カプコンより発売中の人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』において、2025年6月5日のアップデートで新キャラクター・エレナが参戦する。本稿ではアップデートに先駆けて、エレナのプレイリポートをお届けする。
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※今回の試遊は先日行われたEVO Japan 2025に出展されたバージョンと同じものであり、製品版とは仕様が異なる場合があります。また、記事内容は編集部調べによるものです。必殺技はどれも変幻自在かつ長いリーチを誇る。派生技の強化を使ったバリエーションも魅力
『ウルトラストリートファイターIV』以来の参戦となるエレナは、足技を主体に戦うカポエイラ使いのファイターだ。パンチボタンを押してもキックボタンを押してもキックが出るのが特徴で、ボクサースタイルのエドとは逆の性質が特徴。
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キックで戦うため技のリーチは全体的に長めであるうえ、踊るようなモーションでトリッキーだ。使用した印象としてはブランカやキンバリーに近しい性質のキャラクターのように感じた。ここからは下記の必殺技リストに記載されている技のほか、特筆すべきポイントや全体的な立ち回りなどについてお話していこう。
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ライノホーン
回転しながら飛び蹴りをする突進技。ガードされた際の隙は大きくなるので、基本的にはコンボで使用するのがおもな使い道となる。画面端などの特定状況では後述するスクラッチホイールなどで追撃も可能だ。
突進速度が速いので、バーンアウト時の削りダメージや先端当てでの奇襲などにも使用できそうである。後述する必殺技に相手を打ち上げるものが多いので、追撃としてとりあえずライノホーンを選択するのがよさそうだ。
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スクラッチホイール
飛び上がりながら蹴りをくり出す技。上方向に判定が広く、ジャンプ攻撃に対して無敵時間があるため対空攻撃として使うのが有効だろう。横方向へのリーチはそこまで長くなかったので、使用時には距離を見極める必要がありそうだ。
オーバードライブ版を使用した際には打撃を避けたため、少なくとも打撃無敵以上は付与されているので、切り返しに使っていくのがいいだろう。
※今回の試遊ではエレナのみ使用可能なため、飛び道具に対しての無敵の有無は確認できませんでした。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/41956/a9369d2a461c354a60109861ec1a7b961.jpg?x=767)
リンクシング
回転しながら前方向に移動する技。弱、中、強それぞれのキックボタンで派生攻撃をくり出す。また、パンチボタンで回転を続ける“リンクスワール”に派生でき、そのあとにくり出すキック系の派生技を強化できるのが特徴だ。
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弱キック派生は、横方向に長い“レオパードスナップ”。ガードされたときに隙はあるものの、先端を当てるようにすることで反撃を受けずに使っていけそうだ。強化時には反撃を受けなくなるため、遠距離から飛び道具を避けつつ気軽に接近する手段として有効だろう。
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中キック派生は相手を打ち上げる“ハーベストサークル”。ヒット時にスクラッチホイールなどで追撃が可能なので、リンクシングを出した時点でうまく飛び道具を避けられているのを確認したらこちらに派生したい。
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強キック派生は、しゃがみガード不可の中段攻撃をくり出す“マレットスマッシュ”だ。シリーズおなじみの技が、今回は派生技として登場している。過去作では中距離から中段で強襲する機能がメインだったが、本作ではリンクシングから派生する関係でスピード感は若干ダウンしている。
その分、リンクシング→派生なしで下段攻撃や、リンクシング→派生なしで投げといった行動が可能になっているため、ガードを崩す方法はより多彩になっている。強化したマレットスマッシュはガード時にも有利が取れるため、ガードの上からさらに攻め込める。
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スピンサイズ
その場で回転蹴りをくり出すコンボ用の技。こちらも過去作から登場しているおなじみの技だ。『ストリートファイター6』では若干仕様が変化しており、過去作では2回まで連続入力できる技だったが、今回は1回の入力で最後まで技が出るようになっている。
その代わりに、過去作の1段目に該当する部分から先述したリンクシングへと派生可能になっており、これがコンボの幅をかなり広げている。たとえば、ODスピンサイズ→リンクシング→ハーベストサークル→スクラッチホイール、のようなコンボができ、運び能力や火力に優れていた。
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ムーングライド
一瞬後方に下がってから蹴りをくり出す技。ヒット、ガードを問わず派生が可能で、派生攻撃までヒットした場合はダウンを奪える。
類似した技にディージェイのジョスクールがあると思うが、ジョスクールと異なり派生は絶対に出てしまうのが違い。代わりに、状況確認で派生まで出せばダウンまで奪えるので、リターンはムーングライドの方が高くなっている。
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スーパーアーツでは体力回復も可能! 代わりにSA1は対空無敵のみ
続いて、スーパーアーツを見ていこう。スーパーアーツはすべて新規のモーションとなっており、各スーパーアーツに明確に使い道があるのが印象的だった。
レベル1スーパーアーツは、ジャンプ攻撃に対して無敵を持つ“ミーティアボレー”。「ジャンプ攻撃に対して無敵」という記載があったため、打撃無敵などは付いていないようだ。代わりにヒット時は追撃が可能なので、対空からリターンを求めるときはこのミーティアボレーを使っていこう。
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レベル2スーパーアーツは、横方向に対してリーチの長い突進技で無敵もしっかりついている。この技の特徴はなんといっても動作時に下方向を入力しておくことで、体力を回復するヒーリングに派生可能な点。ダメージを奪うか体力リードを広げるヒーリングを選択するか。状況に応じてどちらを使うか、研究しがいがありそうだ。
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プレイヤー1側の体力回復前。
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回復後の数値。大体1500~2000位の回復量となっているようだ。
レベル3スーパーアーツは初段がロックすると演出へ移行するタイプの平均的なスーパーアーツだ。初段のモーションはその場で大きく蹴り上げるモーションとなっており、横方向へのリーチはやや短いものの、エレナは相手を打ち上げてから追撃するシーンが多そうなので、決める場面は多いだろう。
クリティカルアーツになると思いっきり相手を蹴り飛ばすモーションへと変化。満面の笑みでサッカーボールキックを叩き込む絵面はなかなかにシュールだ。
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初段の蹴り上げ。
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クリティカルアーツ版のモーション。格闘技としてみると、足の振り上げ方に豪鬼並みの殺意を感じる。
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危険技・サッカーボールキックをちょっと悪そうな笑顔で叩き込むエレナ。
そのほか強そうな要素をピックアップ!
最後に、必殺技以外で強そうなポイントを紹介していこうと思う。まずは、立ち強キックと特殊技のレバー後ろ入れ強キックだ。
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こちらが通常の立ち強キック。ドライブラッシュなどとの相性もよさそうだ。
エレナと言えばコレ、という印象のあるこの技。見た目の通り足もとが浮いているので下段攻撃をかわしながら攻撃できる。相手にガードさせに行く時は前進する立ち強キックを使用し、技を置くように牽制として使う場合はレバー後ろ入れ強キックを使うのが有効だ。レバー後ろ入れ強キックは技を空振りしてもかなり後退するので、隙をつかれにくいだろう。距離調整と牽制を同時にこなせる器用な技なので、ブンブン振っていきたいところだ。
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こちらがレバー後ろ入れ強キック。立ち強キックよりもやや高く飛びながら大きく後退する。
続いて、レバー前入れ中キックとその派生技。こちらは中段攻撃となっており、『ストリートファイター6』全体で見てもかなりリーチの長い中段攻撃となっている。ヒット時に派生技まで入れることでダウンが奪える稀有な中段攻撃で、ほかの中段攻撃同様にドライブラッシュからくり出すことでコンボにも移行できる。
しゃがみ中キックあたりの位置から中段攻撃を仕掛けることができるのはエレナらしい個性だろう。投げ以外でも崩したい人にはかなりオススメしたいところ。
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エレナの強みについてお話してきたのでちょっとした弱点も話しておくと、しゃがみ中キックがキャンセルできない点は少し弱点といえるかもしれない。しゃがみ中キックからはラークフラッターというターゲットコンボがあり、こちらはキャンセル可能……なのだがしゃがみ状態にヒットしない。つまり、しゃがみ中キックをガードされる=しゃがみガードなので、ラークフラッターまで毎回入れてしまうと目の前で盛大に技を空振りしてしまう。
そのため先述した中段2種と組み合わせて、ここぞというタイミングで使っていきたい。また、ドライブラッシュ中のしゃがみ中キックからコンボを狙うことでリスクを軽減するのも有効だ。
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単品ではキャンセルができないしゃがみ中キック。リーチ自体は平均的な印象。
総評:技に癖はあるものの慣れれば使いやすい緩急の幅が豊富なキャラクター
最後にキャラクターの総評をお届けする。見出しにもある通り、技はトリッキーなもののそれぞれの用途を理解していくと「やること自体はシンプルなんだなあ」という感想である。基本的には強力な強キックを筆頭とした長めの通常技で立ち回りつつ、必殺技を使って強襲する感じになるという印象だ。
相手の牽制をとがめる手段はムーングライドやレオパードスナップ先端当てなど豊富にあるので、わりとエレナ側が自由に技のやり取りを仕掛けられるのがおもしろそうである。
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筆者は投げよりも中段で崩すほうが好きなので春麗やキンバリーといったキャラクターを使用しているが、これらの嗜好をお持ちの方はぜひ使用を検討してみてほしいところ。強攻撃を使った立ち回りに自信がある人にもお勧めだ。
全体的に「○○に派生できる」みたいな行動が多いので、アドリブや研究でいろいろな動きができそうなのも好感触だ。気になった人はアップデート後に一度使用してみよう。
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