【ブシロード決算】『MyGO!!!!!』『Ave Mujica』の国内外人気が後押しとなりライブエンタメ、マーチャンダイジングが過去最高売上を達成するも減収減益

【ブシロード決算】『MyGO!!!!!』『Ave Mujica』の国内外人気が後押しとなりライブエンタメ、マーチャンダイジングが過去最高売上を達成するも減収減益
 ブシロードは、2024年6月期の連結決算を発表した。同期累計の売上高は約462億6200万円(前年同期比5.2%減)、営業利益8億8200万円(同73.9%減)、経常利益18億9800万円(同57.9%減)、純利益8億400万円(同60.8%減)となった。
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 アニメやリアルバンドのメディアミックス展開を行う『BanG Dream!(バンドリ!)』の新バンド、“MyGO!!!!!(マイゴ)”や“Ave Mujica(アヴェムジカ)”が国内外で人気を博したことで、ライブエンタメユニットは過去最高売上を達成。

 両バンドはマーチャンダイジング(MD)ユニットでもライブグッズの売上に貢献している。来期は“Ave Mujica”のアニメ展開や“MyGO!!!!!”との合同ライブなどの開催も決定しており、さらなる弾みに期待がかかる状況だ。
 MDユニットはさらに、2023年8月よりフィギュアブランド“PalVerse(パルバース)”の展開を推進。中国の推し活ブームに合わせたことが功を奏し、海外販路の開拓に成功したという。これにより、同ユニットも過去最高売上を記録した。

 ただし、モバイルゲームは苦戦。市況の影響を受けた赤字縮小のため、体制変更に注力したデジタルコンテンツユニットが大きく響き、大幅な減収減益となった。スマホ向けに展開した『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2 MIRACLE LIVE!』(スクフェス2)が2024年3月31日にサービス終了するなど、主力タイトルの撤退や運営移管が目立った。

 今後モバイルゲームは収益性の改善を図りながら、ユニットのリソースをTCG(トレーディングカードゲーム)ユニットなどに移行するとのこと。なお、コンソールゲームも開発費先行のため赤字の状況が継続しているが、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト 舞台奏像劇 遙かなるエルドラド』が8月8日に発売、2024年内に『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』の発売が控えているなど、今後の開発費の回収に期待といったところだろう。

 ブシロードは今後、2025年6月期の中期経営計画を改めて策定し、公表予定。TCG事業の強化とグローバル拡大という方針はそのままに、IPディベロッパーとして事業を展開していく。連結業績予想としては、売上高490億円(前年同期比5.9%増)、純利益10億円(同24.2%増)と増収増益を見込む。
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