中国版インスタRED(小紅書)のイベントRED LANDに『ハンドレッドライン』『ポケモン』など日本のゲームコンテンツが登場! 規模デカすぎのイベントをフォトリポートでお届け

by水本九州男

中国版インスタRED(小紅書)のイベントRED LANDに『ハンドレッドライン』『ポケモン』など日本のゲームコンテンツが登場! 規模デカすぎのイベントをフォトリポートでお届け
 RED(小紅書)をご存じだろうか? とても簡単に説明すると、Weiboが中国版のTwitter(X)と説明されるのに対し、REDは中国版のインスタと呼ばれており、アクティブユーザーが3億人を超えると言われている、日本人の感覚からするともはやよくわからない規模のSNSプラットフォームである。

 REDは中国版インスタと言われるだけあって、若い女性ユーザーが多くメイクやファッション、ライフスタイル関連の投稿が多いわけだが、昨今ゲーム関連の投稿や話題が増えている。このあたり、本家インスタと同じような流れをたどっているのだろう。REDがそんな潮流を受けた……のかどうかはよくわからないが、REDにとって初となるゲーム(+アニメ、コミック)のイベント“RED LAND”が中国・上海にて開催された。今回、私も参加する機会を得たのでリポートをしてみたい。

 RED LANDは2025年8月8~10日まで灼熱の上海で行われた。開催場所は復興島というもともと造船関係の工場群があったところ。名前の通り、島になっているので会場には橋を渡って行くわけだが、“REDLAND”期間中は地下鉄やシャトルバス、はたまた船でのみいける状況になっていた。
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 上の写真が会場図。島全体がRED LANDの会場と化しているわけだが、端から端までだいたい3キロくらい。会場の総面積は80000平方メートルで東京ドーム約1.7個分と、とにかくすごいでかいという感じ。ちなみに、上の紅色のキャラクターはREDLANDのキャラクターでお芋がモチーフになっているらしい。なぜお芋なのかは不明。
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会場までのシャトルバスもREDLANDのラッピング。地下鉄はラッピングされていなかった。
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『サイバーパンク2077』に『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』、『原神』と会場周囲の道路にはREDLANDに参加しているゲームのフラッグが立ち並ぶ。
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バスや地下鉄からたくさんの人がイベントに向かっている様子。真夏という季節を考慮してか、開催時間は午後2時から夜までになっていたが、それでも日本と同じくらい暑かった。
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開場の設置されている看板や建物の大きさは体感で日本の1.5倍くらいデカい。造船工場の名残りか巨大なクレーンがオブジェとしてそこかしこに残されており、展示もそれを活かした造りになっている。

 REDLANDの会場は屋外ゾーンと屋内ゾーンに分かれており、屋内には各作品などをモチーフにしたブース、屋外ゾーンには巨大なオブジェという構成。写真メインのREDによるイベントということでゲームタイトルのブースにも基本的に試遊台はなし。その代わりに、各タイトルのコスプレイヤーとの撮影が楽しめるのだが、ゲーム内の舞台を現実に再現したような凝ったブースが多く、来場者は映え写真を熱心に撮ってアップしていた。
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日本でも高い評価を獲得しているフランス産のRPG『Clair Obscur: Expedition 33』の展示も。

 日本でおなじみのコンテンツも多く展示や参加されており、ここからはそのあたりを中心にご紹介したい。というか中国語が読めないので、わからなかったものを割愛させていただくが、実際はもっとたくさんのブースがあった。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』

 アニプレックスの『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』では最終防衛学園の教室が表現されており、参加者は生徒となって渡されたテスト問題をクリアーしないといけない。最終日にはTookyoGamesの小高和剛氏も現地に駆け付けファンとの交流イベントで盛り上がっていた。
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蒼月衛人が先生役? 蒼月にテストの回答を提出する来場者の皆さん。
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『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』を遊んだ人にはよくわかる装置。きっと従順になる。
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来場者やコスプレイヤーが小高和剛氏と記念撮影。

『パルワールド』

 ポケットペアの『パルワールド』では、ツッパニャンやオコチョの着ぐるみが参加。来場者の多くがカメラを向けて、映え写真を競って撮っていた。
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『アサシンクリード』

 ユービーアイソフトは『アサシンクリード』の世界をブースで表現。甲冑を来たコスプレイヤーも暑さに負けずがんばっていた。
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『ポケットモンスター』

 『ポケモン』はコダックをフィーチャーしたブースを展開。ブース内でたくさんのグッズも販売されており、多くのファンで賑わっていた。
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そのほかのコンテンツやアニソンライブも!

 そのほか、『アンパンマン』や『クレヨンしんちゃん』、『エヴァンゲリオン』に『ワンピース』といった日本のアニメだけでなく、はたまたポッキーまでたくさんの展示や企画が展開されていた。
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 夜には、これまた巨大なステージでアニソンなどのコンサートがあり、夜までファンたちが楽しんでいた。中国本土には日本で言うアニソンはあまりないらしく、コンサートも会場のBGMも日本語のアニメソングがガンガン流れていた。
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50メートル近くある巨大なオブジェもライトアップ。

中国の新世代ゲームイベントは恒例となるか

 REDLANDは、同じく中国で開催されているbilibiliワールドやチャイナジョイといったゲーム系のイベントとはまた違った雰囲気で、アクティブユーザー3億人ならではの流石の集客力を感じた(開催3日間で10万人を動員予定とのこと。閉幕後の来場者数は未公開)。とくに一部は屋外の展示ということもあり、フェスのようなノリやイベントになっており、来年以降どういうイベントになっていくのか非常に興味深い。

 最後にRED(小紅書)の担当者から、REDLANDに関するコメントと今回の関連データをもらったので、それを転載して記事の締めとさせていただきたい。

Q.今回開催されたREDLANDイベントは、ゲームやアニメなど2次元コンテンツを中心にしていますが、このテーマを選んだ理由は?

A.過去1年間で、REDの2次元コンテンツは前年比175%、とくにゲームは前年比168%と大幅に増加しました。2次元とゲーム関連の年間投稿規模は、すでにファッション、グルメという2大ライフスタイルカテゴリーにつぐ規模となっています。

 これは、REDが新世代のゲーム・2次元ユーザーにとって、シェアや交流ができる生活趣味コミュニティーとなっていることを意味します。プラットフォームが観察したところ、新世代のゲーム・2次元ユーザーはこれまでとは異なり、ゲームや2次元を単なる精神的な趣味として捉えるのではなく、“次元の壁”を越え、バーチャルとリアルを融合させ、ゲームや2次元の要素を生活のあらゆる面に取り入れています。

 そのため、REDにおける新世代のゲーム・2次元ユーザーのために、2次元と3次元を融合させた“2.5次元オープンワールド”を創り上げることが、REDLANDのコアコンセプトとなっています。

イベント関連データ
 REDLAND会場は総面積80,000平方メートル。世界の人気IP50以上が集結。ポケモン、Aniplex、東映、分子互動、閲文など20以上のクラシックな人気アニメIP、さらに『
Honor of Kings』、『原神』、『サイバーパンク2077』、『逆水寒(Sword Of Justice)』、『世界の外』など30以上の話題のゲームIPを展開。10以上のオリジナルブースも設置。

 約30万人がREDLANDのクイズに参加し、無料チケットを獲得。一般販売は2回実施され、日中イベント“巡礼チケット”は最速3秒で完売、終日券“巡礼チケット+特別楽章チケット”のセットは最速2秒で完売。数万人が現地会場に集結。

ハッシュタグ #REDLAND #EchoProject などは、合計4.5億回の閲覧と141.4万件の投稿を記録。
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集計期間: 2025年08月29日04時〜2025年08月29日05時