シリーズ15周年タイトルは“揺るぎなき信念のRPG”
キャラクターのグラフィックはいままでのシリーズに比べて頭身が高くなり、臨場感が増したのも大きなポイント。実際にゲームをプレイすると、街の中で環境音が聞こえるなど細かい部分も作り込まれていて、そこも世界に没頭できるところでした。
ストーリーは四大精霊を従える精霊の女性ミラが王都のイル・ファン周辺で精霊が大量消滅したことを察知して軍の研究所に向かったところ、そこで医師を志す少年のジュードと出会って……というもの。
なお、本作はシリーズ初のダブル主人公になっており、ミラとジュードのどちらかを選んで物語を進めていくことになります。どちらを選んでも問題ありませんが、どちらかというとジュードは本筋の内容が描かれ、ミラはその裏側を描くような流れが多いので、いまからプレイする人はジュード編から遊んで、2周目でミラ編を進めるのがいいかなと思います。
『テイルズ オブ』シリーズと言えば個性的な仲間キャラクターも見逃せないポイントですが、本作はすぐに仲間を裏切るアルヴィンや、ティポというしゃべるぬいぐるみを抱えているエリーゼ、62歳の老執事であるローエン、おてんばで元気なジュードの幼なじみレイアと、とくに濃いメンバーが揃っていた印象です。個人的にはなにかと不憫なレイアがお気に入りでした。
ふたりがペアになる“リンクモード”では、ゲージを溜めると共鳴術技(リンクアーツ)という術技をくり出せるほか、リンク対象からサポートを受けることも可能でした。ジュードとリンクするとHPや戦闘不能を回復してくれたりと、それぞれ固有のサポートが存在するので組み合わせも重要でしたね。