『深 四のの目』デモ版レビュー。モノノケだらけの屋敷から脱出する思考型ローグライクホラー。プレイヤーの創意工夫でいくらでも攻略方法が生み出せるのが楽しい【BitSummit Drift】

byタワラ

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『深 四のの目』デモ版レビュー。モノノケだらけの屋敷から脱出する思考型ローグライクホラー。プレイヤーの創意工夫でいくらでも攻略方法が生み出せるのが楽しい【BitSummit Drift】
 2024年7月19日~21日にかけて京都みやこめっせで開催中の“BitSummit Drift”にて、WODAN開発によるホラーアクション『深 四のの目-陰陽の巫女-』が出展された。

 本作は幕末を舞台にした”思考型ローグライクホラー”。モノノケ(怨霊や妖怪)が巣食う屋敷を探索し、道具を拾いながら敵を撃退していく、プレイヤーの知識と発想力が試されるタイトルだ。

 本稿では、現地で体験版をプレイした所感をお伝えしていこう。
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音を聞き分け、対策を練る思考力が試されるローグライク


 今回のデモ版でプレイできたのは、チュートリアルを兼ねた初心者向けモードである“祓”と、ランダム生成ダンジョンに挑む“京”モードのふたつ。本作は独特なシステムなので、まずは“祓”モードから遊ぶのがおすすめだ。
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 ゲームの大きな目標はシンプルで、ダンジョンと化した屋敷内を探索し、出口を見つけ脱出すること。エリアの区切られた屋敷内を探索しつつ、道具を拾って先に進んでいくことになる。

 ホラー色が特別強いわけではないのだが、人気のない屋敷内を探索するということで絶妙な気味の悪さが味わえるのも見どころ。襖の奥がガタガタ揺れたりすると、先に進むためのメンタルが削られていく感覚だ。
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 和風ホラーな雰囲気はバッチリな本作だが、ローグライクとしてもセオリーとは少し異なる仕組みをしている。まず、操作する主人公自体は攻撃手段を持っておらず、屋敷内で拾える道具やステージ内のギミックを駆使して戦わないといけない。

 ただし道具は拾い放題でもなく、初期時点だと3つが限度。武器、暗闇を照らす蝋燭、後は食料を持つともう余裕はない。屋敷内ではさまざまな道具が手に入り、それぞれ敵に対して有効なアイテムも違うため、この辺りの取捨選択が難しくも、おもしろいところ。

 拾えない道具は一時的に放置し、後で必要になったら取りに戻ったりと考えることが多い。もう不要だと思って捨てた道具が、後から必要になって困ったりと、ローグライクらしい一期一会も満載だ。
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明かりのない場所では蝋燭は必須。1個は持っておきたい。
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時間経過で食事も必要になるため、慣れるまではアイテム管理がたいへんだった。
 そのほか特徴的なのは、音を重視したシステムだ。基本的に襖でつぎのエリアが隠されている本作だが、耳を澄ますと、ときどき怪しい声が聞こえてくることがある。

 この声・音によって、つぎのエリアに潜んでいるモノノケを特定し、事前に対策を練るという行動が重要になると感じた。アクションでのごり押しが難しい、思考型ローグライクと言われるゆえんだ。
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音を鳴らさず、襖から覗いてくるタイプの敵もいる。
 また、音はただ聞くだけでなく、音を出すことによって攻略手段を増やせるのもユニーク。こちらも声を出すコマンドがあり、呼びかけることで隣接したエリアのモノノケたちを呼び寄せることができる。

 火に当てれば弱いモノノケはすぐ消滅してくれるため、囲炉裏のある場所に呼び寄せて燃やしたりと、罠を張ることで労せず敵を処理できるというわけだ。
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 攻略方法はプレイヤーの創意工夫でいくらでも生み出せるのに加え、ダンジョン自体もランダム生成なので、その場で臨機応変に立ち回りを変えるのが楽しい。

 たとえば虎ばさみをゲットしたらそれを設置して呼び寄せたり、落とし穴のあるエリアを見つけたら、大量のアヤカシを引き連れてまとめて落下させることも可能だ。

 考えを巡らせ、それがうまくいって敵を処理できたときのニヤリと笑いたくなる瞬間が、本作では定期的に訪れる。
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 ランダムで拾える道具を駆使しつつ、敵を倒して脱出を目指すのが、プレイの流れだ。クリアー時にはスコアやランキングも表示されるため、腕自慢のユーザーたちの競い合いの場にもなっている。
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 以上脱出までの流れが、チュートリアルとして“祓”モードで遊べる。一方の“京”モードはランダム生成ダンジョンとなっており、運次第で難易度が変わる、手応えのある内容だ。
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八ツ橋などのお菓子がよく落ちている“京”モード。
 運が悪いと優秀な道具がなかなか手に入らなかったり、最初から対処しにくい敵と遭遇したりと、踏んだり蹴ったりな目に遭うことも……。ちなみに筆者は最初の引き運が悪く、久しぶりのプレイだったこともあり早々にゲームオーバーを迎えることになった。
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 その後に悔しくてもう一度チャレンジすると、今度は一度も厄介な敵に遭遇することなく、鍵もすぐ見つかって短時間での脱出に成功。この調子がよかったり悪かったりするのも、ローグライクの醍醐味だ。
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 ここまで紹介してきた要素は『四のの目』のころからの魅力であり、それは『深 四のの目-陰陽の巫女-』になっても健在だった。今回のデモ版では新要素は触れられなかったのだが、細かなUIは変わっていたため、より遊びやすくなっている印象。

 『深 四のの目-陰陽の巫女-』ではさらなる新要素やモノノケも追加されているようなので、ローグライクファンは要チェックだ!
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集計期間: 2025年05月01日20時〜2025年05月01日21時