『Nitro Express(ナイトロ エクスプレス)』レビュー。ドローンまみれの都市でハチャメチャに銃をぶっ放すガンアクション。世界観やストーリーも秀逸で映画を観たような心地に

byタワラ

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『Nitro Express(ナイトロ エクスプレス)』レビュー。ドローンまみれの都市でハチャメチャに銃をぶっ放すガンアクション。世界観やストーリーも秀逸で映画を観たような心地に
 PLAYISMは、美少女2Dサイドビュー・ガンアクション『Nitro Express(ナイトロ エクスプレス)』をPC(Steam)向けに2025年5月19日に発売した。

 本作は、架空の都市である東京特別行政区・内瀞市(ないとろし)を舞台にしたガンアクションだ。近未来風ながらレトロチックな都市を背景に、遠慮なく銃をぶっ放しまくるトリガーハッピーな世界観や爽快感が味わえる。
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ビジュアルもどこか懐かしい雰囲気。
 本記事では、そんな『ナイトロ エクスプレス』のプレイレビューをお届けしていこう。
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※この記事はPLAYISMの提供でお届けします。

敵の波が容赦ないガンアクションがクセになる

 本作がどんなゲームなのか、ザックリ言うなら“自分も敵もハチャメチャに銃をぶっ放すガンアクション”だ。

 ステージでは左右からドローンたちが押し寄せてくるので、これを銃で撃退していくのだが、これがとにかく忙しい。敵はさまざまな銃火器で襲ってくるだけでなく、ドリルを回して突撃してきたり、しまいには近づいて自爆してきたりとやりたい放題だ。
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ジャンプなどを駆使して敵の攻撃を避けつつ戦っていく。
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目の前の敵に集中していると、背後から自爆特攻を仕掛けてくるので油断できない。
 この容赦ない敵の猛攻を捌きつつ、右側に進んでいきボスを撃破していくというのが、本作の基本的な流れとなっている。

 ちなみにプレイヤーが使う銃やガジェットは弾薬無制限なので、弾の節約などは不要。というより、節約など考えている余裕がないほど敵がドンドン出てくるので、プレイ中はほぼずっと撃ちっぱなしだった。
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ドローン破壊時の爆発演出が爽快感を後押ししてくれる。
 操作感はシンプルで、敵に照準を合わせて銃を撃ちつつ、ジャンプとローリングで攻撃を回避していくことになる。ダッシュがないため回避行動にやや慣れが必要だったが、詳しい説明を受けずとも直感でプレイできた。
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移動速度はやや遅め。回避のタイミングは見極めが重要になることもある。
 本作で特徴的なのは、使用する武器・ガジェットのカスタマイズだ。各ステージに入る前には必ず武器庫を訪れることになり、ここで武器とガジェットをふたつずつ選べる。

 組み合わせに制限はないため、ショットガン2丁の近接特化型や、スナイパーメインの遠距離型などの組み合わせにしてもオーケー。ガジェットはグレネードやナイフのほか、シールド、遠隔操作するドローンなどが用意されている。
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アンロックした武器、ガジェットから好きな得物を選んで攻略開始!
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ガジェット枠にあるミサイルランチャーがボスに刺さりまくるのでおすすめ。
 これらの装備から、敵に有効な武器を選んで攻略していくのが効果的だった。

 ボスによっては弾を反射したり、投げ物を無効化してくる場合もあるため、一度ミッションに失敗した場合でも装備を見直すことで楽に勝てたりする。HPが低い自爆ドローンが大量に発生するミッションでは対処しやすいショットガンを選ぶなど、敵に応じた対策を練るのもおもしろい。
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 装備のアンロックに必要なお金は、ストーリーやミッションを攻略すると溜まっていく。ミッションをくり返せば短時間でお金はすぐ稼げるため、武器解放のために苦戦することもなかった。
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 武器やガジェットの選択だけでなく、プレイヤースキルが求められる場面も豊富だ。考えなしにひたすら敵を撃っていると、いつの間にか被弾か重なってダメージが溜まり、意外とすぐに倒されてしまう。

 ボス戦になると一撃でかなりのHPを削られることもあり、ジャンプによる回避や無敵時間のあるローリングを使った立ち回りが重要になってくる。最初は難しく感じてしまうかもしれないが、慣れてくると自分の動きかたが格段に変わって来るのがわかり、自爆ドローンも怖くなくなっていく。
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逃げ場のない攻撃はローリングの無敵時間で対処。
 登場するボスのギミックも豊富で、どのステージも手に汗握る戦いが楽しめるため、一度本作の操作感にハマると病みつきになること請け合いだ。警察車両に乗りながらの戦闘など特殊なステージも用意されており、エンディングまでマンネリ感なく楽しむことができた。
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ストーリークリアー後が本番? やり込みミッションでくり返し遊べる

 本作にはストーリーとは別に、お金稼ぎもできるミッションが複数用意されている。こちらは大量に湧き出る敵の撃破など、さまざまなシチュエーションで敵と戦える戦闘メインの任務だ。
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 ストーリーでは移動しながら敵を殲滅するのが基本だったが、ミッションは防衛戦などまた違った遊びかたができるのが見どころ。バリケードの奥に敵を侵入させないように迎撃したり、自爆ドローンまみれのステージでひたすら敵を処理したりと、かなり手応えがある。

 ストーリー中では使う機会のなかった装備が活躍することもあるため、多彩な武器やガジェットを使うチャンスだ。
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 ちなみに、ミッションは敵との戦闘以外にも、水中にいる魚を撃って収集する内容や、制限時間内にドローンをひたすら攻撃し最後に蹴っ飛ばして飛距離を伸ばすコンテスト的なものまで多彩なものが用意されている。

 この手のやり込みが好きな人にはぜひ、飛距離をどこまで伸ばせるのかチャレンジしてみてほしい。
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 また、一部の装備はストーリーをクリアーしただけではアンロックされず、ミッションまでクリアーすることで初めて使えるようになる。やり込みのご褒美になる強力な武器なので、何とかして入手したいところだ。
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 ミッションの後半にはひたすら敵を倒して地下に潜っていく、耐久系のコンテンツも用意されていた。このミッションはHP状況などを見て撤退も可能な、ハイスコアを目指すタイプのステージのようだ。

 油断していると一瞬でHPが削られるゲームなだけに、地下深くを目指すとなると相当なテクニックが求められるだろう。筆者は早々に瀕死になり帰還したが、いつかリベンジして最下層を目指してみたい。
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世界観やストーリーも必見! アニメ映画を観たような遊び心地

 内瀞市(ないとろし)のビジュアルや世界観の作り込みも、本作の魅力のひとつだ。どこかノスタルジーな気分に浸れるビジュアルで、プレイするほどにこの世界が好きになってくる。

 ステージ攻略中も、よく見ると見覚えがあるような建物や看板が映り込むので、敵が少ないときは背景にも注目してみてほしい。
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出動する場面でもラーメン屋の屋台が映ったりと、昭和感が漂う。
 ミッションに失敗した後は、ステージ選択画面が警察署ではなく病院になっていたりと、世界観をしっかりと作り込んでいることがよくわかる。
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 ストーリーもコンパクトな内容ながら熱い展開が待ち受けており、エンディングまでプレイしたときは映画を一本観たような感覚を得られた。メインモードは全8ステージで、途中ミッションのプレイを挟みつつ4時間程度でストーリークリアーまで到達した。

 物語はプレイヤーが操作する主人公“朝比奈陽子”が暴走するドローンを処理しているうちに、大きな事件に巻き込まれていくという内容。この主人公がかなり破天荒な性格なので、物語も終始暗い雰囲気にならず、コミカルに進んでいく。
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 ストーリーは無線での会話がメインでさほど長くないのだが、短い会話の中でしっかりとキャラが立っており、読み進めるほどにこの世界に惹きこまれてしまう。続編などでもっと内瀞市の物語が読みたくなるほど、本作の独特な世界観や個性的なキャラクターたちはユニークだ。
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どんなときでも会話の内容は緩い。
 サイドビュー・ガンアクションが好きな人だけでなく、ビジュアルで興味を持った人にもおすすめしたい一作となっているので、ぜひプレイしてみてほしい。

『Nitro Express(ナイトロ エクスプレス)』

  • 発売日:2025年5月19日発売
  • 対応プラットフォーム:PC
  • 発売元:PLAYISM
  • 開発元:Grayfax Software
  • 価格:1300円[税込]
  • ジャンル:アクション
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