
時代を先取りしていた『バイオハザード』の番外編
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当時はまだまだ家庭用ゲーム機のオンライン環境が整っていない時代だったがゆえに、マルチプレイを楽しめた幸運なプレイヤーには強烈なインパクトのある作品として思い出に残っているんじゃないだろうか。かなり時代を先取りしていたため、現代でリメイクを望む意見も多々見られる。
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いわゆるグランドホテル形式の群像劇のようになっていて、たまたま同じ場所に居合わせた8人の市民たちが力を合わせて脱出を目指す。オンラインマルチプレイ対応(オフラインでソロプレイも可能)のためか、本編シリーズのような長編ではなく、舞台の異なる5つの短編シナリオになっていたのも本作ならではの特徴だ。
ユニークなのは、主人公たちのほとんどが戦闘訓練を受けていない一般市民だということ。現役警察官や元軍人の警備員もいるが、ウェイトレス、医師、新聞記者、地下鉄駅員、配管工、自称大学生といった一般人のほうが多数を占める。オンラインの場合はプレイヤーと、オフラインの場合はAIキャラクターと必ず3人で行動をともにするところも『バイオハザード』としては新鮮だった。
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新聞記者のアリッサ・アッシュクロフトの場合は、キーピックでの解錠やバックステップで特殊な回避ができたし、医師のジョージ・ハミルトンならメディカルセットを用いて回復カプセルの制作や“かわしタックル”といった特殊技を発動できた。このような個性を活かした立ち回りというのは『アウトブレイク』特有で非常に楽しかった覚えがある。
また、自由にチャットはできず、意思疎通はもっぱら“アピール”を使って行われた。これはキャラクターの名前を呼んだり、ジェスチャーとともに「ゴー」や「ヘルプ」といった簡単な定型ワードをしゃべるだけの代物なのだが、いくつか組み合わせると案外伝わるところがおもしろかった。
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『アウトブレイク』では体力がゼロになってもすぐ死ぬことはなく、這いずり状態となって粘れるのも風変わりなポイント。もちろん、その間に仲間に助けてもらえばセーフとなる。這いずり中は代わりに“ウイルスゲージ”がどんどん上昇。これが100%になると死亡となり、ゾンビ化してしまう。
オンラインプレイ時は、何とゾンビ状態のキャラクターをプレイヤーが動かすことが可能で残った仲間を攻撃できるから嫌らしかった。筆者などは野良プレイ時に襲われたときは「ふざけるな!」と本気で怒っていた気がする(笑)。
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