レノボの7万円台・8.8型ゲーミングタブレットをレビュー。『ゼンゼロ』『スタレ』『学マス』がサクサク、立体音響の臨場感がイイ感じ

byあぶ~山崎

レノボの7万円台・8.8型ゲーミングタブレットをレビュー。『ゼンゼロ』『スタレ』『学マス』がサクサク、立体音響の臨場感がイイ感じ
 2025年1月に発売されたLenovoのゲーミングタブレット“Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)”。8.8型でSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており価格は79860円となっている。

 今回“Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)”をメーカーからお借りできたので、実際に『
ゼンレスゾーンゼロ』(以下、ゼンゼロ)や『崩壊:スターレイル』(以下、スタレ)、『学園アイドルマスター』(以下、学マス)をプレイしてみて、スマホゲーマーとしての使い勝手を中心に紹介していく。
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コンパクトだけどパワフルな“Snapdragon 8 Gen 3”搭載ゲーミングタブレット

 初めて8.8型のタブレットに触れたのだが、思っていたよりもコンパクトで持ちやすいく、画面も鮮明だ。ちなみに、アップルのiPadでサイズ感は近いのは8.3型のiPad miniかと思う。
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 重さは約350g。片手持ちなら重量感を感じるものの、両手持ちならほぼ気にならないレベル。
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外観はフルメタルなデザインになっている。
 ディスプレイは8.8型のワイドパネル(2560x1600ドット)を採用。2.5Kの高解像度でリフレッシュレートは165Hzまで対応している。また、明るさは500nit、日が当たる環境なら最大900nitまで画面輝度が上がるため、外出先でも鮮やかな画面で操作可能だ。

 プロセッサーは、クアルコムのハイエンドモデル“Snapdragon 8 Gen 3”を採用。最新は“Snapdragon 8 Elite”なので、一世代前のモデルではあるものの、今回プレイした『
ゼンゼロ』や『スタレ』、『学マス』では満足に動いてくれたので性能は申し分ない。メモリは12GB、内蔵ストレージは256GB。microSDスロットは搭載されてない。
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 バッテリーは6550mAhで68Wの急速充電に対応している。また、直接本体に電力を供給するバイパス充電も搭載されているので、バッテリーの消耗・劣化を抑えることも可能だ。
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両ポートにType-Cケーブルを挿してみるとこのような感じに。
 本体上側面には音量ボタンと電源ボタン、右側面と底面にはType-Cポート(USB 2.0/USB 3.2 DP-Out 対応)を配置。縦横どの持ちかたでも、持ち手とケーブルが干渉しないのはありがたい。

 カメラは800万画素のフロントカメラに加え、1300万画素と200万画素の背面カメラ(2眼)を装備。ちょっとした日常使いなら、このタブレットのカメラでも問題ないだろう。
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 ほかにも細かいポイントとして、個人的に気に入っているのがシンプルなUI。クセがなくプリインストールされているアプリも少ないので、不要なものをアンインストールする手間が省けて楽だ。
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壁紙は変更したが、ほかは初回起動時からそのまま。

2.5Kの高解像度ディスプレイと立体音響で没入感アップ

 本製品には“ゲームアシスタント”が用意されている。CPUやGPUなどの性能をフルに引き出すパフォーマンスモードをはじめ、バランス・省電力モードの3モードが用意されている。
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ゲームアシスタントには通知オフやキーマッピングといった機能も備わっている。
 3つのモードを試してみたところ、今回プレイした3タイトルでは発熱を抑えつつ、パワーも発揮してくれるバランスモードと相性がよかった。なお、FPSやTPS、MOBAなどの対戦系のゲームジャンルではフルパワーなパフォーマンスモードがいいだろう。省電力モードは高グラフィックなゲーム以外での利用がおすすめだ。

 また、バッテリー使用量と発熱については『ゼンゼロ』で検証してみた。ゲーム内設定は最高画質、画面の明るさは最大。

 各モードで30分間使用したところ、バッテリーはパフォーマンス・バランス・省電力モードの順で約20%、約15%、約10%消費。発熱は同順で約44℃、約40℃、約36℃という結果になった。

 冷却システムについては、大型化されたColdFrontベイパーチャンバーと3D放熱構造によって、握っているグリップ部分に熱がいかないようにしているという。ただ、パフォーマンスモード時の発熱は「熱ッ!」とまでいかないものの、はっきりと熱を感じたので長時間の利用には留意したい。このことからも大抵のゲームはバランスモードでよさそうだ。
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 ここからは実際に『ゼンゼロ』、『スタレ』、『学マス』をプレイしてみての使用感について触れていく。まず、共通していえるのはフレームレートが50~60FPSをキープしており、とくにカクつくことなく安定して動作していたことだ。ロードも速い。

 『ゼンゼロ』で注目したのは操作感。スマホでプレイしていた際は、キャラ切り換えや回避を誤タップしてしまうのが個人的なモヤモヤポイントだった。だがタブレットでいざ戦闘してみるとボタンが大きく表示されてるからわかりやすく押しやすい。画面も明るいのでボタンに表示されるエフェクトも見やすくてグッド。

 また、タブレットの中では小型ということもあり、しっかりグリップしても指の届く範囲が広いのもポイントだ。スマホでプレイするよりも操作性が上がっていると感じたので、タップ頻度の多いゲームは利があるかもしれない。
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ビビアンの混沌特化パーティーにハマり中。
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一体、スカートの中はどうなってるんだ……。
 つぎに『スタレ』ではディスプレイの鮮やかさに注目。本作の戦闘は攻撃のエフェクトやダメージ表記の色合いが派手なので見ていて気持ちがいいのだ。

 キャストリスの戦闘シーンでは、ダメージ表記が何重になっていても文字の輪郭がくっきり。ホタルの戦闘シーンでは、光のような爆発エフェクトなど明るい色が多いものの潰れることなく映している。迫力が増しているので、戦闘を見ているだけでも十分楽しい。
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キャストリスと記憶主人公を組み合わせることで出せる“確定ダメージ”の嵐。表記の量がとんでもないから大好きだ。
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ホタルもといサムの攻撃は中二心を刺激してカッコいい。
 『学マス』では、ステレオスピーカーとドルビーアトモスによる立体音響が気になったので体験してみた。スピーカーは高音・中音・低音ともにクリアに聞こえて個人的な満足度は高い。ただ、音楽を聞くのにも適しているといえるだろう。

 ライブ撮影では、ドルビーアトモスの立体音響が本領発揮。歌声や楽器、声援などさまざまな音に奥行きが付いたおかげで、より臨場感あるサウンドを楽しめるようになっている。なお、ちゃんとタブレットを顔の正面(目線の先)に持ってこないと、立体音響の効果が薄れてしまうので気をつけてほしい。タブレットの大画面だからこそのアイドル撮影も捗りそうだ。
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『Yellow Big Bang!』いいよね!
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今回のレビューで初めてアイドル撮影に触れてみたが、画角やポージングなど奥が深い。

8.8型だからこその強みを活かした高性能タブレット

 総評として、シンプル・イズ・ザ・ベスト。外も中もコンパクトかつ簡潔にまとまっているので、ゲーム以外の用途でも十分使っていけるゲーミングタブレットだ。プロセッサーはひと世代前の“Snapdragon 8 Gen 3”であるものの、動作はヌルサクなので性能面もいうことはない。

 今回8.8型タブレットに初めて触れてみたが、重さは気にならなかった。むしろタブレットであることを考えた際、個人的にやや軽いなと感じたほどだ。バッテリーと発熱に関しては、基本的にバランスモードで運用していけば問題なく使っていけるだろう。

 最後に販売情報。Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)”の価格は79860円。カラーはエクリプスブラックのみ。周辺機器のタブレットペン“Lenovo Tab Pen Plus”やワイヤレスキーボードも販売されているので、メモを取ったり、イラストを描いたりと作業する方はこちらもあわせて購入を検討してみてはいかがだろうか。価格はペンが8800円[税込]、キーボードが5940円[税込]となっている。

製品仕様

  • OS:Android 14
  • プロセッサー:Qualcomm SnapdragonR 8 Gen 3プロセッサー
  • メインメモリー:12GB
  • フラッシュメモリー:256GB
  • ディスプレイ:8.8型ワイドパネル (2560x1600ドット)
  • 本体カラー:エクリプスブラック
  • 本体寸法 (W×D×H)mm:約208.5x129.5x7.8mm
  • 本体質量:約350g
  • バッテリー使用時間:約15時間
  • 製品仕様書:2025年1月8日 Lenovo Legion Tab (8.8",3)(ZAEF0052JP)
※一部画像は公式サイトから引用。
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