『鋼嵐-メタルストーム』高い戦略性とやり込み要素満載の骨太ロボゲーを先行レビュー。メカバトルで熱くなるのもよし、パーツの組み換えと塗装で自慢のメカを作るのもよし

byQマイン

『鋼嵐-メタルストーム』高い戦略性とやり込み要素満載の骨太ロボゲーを先行レビュー。メカバトルで熱くなるのもよし、パーツの組み換えと塗装で自慢のメカを作るのもよし
 スマートフォン(Android・iOS)とPC(Windows)向けの基本プレイ無料のシミュレーションRPG『鋼嵐-メタルストーム』。
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 本作は『ラングリッサーモバイル』や『アルケランド』などのSRPGを手掛けるBlack Jack Studioの最新作で、香港のHK TEN TREE LIMITEDが配信する基本プレイ無料のシミュレーションRPG。。プレイヤーは傭兵部隊の指揮官となり、メカロボット“ST”を操って銃弾が飛び交う過酷な戦場を戦い抜いていく。

 本稿ではクローズドβテストをプレイして判明した、本作の特徴や魅力をレビューとともにお届けする。

 なお、本作は下記のページにて、事前登録イベントを実施中。登録すればリリース時にさまざまな報酬をもらえる。
[IMAGE]※この記事はHK TEN TREE LIMITEDの提供でお送りいたします。

奥深い世界観でくり広げられる壮絶なメカバトル

 本作は新暦前91年、小惑星が墜落したことによって誕生した“ミハマ島”が舞台。傭兵のカイとディアナは、ミハマ島の軍隊“ノース連合”とレジスタンス“シンダーズ”の戦いに巻き込まれる。

 ふたりはその戦いに参加したことがきっかけで、ノース連合へと加入する。しかしカイたちは、ある任務中にノース連合の裏切りに遭い、おたずね者となってしまう。逃亡生活を送るカイたちは、その中でノース連合による陰謀を知ることになるのだった。
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主人公カイと相棒のディアナ。
 ノース連合の陰謀を暴くために、各地で仲間を募り、立ち向かっていくというストーリー。ときには3DCGで表現されたイベントシーンも挿入されるため、見ごたえも抜群。
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 メインストーリーの進行ではスタミナに当たるエナジーは消費しないため、序盤はサクサクと進行可能。メインとなる戦闘はターン制になっていて、敵STの全滅や目標地点への到達など、ステージごとの勝利条件を満たすことでクリアーとなる。

 戦闘後は獲得した報酬でSTのパーツを強化したり、操縦士を育成したりして戦力を増強し、つぎのステージへと向かう、というサイクルのまさに王道シミュレーションRPGである。

 STや操縦士個々の能力に加え、敵の配置やステージギミックのバリエーションも豊富で、シミュレーションゲームとしては、かなり歯応えのある作りになっている。敵を効率よくせん滅するにはどうするべきか、あれこれ考えながら遊ぶことができた。
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ステージクリアーやミッション達成など、さまざまなところでガチャ石がもらえるので、無課金でも遊びやすい。
 個人的にありがたかったのが、巻き戻し機能だ。これはひとつ前のターンに戻る機能で、これを使えば自分の選択が間違っていたときに、すぐにやり直しが利く。ステージ開始時まで一気に戻ることもできるため、試行錯誤がかなりしやすい。戦略ストラテジーが苦手なプレイヤーにもうれしい要素と言える。

 またオート機能や倍速機能、スキップクリアー機能(クリアー済みのステージをボタンひとつでクリアー)なども充実しているのでステージの周回も快適だった。
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細部まで作り込まれたシステムがメカ好きをうならせる

 本作はメカロボットであるSTや、RPG要素にも並並ならぬ情熱を注いでいる。ここでは筆者イチ押しの要素をピックアップして紹介する。

パーツを組み合わせて自慢のSTを作成。自由度が高すぎる塗装とデカールのシステムにも注目!

 STは頭部(胴体)、右腕、左腕、足(脚)の4パーツで構成されており、これらを組み合わせて自分だけの愛機を作成できる。ただしパーツにはタイプ(軽型、中型、重型)、ステータス、レアリティがあり、ST制作の際は同じタイプのパーツで統一する必要がある。各重量の特徴は以下のとおり。

■タイプの特徴
  • 軽型:パーツが軽く、高い回避性能と移動力を持つ。移動力ユニットと飛行ユニットを装備可能
  • 中型:平均的な重量で、各ステータスのバランスがいい。戦術タイプの武器や回復ユニット、弾薬ユニットを装備可能
  • 重型:全体的に重く移動力が低い代わりに、高いHPと装甲を誇る。大盾と防空ユニットを装備可能
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 パーツは報酬でもらえるほか、カタログと呼ばれるガチャでも獲得可能。SランクやAランクといった高レアリティのパーツには固有のパッシブスキルが付与されており、STの能力をさらに伸ばすことができる。

 さまざまなパーツを組み合わせて、多数のパッシブを得てもいいし、ステータスや見た目だけでパーツを選んでもいい。また同じパーツを重ねて基礎ステータスを高めたり、消費アイテムでパーツのレベルを上げたりする強化要素もある。
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 武器も多彩で、格闘武器や銃火器、ミサイル、大盾、レールガン、ユニットなど、さまざまなものを装備させられる。気になるものをあれこれ装備させるのもありだが、本作では操縦士ごとに得意武器が存在するため、それに合った武器を選ぶのがセオリーと言える。

 加えて、STには重量の概念があり、規定重量以上のパーツと武器を装備させられない。STを組み上げるときは何を優先して装備させるか、そこの取捨選択も重要になる。
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 STのカスタマイズで意外とハマるのが、塗装だ。本作ではSTの各パーツと武器の色を自由に変えられるようになっていて、カラフルにしたり、好きな色で統一したりと、自由な見た目に調整できる。しかもパーツごとに4箇所ずつ(武器は3箇所)塗装できるため、驚くほど細部まで色分けできるようになっている。

 ノーマル、メタリック、つや消し、光沢と、彩色のパターンも超豊富で、見た目にこだわる派のプレイヤーにとってはある意味たいへんかもしれない。
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 それだけではない。各パーツと大盾の前面と背面には、エンブレムと呼ばれるデカールを貼り付けることができるのだが、このデカールはサイズや角度を自由にイジることが可能。小さくワンポイントとして貼り付けてもいいし、デカールを超拡大してデカール柄のパーツを作ったりしてもいい。塗装と組み合わせることで、同じパーツでも唯一無二のSTを作ることが可能なのだ。
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お気に入りのSTを撮影するためのモードも完備。SNSに投稿してお気に入りの機体を自慢しよう。

部位破壊とAPシステムがもたらすコアなゲーム性

 STのパーツにはHPが設定されており、戦闘中に一定のダメージを受けると、そのパーツが壊れてしまう。破壊すると下記の効果が発生。なお、頭部以外の破壊されたパーツは修理スキルで復活する。そのため、チームにひとりはヒーラータイプのSTを入れておきたいところだ。
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▼パーツ破壊による効果
  • 頭部:戦闘不能となる
  • 右腕:右手に装備した武器が使えなくなる
  • 左腕:左手に装備した武器が使えなくなる
  • 足:移動力と回避率が大幅にダウンする

 腕を壊して強力な武器の使用を阻止したり、足を壊して機動性を奪い護衛対象への接近を防いだりなど、部位破壊は、戦略の中でかなり重要な役割を担う。とはいえ、各武器によるパーツへの攻撃にはランダム性があるため、通常の攻撃で狙った部位を的確に破壊することは難しい。
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 そこで役立つのが、初期キャラクターであるディアナが持つ“正確狙撃”というスキル。これを使うと、好きなパーツへの攻撃が可能となる。マップによっては正確狙撃の有無で難度が大きく変わることもあるため、ディアナは積極的に育てておいて損はない。
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 ちなみに通常攻撃や正確狙撃などのスキルを使うには、 “AP”(アタックポイント)が必要。APはステージ開始時に3あり、敵を撃破したり、自身のターンを迎えたりすると1回復する。最大で5ポイントまで溜めておけるので、溢れないように適宜使っておきたい。
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操縦士を育成することで戦略性がさらに広がる

 STは有人兵器のため、必ず操縦士と呼ばれるキャラクターを搭乗させなければならない。操縦士はストーリーやイベント、スカウト(ガチャ)で獲得でき、それぞれ操縦できるSTのタイプが決まっている。またジョブが設定されており、得意な武器や立ち回りが異なる。

■ジョブの種類
格闘家:格闘タイプの武器を主とするジョブ。敵の一撃撃破と再行動(攻撃・行動後にもう一度、攻撃や行動を行える)が得意
遊撃手:遊撃タイプの武器を主とするジョブ。単体への大ダメージで素早くHPを削れる
狙撃手:狙撃タイプの武器を主とするジョブ。敵のパーツをロックオンし、狙ったパーツへの攻撃が得意
戦術官:戦術タイプの武器を主とするジョブ。敵の反撃を受けない、遠距離からの攻撃が可能
守護者:重型STを操り、味方をガードすることに長けたジョブ。敵の行動を制限するのが得意
整備士:味方を回復することに長けたジョブ。味方のサポートで戦況を改善させる

 これらのジョブがいわゆるRPGにおけるアタッカー、タンク、ヒーラーと同じ役割を担う。育成があまり進まない序盤は守護者(タンク)で味方を守りつつ、整備士(ヒーラー)で回復して戦線を維持という立ち回りが、個人的には鉄板だった。整備士はグラン、守護者はアンナがおすすめ。いずれもストーリーを進めれば早い段階で仲間になる。
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最序盤で加入する整備士のグラン。仲間のパーツHPを回復できる貴重な存在だ。
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序盤のストーリーマップ1-4で加入する守護者のアンナ。近くの味方が攻撃された際、代わりにダメージを肩代わりしてくれる頼もしい盾役。
 操縦士にも育成要素がある。おもな育成要素はレベル、能力回路、神経回路の3つ。能力回路はスキルツリーのことで、開放すればさまざまなパッシブ能力を得られる。神経回路は多彩な効果を持ったチップを装着して自分好みに操縦士を強化できるシステムだ。ST同様、育成要素の幅が広いため、やれることはかなり多い印象を受けた。
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 操縦士ごとに“逸話”と呼ばれるバッグボーンがあり、育成する度に、その操縦士の意外な一面をストーリーで楽しむことができる。特定の操縦士には固有のストーリーマップがあり、操縦士の魅力を深掘りしつつも、特殊な環境下での戦いに挑戦できる。推しキャラを見つけてとことん育成しよう。
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さらなる美麗さと迫力を求めるならPC版がおすすめ

 冒頭でも触れたが、本作はスマートフォン(Android・iOS)とPC(Windows)に対応している。筆者はPC版でプレイしたのだが、グラフィックが細部まで作り込まれていて、戦闘やムービーの迫力がすごかった。「リアルさをもっと感じたい」「綺麗な映像で楽しみたい」という人は断然PC版がおすすめだ。
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 一方で本作は複雑な操作を要求しないため、スマートフォンでも気軽にプレイできるのが大きな魅力だ。またオートなど、各種便利機能が充実しているので出先でサクッと遊ぶこともできる。

 アカウントを同期させれば、外ではスマートフォン、家ではPCでプレイすることも。マルチプラットフォームに対応している本作ならではの強みを活かして遊んでみるのもいいかもしれない。

戦略性の高いシミュレーションとやり込み満載のRPGが融合した骨太なロボゲー

 ロボットを題材にしたゲームということだけあって、STへの力の入れ具合は並並ならぬものを感じた。とくにカスタマイズ要素は、パーツの組み換えと塗装、それぞれにしっかりとした魅力が詰まっていた。パーツの組み換えはタイプや重量による制限がある中で、最高のロボットを作り上げるというおもしろさがあり、それらの制約をクリアーしつつ、これぞというSTが完成したときのよろこびはひとしおだ。

 塗装、デカールによるカスタマイズは自由度がとにかく高く、同じパーツでも印象がガラリと変わるほどのものができる点には驚かされた。色やデカールのバリエーションも豊富なので、自分だけのデザインを追求するのも醍醐味と言える。
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 作り上げた自慢のSTを使って戦うシミュレーションゲームの部分が作り込まれていたのも大きなポイントだ。ステージごとに敵の配置や装備内容、ステージギミックが細かく変化するため、一辺倒な攻略ができず、つねにそのステージにあった攻略法を練る必要があり、戦略性の幅も広かった。巻き戻しや倍速機能のおかげで快適にプレイしつつも、あれこれ試行錯誤できるのも非常にありがたかった。至れり尽くせりな快適さなので「ロボットゲームは好きだけど、シミュレーションは苦手……」という人にもおすすめしたい。

 STや操縦士の育成もやり応え満点で、RPGとしての要素も十二分に感じられた。とくに神経回路は装着するチップ次第で操縦士の長所をさらに伸ばしたり、短所を補ったりできるようになっている。そのため、同じ操縦士でも、プレイヤーに応じて、能力が部分的に変化するのが印象的だった。ビルドとまではいかないが、他者と差別化して育成できるのは魅力のひとつだ。
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 シミュレーションRPGやロボット・メカゲームが好きな人にとっては、かなり遊び込める一作ではないだろうか。基本プレイ無料の『
鋼嵐-メタルストーム』は2024年内に、スマートフォン(Android・iOS)とPC(Windows)にてリリース予定。気になった方は、下記のサイトで事前登録してリリース時にさまざまな特典報酬を受け取ろう!
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