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デュアルスクリーンのAndroidポータブルゲーム機と小型WindowsノートPCが天空から発売。AYANEOの新機種を体験してきた!

by松井ムネタツ

更新
デュアルスクリーンのAndroidポータブルゲーム機と小型WindowsノートPCが天空から発売。AYANEOの新機種を体験してきた!
 天空が展開するAYANEOブランドから、2025年の年末商戦に向けて注目の2機種が発表された。11月中旬発売予定のWindows小型ノートPC“AYANEO FLIP 1S DS”と、12月上旬発売のAndroidポータブルゲーム機“AYANEO Pocket DS”だ。今回、両機種の実機を触らせてもらえる機会を得たので、その魅力を詳しくリポートしよう。
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小型WindowsノートPCのAYANEO FLIP 1S DS。
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Androidポータブルゲーム機のAYANEO Pocket DS。

デュアルスクリーンが生み出す新しいゲーミング体験

 今回発表された2機種に共通するのは、上下のデュアルスクリーン構成を採用している点にある。これまでのポータブルゲーミングデバイスは単一画面が主流だったが、AYANEOは2画面によるマルチタスクの可能性に注目した製品作りを進めている。

 小型のWindowsノートPCのAYANEO FLIP 1S DSは、一般的なノートPCのような折りたたみ型(クラムシェル)デザインを採用。7インチ144Hz OLEDのメイン画面と、前機種のAYANEO FLIP DSから0.5インチ大型化した4.5インチのサブ画面を搭載。実際に触ってみると、メイン画面でゲームをプレイしながら、サブ画面で攻略サイトやチャットを表示するといった使いかたができるのはかなり便利そうな印象だ。
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 AYANEO Pocket DSも同様の2画面構成だが、こちらはAndroid OSを搭載したポータブルゲーム機という位置づけになっている。7インチOLEDメイン画面(1080p / 165Hz)と、4:3比率の5インチLCDサブ画面を備える。携帯性を重視したデザインながら、デュアルスクリーンによる豊かな体験を実現している。
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Windows機のAYANEO FLIP 1S DSはRyzen AI 9 HX 370搭載

 まずはAYANEO FLIP 1S DSから詳しく見ていこう。注目なのは最上位モデルにAMDの最新プロセッサーRyzen AI 9 HX 370が搭載されている点。これは現在市場に出ているモバイル向けプロセッサーの中でも上位の性能を誇るもので、グラフィック周りの設定をちゃんと行えば『原神』や『エルデンリング ナイトレイン』といったタイトルもしっかり動作する。
『原神』をプレイしている動画(周りの音を消すため、別途BGMを入れています)。
 熱設計にもこだわりが見られ、VCベイパーチャンバーとデュアルファンによる効率的な冷却システムを採用。長時間のゲームプレイでも筐体温度の上昇を抑えている。また、TMR電磁式ジョイスティックによる精密な操作感も特筆すべき点で、格闘ゲームやFPSといった繊細なコントロールを要求されるジャンルでも、思い通りの操作ができそうな印象を受けた。
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 価格は16GB/1TBのエントリーモデルが16万8000円[税込]、32GB/2TBの上位モデルが25万8000円[税込]、64GB/2TBの最上位モデルが28万8000円[税込]。9月30日までの先行予約では5%割引となっている。
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背面にはUBS4 TypeーCポートをふたつ搭載している。

AYANEO FLIP 1Sのおもな仕様

  • [プロセッサー]AMD Ryzen AI 9 HX 370:AMD Ryzen 7 8840U
  • [グラフィックス]AMD Radeon 890M:AMD Radeon 780M
  • [メモリ/ストレージ]32GB / 2TB・64GB / 2TB:16GB / 1TB
  • [カラー]シャドウブラック、レトロパワー
  • [OS]Windows 11 Home(64ビット)
  • [メインディスプレイ]7インチディスプレイ 1920×1080・リフレッシュレート 144Hz/120Hz/90Hz/60Hz 315PPI、800nit、sRGB色域150%、DCP-P3 110%
  • [サブディスプレイ]4.5インチディスプレイ 1620×1080、IPS、比率3:2・リフレッシュレート 144Hz/120Hz/90Hz/60Hz 433PPI、550nit、sRGB色域130%
  • [マウス]光学式フィンガーマウス
  • [インターフェース]USB4 Type-C、DisplayPort 1.4/充電/データ転送サポート、microSD 4.0カードスロット、3.5ミリヘッドフォンジャック
  • [生体認証機能]指紋認証一体型ボタン
  • [バッテリー]45Wh・65W PD急速充電サポート / バイパス充電サポート
  • [Wi-Fi / Bluetooth]Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.3
  • [本体寸法]約180ミリ×102ミリ×29.3ミリ(グリップ部35.7ミリ)
  • [本体重量]約655グラム

Android機のAYANEO Pocket DSは手軽さと高性能を両立

 一方のAYANEO Pocket DSは、Androidゲーミングデバイスとしてより手軽にデュアルスクリーン体験を楽しめるモデルだ。SoCにはQualcommのSnapdragon G3x Gen 2を採用し、8000mAhの大容量バッテリー+パソコン並みのターボファンを内蔵しており、高負荷のゲームでも安定して長時間プレイすることができる。
『原神』をプレイしている動画(周りの音を消すため、別途BGMを入れています)。
 とくに印象的だったのは、サブ画面の活用方法の幅広さだ。ゲーム配信中にコメントを表示したり、攻略動画を見ながらプレイしたり、マップアプリを常時表示したり……と、マルチスクリーンならではの使いかたができる。
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メインとサブのスクリーンをどう表示させるかを簡単に設定できる。
 価格は8GB/128GBモデルが88500円[税込]、最上位の16GB/1TBモデルが13万3000円[税込]。こちらも9月30日までの先行予約では5%割引が適用される。
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今回展示されていた本体カラーは、スターリーイエローのみ。

AYANEO Poket DSのおもな仕様

  • [メインスクリーン]7インチ、1920×1080、OELDスクリーン・HDR対応・sRGB色域150%、DCI-P3色域90%、輝度800nit・リフレッシュレート 165Hz / 144HZ / 120Hz / 90Hz / 60Hz(切替可)
  • [サブスクリーン]6インチ、1024×768、LCDスクリーン、比率4:3・ピクセル密度 256PPI、sRGB色域100%、輝度550nit
  • [SoC]Qualcomm Snapdragon G3x Gen 2
  • [OS]Android 13
  • [カラー]シャドウブラック、スターリーイエロー、レトログレー
  • [RAM / ROM]8GB / 128GB(シャドウブラック)・12GB / 256GB(シャドウブラック)・16GB / 512GB(シャドウブラック)・16GB / 1TGB(スターリーイエロー、レトログレー)
  • [インターフェース]USB 3.2 Gen2 Type-C(フル機能、10Gbps)×1・microSDカードスロット(100MB/s)×1
  • [生体認証]電源ボタンに指紋認証機能を統合
  • [バッテリー]8000mAh
  • [Wi-Fi / Bluetooth]Wi-Fi/ 7 / Bluetooth 5.3
  • [本体寸法]約179.8ミリ×101ミリ×25ミリ(グリップ部は約34.4ミリ)
  • [本体重量]約655グラム

デュアルスクリーンがもたらす新しい可能性

 今回の2機種は、どちらもデュアルスクリーン構成によって、従来のポータブルゲーミングデバイスにはない新しい体験を提供している。Windows機のFLIP 1S DSは本格的なPCゲームと生産性作業の両立を、Android機のPocket DSはモバイルゲームの楽しみかたの拡張を実現する製品と言えるだろう。
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 価格帯は正直エントリー層には少々ハードルが高いかもしれないが、デュアルスクリーンがもたらす利便性と、最新プロセッサーによる高性能を考えれば妥当な設定であろう。とくにゲーム配信者やマルチタスクを頻繁に行うユーザーにとっては、試してみる価値は十分にありそうだ。

 予約はハイビーム公式オンラインストア、ハイビーム各店舗、Amazon.co.jpなどですでに開始されており、予約者には専用ハードケースの特典も用意されている。AYANEO FLIP 1S DS国内正規版は11月中旬、AYANEO Pocket DS国内正規版は12月上旬の発売予定となっているので、興味のある方は早めのチェックをおすすめしたい。
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デュアルスクリーン製品ではないが、AYANEOが新たに新ブランド“KONKR”(コンカー)を立ち上げるとのことで、その製品も先行で展示されていた。AYANEOと比べるとかなり安い価格帯を目指しているという。こちらは年内発売予定。
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