本作は『ラングリッサーモバイル』や『アルケランド』などのSRPGを手掛けるBlack Jack Studioの最新作で、香港のHK TEN TREE LIMITEDが配信する基本プレイ無料のシミュレーションRPG。。プレイヤーは傭兵部隊の指揮官となり、メカロボット“ST”を操って銃弾が飛び交う過酷な戦場を戦い抜いていく。
本稿ではクローズドβテストをプレイして判明した、本作の特徴や魅力をレビューとともにお届けする。
なお、本作は下記のページにて、事前登録イベントを実施中。登録すればリリース時にさまざまな報酬をもらえる。
奥深い世界観でくり広げられる壮絶なメカバトル
ふたりはその戦いに参加したことがきっかけで、ノース連合へと加入する。しかしカイたちは、ある任務中にノース連合の裏切りに遭い、おたずね者となってしまう。逃亡生活を送るカイたちは、その中でノース連合による陰謀を知ることになるのだった。
戦闘後は獲得した報酬でSTのパーツを強化したり、操縦士を育成したりして戦力を増強し、つぎのステージへと向かう、というサイクルのまさに王道シミュレーションRPGである。
STや操縦士個々の能力に加え、敵の配置やステージギミックのバリエーションも豊富で、シミュレーションゲームとしては、かなり歯応えのある作りになっている。敵を効率よくせん滅するにはどうするべきか、あれこれ考えながら遊ぶことができた。
またオート機能や倍速機能、スキップクリアー機能(クリアー済みのステージをボタンひとつでクリアー)なども充実しているのでステージの周回も快適だった。
細部まで作り込まれたシステムがメカ好きをうならせる
パーツを組み合わせて自慢のSTを作成。自由度が高すぎる塗装とデカールのシステムにも注目!
■タイプの特徴
- 軽型:パーツが軽く、高い回避性能と移動力を持つ。移動力ユニットと飛行ユニットを装備可能
- 中型:平均的な重量で、各ステータスのバランスがいい。戦術タイプの武器や回復ユニット、弾薬ユニットを装備可能
- 重型:全体的に重く移動力が低い代わりに、高いHPと装甲を誇る。大盾と防空ユニットを装備可能
さまざまなパーツを組み合わせて、多数のパッシブを得てもいいし、ステータスや見た目だけでパーツを選んでもいい。また同じパーツを重ねて基礎ステータスを高めたり、消費アイテムでパーツのレベルを上げたりする強化要素もある。
加えて、STには重量の概念があり、規定重量以上のパーツと武器を装備させられない。STを組み上げるときは何を優先して装備させるか、そこの取捨選択も重要になる。
ノーマル、メタリック、つや消し、光沢と、彩色のパターンも超豊富で、見た目にこだわる派のプレイヤーにとってはある意味たいへんかもしれない。
部位破壊とAPシステムがもたらすコアなゲーム性
- 頭部:戦闘不能となる
- 右腕:右手に装備した武器が使えなくなる
- 左腕:左手に装備した武器が使えなくなる
- 足:移動力と回避率が大幅にダウンする
腕を壊して強力な武器の使用を阻止したり、足を壊して機動性を奪い護衛対象への接近を防いだりなど、部位破壊は、戦略の中でかなり重要な役割を担う。とはいえ、各武器によるパーツへの攻撃にはランダム性があるため、通常の攻撃で狙った部位を的確に破壊することは難しい。
そこで役立つのが、初期キャラクターであるディアナが持つ“正確狙撃”というスキル。これを使うと、好きなパーツへの攻撃が可能となる。マップによっては正確狙撃の有無で難度が大きく変わることもあるため、ディアナは積極的に育てておいて損はない。
ちなみに通常攻撃や正確狙撃などのスキルを使うには、 “AP”(アタックポイント)が必要。APはステージ開始時に3あり、敵を撃破したり、自身のターンを迎えたりすると1回復する。最大で5ポイントまで溜めておけるので、溢れないように適宜使っておきたい。
操縦士を育成することで戦略性がさらに広がる
■ジョブの種類
格闘家:格闘タイプの武器を主とするジョブ。敵の一撃撃破と再行動(攻撃・行動後にもう一度、攻撃や行動を行える)が得意
遊撃手:遊撃タイプの武器を主とするジョブ。単体への大ダメージで素早くHPを削れる
狙撃手:狙撃タイプの武器を主とするジョブ。敵のパーツをロックオンし、狙ったパーツへの攻撃が得意
戦術官:戦術タイプの武器を主とするジョブ。敵の反撃を受けない、遠距離からの攻撃が可能
守護者:重型STを操り、味方をガードすることに長けたジョブ。敵の行動を制限するのが得意
整備士:味方を回復することに長けたジョブ。味方のサポートで戦況を改善させる
これらのジョブがいわゆるRPGにおけるアタッカー、タンク、ヒーラーと同じ役割を担う。育成があまり進まない序盤は守護者(タンク)で味方を守りつつ、整備士(ヒーラー)で回復して戦線を維持という立ち回りが、個人的には鉄板だった。整備士はグラン、守護者はアンナがおすすめ。いずれもストーリーを進めれば早い段階で仲間になる。
さらなる美麗さと迫力を求めるならPC版がおすすめ
アカウントを同期させれば、外ではスマートフォン、家ではPCでプレイすることも。マルチプラットフォームに対応している本作ならではの強みを活かして遊んでみるのもいいかもしれない。
戦略性の高いシミュレーションとやり込み満載のRPGが融合した骨太なロボゲー
塗装、デカールによるカスタマイズは自由度がとにかく高く、同じパーツでも印象がガラリと変わるほどのものができる点には驚かされた。色やデカールのバリエーションも豊富なので、自分だけのデザインを追求するのも醍醐味と言える。
作り上げた自慢のSTを使って戦うシミュレーションゲームの部分が作り込まれていたのも大きなポイントだ。ステージごとに敵の配置や装備内容、ステージギミックが細かく変化するため、一辺倒な攻略ができず、つねにそのステージにあった攻略法を練る必要があり、戦略性の幅も広かった。巻き戻しや倍速機能のおかげで快適にプレイしつつも、あれこれ試行錯誤できるのも非常にありがたかった。至れり尽くせりな快適さなので「ロボットゲームは好きだけど、シミュレーションは苦手……」という人にもおすすめしたい。
STや操縦士の育成もやり応え満点で、RPGとしての要素も十二分に感じられた。とくに神経回路は装着するチップ次第で操縦士の長所をさらに伸ばしたり、短所を補ったりできるようになっている。そのため、同じ操縦士でも、プレイヤーに応じて、能力が部分的に変化するのが印象的だった。ビルドとまではいかないが、他者と差別化して育成できるのは魅力のひとつだ。
シミュレーションRPGやロボット・メカゲームが好きな人にとっては、かなり遊び込める一作ではないだろうか。基本プレイ無料の『鋼嵐-メタルストーム』は2024年内に、スマートフォン(Android・iOS)とPC(Windows)にてリリース予定。気になった方は、下記のサイトで事前登録してリリース時にさまざまな特典報酬を受け取ろう!