松野泰己氏による大人向けのストーリーが魅力

ストーリーは勧善懲悪的な王道ファンタジーとは異なり、階級主義社会や貴族の覇権争いなど社会派でダークな内容になっています。『タクティクスオウガ』が好きで本作をプレイした人はともかく、『ファイナルファンタジー』シリーズの新作だと思ってプレイした人は驚いたのではないでしょうか。



そんななか、親友のディリータの妹が誘拐されてしまいますが、ラムザの兄たちは平民だからという理由で彼女のことを見捨てます。ディリータは妹の亡骸を抱えたまま行方不明に。ラムザは騎士団から逃げ出します。
このchapter1のタイトルは“持たざる者”。本作のテーマである“力を持つもの”と“力を持たざるもの”の対比がしっかりと描かれます。
chapter2“利用するもの、されるもの”は時間軸が現在となり、chapter1から1年後のストーリー。貴族どうしの争いが描かれ、サブタイトルの通り裏切りのシーンも多いです。仲間の騎士アグリアスがラムザに「今さら疑うものか! 私はお前を信じる!!」という言葉を投げかける場面は本作屈指の名シーン。ここでアグリアスが好きになった人は多いのではないでしょうか。

ラストのchapter4のタイトルは“愛にすべてを”。ここまで裏切りや陰謀の暗いストーリーを描いておきながら、最後にこんなにもまっすぐに希望のあるタイトルが表示されたときはやられました。松野泰己氏が好きなクイーンの曲『Somebody to Love』から名付けられているそうですが、リアルタイムでゲームをプレイしていたときは鳥肌が立ちましたね。大好き。
本作にはラムザやディリータのほかにも、革命を目指すウィーグラフや現実主義者のガフガリオン、平民を家畜扱いするアルガスなど強烈なキャラクターが揃っています。まだプレイしたことがないのであれば、いまからでも遊んでストーリーを追ってみてほしいですね。
ゲーム部分は『ファイナルファンタジーV』のようにジョブとアビリティを組み合わせてキャラクターを成長させる方式。20種類以上のジョブと、400種類以上のアビリティがありましたが、なかには詠唱なし・MP消費なしで魔法が使える算術士のような強力なものも。強すぎる組み合わせを探すのも、それはそれで楽しかったです。そういえば、後半に仲間になる雷神シドも強かったなぁ……。


今年(2025年)6月5日に、本作のリマスター版『ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ』が2025年9月30日に発売されることが発表されました。対応プラットフォームはNintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、PC(Steam)。28年の時を経て蘇る、懐かしくも新しい景色に期待が高まります!








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