行方不明の娘を追って霧に包まれた町“サイレントヒル”へ

ちなみに、ディレクターの外山圭一郎氏は本作を制作したあとにソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)へと渡り、『SIREN』や『GRAVITY DAZE』などを手掛けたことでも知られている。現在はゲームスタジオBokeh Game Studioを立ち上げ、2024年11月8日に新作ホラーゲーム『野狗子: Slitterhead』をリリースした。

途中で手に入るハンドガンや鉄パイプで戦っていくわけだが、武器をめり込ませたときの動きや音すらも気色悪く、正直相手にしたくない。そんなクリーチャーが近くにいると携帯しているラジオが“ジリジリジリ……”と静かにノイズを発するので、恐怖が倍増する。

また、不意に足を踏み入れる“裏の世界”も、非常に気味が悪い。血と錆に彩られたおぞましい様相を呈しており、本能が長居をしてはいけないと警告するような世界だ。前述したように謎が謎を呼ぶ仕掛けが多いので、視覚からの情報も相まってまるで精神が蝕まれていくような感覚にすら陥る。
とはいえ、ゲームを進めていくうちにすっかり世界に引き込まれてしまうから不思議だ。とはいえそこに心地のよさがあるわけはなく、“怖いけれど先を知らなければならない”という強い衝動によって突き動かされている感じ。それだけ本作には人間の本性を刺激する魅力がある。

本シリーズでのファンの語り草といえば、角錐状の赤い鋼を頭に被り、強靭な肉体を持つ三角頭(レッドピラミッドシング)が挙げられる。その見た目と圧倒的な強さから人気の高いクリーチャーだが、三角頭は『サイレントヒル2』から登場するので覚えておこう。























