

 もちろん、まだ本作をプレイしたことないという人もウェルカム。若い
『FF』シリーズファンの方で過去作をプレイしたことがないという人も多いと思いますが、シリーズの原点ともいえる『I』~『VI』は、いちファンとしてもぜひプレイしていただきたいと考えています。

 昔のゲームなので見た目やゲームシステムはシンプルなものですが、ひとつのゲームとしての完成度は、現代のゲームにも負けていません。価格もリーズナブルですし、スマートフォンにダウンロードして通勤通学時に少しずつプレイしたりするのもあり。プレイすれば、必ずエンディングまでプレイしたくなること間違いなし。少しでも興味を持ってもらえたならば、ぜひ『ピクセルリマスター』版を楽しんでほしいです。
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 今回は1タイトルということで『III』の魅力を語らせていただきましたが、もちろん、ほかの5タイトルの『ピクセルリマスター』もぜひプレイしていただきたいです。

 シリーズの原点たる
『I』、当時としてはかなり高度な育成システムの『II』、魅力的すぎるストーリーの『IV』、『III』をさらに進化させた『V』、ドットグラフィックの最高峰である『VI』。いずれもゲーム史にいまでも輝き続ける名作ばかりです。

 どのタイトルでもお助け機能は利用できるので、ストーリーだけサクっと楽しむというのも楽々。

 大ボリュームのゲームに躊躇してしまうと感じたとき、思い出に浸りたいとき、そんなときのゲームプレイのおともに、ぜひ『ピクセルリマスター』をプレイしてみてはいかがでしょうか?
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『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター』のゴルベーザもこう言っています。

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