『コーヒートーク』5周年。喫茶店のバリスタとなり、多様性のあるキャラクターたちの悩みに耳を傾けるアドベンチャー【今日は何の日?】

byカワチ

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『コーヒートーク』5周年。喫茶店のバリスタとなり、多様性のあるキャラクターたちの悩みに耳を傾けるアドベンチャー【今日は何の日?】

2025年には最新作『コーヒートーク トーキョー』も発売!

 2020年(令和2年)1月30日は、プレイステーション4(PS4)、Nintendo Switch、Xbox One、PC(Steam)用ソフト『コーヒートーク』が発売された日。本日で発売から5周年を迎えました。
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 喫茶店を営むバリスタとなって店に訪れる個性的なお客に飲み物を提供しながら、彼らの人生の物語に耳を傾けるアドベンチャーゲーム。『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』フォロワーのひとつですが、本作で提供するのはカクテルではなくコーヒーや紅茶なので落ち着いた雰囲気の会話が楽しめるのが特徴です。

 喫茶店には、人間以外にもエルフやオーク、吸血鬼などの多様な種族が訪れます。彼らが抱いている悩みはキャリアの転機や家族関係で、どれも共感させられるテーマです。
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 どのキャラクターも魅力的ですが、筆者は職業が同じという理由もあって常連客の女性ライターであるフレイヤ・ファティマがお気に入りです。新聞社にコラムや短編小説を寄稿している彼女は長編小説を出版したいという夢を持っており、上司にナイショで執筆を開始。ネタ探しのために来店客の会話を見聞きしています。

 物書きとしての苦悩を明かしたり、無理なスケジュールで疲れたりしているフレイヤを見ていると心から応援したい気持ちに。そんな彼女が睡眠不足でフレイヤがエスプレッソを頼んでくる場面では、オーダー通りではなく、安眠できるミルクを提供するのが正解。このスマートさに、ストーリーとシステムが上手に嚙み合っているなと感心しました。
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 また、システムとしておもしろいのはフレイヤが書いた短編小説をゲーム内のアプリから読むことができること。短編小説はカフェ内での登場人物たちの出来事や関係性を彷彿させるものが多く、その内容に引き込まれること間違いなし。

 フレイヤ以外にも、貿易会社に勤めているサキュバスとフリーランスデザイナーの男性エルフのカップルや、病院の事務として働いている人狼のガラ、宇宙服に身を包んだ宇宙人のニールなどどれも個性的。彼らが自分のこれからの人生にゆっくりと向き合っていく姿にひとりのバリスタとして付き合っていくのが心地いいです。大事件が起きるようなドラマチックな展開ではないものの、彼らとの会話はとても沁みます……。

 AAAのゲームを開発しているオークのマートルと、インディーゲームを開発している人魚のアクアの会話など、それぞれ立場が異なるだけでお互いに悩みを抱えていることがわかる場面は、本作を遊んでいるプレイヤーにとっても「人生の転換期などで悩んでいるのは自分だけではない」と励みになります。
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 ゲームシステムとしては、会話の合間にコーヒーや紅茶を作って提供するパートが存在。コーヒー、抹茶、ココア、ミルクからベースになるものを選択し、そこにミントやレモン、はちみつなどを加えてアレンジしていくことになります。お客さんが求めているものを正確に出すことが目的であるものの、失敗してもゲームは進行するので気楽に選ぶことができます。

 ただし、本作にはトゥルーエンドとノーマルエンドがあり、トゥルーエンドを迎えるためには正しい選択を選ぶ必要があります。攻略情報を見ないでトゥルーエンドに到達するのは難しいですが、ぜひじっくりプレイしてトゥルーエンドを見届けてほしいところ。
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 2023年4月20日には新キャラクターが多数登場する『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』が発売。さらに2025年には東京を舞台にした最新作『コーヒートーク トーキョー』が発売予定です。『コーヒートーク』を手がけたモハメド・ファーミさんは2022年3月28日に急逝されましたが、本作で生まれたキャラクターは作品内で生き続け、いまなおその世界観は広がり続けています。
[2025年2月5日21時43分修正] 一部記載内容に誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
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      集計期間: 2025年02月07日09時〜2025年02月07日10時