星街すいせい、夢であった武道館ライブで涙。個人勢時代の初期衣装で歌う『comet』は感慨深いものがあった。つぎの目標は"東京ドーム"【ライブリポート】

by猫塚きてぃ

by武藤先輩

更新
星街すいせい、夢であった武道館ライブで涙。個人勢時代の初期衣装で歌う『comet』は感慨深いものがあった。つぎの目標は"東京ドーム"【ライブリポート】
 2025年2月1日、ホロライブ所属のVTuber・星街すいせいさんによる日本武道館ソロライブ“SuperNova”が開催されました。

 「武道館でライブをする」という夢を掲げて活動をしていたすいせいさんだが、ついに夢が叶う形で実施となった。VTuber界隈で革命を起こし続ける彼女による、念願の武道館ライブの模様をお届けしていきます。
広告

夢であった武道館に馬車で登場! 新アルバム『新星目録』の楽曲でステージを彩る

 ライブ開演前には、すいせいさんご本人が注意事項をアナウンス。すいせいさんの声が聞こえると、会場は歓声で溢れます。そしていよいよ開幕映像が流れ、ライブがスタート。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 『ビビデバ』のイントロとともに会場を駆け巡る“おしゃまな馬車”に乗って、ド派手にすいせいさんが登場。そのまま『ビビデバ』をふだん着風アイドル衣装で披露します。執筆時点でYouTubeのMV再生回数が1.1億再生を超える代表曲をノリノリで歌い、ライブ初っ端から飛ばしていきます。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 サビ前にはライブツアーのNova衣装の新バージョンに早着替え。白色だった上半身のカラーが本ライブ用の黒色に変わり、よりクールさが際立つ衣装になっていました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 続けて『TRUE GIRL SHOW』を歌います。軽快なリズムで奏でられる生演奏と黒の衣装も相まって、とにかくかっこいい。クールな雰囲気のあいだに挟む、かわいらしい自己紹介とのギャップで会場を虜にしていきます。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 会場を駆け抜ける、青空のような爽やかな歌声で披露されたのは『Newton』。サビでの疾走感が気持ちよく、聴いていて心地よいほど。一体感抜群の星詠み(※すいせいさんのファンの愛称)のクラップに笑顔を返す、すいせいさんの姿が印象的でした。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ノンストップで3曲披露したあとはMCで、「彗星のごとく現れたスターの原石! バーチャルアイドルの星街すいせいでーす!」とおなじみの挨拶をバッチリ決め、デビュー当初からの夢である武道館ライブに到達した喜びを語りました。新アルバム『新星目録』の楽曲をたくさん歌うこと、いつものバンドメンバーに加えて今回はブラスバンドもおり、ライブだけのアレンジになること、「ずっとクライマックスのような雰囲気になる」と期待を煽りました。

 星詠みとの交流も忘れません。ペンライトや星詠みが作ってきたうちわを念入りにチェックしているすいせいさんの姿も印象的。ちなみにここまでの模様は、YouTubeのチラ見せ配信でも公開されているので、気になった方はぜひチェックを。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 MCが終わると、自身が想いを込めて作詞・作曲をした楽曲『綺麗事』を披露。ライブでの生歌だからか、すいせいさんが表現したい世界がよりダイレクトに感じられ、彼女の“歌の世界”に吸い込まれるように魅了されていきます。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ピアノソロからジャズテイストが香るメロディーのもとに歌い上げられたのは『褪せたハナミドリ』でした。緑色のペンライトで照らされる武道館に、すいせいさんのちょっぴり切ない歌声が響き渡ります。続けて『ムーンライト』を月明りに照らされながらベンチでエモく歌い、『ビーナスバグ』をクセになるメロディーにしっとりとした歌声を乗せます。夜から朝方になるような時間軸を感じられるセットリストも粋でした。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ここでムービーを挟み、先ほどの衣装に髪飾りとマントをまとった衣装にパワーアップ。そのまま『Caramel Pain』を歌い上げます。ちょっぴりダークな雰囲気を放ちながら、力強い歌声とビブラートで会場を圧倒しました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 続けて『AWAKE』を披露。バックダンサーを従えて歌う演出により、さらににぎやかで派手なステージに。すいせいさんの大迫力の歌声で会場のボルテージはマックス。サビに向けて盛り上がっていくテンポ感にワクワクが止まりません。VTuberが武道館という大舞台に立っているという、まさに“革命”の瞬間を目の当たりしている現実を思い知らされます。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 「拳をあげろ!」と掛け声とともに『先駆者』のイントロが流れます。マイクを手放し、メガホンを使い歌い上げます。すいせいさんの情熱を感じられる1曲で、落ちサビの力強い一声は、心臓を震わせるほど。『AWAKE』で革命を始め、『先駆者』として引っ張っていくようなストーリーも感じられる流れには感動を覚えました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 メガホンのつぎは旗を手に取り、威風堂々とした出で立ちに。自身が作詞を担当した『ザイオン』を旗を握りしめながら披露します。1stソロライブ、2ndソロライブの衣装をそれぞれ身にまとったバックダンサーは、これまで歩いてきた道を表すように感じました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 武道館のステージに旗を立て、バンド演奏の中で強調されるすいせいさん。『繭と心』のメロディーが流れます。旗に映る銀河や歌詞に合わせてモニターに映し出される三日月など、ステージ演出にもこだわりを存分に感じます。一瞬、静寂に包まれた会場に響き渡る、落ちサビの歌い始めには全身に電撃が走るような衝撃を受けました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ここで2018年のデビューから2025年の武道館ライブまで、これまで歩んできた軌跡を振り返る映像が流れます。これまでのソロライブや活動で印象的だったセリフが切り抜かれていて、いろいろな思い出が蘇った星詠みも多いはず。そして2025年から時は遡り、デビュー当時に「武道館でライブをしたい!」と夢を語っていた瞬間が流れ、映像がフリーズします。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ゆっくりとステージが照らされると、そこにはホロライブに入る前、個人勢としてデビューしたころの衣装を身にまとったすいせいさんが現れます。自身の始まりの曲である『comet』を歌うといった、エモすぎる光景が目の前に広がっていました。先ほどの映像からのこの曲への流れは本当にズルい。感極まって涙混じりに歌うすいせいさんの姿に号泣した人も多かったはず。

 『comet』はこのライブのためにアレンジされた、TAKU INOUE Remixバージョン。ゆったりと流れる落ち着いたメロディーに進化し続けるすいせいさんの歌声が重なり、まさに集大成のような圧巻のパフォーマンスでした。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ここからすいせいさんを振り返るかのように代表曲ラッシュがスタート。初期衣装をいま風にアレンジした衣装にチェンジしての『Stellar Stellar』には鳥肌が止まりませんでした。まさに“星街すいせいを書き換えよう。”というライブのキャッチフレーズを体現するような演出。既知と未知が入り乱れる最高の瞬間を体験しました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 ここでバンドメンバーの紹介を挟み、さらにパワーアップした衣装で『NEXT COLOR PLANET』を笑顔で歌い上げます。「Lalala-」は会場全体で歌い、会場の一体感がさらに高まります。

 オンライン視聴では、星詠みのペンライトが星型に映し出されており、“満天の星空の中で歌う星街すいせい”という構図が完成していて最高でした。最後のハイトーンでの「明日は晴れるから!」には惚れ惚れ。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 怒涛のパフォーマンスが終わり、ここで最後のMCへ。7年越しに叶った武道館ライブに合わせて制作したという、懐かしの初期衣装(アップデートバージョン)を紹介します。スタイリッシュな衣装が多いすいせいさんですが、アイドルらしい衣装を着て思わず「きゅるるん!」していました。このひと言で「『スイちゃんのメンテナンスソング』を歌うのか!?」と思った星詠みもいたらしく、すいせいさんは「歌わないです! この流れで歌わないでしょ!?」と笑いながらツッコんでいました。

 その後は「バチコーン!」とかわいすぎるポーズを決めたり、一周回ってみたりして衣装をアピール。そしてつぎの曲が最後であることを告げます。最後の曲は本ライブで初お披露目となる、古川本舗氏が制作した楽曲。喉が悪い時期に「歌枠をやってほしい!」というファンの声に応えられなかった苦悩、辞めたくなってしまった瞬間。だけど、辞めしまったらみんなが悲しくなってしまうから辞めたくなかったこと。みんなの前で歌うことの楽しさなどを涙ぐみながら語りました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 そんな数々の想いを込めた楽曲『Orbital Period』を歌います。武道館という夢の舞台、初期衣装、すいせいさんの涙混じりの歌声、数々の想いを詰め込んだ曲。それらが合わさった感動のパフォーマンスは、涙なしでは聴けませんでした。

 涙を流しながら歌うすいせいさんの姿につられて、号泣した星詠みも多いことでしょう。そんなファンへ、音楽に対する気持ちやファンのおかげで音楽を続けていられる想いを目いっぱい歌声に乗せます。最後に「ありがとうございました! また会いましょう!」と笑顔で手を振りながらステージをあとにします。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 これで終わるわけもなく、会場にはアンコールの声が溢れます。しばらく声援が続くと、モニターが映し出され、ホロライブメンバーたちからすいせいさんに向けた手書きのメッセージの数々が映し出されます。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
※ホロライブメンバーのメッセージは一部を掲載。全部見たいという方はアーカイブをチェック!
 祝い、尊敬、愛情、友情、期待……それぞれのメンバーがすいせいさんに向けたメッセージ。先ほど涙を出し切ったはずなのに、再び流れる涙で筆者はモニターを見れませんでした。後ろで流れている『キラメキライダー☆』もエモい。そんなメッセージはひとつひとつの星となり、線で繋がり、ホロライブのロゴとなりました。ここで映像は終わります。

 星詠みとホロライブメンバーの声に応え、再びすいせいさんがステージに登場。深く息を吸って、
『キラメキライダー☆』をソロで歌い出します。「大好きなホロメンへ、感謝を込めて歌います!」と伝え、感動でちょっぴりしんみりしていた会場の雰囲気をガラッと変えます。歌うとかっこいいイメージが強いすいせいさんですが、この曲はアイドル全開。満天の笑顔で歌って踊る姿は、かわいさに溢れていました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 「アンコールありがとう!」と叫び、選曲などについて語ります。自身の活動を振り返ったとき、大事な存在であるホロライブメンバーへ向けて『キラメキライダー☆』を歌いたかったと語りました。そして「どの曲がよかった?」と今日のライブも星詠みとともに振り返ります。MCの終わり際には「終わらない! 着いてきてくれるよね?」と今後の活動への期待を膨らませ、「東京ドームをみんなで目指しましょう!」とつぎの目標を掲げました。
[IMAGE][IMAGE]
 最後の曲として、『Bluerose』を披露。かわいらしい仕草で魅了しつつ、抜群の歌唱力を魅せつけ、会場の熱さらに上がっていきます。ステージを歩き回り、会場全体に手を振ったり、笑顔を届けるすいせいさんも印象的でした。最後に「歌うの楽しーい!」「また明日会いましょう!」と挨拶をして、ライブは終了……。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 と思いきや、この輝かしい時間を終わらせたくない星詠みたち。会場には、2回目のアンコールが響き渡ります。そんな声に「初めてダブルアンコールやるんですけど、よろしくお願いします!」と再び姿を現す通常衣装のすいせいさん。

 先ほどのMCで伝え忘れていた、ホロライブメンバーたちからのコメントの裏話を語ります。「ホロメンのメッセージをください!」と募集したら、短い期間だったにも関わらず、かなりの量が届いたとうれしさを語りました。リハーサルのときに読んで泣きそうになっていたとのことで、本番は泣かないようにメッセージを見ないように、下を向いていたとのこと。

 会場だけでなく、配信を観ている星詠みに向けたファンサも忘れません。会場からファンサの案を募集しますが、バク転などの無茶振りも。一応、挑戦はしてみるすいせいさんの姿もかわいかったです。結局、「バチコーン!」などのファンサを決めて、「まだ通過点なので、これからも進化していきます! まだ夢や展望は終わっていません!」と今後の活動の意気込みを強く語り、本当の本当に本当の最後の曲に移ります。
[IMAGE][IMAGE]
バク転に挑戦してみる星街さん。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 トリを飾る楽曲は『ソワレ』で、ステージもMV風にチェンジ。サビは会場の星詠みが歌い、すさまじい一体感をみせます。最後に「すいちゃんは~~? 今日もかわいい!」とコール&レスポンスを決めて、「また明日~!」という声とともに武道館ライブは幕を閉じました。エンドロールでは星詠みによる『comet』の大合唱が行われ、星詠みのすいせいさんに対する愛を痛感しました。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 つねに進化を続け、VTuber界隈に革命を起こし続ける星街すいせいさん。そんな彼女の夢である武道館でのライブは、すいせいさん……いや、VTuberの歴史さえを感じられるような、まさに集大成のようなライブでした。2018年に「武道館でライブをしたい!」と語り、ここまで諦めずにひたむきに努力し続けてきた、彼女の夢が叶う瞬間を見届けられたことを誇りに思います。そして大きく掲げた、つぎの目標である“東京ドームでのライブ”。夢のその先の景色をもっと見せてほしいと心の底から思います。今後のすいせいさんのさらなる活躍から目が離せません!

 なお、ライブのアーカイブ配信は2025年3月1日23:59まで公開中。すいせいさんと言えば歌。彼女の歌う姿を見てほしいので、販売中の配信でライブの模様をぜひチェックを!

星街すいせい 日本武道館ライブ“SuperNova” セトリ

  1. ビビデバ
  2. TRUE GIRL SHOW
  3. Newton
  4. 綺麗事
  5. 褪せたハナミドリ
  6. ムーンライト
  7. ビーナスバグ
  8. Caramel Pain
  9. AWAKE
  10. 先駆者
  11. ザイオン
  12. 繭と心
  13. comet
  14. Stellar Stellar
  15. NEXT COLOR PLANET
  16. Orbital Period

アンコール

  1. キラメキライダー☆(Hololive IDOL PROJECT)
  2. Bluerose

ダブルアンコール

  1. ソワレ
[2025年2月5日18時30分修正] 一部表記に誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります