2004年発売・初代『モンハン』(PS2)を振り返る。狩猟/生産/採集など、いまも色褪せないシリーズ原点の狩猟生活とは【『モンハンワイルズ』発売記念企画】

byけんけん

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2004年発売・初代『モンハン』(PS2)を振り返る。狩猟/生産/採集など、いまも色褪せないシリーズ原点の狩猟生活とは【『モンハンワイルズ』発売記念企画】
 2025年2月28日の『モンスターハンターワイルズ』発売まであと5日! 発売カウントダウン特別企画をお届け! 本稿ではいまから20年以上前に発売されたシリーズ初代作品を振り返って紹介しよう。

 2004年3月11日、プレイステーション2(PS2)用ソフト『
モンスターハンター』(モンハン)が発売された。

 人間とモンスターが共存する壮大な世界で、ハンターは依頼をもとにモンスターが生息する危険な地へと赴く。“狩りを通じて資源を集め、武器や防具を作り、新たなモンスターに挑む”という基本的なシステムは後のシリーズにも受け継がれ、協力プレイの楽しさを広めた。

 いまでは海外でも人気に火が付き、シリーズの基礎を築いた作品として、世界中で多くのファンに愛され続けている『
モンハン』の原点がどんなゲームだったのか、振り返ってみよう。
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PS2用オンラインアクション

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 初代『モンスターハンター』が発売されたのは2004年3月11日。PS2向けに登場した本作は、オフラインで楽しめる要素もあったが、当時からオンラインプレイに重きを置いていた。最大4人1組で狩りに挑むというコンセプトは初代作から最新作まで受け継がれている。

 ただし、ソフト発売当時はPS2用のインターネット接続機器が別売りだったこともあり、ソロのオフラインで遊んでいたプレイヤーも多かった。

 操作方法に関しては、方向キーでカメラ移動、左アナログスティックでキャラクター操作、右アナログスティックで攻撃(入力方向によって異なる攻撃が出る)という独特なものだった。移動しながらカメラの画角を変えたいときは左手で方向キーを押し、右手で左アナログスティックを操作するという“モンハン持ち”がすでに要求されており、当時のプレイヤーはけっこう戸惑っていた。

 ちなみに、
『モンスターハンター』の代名詞とも言えるメインテーマ曲『英雄の証』は本作で初登場。オープニングデモなどで使用されている。オープニングデモでは、空からリオレウスがさっそうと登場した瞬間にあの印象的な主旋律が流れる。これにより、あたかもリオレウスが主人公であるかのような印象すら受けるのだった。『英雄の証』はその後もシリーズを通じて何度も使用され、多くのファンに愛され続ける名曲となっている。

ココット村

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 オフラインプレイ時にハンターの拠点となるのは、茅葺き屋根の建物が目立つ、ほのぼのとした風景のココット村。当時の村は、現代のような便利な施設はほとんどなく、目立ったものといえばわずかな商店だけであった。この村を治めているのは、“ココットの英雄”と呼ばれる竜人族の老人である。

武器は全5種類

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 ハンターが使用できる武器種は、
  • 大剣
  • 片手剣
  • ハンマー
  • ランス
  • ボウガン(ライト/ヘビィ)
 の5つだった(※最新作『モンスターハンターワイルズ』では14種類)。ボウガンは、ライトとヘビィで動作が異なるだけで、どちらも同じボウガンという武器種に分類されていた。

大剣

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 太刀という武器種は存在しなかったことから、骨刀や斬破刀など現在の太刀に近い刀身が細い武器は大剣として扱われていた。癖がなく使いやすかったため、その使用率は非常に高かった。

防具

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 このころは、防具が剣士用とガンナー用に分かれており、それぞれの武器種に適した防具を装備する必要があった。剣士用の防具は大型モンスターに接近しての立ち回りを重視し、ガンナー用よりも防御力が高く設定されている。防具のスキルはポイントの累積ではなく、基本はシリーズ防具を統一して装備することで発動する仕組みだった。

武器、防具生産画面

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 当時は、素材を所持していないと生産や強化ができなかったので、逐一アイテムボックスまで取りに戻る必要があった。初代ならではのこの手間も、いまでは懐かしい思い出となっている。

リオレイア

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 リオレイアは、シリーズで最初に作られたモンスターであり、あらゆるモンスターのデザインにおいて土台となっている。初代『モンハン』のロゴに描かれた飛竜のイラストは、一見リオレウスと思われがちだが、実際にはリオレイアである。

アイルー

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 いまではおなじみの相棒であるアイルーだが、昔は小型モンスターとしてフィールド上に登場していた。白を基調とした毛皮の個体がアイルー、黒を基調とした毛皮の個体がメラルーとされている。温厚な性格だが、仲間を傷つけられると唸り声を上げながら威嚇し、一斉に杖を振りかざして攻撃してくる。

メラルー

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 アイルーの亜種とされる、黒い毛並みが特徴の獣人族。非常に活発で好奇心が強く、イタズラ好きなおまけに手癖が悪い傾向がある。攻撃されると、ポーチからアイテムを盗まれてしまうことも。

モス

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 苔むした背中と額に皿のような角質を乗せたブタのようなモンスター。苔は上空から見た際の擬態の役割を果たしており、これにより飛竜などの天敵から隠れて生活している。キノコ類が大好物なので、モスが徘徊しているエリアではキノコが採れる場合が多かった。

アプトノス

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 緑豊かで温暖な気候の地に大規模な群れを作って生活する草食竜。何らかの異変を感じると、発声器官を使って群れの仲間に警告し、一斉にその場から逃走を図る。子煩悩な性格で、成体が子どものアプノトスを守るように囲み、群れを成して行動する様子がよく見られた。

ブルファンゴ

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 広い範囲に生息しているイノシシのような小型モンスター。縄張り意識が強く、ハンターを発見するとほかのモンスターには目もくれず、問答無用で突っ込んでくる。突進自体のダメージは大きくないものの、吹き飛ばし効果があるため非常に厄介な存在だった。

ランゴスタ

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 巨大な昆虫で、ふわふわと浮かぶように飛行しながら近づき、麻痺効果のある針を突き刺してくる。攻撃力は非常に低いものの、大型モンスターの目の前で針を刺されて麻痺し、追撃を受けてキャンプ送りになったのは、きっと1度や2度では済まないだろう。

ランポス

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 森林地帯を中心に、広い範囲に生息する肉食性の小型鳥竜種。ドスランポスをリーダーとした群れを作り、集団生活を送る習性がある。細身の体に鮮やかな青と黒のストライプ模様が特徴的で、縁に鋭い牙が並ぶ黄色い嘴が印象的だ。

肉焼き

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 スタミナを増やすこんがり肉は、『モンハン』の代名詞的な存在であり、クエストに出発したらまず生肉を調達して肉焼きセットで焼くというのが定番の流れだった。「じょうずに焼けましたー!」のフレーズは、いまでも耳に残っているのではないだろうか。

釣り

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 おもに、水辺で魚系の素材を得るための手段だったが、釣りカエルを使うことで大型モンスターであるガノトトスも釣り上げられた。釣り上げて陸に叩きつけることでダメージを与えられたので、釣りも狩猟の一環として使われていた。

採掘場

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 ピッケルで鉱石を掘る採掘は、壁に大きな亀裂が入った場所で行うことができた。狩猟とは直接関係ない要素ではあるが、自然豊かなフィールドを散策しながら採掘に勤しむことも本作の楽しみかたのひとつとして位置づけられていた。ピッケルは消耗品アイテムであり、使用するとランダムで壊れることがあった。

チャット機能

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 『モンハン』シリーズはもともとオンラインゲームとしてデザインされたため、プレイヤーどうしのコミュニケーションツールとして初代からチャット機能が搭載されていた。オンラインでは、ほかのプレイヤーといっしょに狩りに出掛けられ、手ごわい大型モンスターにチャレンジできることが醍醐味。

 のちの作品では、部屋に入るとすぐに「はちみつちょうだい」などとアイテムを要求するプレイヤーも見られた。なお、『
モンスターハンタークロス』や『モンスターハンターライズ』では、発売前にSNSを使った“はちみつくださいキャンペーン”も実施。一種のネットスラングと化した感もあるが、知らない人にはちみつをねだるのは、ほどほどにしておこう。

シビレ罠

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 初代『モンスターハンター』からシビレ罠は存在していたが、電気のエフェクトが大きく、遠くからでもモンスターが痺れている様子を見つけやすかった。しかし、ゴム質の皮膚を持つゲリョスには効果がないなど、一部のモンスターには使えなかった。ちなみにこの仕様は『モンスタハンターワイルズ』でも健在。

大タル爆弾

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 モンスターに大ダメージを与えるおなじみのアイテム。石ころを投げつけるだけでも爆発してしまうため、取り扱いには細心の注意を払う必要があった。ただ、意図しないタイミングで起爆してしまい、味方ハンターを吹き飛ばしてしまった人も多いのではないだろうか。

ハチミツ

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 回復薬グレートや増強剤といった需要の高いアイテムを調合するのに必要な素材で、いくつ持っていても困らない。一見するとわかりづらいが、森丘や密林の木のもとなどで見つけることができた。

クモの巣

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 落とし穴を作るために必要となるネットの調合素材。ハンターの倍ほどの、かなり大きな巣が張り巡らされていた。この大きさなら、モンスターをあれだけの時間拘束できるのも納得できる。

キノコ

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 フィールド上の採集ポイントや農場などで入手できた。種によってさまざまな特徴や成分を持ち、その特性を調合や武具の製作に利用していた。キノコが生えているのが目立つため、採集ポイントは非常にわかりやすかった。

モンスターのフン

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 当時、初めてフィールド上にある茶色い塊を探り、アイテムとして回収した際には衝撃を受けたハンターも多かったのではないだろうか。ただ、こやし玉の用途自体があまりなかったため、あまり目立たないアイテムとして扱われていた。

 なお、最新作
『モンスターハンターワイルズ』でも、ドシャグマがフンをする模様が観察されている。グラフィックがどのくらいリアルに進化しているか、フンを見比べて体感してみよう。

『モンスターハンターワイルズ』発売カウントダウン企画

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集計期間: 2025年05月01日15時〜2025年05月01日16時