gamescom 2024会期前夜の8月20日に行われた“gamescom Opening Night Live(ONL)2024”にて、発売日が2025年2月12日なることが発表された『キングダムカム・デリバランス II』は、15世紀のボヘミアを舞台に、鍛冶屋の息子であるヘンリーが、復讐、裏切り、そして自分探しの波乱に満ちた物語に巻き込まれるという波乱万丈の物語。
続編となる本作では、フス戦争の前期の内戦で引き裂かれた王国で、緻密に作り込まれた中世の風景を縦横無尽に駆け巡り、頼もしい仲間や時には恋人、そして英雄と出会いを重ねながら冒険していくことになる。
ハンズオンでプレイできたのは、クッテンバークという都市での、ふたつのフェンシング学校の対立を描いたサイドクエスト。クッテンバークにはすでにフェンシング学校が存在しているが、新たなフェンシング学校が活動を始めようとしており、既存の学校側はそれを許していない。
ハンズオンでは、ヘンリーはまずは新しくクッテンバークで学校を開こうとしているフェンシング学校の一員であるマンハードと街で偶然出会い、会話を交わすことになる。このクエストでヘンリーは、マンハードを助けるかどうかの選択を迫られる。ヘンリーはマンハードに闘いを仕掛けられることに(勝ち負けにお金を賭けるか?といった誘いを受けたりもする)。
ヘンリーがその闘いに敗れると、マンハードは「学校を作りたいので手伝ってほしい」と持ちかけてくる。もしマンハードを手伝うことを選ぶと、都市でいくつかのトーナメントが開催されることになり、ヘンリーにとっては新しい技を教えてもらえるなどのメリットがある。一方で、手伝わないほうを選んでこのクエストを終えることも可能。クエストを完全に無視することもできるのだ(ちなみに、ヘンリーがマンハードとの会話で“沈黙を守る”を選択すると、ヘンリーはクッテンバークから追放される。そこからまた街に舞い戻ってマンハードを助けることもできるようだが、そうするとクエストが相当長くなってしまうようで、今回のハンズオンでは推奨されなかった)。
というわけで、記者はマンハードを手助けする選択し、そのあとクッテンバークの街を探索することに……。画面上にガイド的なものがあるので、迷うことなく何をすればいいのかわかるのがありがたい。キーとなる人物の後に従って建物に入ったり、会話を交わしたり……。記者が体験できたのは、そんなクッテンバークでのやり取りのひとコマのみだったのだが、しっかりとした作り込みを感じることができた。
とにかくリアリティ重視という『キングダムカム・デリバランス II』。没入感を抱いてもらうために戦闘時の武器なども当時のものを忠実に再現しているというから、街並みも時代考証にもどついて丁寧に描かれていることと思われるが、そんなことを実感しつつ、月並みな表現になってしまうが、クッテンバークの街に心地よく身を浸してしまった。ちょっと気になってほかの方のプレイを見てみると、皆さん思い思いのプレイを楽しんでいたよう。
前述の通り、『キングダムカム・デリバランス II』は、PLAIONよりプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC向けに2025年2月12日発売予定。ハンズオンで体験した限りでも相当なテキスト量だったので、ローカライズがたいへんだろうなあ……と余計な心配をしてしまったが、そちらも順調に進んでいる模様。
gamescom 2024の開催に合わせてゲームプレイトレーラーも公開されているので、気になる方はチェックされたし。
[2024年8月23日20時55分追記]
なお、『キングダムカム・デリバランス II』は9月26日~29日に開催される東京ゲームショウ2024に出展されるとのこと。試遊できるのはgamescomの会場で遊べるバージョンと同じで(ゲームの冒頭部分がプレイできるらしい。プレス向けの試遊バージョンとはまた別になるようだ)、もちろん日本語対応で、日本語フルボイス(!)らしい。『キングダムカム・デリバランス II』の世界に触れたいという方はぜひともお見逃しなく。