Bethesda Game Studiosが開発を手掛ける『Fallout』シリーズ初のオンラインRPGであり、数々のアップデートによってつねに進化し続けている本作。シリーズではもっとも古い時代となる2102年(『Fallout 4』より約200年前)、北米の東部・アパラチアにあるVault 76を中心に、さまざまな物語が紡がれている。
来たる #Fallout76
— ベセスダ日本公式 (@Bethesda_jpn) August 30, 2024
アップデートに先駆けて
最新の開発者プレビューで
Milepost Zeroについて
知っておくべきことを
すべてチェックしましょう! pic.twitter.com/Qp0i4TuZ8l
そこで今回、gamescom 2024に合わせて『Fallout 76』のリードプロデューサーを務めるBethesda Game StudiosのBill LaCoste氏にインタビューが実現。“Milepost Zero”はもちろん『Fallout 76』についていろいろと訊けたので、お届けしよう。
――“Milepost Zero”は20番目の大型アップデートとなりますが、アップデートの内容はどのような体制で決めるのでしょうか?
全体的なストーリーの概要が決まったら、そのアップデートにおけるストーリーを伝えるために必要だと思われるサポートシステムや機能の種類を掘り下げます。
――本作は、歴史も人気もある『Fallout』シリーズをオンラインRPGにしたことで話題となりましたが、それだけにたくさんのファンから賞賛や要望、ときには悪い意見も寄せられていると思います。そんな中で、開発のモチベーションを維持する秘訣は?
私たちはプレイヤーのことをつねに気にかけていて、ご意見に耳を傾けているので、モチベーションを維持するのは簡単なことです。それに、このゲームが大好きで、物事はまだ始まったばかりだと感じています。『Fallout 76』には、まだまだ伝えたい話がたくさんありますから。
――本作には大きな転換点がいくつかあったと思いますが、個人的には“Wastelanders”アップデートで『Fallout 76』の魅力と可能性は大きく広がったと思います。Billさんが本作を開発・運営してきた中で印象に残っていることはありますか?
多くの新規プレイヤーが参加してくれただけでなく、離れていたプレイヤーが戻ってきて、ゲームがここ数年でどれだけ変わったかを話してくれました。また、現役のプレイヤーがみんなに「ほら、『Fallout 76』も楽しいでしょう!」と伝えてくれたんです。
チームが長年かけて取り組んできた努力が実を結び、これほどまでに大きな注目と賞賛を得たことを知り、すぐに満足感が湧いてきました。
――ドラマのヒットで『Fallout 4』があらためて人気になったことも話題となりましたが、『Fallout 4』でシリーズを初めてプレイした人に『Fallout 76』の魅力を教えてください。
――話が脱線してしまうのですが、ベセスダ・ソフトワークスには『The Elder Scrolls Online』という巨大なオンラインRPGもあります。コンセプトは大きく違うものの、どちらも“もうひとつの人生を提供する”という目的は変わらないと思いますが、Billさん個人は『Fallout 76』と『ESO』が目指すゲーム体験の違いをどのようにお考えでしょうか?
ちなみに、私は『The Elder Scrolls Online』にハイレベルなキャラクターをいくつか持っており、そのキャラクターでゲーム内に築いたコミュニティーを愛しています。
彼らは”Milepost Zero”の前哨基地にいる乗組員のための物資を持っています。荒れ地の救世主であるプレイヤーは、前哨基地がトラブルに見舞われていることを知り、物資を前哨基地に返すことにします。
この時点から、プレイヤーは物資を獲得して前哨基地を維持するために、危険なキャラバンミッションを遂行し続けることになります。
――“Skyline Valley”から始まった戦闘バランスの調整は戦略に大きな影響を与えていますが、“Milepost Zero”での戦闘バランスの調整の詳細を教えてください。
そのため、カマドウマやガルパー、フローター、プロテクトロンなど、すぐに変える必要があると感じた一部のクリーチャーに大幅な変更を加えました。その結果、プレイヤーがレベルアップするにつれて、プレイヤーへのダメージがよりスムーズに変化します。逆にプレイヤーがクリーチャーに与えるダメージは、レベルを通じて急激に低下したり極端に減少したりすることがなくなりました。
アップデートでは、こうした調整が多くのクリーチャーに対して施され、また時間経過に伴うダメージも一部変更します。たとえば、火は速いDoT (Damage over Time。継続ダメージのこと)効果を持つ一方で、毒は遅いけれど持続力のあるDoT効果を持つようになります。
将来的には、クリーチャーの特定の弱点を狙ったプレイヤーにも報酬を与える予定です。
――“ベストビルド”で自分のC.A.M.P.が多くのプレイヤーから高評価を獲得した場合、何かしらのメリットは発生するのでしょうか?
――PERKや武器のバランス調整はプレイフィールに直結する部分であり、かなりセンシティブな調整が求められると思いますが、“Milepost Zero”でもいくつかの調整が加わりますよね。ここにはプレイヤーからの意見も反映されているのでしょうか?
――レールライフルがナーフされるという声もありますが……。
――今回のような大型アップデートは、新規プレイヤーが参入するいい機会となります。“Milepost Zero”をきっかけに『Fallout 76』を始める人に、プレイのコツを教えてください。
――では、すでに『Fallout 76』を楽しんでいるプレイヤーに向けて、“Milepost Zero”の注目ポイントを教えてください。
――最後に、日本の『Fallout 76』ファンにメッセージを。
“Milepost Zero”では、もっともすばらしいC.A.M.P.を生み出してください。皆さんの活動には私たちも触発されますし、今後のコンテンツを皆さんに見てもらうのが待ち遠しいです。