壮大なストーリーと自由度の高さが魅力
『シェンムー 一章 横須賀』は、セガ・エンタープライゼス(当時)から発売されたアクション・アドベンチャーゲーム。2019年に最新作『シェンムーIII』が発売されたことで大きな話題を呼んだシリーズの第1作で、現在もコアなゲームファンから熱い支持を得ている作品でもある。ミレニアムだなんだと世間が騒がしい時分に発売されたタイトルで1999年の最後に遊んだゲームだったため、筆者的にも思い出深い。確か2000年を迎えた瞬間にはフォークリフトに乗るバイトをしまくっていたような……気がする。


メーカーが定めたジャンルはFREE(Full Reactive Eyes Entertainment)。その名前が示す通りゲームの自由度の高さが『シェンムー』の大きな特徴となっていて、オープンワールドゲームの先駆け・元祖などと呼ばれることもある。
舞台となる1986年の横須賀の郊外が緻密に作り込まれており、そこに住むNPCたちがそれぞれに生活を送っているのが画期的だった。記憶がおぼろげではあるが、週刊ファミ通の攻略記事でNPCたちが時間帯ごとにどこで何をしているかがわかるスケジュール表が載っていて笑った覚えがある。ひとりひとりストーキングして調べたのだろうか。


これは『龍が如く』シリーズなどでもおなじみの要素だが、もともとは『シェンムー』から始まったお楽しみとも言えるのではないだろうか。筆者はお手伝いの稲さんがくれる500円のお小遣いを握りしめて、毎日ガチャガチャをしに走った記憶がある。
最近のゲームでも散見される“QTE”ことクイックタイムイベント(本作ではクイックタイマーイベントと呼ばれた)を現在の形で広めたのも本作と言われていて、世界中のさまざまな作品に多大な影響を与えた。見るだけだったイベントシーンがスリリングなものになったのは、当時はけっこうな衝撃。ぼんやりとイベントを見ていたらいきなりQTEが始まって失敗なんてこともよくあった。




















