「お館様ぁ!」「魅せてやるぜ!SHOW TIME!」名ゼリフが満載。歴史ものアクションの常識を覆した
2005年(平成17年)7月21日は、プレイステーション2(PS2)で『戦国BASARA』が発売された日。本日で20周年を迎えた。
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『戦国BASARA』は、わらわらと群がる敵兵をスタイリッシュなアクションでなぎ倒していく、戦国時代を舞台としたアクションゲームだ。
シリーズ1作目となる本作のキャッチコピーは「戦場ごと、ぶった斬れ!」。T.M.Revolutionの『crosswise』が主題歌だったのを記憶している方もいるだろう。
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アクションゲームというジャンルは往々にして難度の高さが売りとなるが、当時カプコンでプロデューサーを務めた小林裕幸氏(現GPTRACK50代表取締役社長)が提唱した“誰もが楽しめる”というコンセプトのもと、本作は意図的にハードルを下げて制作された。各ボタンに割り当てられた通常技、固有技、ゲージを消費する“バサラ技”で簡単にコンボをつなげられるようになっているのが特徴で、スピーディーで爽快感のある戦闘を手軽に体験できた。
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のちのシリーズ作でもおなじみの“天下統一”モードは、群雄割拠の戦国時代を平定するのが目的。プレイヤーは操作する武将と合戦を選んで出陣し、刻々と状況が変わる戦場を突き進んで敵武将の撃破を目指していった。
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本作がそれまでの戦国ものと決定的に異なる点は、戦国武将の大胆なアレンジにあった。伊達政宗が英語の入ったセリフを多用し、本多忠勝はロボットよろしく目を光らせて起動する……。
史実をもとに自由な発想で制作されたキャラクターたちは常識にとらわれず、どれも個性豊か。圧倒的な存在感を放つ彼らが生き生きと戦場を駆け回る姿に、多くのプレイヤーたちは虜となっただろう。もちろん筆者もそのひとりだ。
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武将のキャストは、伊達政宗役を中井和哉さん、真田幸村役を保志総一朗さん、猿飛佐助役を子安武人さん、明智光秀役を速水奨さん、前田慶次役を森田成一さん、片倉小十郎(景綱)役を森川智之さんが担当。
人気と実力のある声優陣がキャラクターの魅力を際立たせたこともあり、本作をきっかけに歴史に興味を抱く女性が増加した。その後“歴女”という言葉が生まれたが、本作がブームの火付け役のひとつだったと言われている。
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英語も話せるCoolな伊達政宗。彼とその家来が一丸となって進軍する様子は圧巻だ。そう、独眼竜は伊達じゃないのだ。
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ライダースジャケット風の装束に身を包んだ真田幸村。政宗の宿命のライバルで、お館様(武田信玄)をものすごく敬愛している。
武将どうしの激突による爆発や巨大な竜巻が描かれるオープニングのほか、特定の合戦時に挿入される数々のアニメパートもプレイヤーの目を引き、強烈なインパクトを残した。
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のちにテレビアニメシリーズや舞台、インターネットラジオなどさまざまなマルチメディア展開を行い、『戦国BASARA』はさらに多くのファンを獲得していった。
本作を現行機でプレイする手段はないものの、『戦国BASARA4 皇』や『戦国BASARA 真田幸村伝』といったいくつかのシリーズ作はプレイステーション4(PS4)版が存在している。未プレイの方はこれらの作品でお気に入りの戦国武将を見つけ、一騎当千の豪快かつ爽快なアクションを楽しんでほしい。
記事内の画面写真はPS2版『戦国BASARA』のものです。