『BLEACH Rebirth of Souls』はオシャレ以外の決着を許さない対戦アクションゲーム。千本桜の弱点"無傷圏"まで再現する卍解レベルの『BLEACH』愛

byオクドス熊田

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『BLEACH Rebirth of Souls』はオシャレ以外の決着を許さない対戦アクションゲーム。千本桜の弱点"無傷圏"まで再現する卍解レベルの『BLEACH』愛
 あなたが思う『BLEACH』。それを思うがままに自分の手で再現できる対戦アクションゲームがある。

 それこそが『BLEACH Rebirth of Souls(ブリーチ リバース・オブ・ソウルズ)』(以下、
『リバソル』)。オシャレに振り切ったド派手な演出、ピンチからの卍解による逆転、まるでアニメやマンガの決めカットのような必殺技による華麗な決着……。
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 それらがすべてあるのだ!

むせかえるほどに『BLEACH』! 戦闘、演出、プレイ感。どれをとっても原作さながらな対戦アクション

 『BLEACH』に登場するさまざまなキャラクターを操作して、原作さながらのバトルが行える、1対1の対戦型アクションゲーム。それこそがバンダイナムコエンターテインメントによる『BLEACH』家庭用ゲームの最新作『リバソル』だ。

 “原作さながら”とかサラっと書いたが、この部分がマジでヤバい。ライター失格みたいな語彙だが本当である。

 なんせシステムから“必殺技による決着”しか認めていない。このゲームでは(意図的に狙わない限りは)絶対、スタイリッシュな決着が待ち受けている。
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誰だって白哉を使うなら卍解の“千本桜景義”からトドメが刺したいでしょう。このゲームは絶対にそれができる。
 戦闘の流れがまんま“バトル漫画(アニメ)のお手本”のようになる。その鍵を握るのは、魂魄(こんぱく)と毀魂技(きこんわざ)という2要素だ。

 本作は魂魄……いわゆる残機の概念があり、体力を削るだけではなく、敵の持つ残機をすべて破壊すれば勝利というシステムになっている。相手の体力を一定以下まで削ることで、残機を減らすための特殊な大技“毀魂技”を当てられるスキが生じるのだ。

 そのため、バトルの流れは自然と通常攻撃や特殊な技で相手の体力を削りつつ、最後は大技でキメる……のが基本。つまりは適当な遠距離攻撃が当たって終わり、なんていう(絵面的に)しょっぱい終わりかたには(特殊な状況を除き)ならない。必然的に、勝利は鮮やかな必殺技で。まるで“漫画の大ゴマで決めた”ようなカタルシスが味わえる。
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キャラアイコンの下にある長いゲージが体力(ゲーム中では“霊子”)。ルキアの下のバーは満タンだが、白哉の方は削られて赤くなっているのがおわかりだろうか。
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赤くなった状態で相手を吹っ飛ばすような攻撃を加えると、非常に長いスキが生まれ、同時に派手な文字演出も出る。その間に毀魂技を叩きこむのだ。
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ルキアの毀魂技のひとつ初の舞 月白”。特大の氷柱で相手を凍らせる。後述するが、すべてのキャラクターは毀魂技を複数持つ。
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そしてまた特大の文字演出、この数字が破壊した残機の数だ。技にもよるが一気に削れるので、1ゲームにかかる時間はあまり長くない。だいたい5分~7分ぐらいだろうか。
 逆転の道筋として、自身の攻撃や相手からの攻撃によって溜まる“戦意ゲージ”も用意されている。これがマックスになるとキャラクターを“覚醒”させることができ、毀魂技の残機破壊数が増えるなど圧倒的な強化を得られる。

 ざっくり機械的に言ったが、要は「ピンチになってからの卍解で大逆転! なんて展開だってできちまうんだ!」ということである。そんなのもう
『BLEACH』じゃん。
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日番谷冬獅郎の大紅蓮氷輪丸。いつみてもビジュアルが百点満点すぎる。
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市丸ギンはもちろん開眼する。怪しげな歯の覗く口もたまらん。
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卍解のないキャラクターはなにかしらの強化形態へ移行する。夜一さんの場合は瞬閧。あと衣服もキャストオフする。ありがとう。
 基本的なシステムとしては通常攻撃や特殊技を当てて、相手の体力を削って、有利に立てるようにゲージを管理して、攻撃、防御、崩しの3すくみがあって……という、ざっくりとした“格ゲー”の様式を思い浮かべてもらえれば間違いはない。

 そこに“バトル漫画”らしい要素を足しまくって
『BLEACH』にしたのが『リバソル』というわけだ。操作も基本はボタン+方向入力によるシンプルなもので、アクションに自信がない人でも手軽に大技をくり出せる。試遊では遊べなかったが、上級者向けの複雑な操作モードも用意されているとのことだ。

 しかも
『BLEACH』らしい要素はまだまだある。特筆すべきは画面や演出のオシャレさだろうか。
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バトル中の画面に踊る文字の演出とか。
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リザルトの気取った感じとか。
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なんならキャラクター選択画面だって。
 戦闘画面に踊る文字、コントラストの強いカラー、ゴシック体がバシッと効いたこの感じ。戦闘のシステム、そして演出面の派手さ……「いまさら『BLEACH』のゲーム……?」なんてナメた態度で遊びにいったら、 技術の粋を尽くしてむせかえるような“『BLEACH』という概念”を浴びせかけられた――というのが、プレイしてみてのいちばんの感想である。
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とくに文字。文字の使いかたが独特の迫力を演出している。派手なエフェクトも相まってすごく映える。
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ロード画面ですらこのかっこよさである。『BLEACH』って感じ、しません?
 そしてなにより、プレイアブルキャラクターたちの個性溢れる技の数々がたまらない。今回触ったのは“ジャンプフェスタ2025”試遊版で、選べたのは黒崎一護、朽木白哉、朽木ルキア、四楓院夜一、市丸ギン、日番谷冬獅郎、ウルキオラ・シファーの7人のみだったが、どのキャラも明確な“尖り”が感じられるものに。

 主人公である一護も例外ではなく、彼の場合は“虚化(ホロウ化)”による一時的な超強化という性質がうまくゲームに組み込まれている。特殊なゲージを消費する“リバースアクション”という強化状態が全キャラ共通で用意されており、一護はこの強化状態の際、覚醒とは関係なく毀魂技による残機の破壊数が1増えるのだ。さらに演出も代わり、ボイスもいわゆる“白一護”の声になる。
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通常ならこうだが。
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リバースアクションにより、虚化しているとこうなる。
 もちろん大技以外にも、各キャラはそもそもの基礎性能からかなり違う。たとえば通常攻撃の間合い。たとえば、瞬歩(高速移動)と拳を使って戦う夜一は極端に短く、刀百本分伸びることでおなじみの斬魄刀“神鎗”を扱う市丸ギンは極端に長い。

 ……と、まあここまでなら「まあ
『BLEACH』だったらそうよね」と軽く受け流してしまうところだが、筆者が驚いたのは白哉の通常攻撃。なんと、白哉が振るう千本桜は、根本に攻撃判定がない。千本桜の弱点(および安全機能)である“無傷圏”まで、しっかりと再現されているわけだ。
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千本桜解放状態はかなりえげつない範囲を薙ぎ払える。初心者帯で無双できるタイプ。
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ただし懐に入られると好き放題される。ギンも似たような性能で、根本の威力が低く先端を当てると大きなダメージになる。
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白哉は近距離対策として始解形態から剣の形態へと切り替え可能。これは戦闘中いつでも行えるので、プレイングによっては近接戦闘も対策できる。
 さらに一部のキャラクターは、システムの根幹である覚醒についても違う部分が。今回試遊できた中だとウルキオラがそうなのだが、なんと覚醒が2段階存在している。そう、十刃の中でウルキオラのみが可能な、あの“刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダエターパ)”である。

 ウルキオラ自体は“虚閃(セロ)”を中心とした中・遠距離戦が得意なキャラクターであり、この形態になるとその強みがさらに極端に。ぶっちゃけ筆者は、今回の試遊でこの第2段階に至ったウルキオラには勝てた試しがない。それぐらいには強力なものとなっている。
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通常の帰刃は1段階目の覚醒にあたる。
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羽が散る演出とともに姿を現す2段階目。かっこよすぎる。最高。
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黒虚閃(セロ・オスキュラス)を食らって散る一護(筆者操作)。試遊版は覚醒しやすいようゲージが溜まりやすい調整が為されているのだとか。しかし、勝てなかったなあ……。
 日番谷は“天相従臨ゲージ”という独自のゲージを持つ、ルキアは鬼道の技を豊富に扱える、夜一はステップ中の技が強化される……など、今回触れただけでも各キャラクターそれぞれが強い個性を持っていることは間違いない。
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ガードやステップによる回避のほかに、ゲージを消費して発動する“歩法”によるカウンターなども。背後を取る演出がかっこいい。
 『BLEACH』といえば、とんでもない量のキャラクターがいるうえにそのどれもが個性的な魅力に溢れていることも特徴のひとつ。好きなキャラクターを上げろと言われ、小一時間悩まされた経験がある方もいるのではないだろうか。実際に筆者はいまだに涅マユリと山本元柳斎重國のどちらが好きか結論をつけきれていない。ああいや、更木剣八なんかも……いや、『リバソル』にはいないアイツもいるし……ううむ……。
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マユリは今回遊べなかったものの、実装自体は決定している。毒を使った超イヤらしい戦法が可能なほか、超人薬も使ったりするらしい。正直遊べるのがめちゃくちゃ楽しみ。(画像はYoutubeより)
 ……少々話は逸れたが、つまりは『BLEACH』らしい部分のひとつキャラクターの個性もちゃんとある――それどころか、ある種極端なぐらいに再現されているということ。しかも『リバソル』は実装キャラクターもアクションゲーム1作目としては想像以上に多く、この記事執筆時点(2024年12月中旬)でも21人の登場が発表されている。

 それぞれにどういう個性があるのかは非常に気になるところだが、白哉の間合いにちゃんと無傷圏を設定するなどのこだわりが見られる以上、そのどれもが際立っていることは間違いないだろう。PvPとしてのバランスがどうなるのかなど、正式版が開始しないとなんとも言えない部分はあるものの、少なくとも
『BLEACH』が好きならば遊んでいて楽しいものであることは断言できる。
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白哉の鬼道に反応してガード。「『BLEACH』らしいスピード感を残しつつ、人が反応できる速度に仕上げるのがたいへんだった」とか、いろんなお話も聞けた。開発現場の熱量はそうとうなものに思えるので、PvPのバランスも期待していいかも?
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フィールド上のオブジェクトを破壊するようなケレン味たっぷりの演出も。ド派手なほうがより“らしい”。
 個人的なプレイ体験としては、誇張抜きに『BLEACH』の世界がそのまま落とし込まれていたような気持ちになった。大技で決めるバトル、卍解による逆転、文字を活かす洒落た演出、斬魄刀などの個性を反映した性能……どれを取っても原作さながら。まるで自分が『BLEACH』の展開をコントロールしている感覚に陥ってしまう。

 今回の試遊では体験できなかったものの、ソロ用のストーリーモードも実装されている。
『BLEACH』の物語を1から追体験できる内容で、破面・空座決戦篇までが描かれるとのこと。バトルの感触からも、物語の没入感が凄そうなことは想像に難くない。いまから「あの名シーンを自分の手で操作できるのか!」というワクワクでいっぱいだ。
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きれいなグラフィックでまた動く姿が見られる、というのもうれしいところ。
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浦原喜助も実装が決定している。始解のみだが“紅姫”もしっかりと振るうようだ。
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破面篇と言えば外せないのがグリムジョー・ジャガージャック! どんな形であの戦闘が描かれるのか、楽しみでしかたがない。

久々に見た夜一さんがよかったので画像を見てくれ

 さて、ここまで真面目に書いてきた。もうひとつ筆者の気持ちを書いておこう。

 筆者は夜一さんが大好きである。さっき語ったマユリだとか護廷十三隊・総隊長とはまた違う、いわゆるヘキというやつだ。あ、あと砕蜂、ティア・ハリベルも好きです。はい。担当編集者は夜一さんと平子真子が好きだそうです。
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女将軍みたいな強い性格の人が好きです。魂の形がそうなっている。
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正直、ナメてたと言ってしまってもいい。システムも程よく複雑で、「もっと触っていろいろやってみたい!」と思わせてくれるだけのものだった。
 まあでも、ねえ。せっかくの遊ばせていただいたわけだし、最後ぐらいは……ということでちょっと夜一さんの画像をいっぱい貼って締めとしたい。だって久々に会えてうれしかったから……。

 実際、好きなキャラクターがめちゃくちゃ美麗なグラフィックで画面を動き回る姿はかなり感動もの。そのあたりも
『BLEACH』が好きな人にはぜひともおすすめしたい点である。『BLEACH Rebirth of Souls』の発売は2025年3月21日予定。ほぼ毎週月曜日の夜辺りに新規プレイアブルキャラクターのムービーのお披露目なども行っているため、気になる方はバンダイナムコエンターテインメントの公式チャンネルリバソル公式Xアカウントなども チェックしてほしい。
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顔のアップ、全部いい。ギンもそうだったが、表情の作りかたがとてもすばらしい。
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当然のごとく体術(白打)主体。素早い動きから殴る蹴るの連撃をくり出す。
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対鋼皮用の手甲バージョンのスキンもある。最初っからキャストオフ状態でたいへん麗しい。
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勝利演出も顔もいい。製品版を遊べる日が執筆していて待ち遠しくなるばかりだった

製品概要

  • タイトル:『BLEACH Rebirth of Souls(ブリーチ リバース・オブ・ソウルズ)』
  • メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
  • プラットフォーム:プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、PC(Steam)
  • 発売日:2025年3月21日
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