壮大過ぎる宇宙に探究心が掻き立てられる
『Starfield』は、ベセスダ・ソフトワークスから発売されたオープンワールド型のアクションRPG。ゲームファンの多くが熱中した『The Elder Scrolls』(エルダー・スクロールズ)シリーズや『Fallout』(フォールアウト)シリーズで知られるBethesda Game Studiosが開発を手掛けるということで、2018年の発表時から大いに注目されてきた作品だ。しかも完全新作としては約25年ぶりのタイトルとなるのだから、新しい冒険に心躍らせないほうが無理があった。
期待のDLC『Shatterd Space』の配信日は2024年9月30日ともう間もなく。ファンの皆さんはワクワクと落ち着かない日々を過ごしているんじゃないかな。
オープンワールドゲームの代名詞となる作品を手掛けてきたスタジオだけあって、本作の物語でも自由な冒険が魅力のひとつだ。どのような立場を目指すか、どんな勢力に肩入れするかなどはプレイヤー次第。コロニー連合の“UCバンガード”となって宙域の警備に勤しんだり、海賊集団“紅の艦隊”に所属して犯罪行為に手を染めたりなど、多種多様なミッションが楽しめた。
UCバンガードの加入の際に訪れるオリエンテーションホールで『Starfield』の世界の歴史を学べるのだが、現実世界の展示物のような仕掛けを体験するようで非常におもしろかった。人類がどのような道筋を辿って現在にいたるのか、見てない人にはぜひチェックしてもらいたいところ。
戦闘はおもに主観視点でさまざまな銃器を用いて戦っていく。レベルアップ時にはポイントを割り振ってさまざまなカテゴリー別のスキルの習得もできた。
宇宙船はすべて武器、貨物、艦橋、居住区、エンジン、燃料タンク、グラヴ・ドライブなど、多種多様で細かなパーツに分かれていて、それらをひとつひとつ接続して組み上げていく。まるでレゴブロックのような感覚で宇宙船を組み立てられるため、ハマる人は大ハマリしてしまうというわけだ。
しっかり航行できるかのフライトチェックをパスしなければならないなど、カスタマイズに慣れるまでかなりの時間を要するのは確かだが、見た目も性能も思うがままに作れるのはすごいのひと言。筆者は既存の巨大戦艦を大量の資源搭載用に改良して愛用していた記憶がある。当然、ドッグファイトもあるため、シールドや武器も考慮して工夫を凝らすのが楽しかった。