ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2025年6月26日発売予定のプレイステーション5(PS5)用ソフト『DEATH STRANDING2: ON THE BEACH』(デス・ストランディング2 オン・ザ・ビーチ)。開発は、小島秀夫監督を中心とするコジマプロダクションが手掛けている。 発売に先駆けて、2025年4月22日よりメディア向けの試遊イベントが開催。その一環として、コジマプロダクションの内部をメディア向けに紹介するスタジオツアーが実施された。
残念ながらメディアが撮影できたのはひとつの部屋だけだったのだが、コジマプロダクションよりスタジオ内部の写真が多数提供された。メディアもなかなか入ることのできない場所を紹介できる機会なので、コジマプロダクションスタッフから受けた解説と合わせてお届けしよう。

入口

特筆語るべきこともないのだが、エレベーターでコジマプロダクションのある階層に登ると、コジマプロダクションへの入り口が出迎えてくれる。こちらは完全にエレベーターホールとなっていて、ロビーやエントランスとはまた異なる。
ちなみにコジマプロダクションのある品川シーズンテラスビルの入り口には、小さなサイズのルーデンススタチューが置かれている(さらに、ルーデンスの目先には某妖怪ゲームのマスコットニャンもいる。某会社の東京オフィスがあるから)。
もっと言うと、コジマプロダクションのある品川シーズンテラスビルの3階のコンビニ・ファミマには、コジマプロダクショングッズが販売されている。もし品川に来たら、コンビニだけでも訪れてみるといいだろう。
エントランス



コジマプロダクションのエントランスとなるのが、通称・ルーデンス部屋と呼ばれる、等身大のルーデンスが置かれている場所。
ルーデンスはコジマプロダクションの設立とともに登場したシンボル。会社のロゴマークでもあり、マスコットとも言えるキャラクターだ。コジマプロダクションは2022年12月に7周年を迎え、新オフィスへと移転。その際に制作されたのが、等身大の1/1ルーデンスとなっている。
部屋は全面ライトアップされており、両端は合わせ鏡。左は過去、右は未来、そして自分たちのいる場所は現在を表しているという。ちなみにとても眩しかった。
基本的には演出空間であるため、さすがにスタッフたちが毎日入ったりすることはないそうだが、以前のオフィスは毎回簡易版のルーデンス部屋を通って入る構造になっていたそうだ。これは、来社するスタッフたちの頭を毎朝いったん白紙に戻して、スッキリした気分で仕事に臨んでほしいという意図があったからなのだとか。
アーカイブ

じつはルーデンス部屋の鏡は、隠し扉になっている。そこを開けると、原画や開発資料が並ぶ展示室を楽しむことができる。
世界に1点しかないようなアイテムのほか、『デス・ストランディング』の開発初期資料(一部は残念ながら捨ててしまったのだとか)や、コジマプロダクションにまつわるアイテムがたっぷり展示されている。
展示品は定期的に増やしているそうで、今回取材した際には、写真にはないアイテムも展示されていた。
応接室

もうひとつルーデンス部屋に隠されているのが、応接室への扉だ。こちらはVIPルームに近い部屋で、本当に限られた人しか案内されないのだとか。また、ビデオ通話にも対応しており、小島監督がVIPとの通話に使用したりもするそうだ。
そもそもコジマプロダクションのオフィスは“Spaceship Transformation”をテーマに、全体的に宇宙船をイメージしているとのこと。すべてが白で統一されたこの部屋は、ビデオ通話で相手から見たときに、まるで宇宙船の中にいるかのような印象になるという。
こちらの白いソファはすべて本革で、クッションも革製。ジーンズで座るだけでもダメージを与えてしまうのでは、とヒヤヒヤしているそうだ。
フレキシブルルーム

オフィス内に運動用の部屋があり、そこでスタッフたちが運動することができる。写真にはないが、懸垂などができるマシンも用意されていた。
各種運動器具が利用できるだけではなく、福利厚生としてパーソナルトレーナーを予約して運動することもできるそうだ。なお、小島監督は毎朝パーソナルトレーナーと運動しているとのこと。健康第一。
『デス・ストランディング』は基本的には演じる俳優や、モーションアクターが演じるのが基本。それを使うまでもない程度の簡易的なモーションが欲しくなった際には、運動ルームで簡易モーションキャプチャーをすることもあるとのこと。
ラウンジ

ラウンジはほとんどミーティングルームに近いそうで、2段席で丸型の独特な形をしている。中央部分もソファなので机として使用でき、さらに外側にも人が座れる仕組み。じつはコジマプロダクションには会議室がほぼないそうで、基本的にはここしか使ってないのだとか。スタッフの面接すら、ここで行うのだという。
また、壁にはデジタルなフォトフレームが飾られている。写真は『デス・ストランディング』のもの。
レコーディングブース

楽器や音声の収録ができるブースで、入るとシーンと静まり返る完全防音室になっていた。音声収録にも使用され、『デス・ストランディング2』の日本語音声もここで収録。さらに、小島監督出演のラジオ番組収録にも使われる場合があるとのこと。隣りのディレクションブース(コントロールルーム)にもつながっている。
コントロールルーム

音声調整室で、デジタルミキシングコンソールを完備。複数のスピーカーが散りばめられており、映画館ばりの音声を堪能できる。音声調整についてはほぼほぼこの部屋で行われているそうで、気づくとサウンドスタッフが籠っていることもあるのだとか。
実際にトレイラーでの音声も聞かせてもらったが、立体音響がものすごく、とくに低音の響きが大迫力で、グッとくるものがあった。小島監督もこの部屋で聴く音に興奮するそうで、ときには海外スタジオとの音のやり取りにも使用されるという。

それとはまた別に、サウンド編集に特化した部屋もあった。
収録スタジオ

グリーンバックの背景や撮影機材が並ぶ、写真撮影や動画撮影に使用されるルーム。コジマプロダクションのグッズ撮影や紹介動画にも使われるそうだ。スタッフたちの通称は“YouTube部屋”。
スキャンルーム

3Dモデル撮影用のためだけの部屋で、複数のカメラで顔などを撮影し、3Dモデルに落とし込む。主役級のモデルについては海外スタジオで撮影したものが使われ、『デス・ストランディング2』ではより高度な4D撮影をしているそうだ。
残念ながら技術的にはだいたい用意した当時のままで止まっているため、ゲストのプレッパーズなど、一部のキャラクターのみに使用しているとのこと。ちなみに土足厳禁。
ロビー

上記の収録スタジオ、スキャンルーム、コントロールルームなどにつながっているのがロビー。要は出演者やスタッフなどが待機できるようなスペースになっている。
下に並ぶ黒いボックスはじつはテーブルでありイスとのこと。以前は上の飾りと位置関係がいっしょだったりしたが、現在はランダムになっているという。
アーティストルーム

化粧台と着替えをするスペースがあり、控室のような用途で使われる場所。出演する声優陣などが利用するそうだ。
カフェテリア



スタッフたちの憩いの場で、食事を取ったりドリンクを飲んだりと、自由にくつろげる場所。今回のメディア向けのプレビューイベントもここで実施された。小島監督などもここに訪れて、飲み物を飲んだりするそうだ。
非常に広々としていて、それでいて未来の空間のようでとってもオシャレ。プロジェクターもあり、メディア向けの説明などにも使用していた。

トロフィーロード

さまざまなルームをつなぐ廊下に、これまで獲得したあらゆる賞のトロフィーや、記念グッズなどがズラリと並んでいる。なお手前味噌のようで申し訳ないが、『デス・ストランディング』が表紙を飾った週刊ファミ通2019年11月7日発売号も飾られていた(ひっそりとだから、端っこだから!)。
これがコジマプロダクションです!
今回のスタジオツアーでは、残念ながらスタッフたちが実際に開発している部屋を見学することはできなかったが(開発も超佳境、といったことなのでもちろん邪魔はしたくないけど!)、ほかにも映画館のような廊下も存在する。

お手洗いの場所も映画館のような感じで、手前側に映画ポスター風の『デススト』アートがずらりと並んでいた。
こういう場所で『デス・ストランディング2』が作られているんだな、と感じた気持ちを、読者の皆さんに少しでもおすそ分けできていれば幸いだ。
