
本DLCは、DLC第2弾からストーリーが続き、本編エンディング後の物語が描かれる。クライマックスに向かっての序章のような内容で、本編をプレイした人にはぜひプレイしてみてほしいエピソードだ。本記事では、そんなDLC第3弾をストーリーのネタバレを避けつつレビューしていこう。
懐かしのあのキャラから新キャラまで登場
本編ストーリーの流れを忘れてしまったという人もいると思うが、DLCの冒頭には物語を振り返るダイジェストも入るので、その点も安心だ。本作をより楽しむならDLC第2弾からプレイするのがおすすめだが、第3弾から始めても問題なくプレイできるだろう。
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新キャラも登場し、最後まで賑やかに進むためシリアスな展開でも重くなることは一切なかった。新キャラもユニークな面々が多く、『アトミックハート』らしいカオスなキャラも登場するので、アクションだけでなくストーリーも見どころだ。
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そして、海底の施設がメインの舞台ということで登場する敵も海洋生物になり、海の中を探索するパートも存在。美しくも恐ろしい海底の世界はゾワっとする演出も待ち受けているので、スリル満点の冒険を楽しめる。
ありがたいことに水中では一切武器を使えないため、動きが鈍い状態で戦うようなことは強いられない。裏を返せば抵抗する手段がないということで、それはそれで恐ろしいのだが……。戦闘はハイスピードでテンポよく、探索はバリエーション豊富なのが本DLCの特徴だ。
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新武器とアビリティでバトルはよりハイスピードに進化
ウィップはいわゆるグラップルやワイヤーの類で、特定のポイントで使えば高い場所まで飛べたり、範囲内にいる敵を引き寄せつつ怯ませる効果を持つアビリティ。使用後のクールタイムは設定されているが短時間で何度も使用できるため、探索はもちろんのこと、戦闘でも活躍してくれる。
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最初は移動や回避に使うのがメインかと思っていたが、思いのほか戦闘で使う場面が多い。近くにいる敵を引き寄せる場合、敵を怯ませることができるため、引き寄せ⇒近接攻撃⇒引き寄せ⇒近接攻撃とコンボをつないでいき、一方的にタコ殴りにできたりもする。
アップグレードするとウィップのヒットで体力を回復したり、ダメージを与えることもできるため、攻撃の起点にするとテンポよく戦えた。『アトミックハート』では回避アクションを使って横ステップで避けることが多かったが、DLCではウィップによる移動・回避がメインになり、ほぼ回避アクションは使わなくなる程度には便利なアビリティだ。
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とくに便利なのが、空中に浮かぶ敵への対処。筆者はエイムが悪く宙に浮かぶ敵を狙うのが苦手なのだが、本作はウィップで接近してショットガンをぶっ放せば簡単に倒せてしまう。敵に囲まれたタイミングや、真っ先に処理したい相手への接近と、機動力が圧倒的に増して接近戦が楽しくなるのがウィップのいいところだ。
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このウィップと合わせて使いたいのが、新武器のサンダークラップ。先端に丸鋸が付いたハンマーのような武器で、近接武器ながら電流を流してダメージを与えることもできる。
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サンダークラップは弾を消費しないため、弾薬の節約のためにも積極的に使いたい武器で、使い勝手も非常にいい。この武器は先端がワイヤーで伸びるようになっており、見た目以上にリーチがある。
ウィップで引き寄せる、または近づいて殴るアクションとも相性抜群だ。ロボットタイプの敵だと殴るだけでパーツがボコボコ剥がれていくので、叩いているだけでも気持ちがいい。
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エネルギーを消費する強攻撃の場合は、さらにリーチが伸びる。横薙ぎに武器を振る強攻撃は近距離どころか、中距離武器程度のリーチがあり巻き込める範囲も広い。
ウィップで飛び回りながらサンダークラップで薙ぎ払うアクションが強すぎて、近接攻撃メインのFPSのようになっていた。もちろん銃器の類も登場するのだが、ボス以外はほとんどウィップとサンダークラップで何とかなってしまう。
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飛び回るだけで移動速度が上がって敵の攻撃はハイスピードで回避し、電流を流したサンダークラップでまとめて吹き飛ばす。そんな爽快感抜群のアクションになっているので、これまでとは違った体験を味わえるだろう。
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一定時間おきに電流の流れる床や、ウィップで飛ばないと回避不可能な攻撃など、跳び回るアクションが求められることもしばしば。全編通してハイスピードで動いて戦うことを重視したバランスになっているので、手に汗握る戦いが続く。
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ほかにも、弾丸の拡散をカスタマイズできるダブルバレルショットガンのKM-4クズミッチも新登場する。こちらはシンプルで使いやすいショットガンで、近づいてきた敵を一掃するのに便利だ。DLCではカニのミュータントが何度も襲ってくることもあるため、処理しやすいショットガンは重宝した。
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この新武器はショットガンながら、グレネードランチャーとしても機能するのが特徴だ。連射はできないがグレネードを射出して大ダメージも狙えるため、大量の敵を処理しているのにも適している。ウィップとサンダークラップ、ショットガンの3つだけで最後まで攻略できるほどいずれも強力だ。
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そのほか、探索中のギミック処理にも使うアビリティとして、火の玉で範囲攻撃を行うブレイズも新登場している。こちらはウィップと切り換えて使うアビリティで、ショットガンと同じくまとまって動く敵の処理に適している印象。
ただ、今回のプレイ時はウィップでの移動が便利すぎて、戦闘中にはほとんど使用することがなかった。序盤だと弾切れ中の遠距離攻撃手段として便利なので、余裕があればうまく使ってみてほしい。
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ここまで紹介してきた新武器、アビリティを駆使しつつ、海底で多くの敵と戦っていくのが本DLCの流れ。ビジュアルは言わずもがな、演出面も相変わらずユニークで、ボス戦や敵のラッシュ時のBGMもセンスが光る。
ハイテンポになった戦闘にノリのいいBGMが合わさり、勢い任せに敵を処理していく圧倒的な爽快感とスリルが味わえた。油断するとレーザーに焼かれてすぐ倒されてしまうところは変わらないが、ウィップのおかげで難易度自体はさほど高くない印象だ。
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探索することになる海底施設も、少し気味の悪いミュータントから、水中で襲ってくる恐ろしいロボットまでゾクっとする要素もふんだんに盛り込まれている。全体のテンポのよさは損なわない程度に、海中探索でバトルとは違ったスリルも提供してくれるので、スタートからラストまで楽しくプレイすることができた。
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ストーリーも『アトミックハート』の物語がクライマックスへと向かっていく、DLC第4弾への期待が高まる内容に仕上がっておりクリアー後の満足感も十分。
イルカと会話をしたり、イルカショーがくり広げられたりと『アトミックハート』らしい世界観の演出も豊富にあるので、本編プレイ済みの人はぜひ遊んでみてほしい。
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