White OwlsのSWERY氏とグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏がタッグを組んだホラーアクションゲーム『ホテル・バルセロナ』が、2024年7月19日から21日まで京都・みやこめっせで開催されていたインディーゲームの祭典“BitSummit Drift/ビットサミット ドリフト”にプレイアブル出展された。
ブースでは、最初のボス“ジェイコブ”に挑むゲーム冒頭のステージが遊べたので、本記事ではその体験リポートを紹介していく。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a4efdd2f969559e8b1c92e99f32ded48e.jpg?x=767)
本作はホラー映画へのオマージュが詰まった世界観の横スクロールアクションゲーム。心に狂気の殺人鬼“Dr.カーニバル”を宿す主人公・ジャスティーンを操作し、全米中の凶悪連続殺人犯を集めたというヤバすぎるホテルからの脱出を目指していく。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a3fb5ed13afe8714a7e5d13ee506003dd.jpg?x=767)
Dr.カーニバルから下僕と呼ばれているジャステーン。ふたりの出会いなども気になるところ。
ステージでは近接武器による攻撃や銃を使った遠距離攻撃、回避にも使えるダッシュ、ガードやパリィなどのアクションを駆使して道中の敵やボスと戦っていくのだが、本作は何度も死んでリトライすることを前提にデザインされており、そのへんのザコ敵すら非常に手強い。そこでプレイヤーの助けとなるのが“スラッシャーファントム”というシステムだ。
スラッシャーファントムは”過去の自分と共闘できるシステム”で、前回遊んだときの動きをそのまま再現するジャステーンが出現し、いっしょに戦ってくれるというもの。スラッシャーファントムの攻撃はもちろん敵にも有効で、足並みを揃えて戦うことで有利にステージを進められる。もちろん、動きを完全に再現しているので、敵の出現パターンによっては敵のいない場所で攻撃したりすることもあるが、攻撃範囲の広い遠距離攻撃を中心に立ち回るスラッシャーファントムを作っておくなど、プレイヤーの発想次第で戦いかたの幅を広げてくれるシステムとなりそうだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/af99687dd719c4e8bc6a39e946c3d9ef7.jpg?x=767)
画面上の赤色のジャステーンがスラッシャーファントム。初期状態では2体まで出現するが、スキルを開放することで最大4体まで出現するようになる。
また、ステージで入手したアイテムを消費して行うスキルの習得や武器の強化など、周回の中でキャラクターを強化することも可能。何度も再挑戦しながら徐々にキャラクターを強化し、スラッシャーファントムとともに攻略していくというのが基本的な流れになりそうだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a2de40e0d504f583cda7465979f958a98.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/afed5bd5fac53927c223bd3192ffb6d43.jpg?x=767)
スキルには新たなアクションを習得できるものや、攻撃コンボの習得などさまざま。スキル習得に必要なアイテムはステージ開始時にロストしてしまうので、一度死んだらなるべく使い切ってから再挑戦しよう。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/afac4ef5554f69012fe38d2f1d4e245a6.jpg?x=767)
ルートは分岐式で、選ぶルートによってアイテムが貰えたり、ジャステーンの攻撃速度を上げたりといったボーナスも得られる。また、スラッシャーファントムは前回と異なるルートに行ってしまうと出現しなくなってしまうので、スラッシャーファントムが残るルートに行くのか、ボーナスがよさそうなルートに行くのかという決断も迫られることになりそう。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/ae4bde0eb46b8f32ef4b4207f5344b4d4.jpg?x=767)
敵の返り血を浴び続けると画面下部のどくろのゲージが溜まり、画面上の敵を攻撃する強力な攻撃“カーニバル覚醒”が発動できる。ただし、ゲージは血を浴びていないあいだに徐々に減ってしまうため、テンポよく敵と戦う必要がある。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a86c3cbc8cde622a8c725d89a88bdcb96.jpg?x=767)
近接武器は“スカルペルと杖”、“斧”、“ツイン丸鋸”の3種類。ツイン丸鋸であれば攻撃力は低いが手数が多いぶん返り血を浴びやすいといった、それぞれ異なる性能やアクションとなっている。
そんなシステムを駆使しながらステージ最深部に到達すると、いよいよボスとの戦いへ。体験できたステージでは、キャッチャー装備にバカでかいバッㇳを持った“ジェイコブ”と相まみえることになった。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a1058abae0dc372f4432cbea7fa123512.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/aae566253288191ce5d879e51dae1d8c3.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a62bf1edb36141f114521ec4bb4175579.jpg?x=767)
ボス戦の前にはアニメーションによるムービーシーンも。
ボス戦には2度たどり着いた筆者だったが、その圧倒的な力の前にあっさりと死亡。そうなるとまたステージの最初から再スタートとなるが、つぎはボスまでの道中を助けてくれるスラッシャーファントムがついて来てくれると思うと、そこまで悲観的にならずに済んだ。そのため、高難度アクションで幾度となく味わった「せっかくいいところまで行けたのに死んだ……。もう今日は寝よう……。」みたいな気持ちになりにくいのはうれしいと同時に、夢中になって遊べるタイトルになりそうだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/a9414a8f5b810972c3c9a0e2860c07532.jpg?x=767)
また、デモ版では遊べる難度がノーマルのみとなっていたが、ほかにもイージー、ハード、スラッシャーという難度も用意されている。「世界観やストーリーには惹かれたけど、アクションが苦手……」という方や、「こんなんじゃ刺激が足りねぇ!」という血気盛んな方など、幅広いプレイヤーが楽しめそうなのも嬉しいポイントだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/11725/aedab7ba7e203cd7576d1200465194ea8.jpg?x=767)
本作は現在開発中で発売日はまだ未定。PC(Steam)、プレイステーション5、Xbox Series X|Sでの発売が予定されている。現在公開中のSteamストアページでは映像も公開されているので、この世界観やアクションに惹かれた方は見てみるのがオススメだ。また、今回開発者のSWERY氏にもお話を伺うことができたので、後日公開予定のインタビューも合わせてチェックしていただきたい。