Switch『ミステリーの歩き方』連作アドベンチャー第1弾が発売。美しい避暑地で30年前に起きた殺人事件の真相を探る。“過去視”で暴く、秘密と真実

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Switch『ミステリーの歩き方』連作アドベンチャー第1弾が発売。美しい避暑地で30年前に起きた殺人事件の真相を探る。“過去視”で暴く、秘密と真実
 2024年12月12日、新作アドベンチャー『ミステリーの歩き方』がNintendo Switch向けに発売となる。

 メーカーは、最近では『Fit Boxing』シリーズでヒットを生み出しているイマジニア(とトイボックス)。実用系ソフトを除くと、イマジニアが久方ぶりに家庭用ゲーム機向けに贈り出すこととなる意欲作だ。
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 “過去視”の能力を持つ大学生を主人公に、大学の仲間たちと過去に起きた事件の真相を暴いていく本作。現代シーンでは実写をもとにした美麗な背景、過去視のシーンでは8bit風のドット表現にエフェクトを追加した独自の演出で進行される。

 本稿では、本作のゲーム概要を紹介する。QUOカードプレゼントキャンペーンもお見逃しなく!
※本記事は、鳴美沢の明るい未来を創造する内田エステートと『ミステリーの歩き方』の提供でお送りします。

ミステリー研究会が限りなく軽井沢っぽい町へ

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 サスペンスと言えば地方都市だ。いやそれは大いなる思い込みであり偏見なのだけど、本作のひとつの特徴になっているのが、その舞台。

 物語の舞台は長野県・軽井沢によく似た町“鳴美沢(なるみざわ)”。主人公の赤沢独歩(声:米内佑希)は、大学の課題のためにこの地を訪れる。

 鳴美沢には木立があり、湖があり、風光明媚な避暑地。まあ軽井沢みたいなところだ。この鳴美沢で、30年前に殺人事件が発生した。主人公たちはその事件について調査し、レポートをまとめることとなる。

 背景には実写をベースに起こされたと思われるイラストが使用されていて、風景が美しい。木々に埋もれるような館や昭和レトロな喫茶店、ちょっとした軽井沢観光気分も味わえる。

 それはあたかも“火曜サスペンス”的な、日本各地のさまざまな地方で発生する殺人事件を解決するサスペンスドラマを彷彿とさせる。子どものころはわからなかったけど、ああいうドラマのロケ地がさまざま地方で多岐にわたっていたのは、旅番組的な楽しみかたもされていたのではないかなあ(そもそも“火サス”がわからない若い読者の方、すみません)。

 本作もそれに近いところがあり、ゲーム背景として使われている鳴美沢の風景が絵変わりしていくのは楽しみのひとつだ。
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 主人公たちは、鳴美沢で発生した過去の事件、その因縁を紐解いていく……。

主人公の特殊能力“過去視”

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 システムの特徴となっているのが主人公の持つ特殊能力、“過去視”。

 事件に関係のあるものや場所から溢れる紫色のオーラに触れると、独歩は過去を視ることができる。ただし、過去視は随意に行えるわけではない。作中の設定では“情念が籠もったモノや場所”に、オーラを感じると可能となる。
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 過去視では、画面構成が大きく変化。美麗な実写調イラストだった背景は8bit風ドット絵や、異なる絵柄になる。さらにゲームシステムも変化し、ファミリーコンピュータごろのように、選択肢を選んで目的を達成するという、コマンド選択式アドベンチャーとなるのだ。

 過去視中は選択肢を選ぶ際に回数制限があり、間違った選択肢を選び続けるとその回の過去視は失敗。過去視パート冒頭からやり直しとなる(やり直しにペナルティーはないので、気軽に何度も間違っても大丈夫)。
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 序盤は選択肢の数自体が少なく一発でクリアーできるのだが、後半~終盤になると少しずつ制限もきびしくなりハラハラさせてくれる。

 余裕がなくなってくると視界が狭まり、画面全体が歪んでくる演出はなかなかに不気味で、プレイのスパイスになっている。

明るくかわいいキャラクターたち

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 また、主人公を始めとしたキャラクターたちも本作のカラーを方向づけている。会話が多いのは南条アリス(声:石川由依)や東野陽炎(声:ランズベリー・アーサー)、伊沢幸太郎(声:小林大紀)など、ミステリー研究会のメンバー。

 大学のゼミ生仲間というわけで、会話も必然的に明るく愉快なものになる。掛け合いのテキストは本格サスペンスドラマというよりは大学生を主人公としたアニメ作品のようで、テンポよく読み進められる。

 また、現代パートはフルボイスとなっている。テキスト量はアドベンチャーらしく膨大で、各声優のファンにとってはそれだけでも要注目というところではないだろうか。

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 そのほか、妹の赤沢魅月や鳴美沢で出会う女子高生、警視庁の女刑事、人気アイドル真白杏奈(声:小倉唯)といった個性的なメンバーが登場。

ストーリー:30年前の事件、その真相は

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 “30年前に起きた殺人事件を調べる”という課題を持って鳴美沢を訪れた主人公たち。

 鳴美沢在住の画家・内田水龍が制作中に背後から刺され、その傷には絵筆が深々と突き立てられていたという、異様な殺害方法が世間の耳目を集めた。当時容疑者となったのは水龍の妻・内田雅子。死体の第一発見者でもあり、水龍が死ぬことで遺産や保険金を受け取るといったメリットが動機になるとして容疑を掛けられた。
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 そして捜査が進む中、雅子はみずから命を絶ってしまう。被疑者死亡のまま事件は幕を閉じた。

 本当に雅子が犯人だったのか? 事件を調べ始めると、事件関係者たちのただならない関係性、過去、秘密がほの見えてくる。

 といった感じで、ストーリーや扱われる事件は本格ミステリーの雰囲気なのだけど、作品全体としては明るいムード。それはキャラクターたちの会話によるものだし、鳴美沢の明るい陽光もそれを後押ししている。ミステリーやサスペンス、またホラーのジャンルにありがちな暗くおどろおろどしい雰囲気はほとんどない。

複雑に入り組んだ人間関係も把握しやすいゲームシステム

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 独歩たちミステリー研究会の面々は、事件の関係者に会い聞き込みをしていくこととなる。これがかなり複雑な人間模様で、被害者・内田水龍と容疑者・雅子の子どもである澪や、鳴美沢で大きな開発会社となっている内田エステートの社長であり、水龍の兄である博。水龍の妹の朱美、その夫益男。弟子の天地……。

 どんどんと登場人物が増えていく。また、それぞれがそれぞれに好悪の感情を抱いており、鳴美沢は内田家を中心になかなかにドラマチックな人間関係曼荼羅模様が描かれている。
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ゲーム内に実装された人物相関図。助かる。
 正直、すべての人物の顔と名前、肩書や関係性は一見して覚えきれないほど。だけど、ゲーム内のシステムで人物相関図がほとんどいつでも見られるのでとてもありがたい。こういった、ストーリーとは直接関係のないシステムまわりや、ゲーム全体が非常にプレイヤーフレンドリーな点は本作のいいところだ。

空気感はあくまでカジュアル。ストレス値の低いサスペンス

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 本作はミステリー・サスペンスながら全体的に明るくカジュアルな雰囲気。ゲームのムードが暗くて、重くて、怖くて読み進められない……ということには、まずならないだろう。

 むしろ2000年代前後のビジュアルノベルやテキストアドベンチャーのような、軽快にテキストを読み進める気軽さが備わっている。たとえばプロローグで解くことになる謎も“列車内(密室)で消えたアイドルのレアカードの行方を追え!”というもので、作品全体を通して、血なまぐさいハードボイルド小説というより日常ミステリーの温度感に近い。
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プレイしやすいゲームサイクル

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 シナリオはテレビアニメのように話数ごとに別れており、

  1. 日常パート
  2. 過去視パート
  3. 推理・尋問パート
  4. エピローグ
  5. 次回予告

 という行程をくり返しながら本筋のストーリーが進行する。過去視パートでは誤った選択肢を選び続けると“時間切れ”となり過去視冒頭へ巻き戻されるが、前述の通りペナルティーはない。

 また、推理・尋問パートでは、おもに過去視パートで見たことを根拠に選択を行うことになるが、おしなべて難解ではなく、クリアーするための障害はさほど高くない(全エピソードで全問正解を回収したいならば複数回プレイが必要になるかな、というくらい)。

 1話は各1時間程度のボリュームで構成されており、さらにオープニングムービーや次回予告も挿入されるので、まさにミステリーアニメやサスペンスドラマといった風情で楽しめる。
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オープニングムービーは毎回挿入される(スキップ可)。オシャレ。
 先に挙げたシステム面での親切さと同様に、ストーリー進行においても非常にわかりやすく親切で、ふつうに進めていけば詰まることはなく最後までストーリーを楽しめるだろう。

 また、殺人事件を調査することになるものの、事件自体は30年前に発生しているので、凄惨な殺害現場を目撃したり、血しぶき舞う事件現場を調査するといったこともない。殺人事件のグロテスクさは極力控えられていて、中高生も安心して楽しめる描写に抑えられている(実際、CEROによる対象年齢は12歳以上となっている)。

 反面、ミステリーアドベンチャーをよくプレイする筆者としては「もっとバンバン犠牲者出ねえかなあ! せっかく仲間たち数人で来てるんだから1~2人くらい被害者になってもいいよなあ! アリスちゃんとかさあ!」という気持ちを抱かないでもなかったが、あまりに人でなしの感想なので放っておこう。

三部作の第一作。まずは手に取ってみる?

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 改めて本作の特徴をまとめておこう。本作は軽井沢によく似た架空の町・鳴美沢を舞台に、大学生の主人公たちが過去の事件の真相を追い求めるアドベンチャーゲーム。謎解き要素はさほど強くなく、ストーリーを楽しむことが主眼となっている。

 特徴的なのは主人公が持つ“過去視”の能力で、過去に遡るとゲーム画面・システムごと変化する。過去視が終わると推理・尋問パートが待っており、過去の世界で得た情報をもとにしながら真実へと近づいていく。

 また、鳴美沢の美しい風景も魅力のひとつで、風光明媚な避暑地をイラスト調のカラーリングでうまく背景に落とし込んだ。

 物語は本作のみで完結しているが、本シリーズは三部作構想となっており、大きな設定や大きな物語は次作以降に引き継がれる部分もある。なぜ、主人公・赤沢独歩が過去視を持っているのかという謎はその最たるものだ。

 そのほかにも引き続き次作へ持ち越される要素もあり、なんだか壮大な物語になっていきそうな予感。もしもその壮大さを心ゆくまで堪能したいならば、第一作から遊んだほうがより楽しめるのは間違いないだろう。

『ミステリーの歩き方』製品概要

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  • タイトル:『ミステリーの歩き方』
  • 発売日:2024年12月12日
  • 対応ハード:Nintendo Switch
  • メーカー:イマジニア
  • 価格:5980円[税込]

オリジナルQUOカード(500円分)をプレゼント

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 発売を記念して、抽選で50名様にオリジナルQUOカード(500円分)をプレゼントします。

応募方法
  • STEP1:X(旧Twitter)のファミ通.com公式アカウント(@famitsu)と『ミステリーの歩き方』公式アカウント(@mysterywalkinfo)をフォロー
  • STEP2:注意事項を確認し、ページ下方のキャンペーンポストをリポスト

『ミステリーの歩き方』X(Twitter)キャンペーン概要
  • 賞品:『ミステリーの歩き方』オリジナルQUOカード(500円分)
  • 当選者数:50名
  • 応募締切:2024年12月19日(木)23時00分リポスト分まで

当選発表
 2024年12月23日(月)ごろ、X(Twitter)のDM(ダイレクトメッセージ)にて @famitsu よりお知らせします。
※あらかじめDMを受け取れるよう設定してください。 ※DMを送るため、発表まではファミ通.com公式アカウント(@famitsu)のフォローを解除しないでください。 ※ご当選の場合、2025年1月6日(月)23時59分までに賞品送付先を専用フォームにてご登録いただく必要があります。かならず期日までにDMをご確認ください。

賞品発送
2025年2月下旬予定
※賞品の発送先は日本国内に限ります。
注意事項
●応募にはX(旧Twitter)への登録(無料)が必要です。 ●当選はおひとりにつき1口までとなります。 ●以下の場合は応募をお受けできません。 ・非公開アカウントの場合 ・ダイレクトメールを受信拒否設定している場合 ・懸賞応募用アカウントやボット(bot)アカウントから応募した場合 ・当選発表以前に、応募ツイートを削除した場合 ・当選発表以前に公式アカウントのフォローを解除した場合 ・第三者の権利を侵害する内容、及び公序良俗に反する内容など、株式会社KADOKAWA Game Linkage(以下、弊社といいます)で不適切と判断した内容が含まれる場合 ●応募に際し発生する通信料などは、お客様のご負担となります。 ●フォローやリツイートの際、正常な画面が表示されない場合は、X(Twitter)へ再度ログインしてお試しください。 ●当選賞品を譲渡(転売、オークション出品含む)しないことが応募・当選の条件です。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただくことがあります。 ●ご当選後の賞品の変更や返品には応じかねます。 ●当キャンペーンは、弊社が主催しています。X(Twitter)およびX(Twitter)社とは関係ありません。 ●Twitterおよび関連ツールの動作等の不測の障害により、当キャンペーンを予告なく変更・中止させていただく場合があります。 ●ご応募に際しご提供いただいた個人情報は、弊社のプライバシーポリシー(https://kadokawagamelinkage.jp/privacy.html)の定めるところにより取り扱わせていただきます。 ●ご応募に際しお客様に生じた損害等につきましては、弊社に重過失のある場合を除き、弊社は一切賠償の責を負わないものとします。 ●ファミ通.com公式アカウント(@famitsu)では、個別のご質問をお受けできません。ご不明な点については、下記よりご連絡ください。

プレゼント応募 対象ポスト


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      集計期間: 2025年01月17日16時〜2025年01月17日17時